湿疹さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

湿疹

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ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(1973年製作の映画)

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自分も自分の友人たちも、関係性も、昔からなにも変わらないまま、制度だけが変わって、「法律の味方でいるのは楽だ」と旧友と殺し合いをすることになる元ごろつきの保安官の人生が、ボブ・ディランの弾き語りで要約>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

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一年間仲良くしてくれた院の同期たちと宅飲みしながら観た。楽しい時間だった。みんな遊びにハングリーで素敵。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

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父親的な存在が女子供に物と名前の関係を歪めて恣意的な秩序を植えつけ言語世界から疎外することで支配しようとするのとか、しつけをしたがる人がしつける相手に素手ではなく憎ませたいものをワンクッションとして挟>>続きを読む

陽炎座(1981年製作の映画)

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松田優作超かっこいい。モチーフの隣接関係を作りまくって揺るぎない世界を構築する清順美学、素敵だ

狼たちの午後(1975年製作の映画)

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うわあなんだこれ、超いい映画じゃん。センシティブな個人の生が行き着いた自分だけの小さな暴力が、結果的に警察権力に対する新左翼的な問題意識になって、本人の意思とは関係なく色んな問題を巻き込んで可視化して>>続きを読む

カトマンズの男(1965年製作の映画)

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直近の締切になんも手つけてないときに観てしまい、罪悪感がヤバい

獣人(1938年製作の映画)

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捉えどころがないが、汽車が走っているだけでいいなと思えるような映画だった。

マンマ・ローマ(1962年製作の映画)

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戦後の焼け野原にバラバラと建つ郊外の団地の風景の憎たらしさ。破壊された土地に生きる世俗的で罪深い人たちの清らかさに神がするように愛を向けたのが『カビリアの夜』なら、これはそのもっと残酷な変種。奥行きを>>続きを読む

カプチーノ街から来た人(1987年製作の映画)

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アーラ・スーリコワは1940年ウクライナ生まれの女性監督。西友が主催した1991年の「ソビエト女性映画人週間」で、ムラートヴァの『無気力シンドローム』とともに日本で上映されたらしい。
 
西部開拓時代
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さすらいの二人(1974年製作の映画)

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質問に対しあなたがなにを答えてほしいのか知っている。もし会話が成り立つとしたら、あなたが素直な心で話し、私がそれを信用するときだろう。習慣から出られない男が習慣を捨てられないまま他人の人生を生き始める>>続きを読む

ハイ・シエラ(1941年製作の映画)

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『死の谷』とまったく同じ構造だったけど『死の谷』のほうが面白かったな

ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)

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車の真っ黒なドアが開いていて画面を二分割している冒頭から変な映画だなと思った。ファニーゲームでは不条理な緊張にずっと置かれることで夫婦の仲が深まっていたが、こっちは男同士の友情が深まっていた。缶を撃つ>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

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初めてトリュフォーの映画で好きな作品に出会った。変ないやらしさがなくていい。

麦秋(1951年製作の映画)

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会話が乱暴で毒気があって面白すぎる。うちの祖父祖母もよくこういう会話してる。ずっとニヤニヤしてる原節子。一回り以上年上の独身の男よりやもめの子供持ちくらいの方が信用できる、ってかなりちゃんとした人の考>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

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ヤバい、これ観るためだけに恐怖チャンネル加入したはいいけど、体力が完全に限界に達しメタシネマ的な構成とかハネケらしい繊細な演出を楽しんで爽快さを感じる余裕なんて全くなかった。ブルジョワ陽キャ一家に対す>>続きを読む

隠された記憶(2005年製作の映画)

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すごすぎる。疚しさを疾しさとして認めらない人の中で、言語化できていない抑圧してる違和感が、誰のものかわからないが常にある視線で炙り出されていく感じ。目の前であんな恐ろしい形で自殺されても、最後まで後悔>>続きを読む

True Friends(英題)(1954年製作の映画)

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このときからカラトーゾフなのすごい。でも激しいカメラワークは雪どけ以降のウルセフスキーの技だったんだな。

Melody for a Street Organ(英題)(2009年製作の映画)

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ムラートヴァによるソ連崩壊後のオデッサ版『霧の中の風景』。全体的にかわいくない顔色の悪い姉弟の造形に悪意を感じる。冒頭から二人組のモチーフが増殖しまくり、最初から最後までムラートヴァらしさが爆発した大>>続きを読む

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

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ロック・ハドソンかっこいい。お互いがちょっとずつ習慣から動くしかないよな。私も人の悪口言うとき、世間がどうとか友人がどうとか主語大きくしたり責任転嫁したりしないで、単に私一人が気に食わないって言えるよ>>続きを読む

白い酋長(1951年製作の映画)

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大好き。カビリアも、奥さんに逃げられてトレヴィの泉でしくしく泣いてるときに、火吹き男連れてきて励ましてくれる娼婦役として出てくる。お互いの気持ちが純真ならいいよね〜。