リコリスさんの映画レビュー・感想・評価

リコリス

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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.8

マーベルの中で一番好きかも…ていうか、最もSF的でワクワクする壮大さがある。(DUNE第一作より好み)

エターナルズの誰押しか(マッカリの引き籠もり生活を番外編でドルイグとの進展含め、やって欲しいけ
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

4.2

かなり事前に情報入れ過ぎたことを後悔。これから見る人には頭をまっさらで見るよう勧めたい。

小さい頃、いつか太陽が白色矮星になるまでに太陽系が飲まれて消滅に背すじが凍り、自分が無になる考えに震え、エン
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.7

アメリカンユートピア2回目(で、この映画後)と合わせて見てしまった。心からありがとう、この組合せ、この順番、見やすい日程で上映してくれた鯛焼きの里@下高井戸シネマ。セディックバレやバーフバリ然り、連チ>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

4.3

やっぱりトム最高! トムと一緒に老いてきたワタシラにとって、次のトップガン・マーベリックは観ねばならない映画だが、トム、今度は教官なんですね。

VFX全盛時代に改めて見ると、生迫力は圧倒的。さらに自
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マーティン・エデン(2019年製作の映画)

4.5

ジャック・ロンドンの原作をイタリアンに。原作読もうか、など柄にもないことを考えたせいでパンフ買いそびれ(泣)柴田先生のエッセイやロンドン年表まで載ってたのに。。。(原作は大作で、未だ購入ならず)

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十年(2015年製作の映画)

4.6

3回、数年にわたって見ている。

1回目、③と⑤。だんだん文化(言語、思考表現の道具)から追い詰められ、消されていく。広東語の柔らかく音楽的な語尾の響き。トニーが東洋一の色男なのも、言語の力が働く。
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くじらびと(2021年製作の映画)

4.6

記憶違いでなければ、クレイジージャーニーで見たような…。西洋文化圏では否定されてる捕鯨だけれど、クジラが死ぬまでの姿は仲間が助けに来たり、赤い血を流しながら目を見開き潮を吹き尾ビレで海を叩いたり、命の>>続きを読む

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

4.5

モロッコの街中や情緒を味わう映画では(まして私みたいに、美味しいパン目当てでは)ありません。ラストを希望的に解釈しなければ、かなり重い。

人間は社会的存在である前に、生き物。どんな国や社会にいようが
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フェアウェル(2019年製作の映画)

4.5

予告編で告知を軸にした東洋(家族・集団主義)と西洋(個人主義)の生命観や文化的差異を描いた作品…と思い込み、「ハッ!」に象徴される生きる芯みたいなモノを、大陸の祖母から受け継ぐ華僑の孫のヒューマン・ド>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.7

悔しい(笑)けど評判通りの傑作でした。なるべく音響の良い大きな没入出来るスクリーンの真ん前で見るべし。

あれだけのストーリーをセリフよりも映像で感じるようにすっきり分からせるドニ手腕。環境・民族音楽
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マジック(2017年製作の映画)

4.8

初ヴィジャイ。インド社会派タミル民族万歳スター任侠映画で、ダンス、サスペンス、アクション、恋愛、ユーモアてんこ盛りもり。「カーラ」のラジニー親分みたいな貧者を守る仁義の男が、悪徳医療関係者に理想も愛す>>続きを読む

無垢なる証人(2019年製作の映画)

4.7

ホントいい映画を見た〜。雪が空から降ってきて、白く辺りを覆うような(あざとさのカケラもない)清々さしさ。

弁護士になりたいのは人を助けてくれるいい人だから。あなたはいい人ですか? 足が不自由な人にど
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.4

キム・ミニを活かすための映画。「なぜ、そんな目で見るんですか?」記憶というか、内省? 監督の事実が虚構に練り込まれているのかな? あらゆる可愛らしさの連続を撮りたいという、執着を感じる。

会話にして
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.7

トニーとカンフーを大画面で見たかったから、何も文句はありません。トニーの使い方(哀愁表情や永遠の青年感)を熟知してるし、ヨー姐さんまで眼福。

個人的にはトニーと母さん出会い(愛!)の戦い、ヨー姐さん
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それから(2017年製作の映画)

4.3

始まりは妻の用意した韓国海苔とかで、お粥?みたいなのを妻に見守られつつ食べる夫。5分で修羅場、10分後には状況判明。無駄に美しい夜景を撮る、電車に乗る、記憶に浸る…と、時折、古めかしい(ワザと?)音楽>>続きを読む

白頭山大噴火(2019年製作の映画)

4.6

絶対、映画館で見ないと!!(もっと上映館増やすべき)。10世紀の噴火で東北まで火山灰、という白頭山。富士山だって、いつ噴火することか。参考になります。

というか、アラは多いけど(大体、アレをタクシー
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

4.0

ユ・ヘジンは「タクシー運転手~」「マルモイ」で大好きに。記憶を失ってコワモテが心細そうな顔から次第に明るい誠実そうな顔になり、記憶が戻ると知的な雰囲気が足されて。川辺のピクニックで寝転ぶ顔なんか最高。>>続きを読む

ともしび(2017年製作の映画)

