キョン太さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.2

爺さんの営む小さな本屋でのいくつかの出会いを描いた映画。
本を読むこと、良い本と出会うこと、本で得たものを体に染み込ませることで、人生は豊かになっていくのだ……としみじみさせられる作品。

なんだけど
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ダークグラス(2021年製作の映画)

2.5

映像の色味や音楽、主人公と犯人の構図にこの監督らしさが全開になっているけど、いくらなんでも色々ガバすぎないか?と思ってしまう最新作。
スマホが出てくるのが意外なほどレトロ感に溢れている。

白いバンが
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

どっぷりファンタジー世界に浸かれる映画。
騎士ガウェインの旅が頑張ったり葛藤したりピンチに陥ったりする様をそっと見守る感じで、好みにあうかどうかで評価が分かれそう。

衣装や小物、ロケーション、動物な
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シーフォーミー(2021年製作の映画)

2.7

あらすじ通りの話。
視力を失った元アスリートだった女の子がペットシッターの仕事で雪深い僻地の豪邸へ。
夜中物音がして起きてみると泥棒が侵入しており、視覚障害者用アブリでなんとか危機を乗り越えるっていう
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.0

心の持っていきどころが見つからない問題作。
主張は理解できるし、リアリティもある。世界に渦巻く様々な不満と我慢、堪忍袋の緒が切れてしまうこと、最悪の形で暴発してしまうこと。
すべて世界にあるかもしれな
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.0

どうして今更こんなSF基本セットだけで映画を作ろうとしたのだろうみたいな気分になる一本。

不時着
娘のビデオレター
言葉の伝わらない女の子と冒険
未知の生き物
サバイバル
謎の時空の捻じれ
など。
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キング・オブ・キラーズ(2023年製作の映画)

2.5

やりたいことはわかるけど、理想通りにはできなかったのかなあみたいな気分になる、インチキジャパンが舞台の暗殺者アクションもの。
エレベーターの隣に「大安」って貼ってあって笑ってしもうた😆

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.2

観ていてぎゅーっと心を絞められるような作品だけど、ただの鬱映画ではない輝きを見たと言いたくなる一本。

チェコからアメリカへ移住し、失明寸前のシングルマザーが主人公。
目の病は息子にも遺伝していて、倹
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.3

ジョニー・デップって濃いキャラを任されることが多いけど、正統派の美形だよねえ。

もともとが児童文学であり、子供に向けてデフォルメがされているとは思うけどそれにしてもみんな極端なキャラクターであり、実
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私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)

3.8

トランスジェンダーの女の子ヴァレンティナが転校先の高校で戦いを強いられる話。

生まれついた時と性別が違えば手続きも大変になるし、受け入れられない人間と出逢えば摩擦が起きる。
学生生活の空白を埋めるた
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クーリエ 過去を運ぶ男(2011年製作の映画)

2.3

重厚渋めな作品を目指してるのに、映像が時々やたらと安かったり話そのものがふんわり雰囲気で進んでいくのでなんだかチグハグした仕上がり。みたいな印象。
イケオジたちのかっこよさだけでは埋められない物足りな
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旅立つ息子へ(2020年製作の映画)

3.7

自閉症の息子と寄り添う父が、繋いでいた手をそっと離すお話。

もう随分大きな自閉症の息子とともに暮らすデザイナーだったお父さん。
お母さんは息子のために入所先を探してくるも、父と一緒が良いとパニックに
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.8

前作に引き続き画面上だけで進むハラハラのサスペンス。
恋人ができたお母さんが旅に出て失踪、反抗期のお嬢さんがデータを駆使して探しだそうとする話。

すべてなにかの画面上の映像で構成されているので、画的
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消えない罪(2021年製作の映画)

3.6

殺人を犯した女性の出所後の苦悩を描いた作品。
年の離れたいもうとに再び会いたくて手を尽くすも、警官を殺した罪は重たく暮らしにのしかかり……。

不幸は人を追い詰め、追い詰められた人間は牙を剥く。
誰か
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

3.7

人間の弱さ全部入りの贅沢ヒューマンドラマ。
邦題の「燃え尽きるまで」のせいでイメージするものとだいぶ違うと思わされる罠付き。

少し古い時代であることもプラスして、隣の芝が青く見えたり、他人の持ち物が
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0

いやーしんどい。生々しくて。

フランスの女子大学生がうっかり妊娠してしまい、どうにかして「なかったこと」にしようとする話。
古い時代が舞台で、中絶はできない。
男は面倒くさい顔をするだけ。
親にも言
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.4

病を得た若い男の子のセンチメンタルジャーニー。
元カノ行脚と懺悔の旅なんだけど、まだ若いから、こんな行動もありなのかな。
出てくる思い出が全体的に生々しくて、浸るのは難しい。なんでそんな風になるんじゃ
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ホテル・ファデットへようこそ(2017年製作の映画)

3.3

話の筋や展開だけ追うだけでは「はあ?」ってなりそうな、おおらかな気持ちで鑑賞すべきフランス映画。

結局、カトリーヌ・ドヌーヴは美人だしチャーミングなのよ。
わがままでいい加減なのに、笑顔を向けられた
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アンシンカブル 襲来(2018年製作の映画)

2.4

うーん、現地の人が見れば国防問題として受け止めるものがあるのかな?

