anzuさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

anzu

anzu

映画(274)
ドラマ(74)
アニメ(0)

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.7

12人が被告人の無罪か有罪かをひたすら語る。全員一致しなければ判断を下せない。証人の発言を信じきるのではなく、疑問をもう一度言葉にして議論する。初めはたった1人だけだった意見が、残り11人も次々に考え>>続きを読む

SHIFT 恋よりも強いミカタ(2013年製作の映画)

3.9

友達か、恋愛か、どんなに愛し合っても根本的に同じでなければすれ違うもの。彼女は彼がゲイだと知ってても、一緒に過ごしていくほどいつか愛してくれるのではないのかと期待を抱いてしまう。互いに必要とし、ストレ>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

観た後の満足感が凄かった。アカデミー賞を観た後に鑑賞したからサウンドトラックを意識して聴いたんだけども。やっぱり恐怖を駆り立てるし、これからがどんな悪夢が待っているのかと不安にさせる感じが素晴らしかっ>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

3.9

どの角度から見ても衣装や背景の色、デザインが絵画のよう。

その舞台で映えるケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ。恋に落ちる瞬間は繊細で脳裏に焼きつき、時が止まったようだった。

ルーニー・マーラ
>>続きを読む

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.7

人が出来ていて神への尊敬を常に忘れない素敵な姉妹。その2人の前に突然現れたバベット。彼女の存在はまるで姉妹への天使からの贈り物のように思えた。ラストのバベットの想いが熱い。お金なんて惜しまないバベット>>続きを読む

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

4.2

ギレルモ・デル・トロ監督の世界を夜中の映画館1人鑑賞出来て本当に幸せだった。衣装も建物も全てが、19世紀イギリスのゴシック小説の中に入れたみたいで興奮した。この美しくも奇妙な光景を表現する映像技術凄い>>続きを読む

キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)

4.0

北欧の映画好き。調査のために他人の家のキッチンをずっと高い椅子から見守る光景って実際にやられたら相当嫌だけど、客観的に観ると何だか面白い。言葉を交わさずとも嫌悪感を抱いてるのが伝わってくる2人の関係が>>続きを読む

おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.8

ジョン・メイは几帳面で死んだ人を心から想ってくれる優しい人柄。それを伝えるために彼の些細な行動を大切にしている映画だった。
例えば信号ひとつ渡るにしても礼儀正しく、写真を貼るところなどあまりにも綺麗に
>>続きを読む

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

3.3

フランクは一体何者なのか。素晴らしい音楽の才能を持っていて、人に好かれるが顔が分からない。彼の表情が分からないだけで謎な人物に思えてくる。観ている間、フランクの正体ばかり気になってしまう。顔を知らなく>>続きを読む

パロアルト・ストーリー(2013年製作の映画)

4.8

ジア・コッポラの撮り方はシンプルで静謐でエロティックで色の使い方が凄く好きだった。観ている時間は水の上を浮いて、ゆったりと流れていくような気持ちになる。

間の取り方に時間を惜しまず、その空間にジアな
>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.4

ゴダール監督のは初鑑賞。この作品はまるで小説のような展開で進んでいく。美しいマリアンヌに出会うことでフェルディナンの人生のサイクルが狂う。今、文学でファム・ファタル(femme fatale)について>>続きを読む

ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)

4.4

"ロミオとジュリエット"の戯曲を忠実に優美な映像として仕上げていて、私にとって大切な作品となった。お気に入りの箱に仕舞って置きたくなるような。まずレナード・ホワイティングとオリヴィア・ハッセーは適役だ>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.8

23年間の7/15だけを見ていく。魅力的な部分、優しさも、どん底で最悪なときも…全ての彼を見て愛する彼女の姿には、これぞ本当の愛なんだろうなと心打たれる。

アン・ハサウェイがどんどん美しくなる姿が清
>>続きを読む

PAN ネバーランド、夢のはじまり(2015年製作の映画)

4.0

ジョー・ライト監督の作品だから3Dで観るって決めてた。さすが期待を裏切らない映像美。この映画館でしか味わえない余韻好き。物語には物足りなさを感じたけど、映像とレヴィ・ミラーの初々しくて力強い演技は最高>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.9

大好きすぎてずっと書けなかった。ビフォアシリーズのDVDを買ってから3作とも何度観たか分からない。そう、夜中にふと観たくなっては最後まで観入ってしまう映画なのだ。

列車で出会って、ホテル代がないから
>>続きを読む

シンプル・シモン(2010年製作の映画)

4.5

始まりからこの映画は好きになるって思った。シモンの視点から見た世界は時間はきっちり進んでいく。毎週決まっている食事のメニュー。映画は決まってSF。なに一つズレない。そんな生活が一見性格が合わなそうなイ>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.9

凄く心が温かくなった。アディの9歳とは思えない頭の回転の速さと堂々とした態度にはモーゼも彼女のペースにもってかれてしまう。モーゼはアディに対しての扱いも言葉遣いも乱暴なのに、何故かどんどん彼女への愛が>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.5

出会った人にはオススメの映画を聞くようにしているのだけど、2人にもオススメされたから鑑賞した。天才という名よりも彼自身を正しい道へ導いていくロビン・ウィリアムズの姿に打たれた。2人とも完璧じゃなくてぶ>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.9