4.3

鬼気迫る孤独の培養器を観察しているような。演技に見えないヒリヒリ感。

私も小さい頃、「愛の嵐」のポスターに異様に魅了された一人(その後、映画を実際見ても、あのポスター以上ではなかった…)

この映画
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EXIT(2019年製作の映画)

4.5

アドレナリン出まくりボルタリング・スリル。就職して会いたかった、でも落ちたんだ…ここでぶちこむか(笑)

コメディからシリアス、日常から非日常、グダグダからヒリヒリ、パーティーからパニック、室内から屋
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台北に舞う雪(2009年製作の映画)

4.5

心が病み疲れていた時に、見る薬。歌が効果的で、映像は瑞々しくて、ストーリーは詩のようで、じんわり温かい。若い人たちっていいな。

ふと見て、あまりに思いがけなく良かったので、コトバがでてこないのだけれ
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

曇りの日に苦めの珈琲を飲みながら、外出しようかと外を眺める夕方頃みたいな。

フィンランドは光が暗くて日が沈む前のように影る。老いた画商が見出だした人知れぬ名画を、人生の集大成をかけ売ろうとしたが、手
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.3

日本は1945年と言うけれど、ドイツにとっては1989年。勿論、東側の恐ろしい統制社会(「ある画家の数奇な運命」や「残像」「善き人のためのソナタ」とか)を肯定するつもりはないけれど、こんな焦土のような>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

この映画、3時間でも短過ぎるくらい。人物の会話が何か一番大事なことを語るための流れで、その大事なことはチェーホフの台詞に重ねられて、会話の中の思いは比喩的に映像化されてて、かといって頭が疲れない。>>続きを読む

新少林寺/SHAOLIN(2011年製作の映画)

4.6

人の世には救いがないから、無常の世をあるがままに受け入れるしかないのか。

べた褒めのコメントを読み心を浄化されたかったのと、気の落ち込みにカンフーの点滴のつもりで…と、なんとアンディ(「悟」もシミジ
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ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

淡々と上空からトミー少佐の家が俯瞰的に映り、アフガニスタンなどの密集した家々と、電飾に溢れたラスベガスが映し出される。中にいるのは喜怒哀楽を持つ同じ人間。

空軍の戦闘機に乗るなら、現地にいるなら、自
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見なくてよかった。辛すぎるから。不覚にも実話ベースだと知らなかった。

アフガニスタンがタリバーン政権に変わり、今こそ見るべきだと思った。

クリスは何のために戦場から離れなかったのか。マッチ
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ピザ!(2014年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

食べ物が出てくる映画は好み。

チェンナイのスラムで暮らす小さい兄弟が、空き地から追い出された場所に出来たピザ屋のピザが食べたくてお金を貯めるが、スラム住民は店に入れてもらえない。その様子を動画撮影さ
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.2

今はなきアップリンク渋谷でも見た。あの時は目が見えない、見えなくなっていく、見えなくなった若者達と南京のマッサージ院で一緒に生活しているかのような映像、音、気配と匂い(は、こちらにとっては想像ですが)>>続きを読む

ローマ環状線、めぐりゆく人生たち(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

劇場公開で見る機会を逸したから、少し心がつかれている週末の雨の夜を選んで、いそいそと。

しかしワン・ビンや原一男を好む身にはNHKの72時間より淡々としていて。このまま何処に行くのか、何が言いたいの
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シアター・プノンペン(2014年製作の映画)

4.8

日本では、あの戦争が遠い過去のような感覚。カンボジアでは思い出せば血が流れるような過去。この映画の女性監督に深い敬意を捧げたい。また最後に写る虐殺された映画人の方々にも、あなた方を決して忘れないと。>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.8

爆音立席応援上映、やってほしい! 

デビット・バーンもトーキング・ヘッズも知らず(後で「ああ、あの曲」はあったけれど)スパイク・リーに外れなしの感覚で、いわゆる通りがかり。

素晴らしかった。ショー
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.5

We did right job.

美談で終わらせないところがクリントの凄み、というか、現実が物語になる過程を記録するというか。パリでテロを防いだ若者たちの話もそうだが、結末がわかっていても、初め
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王の運命 歴史を変えた八日間(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

有名な米櫃事件。党派政治絡みというより、こちらは骨肉の家族の愛憎争い。ほとんど理屈後付けの父虐待に思えてしまうが、自滅の道を歩むしかない息子も痛々しい。(家臣らの命は全く軽視されているし)(学問、徳や>>続きを読む

かぞくのくに(2012年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

考えずにただ従うんだ。かんがえると、あたま、おかしくなるんだよ。考えるとしたらな、どう生き抜いていくか。。。それだけだ。
でもな、おまえにはかんがえてほしい。たくさん考えろ。どう生きるか考えて納得して
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

4.6

まだ中国で紙の紙幣が使われ、フランスではノートルダム大聖堂が迎えてくれた頃のお伽噺のような話。

中国の普通の人々が描かれる映画では、食べるシーンが印象的。美味しいものを皆で囲んで食べるシーンは、どれ
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活きる(1994年製作の映画)

4.9

傑作。

余華の『兄弟』に魂えぐられてから、いつかは見よう見たい見なければ、と長らく思いつつ、チャン・イーモウの最近の作品に何だかなあ~と見る機会を流していた『活きる』。

視覚的に訴える不条理な歴史
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