連続殺人事件に関わり壊れていく刑事たち。後半はかなり緊張感が走るが真相は不明のまま。警察による拷問を批判してもいるのだろう。
世界初無農薬りんごの誕生秘話。無農薬でりんごを作るのは神の領域と言われた。妻のためにすることが自分のためでもあったのだろうな。夫を信じる妻は強い。成功すると分かってるから観てられるが、それまでの道のり>>続きを読む
神の声に従いフランスからイングランドを撤退させる。戦闘シーンは原始的で面白い。後半は魔女裁判で退屈。
湖水地方の穏やかな自然の中で育まれたゆるふわ映画だと思って観たら、異民族殺戮の歴史を反芻する火薬まみれの戦争映画だった。
出会いと別れを繰り返しながら人と関わっていくのが人生なのかな。自分を好きになるのは時間がかかる。人と関わる中で自分を好きになれたらいい。言葉は少なくていい。ただし死をもって神聖化されるのは好かん。
『シェルブールの雨傘』のカサールには悲しい過去があった。彼の強さに憧れてこの映画を観た。思い焦がれた女性に失恋するだけの話。恋物語が全てしょうもなく見えるようになってしまった。
人は結局最後は一人。一人の男を愛し抜いた人生に悔いはない。だが自由に生きてみたかった。そう思うのは愛した人に先立たれてからの一人の人生があまりに寂しいからではないだろうか。
泥臭いブルースは労働者の叫び。青臭いダサさこそが青春だ。出たいと思うほどに町は追ってくる。折り合いをつけて大人になるのだな。
3人共の気持ちが分からないことはない。人間の感情は単純ではない。忘れられない人のことを胸に仕舞って前へ進む。
アルゼンチンに住むポーランド出身のユダヤ人。幼馴染であり命の恩人である友人の元へ、かつての我が家を訪ねる。それは彼が最後に仕立てたスーツであった。
ベトナム農村の暮らしと、兄弟愛と恋心に揺れる少年の繊細な感情を丁寧に描いた作品。弟が聖人すぎて兄は悔しいんだろうな。
黒人ピアニストのツアーに随行し運転手兼用心棒を務めるイタリア系移民が主人公。60年代のアメリカでは特に南部において黒人差別が色濃く残っていた。そんな時代の人種を超えた友情物語。
ひたすら暗いのに爽快感がある。これは悲劇でなく喜劇。80年代のアメリカは治安が悪い。
「過去は未来によって変えられる」というのが主題。すれ違う恐さより、一人の男を人生の目的とする女の恐さを思い知らされる。そのくせ墓場まで持っていく覚悟もないのかよ。最後は歩いたのかな、走ったのかな。
多摩ニュータウン開発の裏には狸との闘争があった。人間が生きるために里山を破壊し、どれだけの命が奪われたのか。
童貞拗らせ映画の金字塔。あまりにカッコ悪い。男は誰しもこのような経験と妄想を繰り返して成長するのだろう。
貞節は最も異常な性癖。童貞の罪深さを思い知らされた。味方は誰もいないのではないか。どういう経験を得ればあれをハッピーエンドと捉えられるのだろうか。
個人の人格それ自体を信じて支え続けた彼女が報われて本当によかった。金も名声もいらない。
フェミ的には厳しい場面が多い。オードリーヘプバーンの演技は流石としか言いようがない。
イタリア人自虐が強烈。ラテン人から北欧市民はあのように見えているのだな。公務員たるものかくあるべし。
マルセイユの街中を走り回るのが楽しい。雪山も笑える。仕事に一途な男たちにもパートナーが妊娠し転機が訪れる。そんな若々しさも感じる。
音楽は人を動かす力がある。離れてからわかることもあるのだろう。プレイリストで人柄が分かると言って二人で音楽聴きながら街を歩くのはなんて素敵なんだろう。
イエスと言うことで人生が好転する時いうのは恐らく間違いではないのだろう。人生は楽しく生きるべきなのだ。イエスと言おうと思わせてくれる映画。だがどうしてイエスとはこんなに難しい言葉なのだろう。
陸軍には本土決戦を志す者多く、陸軍大臣阿南惟幾は命をかけて陸軍の暴発を防いだ。内閣では結論が出せず、昭和天皇に責任を押し付ける形でしか戦争終結は為し得なかった。
60年代の横浜が舞台。当時はこういうこともあったんだろう。文化資本の高さには嫉妬する。
光州事件を知るため伝えるための貴重な資料。主人公の小市民的な仕草に感情移入してしまうのだが、そこは映画、一市民の英雄心が存分に発揮される。
政治の狂気、役人の狂気が現れている。面白おかしく脚色されてるが、笑い事でもないのだろう。しかし笑える。