ぽてちさんの映画レビュー・感想・評価

ぽてち

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

本年度アカデミー賞で7部門を獲得したクリストファー・ノーラン監督の話題作だ。
アメリカ公開から8ヶ月も遅れて公開されたのには訳がある。単に原爆開発者を取り上げた映画だからというだけの理由ではないようだ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

ただ、言葉を喪う。原作を読みながら「こんな感じかな」と思い描いていたシーンを、ことごとく上書きされていく快感。原作の複雑すぎる背景はほとんど解説されることなく、言葉についても説明されず、ひたすら圧巻の>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.0

2021年本屋大賞を受賞した町田そのこさんの同名小説の映画化作品。原作は2020年8月に読了済みだが、非常に大雑把なストーリーしか覚えていなかった。
タイトルは「他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く世
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.0

今村夏子さんのデビュー作を映画化した作品。今村さんは他の著作から入ってファンになった人なので、本作を読んだときの衝撃は忘れられない。悪い意味で。
という個人的な事情を抱えてはいたものの、映画化された本
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.0

堀貴秀監督によるストップモーション・アニメ映画。ほぼ1人で、7年がかりで作ったという話は知っていたが、ここまでの完成度とは思わなかった。クレジットを観て唖然。声優までほとんどこの人だった。
ただ、スト
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.0

レナード・バーンスタインの伝記映画だと思っていたが、彼とその妻であるフェリシアの愛の物語だった。
主演は大好きなキャリー・マリガンとブラッドリー・クーパー(エンドロールでこの順番になっている)。監督も
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ナックルガール(2023年製作の映画)

2.0

原作は韓国のウェブトゥーン。製作陣は韓日、amazonが金を出し、日本人キャストで日本を舞台に製作された無国籍映画。
主演は三吉彩花さん。お初の人だと思っていたが、『ダンスウィズミー』の人だった。他に
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

4.0

中国の深圳にある大芬(ダーフェン)は、世界の複製画市場の6割を占めるシェアを持つ。俗に「大芬油絵村」と呼ばれるこの地で、20年もの間ゴッホの作品を描き続けているシャオヨンにスポットを当てたドキュメンタ>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

2.0

ザック・スナイダー監督によるNETFLIXオリジナル作品。まあ、なんというか、何一つ見どころのない愚作だった。
ストーリーも美術も『スターウォーズ』(『七人の侍』も)の影響が強すぎて、映画界は未だにあ
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ビューティフル・ライフ(2023年製作の映画)

3.0

デンマークの歌手、クリストファーを主役にした音楽サクセス・ストーリー。
クリストファーは知らなかったが、歌はもちろん、役者としてもなかなかの存在感だった。

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

2.0

TRPGの代名詞であるD&Dをタイトルにした映画。劇場に観に行くことを検討したが、時間が合わずに断念した。いや〜、行かなくて良かった(笑)。
なんだろう、このつまらなさ(くだらなさ)は。製作者たちは、
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#マンホール(2023年製作の映画)

2.0

結婚式を明日に控えた男が、目覚めるとマンホールの中にいた。スマホのGPSは狂っていて位置が特定できない。そこから始まる謎と狂気を描いた映画。
小説でもよくあるが、序盤で提示された謎が明かされても到底納
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

1.0

なかなか豪華な出演者と、歌舞伎町を舞台にした探偵ものということで期待していたのだが……。
2人の監督が3話ずつ演出するという“連作”形式で、それぞれの出演者がゆる〜く繋がって1本の作品になる。この形式
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

2.0

フローレンス・ピュー主演の最新作が早くもサブスクに登場! ……勢い込んで観たが、たった5分で止めてしまった。なんか乗れない、というか気分にマッチしなかった。
気を取り直して本日再開したが、いやあつまら
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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.0

小林聡美さんの独特の雰囲気が好きだ。どの映画も当て書きかと思うほど役にぴったりで、すごいなあと感心する。
本作は子供の独白から映画がスタートすることもあり、物語に入り込むまで手こずった。大笑いするほど
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

デジタル時代を反映した作りに唸った前作の続篇。
今回は、母子家庭の母親が恋人と出かけた海外で行方不明になり、娘がデジタルデバイスを駆使して捜索するという設定だ。さすがに海外では手も足も出ないだろうと思
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.0

綿矢りささんの同名小説の映画化。鑑賞しながら、読んだはずなのに全然記憶がないなあと思っていたら、他の作品と勘違いしていた。
それはともかく、山田杏奈ちゃんがかなり“イヤな奴”を演じている。これが初杏奈
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87分の1の人生(2023年製作の映画)

4.0

フローレンス・ピューとモーガン・フリーマンの共演するヒューマン・ドラマ。
1年前に起こした交通事故で婚約者の姉夫婦を死なせてしまったアリソンは、人生に絶望し、自暴自棄の生活を送っていた。鎮痛剤・オキシ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

Netflix製作によるデヴィッド・フィンチャー監督の最新作。主演はマイケル・ファスベンダーで、任務に失敗した暗殺者が自らを排除しようとした組織に報復する姿を描く。
細かくチャプターが分かれているが、
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.0

