ささきりさんの映画レビュー・感想・評価

ささきり

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天国でまた会おう(2017年製作の映画)

4.2

きっかけは戦争。
けれど、その戦争さえ終わったのか否か。


不遇の現実と復讐の端々に散りばめられた人間の善良さと愚直さが美しく、それ以上に痛々しく、目が離せない作品でした。
戦友に振り回され、思うと
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アジョシ(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

テシクとソミの眼が、なにより綺麗で印象的でした。たくさん映してくれてありがとうございます…そしてとても悲しい作品。


ソミを助けるために、血の筋を何本も走らせ修羅の顔へと変化するのも、右目の下から流
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天気の子(2019年製作の映画)

2.6

好みが分かれる作品でしょうか。

普段は観ない系統だったので新鮮でしたが、個人的な好みの問題で、最終的なテーマがもう少しはっきりと分かるものだと良かったと思いました。

対比構造やモチーフは良かったの
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

40分くらいの映像作品ですが、空気感がとてもリアルでした。

教室という狭い場所でさざ波のように広がる噂。差異に対する生徒の目敏さ、教師の迂闊さ。夏の、肌にまとわりつくような空気の温度。表情の変化、声
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.8

『フランケンシュタイン』が好きで、そこからこの映画に辿り着きました。

‪美しく、とても不穏な作品です。音楽も、光も、声のトーンも。不安定な精神をそのまま現実にしたようで、虚構か現実か分からなくなる浮
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.4

夏・秋篇に続いての鑑賞。

主人公のいち子にとっての、あたたかくも厳しい冬。そして、冷たい雪が溶けてめぐる春。
基本構成は変わりませんが、人間関係により焦点が当てられたことで、あまく美味しいシーンの合
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.6

とても素朴で、美しく、したたかなドラマでした。


自然と付き合って生きること、食事と向き合うこと、自分の言葉に責任をもつことーーそれらを何度でも教えてくれる、とある集落で暮らす女の子の日常を描いた作
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沈黙、愛(2017年製作の映画)

3.4

終盤になってはじめて、作品名の意味を考えました。

殺人事件の容疑者は、被害者の婚約関係にあった富豪の娘。娘の判決を巡って父親の金と策略とが静かに行き交う公判もの。

分かりやすく散りばめられたいくつ
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは比較的単純だけれど、とても凝った映画で演出が素敵な作品。どのシーンも綺麗で見応えがありました。

うまくいっていた日々と、噛み合わない日々を行ったり来たりする構成と、それに合わせたカメラワ
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さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

それまで青春映画というと苦々しくも綺麗なものであるという印象だったので、パッケージに記載の「美しさ」と「グロテスク」の言葉に首を傾げつつ観ることを決めました。

実際に観た印象としては、心象を可視化し
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