ShinTakeuchiさんの映画レビュー・感想・評価

ShinTakeuchi

ShinTakeuchi

3点が基準値で、入場料1800円、上映時間の2時間をかけた甲斐があった作品。
0.5点刻みで採点。

映画(138)
ドラマ(0)
  • List view
  • Grid view

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

カンニングを題材としたクライム・ムービー。しかも、カンニング「するほう」ではなく、「いかにさせるか」に焦点があり、その点で「オーシャンズ・シリーズ」に似ている。

舞台は、いわゆる金持ち私立校。
主人
>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.5

アート×ロードムービー。

映画監督のアニエス・バルダと現代アーティストのJRの2人が旅をしながら、その土地で出会った人々とアート作品を制作する様子を収めたドキュメンタリー。

制作する作品の多くは、
>>続きを読む

リグレッション(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題「Regression」は心理学の退行療法のこと。
本作では退行療法が、「小道具」としてうまく使われている。

映画としては悪くはない。
父親による娘(エマ・ワトソン)の性虐待事件が起こり、刑事(
>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

5.0

傑作。
といってもハリウッドの大作の5点とは違うんだけれどね。
小さな映画館で夜遅くに観るのがよい。
そういう、言ってみればマイナーポエットの良さ、ではあるんだけど。

言うまでもないが主演の3人の演
>>続きを読む

運命は踊る(2017年製作の映画)

2.5

運命を描くとは、こういうことか。
そうなのか。

いかにドラマチックと思える人生も、現実には少しずつ時間は流れ、その時間も決して緊張感あるものではない。
でも、気付いたときには、どうしようもない淵に落
>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジブリで宮崎駿の右腕として活躍した高坂希太郎監督作品。「ナウシカ」や「ラピュタ」では原画を、「もののけ姫」「千と千尋」、「風立ちぬ」では作画監督を務めたのだから、これはもう筋金入りである。

主人公は
>>続きを読む

500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主演ダコタ・ファニングの出世作は、知的障害を持つ父の一人娘を演じた「アイ・アム・サム(99年、当時7歳)」。
今度はそのダコタ・ファニングが自閉症スペクトラムの女性を演じる。

原題はPlease S
>>続きを読む

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

3.5

天才と天才がぶつかり合う時に散る火花の鮮烈さに圧倒される作品。
世界ランク1位のボルグはウィンブルドン5連覇がかかる。これに立ちはだかるのは新星、世界ランク2位のマッケンロー。
この2人が激突する80
>>続きを読む

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まさにSFジュブナイル。
しかも、絵柄に反して意外とハードSFで(原作は日本SF大賞受賞)、そしてボーイ・ミーツ・ガールの物語。

残念ながら、途中、ややだれる。
“海”のこと、お姉さんとハマモトさん
>>続きを読む

追想(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シアーシャ・ローナンの初体験シーンを観るのは、これで3度目だわ(「ブルックリン」「レディ・バード」)。
これぞ女優。
ほんとうの人生においては1度しかないことを、女優は何度も演じる。
しかし、まあ、こ
>>続きを読む

オーケストラ・クラス(2017年製作の映画)

3.5

つまり、「がんばれ!ベアーズ」。
同じく音楽を題材にした「ストリート・オーケストラ」とか、歴史教育を題材にした「奇跡の教室」とか。
素人、経験なし、落ちこぼれといった子供たち、弱小チームなどが奮起して
>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

5.0

中年になった、かつて子供だった主人公。
あの頃のままのプーと仲間たち。
そう、彼らのあいだには“段差”がある。
その“段差”を埋めるのは会話だ。
その会話が泣ける。
クライマックスで泣けるのではない。
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これは恐竜映画ではない

このシリーズの産みの親スピルバーグはユダヤにルーツを持つ。
だから、ラストで、恐竜をガス室で「絶滅」させることはないだろう、とは予想した。

では、誰がどういう理由で恐竜を“
>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

5.0

レバノンを舞台にした法廷劇。
隣国から逃げてきたパレスチナ難民と、キリスト教徒のレバノン人(レバノンで最も多いのはイスラム教徒だが、フランス統治の影響でキリスト教も多い)の、ちょっとした口論が裁判に発
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

現代のヒーローは何のために戦うのか?
ミッション:インポッシブル/フォールアウト

文句なしの星5つ。
チケット代1800円と上映時間2時間に対して、これほど、お釣りの来る映画はそうそう、ない。

>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

4.0

大のオトナたちが密告、盗聴、失脚を怖れ、突出を避け、多数派であろうとするさまは滑稽。
彼らは自分の生命がかかっている。
だから必死で、ゆえに、余計に面白い。
ブラックユーモアで存分に笑わせてくれる快作
>>続きを読む

ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間(2018年製作の映画)

3.5

スタジオポノックによる、3人の監督による3本の短編オムニバス。
百瀬義行監督の「サムライエッグ」が出色の出来。これだけなら星4.5。
卵アレルギーを持つ小学生の物語。母親役(声優として)の尾野真千子が
>>続きを読む

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.0

クローネンバーグを彷彿とさせるエロチックスリラー、という感じだけど、画面作りがロジカルで意外とエロくない。

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ああー
ええー
そういう映画なの?とビックリした。
育児ノイローゼサイコミステリー、とでも呼びましょうか。
ラストのオチで、それまで観てきたシーンの意味がガラリと変わる。

とは言え、「そういう映画」
>>続きを読む

30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.5

常に戦争をしている国って、こうなんだなぁ、と思った。
日本は平和だ。

家族や親友が戦死する。
そうなると、たちまち、その死の意味は、とか、そもそも「その戦争」の意味は、という話になる。
ベトナム戦争
>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

一言で表せば、女性の加齢を素材にしたサスペンス映画か。
さびれていく行楽地コニー・アイランドを借景に、本来なら目には見えない「加齢」を、息子の放火癖や、マフィアの追っ手をカットバックに、サスペンスに仕
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本の映画。
伏線の回収とともに見事な着地。
そして映画愛と家族愛に溢れている。

登場人物がみんなキャラ立ちしてるんだけど、それは「性格」や「背景」によるのではなく、1本の映画を作る上での「役割」に
>>続きを読む

菊とギロチン(2016年製作の映画)

3.5

長いなーと思っていたけど、「菊」と「ギロチン」が絡み始めてからは長さを感じさせず、また、いいシーンがたくさんある。
大正末期を舞台にしながら、女性の解放、差別、体制などのテーマは極めて現代的。
群像劇
>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

2作合わせた点数。
レビューは「伝説誕生」のほうに書いた。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

「王の凱旋」と続けて観たが合わせて4時間半超、たっぷり楽しめる。
まるで4ケタを17みたいな数で割る割り算のように時間はかかるけど、最後は割り切れて、余りナシでスッキリ、みたいな映画。
伏線の回収も抜
>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.0

まさかのデジタルリマスター。実は未見で、映画館で観たいと思い、出かけた。
これは、映画ではなく、ミュージック・ビデオとして観るべき。
それも、ラストの名曲「Tonight is what it mea
>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

細田監督は一貫して家族の物語を描いてきた。本作もその流れに位置する。
主人公の男の子に妹が生まれ、未来と名付けられ、まだ赤ちゃんのはずの未来ちゃんが、未来から表れて、というストーリーだと思っていた。
>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

洋服がテーマということで期待した官能性がいまひとつ。
偏屈なプロフェッショナルと平凡な女。しかし、彼のプロフェッショナル性は女によって乱されていく。通奏低音のように描かれるテーマは「女の亡霊」「結婚の
>>続きを読む

ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.0

ザ・スポ根ストーリー。
愉快痛快、観て損はなし。
いまならシゴキだ児童虐待だ子供は親の持ち物じゃないとか言われかねないわけだが、そういうことを気にしなければたっぷりと楽しめる。
笑えて泣けて、ラストは
>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

削ぎ落とした描写は判りやすいとは言い難いが、高密度な映像と、これに被さるジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)によるソリッドなデジロックの組み合わせがクセになる。
主演のジョー演じるのはホアキン・
>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

観る人をすごく選ぶ映画だろうな。
本作だけでなく、ウェス・アンダーソンの作品すべてに言えるんだろうけど。
画面の情報量、テイスト、テンポ、そしてモーション・ピクチャー、ミフネ、クロサワらへのオマージュ
>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ベルリン金熊賞受賞作。主人公はブダペストの食肉処理場で働く中年の男。この会社に美しい女性が入ってくる。男は毎夜、自分が雄鹿になっている夢を見ている。その夢には、いつも牝鹿が出てくるのだが、あることがキ>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

1.0

歌は素晴らしい。
100分間のミュージックヴィデオとして観るなら☆☆☆☆☆なんだけど、映画としては駄作を超えて問題作。
イルミネーションスタジオのアニメ作品と相通じる残念さ。薄っぺらい。

モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.0

想像していたより起伏のあるドラマ。
山崎努と樹木希林に尽きる。
近美でやった熊谷守一の回顧展を観ていたので相当面白い。
熊谷守一の絵を知らなくても映画として成立するしていると思うけど、違う作品として観
>>続きを読む

>|