牧史郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

キネマの神様(2021年製作の映画)

3.0

ジュリーがなんか面白い。
志村けん感を出してるのかな?

評判イマイチみたいで筋書きは確かに??なところも多かったけど、監督はこう亡くなりたいのかなーと考えると胸が熱くなる。
あと、エンドロールの大船
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

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みんな良かったけど、長男の俳優さんがなんかステキだった。

ブリット(1968年製作の映画)

2.5

内容はさして面白いとは思えなかったけど、不思議な虚無感があった。犯人が撃ち殺された後、警官に向けて?同僚の警官が帽子を取ってる横で牧師らしき人が十字を切ってるところとか。あとは終わり方のダウナーさがや>>続きを読む

不良少年(1961年製作の映画)

3.5

非職業俳優の劇映画という面ではブレッソンを想起するが、ブレッソンのような無機質なアプローチとは対照的で、フェリーニの映画のようなカオスが印象的だった。ディテールの豊かさは実際のエピソードを実際の当事者>>続きを読む

くじらとり(2001年製作の映画)

4.0

水が溢れだす瞬間に劇場がゾワっとする!これぞ、演出。一回壊してしまったからこその水の決壊。そこに一拍を置くことで驚きが増幅する。色々とポニョの原型な感じ。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

掴みどころはないけど何となくユーモアのある斎藤工さんをウルトラマンに。
ダークでセクシーな雰囲気をまとう池松壮亮さんを仮面ライダーに。
……というキャスティングのセンスはさすがすぎるけど、等身大で戦う
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

陽キャラの唐突なメンヘラ告白からの「5分だけお友達」タイムが最高すぎた。

母ちゃんに通じるメンヘラ性を持った彼女に唐突に振られて、色々と頭を抱えながら映画を上映する姿もたまんない。

黒澤明は『夢』
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

全編クライマックスみたいな映画。笑

ダンスパーティーのシーンが好きすぎた。
どんなエグい事態が起きてても歌って踊って笑い飛ばそう!という精神が最高。

映画が終わった後の劇場の微熱感も素晴らしかった
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

見たことのあるストーリーや哲学、イマジネーションが続くが、圧倒的に本気で描き切っているので、全く退屈せず楽しめる。

中盤の海の民との交流の表現はグッときた……馴染むための苦労をしっかり描きこんでいる
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最終頁(2021年製作の映画)

3.5

最後の言葉が印象的だったな。最後まで新作を仕入れて、お客さんの「探す喜び」を大事にする姿勢にグッときた。

対峙(2021年製作の映画)

3.5

信仰による「赦し」がある文化だからこそ成り立つ物語な気もする。これを日本に置き換えるにはどうしたら良いのだろうと考えながら見た。日本人には日本人の「赦し」がないだろうか。

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.5

小学生の時に母に連れられてどこかの映画館に行った日のことをよく覚えている。気づかなかったディテールの圧倒的な細やかさに感動。ジェームス・キャメロンの思想の葛藤も相当詰め込まれていることにも初めて気づく>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

多くの方も指摘されてるけれど、冒頭に二つのシークエンスを入れていることが非常に効果的。

ホテルの廊下の場面は、演出として考え抜いて選択されているのだと感じた。

ただ、中国系の夫の家で記者が被害者の
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ゼンタイ(2013年製作の映画)

2.0

そんなに面白いとは思えなかったけど、この作品があっての『恋人たち』と考えると興味深い。作家にとってリハビリ的な作品はクオリティとはまた別で存在するのだろうし、それだけで研究できそう。スーパーのエピソー>>続きを読む

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.0

最も劇的なところは見せていない。
そのことによって「自分のこと」として多くの人に伝わるように構成されている。

水の精 マーメイド(1996年製作の映画)

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DVDについていた監督の解説を聞いた上で改めて明日見てみようと思う。

雌牛(1989年製作の映画)

3.0

最後に説明してしまうのが何とも愛らしいような。笑
牛が人間の考える地平での人格として描かれていることが良かったのかどうか。昔話みたいな感じより寓話的なアプローチの方が良かったということはありえまいか。

おかしな男の夢/おかしな人間の夢(1992年製作の映画)

3.5

原作に興味があったので鑑賞。すごい表現力。ただ、若干物足りなかった。プロットが面白そうすぎて、勝手にもっと広がりを期待してしまう。

天国の日々(1978年製作の映画)

4.0

「明日には明日の風が吹く」の精神をこれ以上ないくらいに体現している映画。美しい諦念。

おと・な・り(2009年製作の映画)

3.5

懐かしい…高校時代かな、邦画にハマり出した頃にレンタルして親と見た気がする。邦画らしいお洒落さを感じた記憶あり。

陽は傾ぶき(1996年製作の映画)

3.5

おばあちゃんが作った雪だるまが溶けるカット。あそこのフェードアウトがサイレン映画のような凄み。あと、すき焼きはフィルムだと余計に美味そうに見える。

「ちゃんとね、私を見てください」

天、見たけ(1995年製作の映画)

3.0

おばあちゃんで現代アートやってるの凄く最高。この頃の為替監督の映画を見ていると好きなものを撮るだけで映画になる、と伝えてくれるよう。海?のショット凄く好きだった。

かたつもり(1997年製作の映画)

3.0

どんなに手を伸ばしても触れられないものに触れようとする運動こそが映画。

につつまれて(1995年製作の映画)

3.5

『きゃからばあ』と並んで見たけどレビューし忘れていた。ここから始まったんだなぁ……という感じ。また見たい。

佐藤真『SELF AND OTHERS』
庵野秀明の旧劇場版の実写パート
平野勝之初期作品
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きゃからばあ(2001年製作の映画)

4.0

レビューしてなかったことに今更気づいて驚く。

これぞ河瀬直美という映画というか、その後の作風のみならず、ご自身の人生やキャラクターまで含めて詰められているかのような強烈な原液。

ナイーブなセルフド
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少女邂逅(2017年製作の映画)

3.0

『リリィシュシュ』とか好きな感じがするけど、似て非なるものに感じたなー。

この世界には突き抜けたところがなく、ただの閉塞だけがある。
あの時代の方がまだ世界の広さを信じることができたということなのか
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