ほとんど情報がない状態でなんらかに攻め込まれ、混乱に陥る人々を描いたドラマみたいな作品。
とはいえ、危機の正体を探ったり、人助けに
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.0

行き過ぎたSNS偏重世界のもたらすものは……みたいな作品。
ありとあらゆる情報がオープンになり、あらゆる人間と繋がりあえる「サークル」開発会社に採用された新人のメイ。
スマートな情報システムに救われる
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誰のせいでもない(2015年製作の映画)

3.0

確かに、仕方ないことやむを得ないことは世の中にあるし、時を巻き戻せない以上どうにもならないことはあるよね。
それ故に、誰のせいでもない、なんだろうけど。

ひとつの事故のせいで登場人物たちの人生が狂っ
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アネット(2021年製作の映画)

3.8

なんとも不思議な魅力に溢れた作品。
ミュージカルだけどそんなにミュージカルらしくはないように思える、けど結局はミュージカル。
かなりクセ強めで、賛否は別れるはず。
音楽がど真ん中にあるけどその音楽が曲
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コンペティション(2021年製作の映画)

3.2

年老いた大富豪が自分の人生の集大成になにか後世に残るものを作りたいと、有名監督、役者、作品を揃えて大作作ろうと目論むもみんな個性が強すぎてうまくいかない……というお話。

笑いと陽気さを抜いたプロデュ
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ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.1

汚い&痛いにプラスしてオープニングのおっぱいが強烈に印象に残るであろう、簡易トイレに閉じ込められた男の脱出したいサスペンス。

トイレの中だけというシチュエーションでの主人公の頑張りはすごい。
でも、
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サイレンシング(2020年製作の映画)

2.8

娘の行方がわからなくなった父親が真犯人を探し当てようと頑張る話。
もう一人の主人公ポジションに、多分土地柄的にちょっと複雑な立場にあるであろう女性警官が登場する。

話自体はまあまあな出来のサスペンス
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

ほとんど人間と変わらない姿を持つロボットやクローン技術も発達した近未来。
とある家族のもとで働いていた「テクノ」のヤンが壊れてしまって、なんとか直せないか調べていくうちに意外な事実を知って……という話
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ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

3.2

登場された皆さんよく役にお似合いで……

なんだけど、全体的に思いのほかしっとりしてて静かな映画だったかな。
ドラァグクイーンたち3人が中心にいるのに、色味が暗い。彩度が低い。
BGMもかなり控えめで
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シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

3.3

王道な人生改革系成長物語プラス歌うワニ。WOWOWではPG12だったけどなんでかな?

売れないマジシャンが偶然見つけた歌うワニ(超美声)。けれど緊張してステージでは歌えず、一攫千金計画はパーに。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.3

長いぞーって覚悟して行ったけど、長くなかった。ずっしりと重みも厚みもある、人間の負の歴史を見させてもらった。

悪と愚と、どちらがより罪深いのだろう。そして、気高く生きる魂は弱いものになってしまうのだ
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.6

家族に内緒で家を出た母が辿る、長い長い心の旅のようなものを描いた映画。

なに書いてもネタバレになってしまいそうな、現実と虚構の入り乱れたタイプの作品。
目をそらしたくなるような現実を見つめてみたら、
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.3

ちょっぴりわがままだけど腕はサイコーなエージェントが新たな仲間と共に謎の取引を追う話。

話自体はまあこんなものかなという感じで、オーソン・フォーチュンと仲間たちのサイキョーぶりを楽しむ映画。
ステイ
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

3.0

ジュード・ロウって渡辺謙に似てるよなあ……ってしみじみ思いながら見た。

イギリス人の夫、アメリカ人の妻。
アメリカで成功したら、やっぱ俺無理してた、故郷で大成功したるとロンドンへ移住することに。
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.7

90歳の爺さんの日常を見守りながら、人生の最後に訪れたさまざまな気付きに触れていくみたいな映画。

神を信じない、俺ばこれでいい、と生きてきたであろうラッキー爺さん。
たばこは吸うけど奇跡的に健康体で
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.4

想像力を刺激する不思議な話。
山の上、僻地で羊を飼う夫婦二人の暮らし。いつものように羊の出産作業を進めていると、生まれたのは半羊、半人間という異形の命で……。

アニマルアカデミー賞があるなら、犬、猫
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スマイル(2022年製作の映画)

3.5

いやいや、ラリパップラリパップじゃないのよ……ってなるとてもいやーな仕上がりのホラー。

笑顔で死んでいく呪いのようなものに巻き込まれ、精神科医ローズが次第に追い込まれていく話。

やってきた
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.6

ガチサンタが大暴れするタイトル通りのバイオレンス作品。

時代が進んでクリスマスから夢が薄れて、サンタがやさぐれるのも無理はない😅
冒頭の小粋なサンタジョークも良い感じで、あとは超危険なホームアローン
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