『バイオハザード』のリブート作品。映画版ではなくゲーム版1・2作に忠実という触れ込みだが、「こんな話だっけ?」と曖昧な記憶を辿ってしまった。キャラクター名には覚えがあったが設定は変更されているようだし>>続きを読む

ジャンヌ・ダーク(1948年製作の映画)

3.0

若い頃、夢中で観たバーグマンの作品の1つ。彼女の自伝にもジャンヌへの傾倒ぶりが書かれていたような覚えがある。40年も前に読んだのでうろ覚えだが。
舞台劇の映画化で、初演でもバーグマンがジャンヌを演じて
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バビロン(2021年製作の映画)

3.0

デイミアン・チャゼル監督版の『雨に唄えば』である。無声映画からトーキーに切り替わる頃のハリウッドを舞台に、映画に携わる人々の悲喜劇を描く。
……とまあ、最後まで観終わったから書けるが、開始から30分ほ
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355(2022年製作の映画)

3.0

それ1つでなんでも可能になる“スーパーデバイス”を巡って、各国の諜報機関が入り乱れるスパイアクション映画。ストーリーは平凡でありがちだが、なぜかエージェントが女性ばかりというのが売りかな。
中国資本が
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インクハート/魔法の声(2008年製作の映画)

3.0

物語を朗読するとそこに描かれている人や物が現実化するという能力“魔法の舌”を持つモーティマが主人公。自分でも気づかないうちにその能力を使ってしまい、妻が本の中に閉じ込められてしまったという設定だ。よく>>続きを読む

ブギーマン(2023年製作の映画)

2.0

スティーヴン・キングの短篇を原作とするホラー映画。たぶん原作は読んでいるが、まるで記憶にない。
この手のホラーにありがちな思わせぶりシーンが満載だが、設定の破綻している箇所もあり疑問符がつく。
まあ、
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.0

過去作でタイトルロールのブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンの死去により、存続が危ぶまれた(であろう)作品。別の俳優が演じるという選択肢もあったと思うのに、マーベルは劇中においてもヒーロ>>続きを読む

ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

2.0

マーベル製作のX-MENスピンオフ映画だが、主要登場人物はたった6人、舞台となるのも郊外の建物だけというスケールの小さな作品だ。登場人物5人は、超能力を発現したばかりで制御できないティーンエイジャー、>>続きを読む

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

2.0

原作は同名の漫画らしい。まあ漫画原作ということで、この非日常感は許されるかというと……そんなに甘くはないわな。
シェアハウスで暮らす叔父のもとに居候に来た高校生の直達とそこで暮らす千紗を軸に、コメディ
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X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

5.0

X-MEN本篇のシリーズ7本とウルヴァリン3本の中でもっとも好きな作品。こちらも劇場公開時を含め数回観ている。本当は「ローグ・エディション」(過去に鑑賞済み)を観たかったけれど、有料だったので通常版を>>続きを読む

X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

4.0

X-MENリブート作。主要キャラクターの若かりし頃を描いた作品で、ウルヴァリンも登場する。劇場公開時も含めて、数回観ている。
久し振りにX-MENを観ようかなと思ったけれど最初の三部作から観る気力はな
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.0

ガル・ガドット主演によるスパイ・アクション映画。ガドット演じるレイチェルはMI6の新人事務員という設定だが、実は各国諜報機関の上に位置する謎の組織・チャーターの凄腕エージェントなのだ。このチャーターの>>続きを読む

プレデターズ(2010年製作の映画)

3.0

プレデター3作目だが、これまでの地球を舞台にした作品とは異なり、プレデターに誘拐された人類が別の惑星で戦う(狩られる?)という設定になっている。まあ、プレデターの遊園地のようなものだろうか。
観ている
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

戦争未亡人で家政婦のミセス・ハリスが、勤務先でクリスチャン・ディオールのドレスに魅せられる。必死の思いで貯めたお金を持ってパリへ旅立った彼女は、様々な困難に遭いながらもオートクチュールのドレスを手に入>>続きを読む

マザー/アンドロイド(2021年製作の映画)

2.0

突然反乱を起こしたアンドロイドによって絶滅の危機にある人類。かろうじて生き残った妊娠中の女性とその恋人が、安全地帯とされる韓国への船が出るボストンを目指すが……。
うーん、クロエ・グレース・モレッツ主
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大地と白い雲(2019年製作の映画)

3.0

モンゴルの大草原を舞台に、心がすれ違う羊飼いの夫婦の姿を描いた作品。
夫はろくに働きもせず町に出ることを夢見る。妻は町に馴染めないし住み慣れた土地を離れたくない。勝手極まりない夫は、なんの相談もせず羊
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.0

デビッド・クローネンバーグ監督の8年ぶりの作品で、好きな俳優3人の名前があり鑑賞を決めた。……ので、内容をまったく知らずに観てしまった(--;)。
近未来を舞台に、理由はわからないが絶賛進化中の人類が
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