べらしさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

東は東(1951年製作の映画)

3.9

理不尽な仕打ちに耐えてきた"ジャップの人形"が遂に日本語で怒りを爆発させるシーンに激しく胸を打たれる
日本人だからかもしれないが…

差別に対する本当の憤りから言葉が出たときに、最愛の伴侶がそれを理解
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鏡の国の戦争(1968年製作の映画)

3.5

オシャレでシックなニューシネマ系スパイ映画というものを初めて観た
某ゼロゼロスパイもこうしたら?
メソメソ泣いてるばかりが能じゃあるまいて

13デイズ(2000年製作の映画)

3.3

Star Shell
×曳光弾
⚪︎照明弾

サブスクは誰が字幕を付けたか分からないのが玉に瑕かもだ…

ブレイブ・ロード~名もなき英雄~(2017年製作の映画)

3.3

(1951年の日本に火垂るの墓の節子をあしらったサクマ式ドロップスがあったぞ、どうなってるんだ)

恐怖(1961年製作の映画)

3.6

ダブルツイスト・エンディングっていうのは余程のものでないとどれもトゥー・マッチに見えてしまう
クルーゾーやヒッチコックくらいでいいのよ

金星ロケット発進す(1959年製作の映画)

3.4

アメリカ版を観たが、元々あった日本人搭乗者と広島との関わりがカットされているらしい
やはりね

それでもこの手のアメリカ映画とは趣を異にする核戦争に対する詩的な恐怖が垣間見えるのがレムという人の力だろ
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キャッチ22(1970年製作の映画)

3.7

マイク・ニコルズ……わたしのこれまで知る限り最も根っこから反米的な監督で、こんな人物があの国で何の干渉もなく仕事をし続けられたというのは信じ難いくらいだ

これに比べればアルトマンなど何をやったところ
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野獣狩り(1973年製作の映画)

3.5

なんかすげえシーンが多いな
昭和48年ファン(いるの?)は必見です

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.6

モダンで気の利いたコメディだと思って笑って観てたら最後に急にしみったれてうんざりした
日本映画ってずっとそういう傾向ある

これにフェミニズムの片鱗でも見出せるってんならもう少し考え直した方がいいよ
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沖縄の民(1956年製作の映画)

3.2

この段階ではメロドラマになるのも致し方なかったんだろうなあ
音楽が『七人の侍』に似ていた

地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)

2.8

すげ〜面白くないけど『サイコ』より遥かに後のホラー映画の先祖であるのは確実だよな(『サスペリア』とか)

すげ〜面白くないけど…

鳥人(1940年製作の映画)

3.2

いい話なのに、
最後は殺人プロパガンダか
腹立つなあ

FUNAN フナン(2018年製作の映画)

3.6

これで"カンボジア"に関する非当事国の映画はたぶん全部観たんだけど、もうこういうイメージはいいだろ

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

2.8

売春行為に続いて5分間表情を変えることなく馬鈴薯の皮を剥き続けられるD.セイリグの強さは、娘を嫁にやった程度のことで林檎の皮を剥きながら泣けて泣けて仕方ない笠智衆の脆弱さと好対照を為している
民主主義
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アザー・ワン:ボブ・ウェアの数奇な物語(2015年製作の映画)

3.4

そこまで数奇な人生ではないが、幸せな人生だ
ロックや若者が幸せだった時代を生きたから、当然なのだ

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.2

こういう舞台劇が原作ってのがもろに見える窮屈な映画はどうもね
そうじゃない映画史上の傑作はいくらでもあるもんで

それと、この話を作ったのがZ世代とは思わないが、とにかく最近はこの手の救いのない「現実
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.6

(注: 長いよ)

実に嫌な映画ではあるんだけど、その嫌さはそこまで非凡ではないかな
いや、というのは既視感のあるシーンがそこらに出てくるからで
ハーケンクロイツ入りの手作りパイの見せ方は『ジェーンに
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フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦旗(1957年製作の映画)

3.1

(いくら日本人が笑うのに慣れていなかった時代とはいえ)これが喜劇の一種であるのはおそろしいことだ
現代を生きるわたくしには、その、率直に言って…ホルガ村と同じに見える

魔の巣 Manos(1966年製作の映画)

1.6

これに比べりゃ大概の映画は市民ケーンだよ
ラストの(作り手が全く意図していない)気味悪さで0.3スコアくらいは巻き返した

黒い太陽(1964年製作の映画)

3.5

ニューシネマではなく意識としては『灰とダイヤモンド』辺りだと思うが(逆さのキリストとかね、モロ)この時代の日本映画の意識は本当に世界最先端だったんだねえ、、

高慢と偏見(1940年製作の映画)

3.1

主役の2人はまるでスカーレットとバトラー氏のようだ そりゃ当然か

偉大だな、古典は

消えた中隊 ソ満国境2号作戦(1955年製作の映画)

3.3

本家より早い「総員玉砕せよ!」だ
水木しげるが取り立てて反軍的であるわけではなく、戦時を肌で知る人間ならこれくらいは全く有り得ると考えていたことをこの映画は示している