グザウィエ・ドランの映画初鑑賞。このサスペンスは終始緊迫の空気に包まれている。恋人であった彼を亡くしたトムにとって、彼の兄に愛していた人の面影を感じ惹かれていく。トムの彼への視線や怒りの演技が印象深い>>続きを読む

ヴィヴィアン・マイヤーを探して(2013年製作の映画)

3.3

1人の女性の人生に関わってきた本当の人々がこんなにたくさん登場する映画は初めて観た。映画っていうよりもドキュメンタリー番組を観ているような感覚。乳母という職業に就きながらも彼女の写真はどれもじっと見つ>>続きを読む

クリビアにおまかせ!(2002年製作の映画)

3.8

洋服や町並みの色使いが可愛いくて好きだった。音楽も口ずさんでしまいたくなるようなものばかり。コメディは日本にはない笑わせ方で、外国人のツボはここなのかな?と思うとクスッと笑えた。こんなに色鮮やかで明る>>続きを読む

キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.3

社会人になったら靴は飛びっきり良いものを履くのが夢。だから、この映画の登場人物だれもが靴への想いの強くて惹かれた。そして靴工場の人々のゲイへの偏見問題がローラの人柄によって、少しずつ消えていく。映画を>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.6

難ありの家族がちょっとおデブな妹のミスコンに出場するという夢の為に家族全員で会場へと向かう。その片道だけで次々と起こるハプニングには笑ったり切なくなったり…感情が違う色にコロコロと変わっていく。私は何>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

最高の一言。まずキャストが好きなシャーリーズ・セロンで高まる。
そして私のアクション映画のイメージを覆した。今までは登場人物がかっこよくて、内容も面白くて、設定も綺麗で観てて楽しいものだった。だが、こ
>>続きを読む

ジェイン・オースティン 秘められた恋(2007年製作の映画)

4.5

"高慢と偏見"の作者のジェイン・オースティンの淡い恋。女性で小説を書くというのは難しい時代。でも、ジェインは現代の女性に近く自立心が強く、真っ直ぐに夢へと向かう。
この作品は"高慢と偏見"で使われてい
>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.6

1時間1分1秒時の流れ。少しでも時間がズレていたら大好きな父親は生きていて、今までと変わらない幸せな人生だったかもしれない。それなのになぜ?この疑問と辛さと悔しさ。彼にしかできない深い悲しみの訴え方は>>続きを読む

パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)

3.9

ひとつひとつの物語が本当に短いから、淡々と観れて120分があっという間に過ぎた。舞台は同じパリでも、監督と脚本により物語は全く変わるんだなと改めて実感。でも、どの作品も1人の人間の人生の一部を覗き込ん>>続きを読む

P2(2007年製作の映画)

3.8

逃げても逃げても逃げきれない。このワンシチュエーションにリアリティのある内容だと、もしかしたら自分にあるかもしれないって考えてしまう。舞台も狭く登場人物も少ないが、主人公も犯人もどんどん行動が大胆にな>>続きを読む

ロッタちゃん はじめてのおつかい(1993年製作の映画)

4.2

もうロッタちゃんが可愛いくて可愛くて可愛くて。幼いながらにあの自立心の強さは日本にはなく、とても新鮮に感じた。親の対応も近所の人もみんな温かい。物語は幸運なロッタちゃんにテンポよくのんびりと展開してい>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

4.0

フランス文学を学ぶきっかけの一つと言えるマリー・アントワネット。愛らしく可愛いらしく自由な性格の彼女が若くして宮廷で暮らす。心に秘められた宮廷の退屈で窮屈な生活から生まれる孤独。
彼女の生き方は誰より
>>続きを読む

悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

3.3

フランス映画じゃないけどサガンの作品ということもあり、アメリカ映画っぽくもなかった。17歳という若さ上の軽はずみな反抗があんな結果を招くなんて。アンナは普段強い分、信じた彼の裏切りは女としての弱さに突>>続きを読む

シンデレラ(2015年製作の映画)

4.5

誰もが愛するシンデレラの実写化は期待が高まり難しいはずなのに、見事に世界観を作り上げていた。映像がとにかく燦然と輝き美しく、色も綺麗で夢の国に行ったような感覚。あまりにも幸せな時間で涙を流しっぱなし。>>続きを読む

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

4.1

小さい頃から何度も観ていた大好きな映画。この前、舞台にも観に行ってしまった。この奇想天外な家族はどこまでも期待を裏切らず面白い。終始笑っていた。世界観もユニークでファンタジックでペットのハンド君がまた>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

"オススメの映画教えて"と言われると必ず教える映画。これこそ名作で外れなし。物語の内容を何も知らずに観たら、最後のシーンにはスカッとして目も口もずっと開いたままだった。何もかもが晴れたような気持ちにさ>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.0

こんなに胸が熱くなったのは久しぶりだ。父親が息子に対して最後まで通し抜く、ユーモアに溢れつつ慈愛のこもった嘘。妻のことを常に気にかけていて、手段を選ばずに届ける優しさ。彼の勇気ある行動には心が温まり笑>>続きを読む

ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.5

これは悪夢か運命か。目に見えないが確実に差し迫ってくる死がまさに恐怖。人に教えてもらったのだが、飛行機に乗るときに下に通る車の上の数字"666"から不幸を予期している。注目すると良いかも。

運命から
>>続きを読む