子持ちのカイロレンさんの映画レビュー・感想・評価

子持ちのカイロレン

子持ちのカイロレン

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

いろんな人がいろんなこと言うのでもう何が正解か分かんないんですが、一言で言うと「ザ・ロック」でした。なので次のボンドはケイジで決まり。
『ケイジ、ニコラス、、ケイジ』
みんなイケメンに期待するからがっ
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第七の予言(1988年製作の映画)

5.0

 例えばエメリッヒの映画でも、大惨事そのものより大惨事が起きる予兆の方が映画としては面白かったりするもので、「第七の予言」は延々とこの予兆だけが続くような、こういうのが好きな人には堪らない映画だと思う>>続きを読む

ノー・ウェイ・アウト(2021年製作の映画)

3.0

移民女性を主役にしたアメリカンドリームの裏側。撮影もホラー演出も手堅いが全体的に説明不足過ぎて分かりにくい。イマイチかなぁと思ってたら最後の最後で見たことないタイプの化け物登場。スロットでレア演出を引>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

ユージーン・スミスという強烈なキャラクターをどこまで面白く描いていいのか、重い題材とのバランス感に終始迷っているような印象だった。骨組みはユージーンの復活劇として作られてるのに演出がそれを恥ずかしがっ>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.5

ちょっと不健全な人生讃歌で楽しい。一応飲み過ぎ注意の描写もあるがどうもそれは建前で、酒って楽しいよね!の本音の方ばっかりだだ漏れだった印象。タイトルは原題の「ドランク」でよかったんじゃないだろうか。マ>>続きを読む

日本侠客伝 刃(ドス)(1971年製作の映画)

4.5

 シリーズ最後の第11作。あれ、期待してなかったけどめちゃくちゃ面白い。舞台は明治時代の金沢。健さんが冒頭から郵便馬車をジャックして暴走。これまでと全く違う喧嘩バカな役で新鮮。マキノ映画の情緒は望むべ>>続きを読む

日本侠客伝 昇り龍(1970年製作の映画)

3.0

 監督が山下耕作に交代したシリーズ10作目。前作と同じく「花と龍」が原作。これ以前にも同原作を映画化した作品は5作あり、この後にも加藤泰が続く。どんだけ人気あるんだ「花と龍」。山下耕作監督はこれ以前に>>続きを読む

日本侠客伝 花と龍(1969年製作の映画)

4.0

 大団円を迎えたように見えたシリーズが「花と龍」の原作を借りて続行。現代を舞台に重い空気が漂っていた前作の反動か、時代を明治に遡り楽しいマキノ節が全開の第9作。過酷な労働環境の中逞しく生きる人々の応援>>続きを読む

日本侠客伝 絶縁状(1968年製作の映画)

4.5

 シリーズも8作目で現代篇に突入。高度経済成長の中で次第に居場所を失うヤクザたちを描くハードな作品。身をもっていなせな生き方を示す健さんの背中がいつもより大きい。これまでを総括するようで作りで、大きな>>続きを読む

日本侠客伝 斬り込み(1967年製作の映画)

4.0

 新宿を舞台にテキヤ稼業の抗争を描いたシリーズ第七作。寡黙な健さんがテキヤという、シュワちゃんが幼稚園の先生をやるのと同じくらいのミスマッチ感。なので現場仕事は早々に諦め、腕っ節の強さで自分の組を結成>>続きを読む

日本侠客伝 白刃の盃(1967年製作の映画)

3.5

 舞台を大正から昭和に移したシリーズ第六作。藤純子が忙しすぎて撮影日数が一日しかなく、急遽病院で寝たきりの設定にしたり、バタバタの舞台裏だっただろうが鈴木則文と中島貞夫の脚本とマキノ監督の流れるような>>続きを読む

日本侠客伝 雷門の決斗(1966年製作の映画)

5.0

 健さんが一枚看板になったシリーズ第五作。浅草の芝居小屋を舞台に、興行魂、芸人魂がスパークするシリーズ屈指の名篇。芝居小屋もプログラムピクチャーの作り手も同じ役者で違う話を演じ続ける擬似家族みたいなも>>続きを読む

日本侠客伝 血斗神田祭り(1966年製作の映画)

3.5

 シリーズ第四作。大正時代のいろんな職業を覗けるのもこのシリーズの楽しみで、今作は神田を舞台に消防団員たちの活躍が描かれる。といっても万引き犯を捕まえたり警察の補助的な役割が日常的な仕事。消えゆく昔気>>続きを読む

日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

4.5

 シリーズ第三作。関東大震災の翌年、臨時の魚河岸が作られた築地で、健さんは船に乗り遅れて行き場を失った少しドジな機関士役。前作同様、ヤクザ対ヤクザではなくヤクザ対カタギの怒り爆発篇。浪花篇と関東篇はそ>>続きを読む

日本侠客伝 浪花篇(1965年製作の映画)

3.5

 舞台を大阪に移したシリーズ第二作。横浜からやってきた健さんが、過酷な労働環境の中で搾取される仲士たちの為に立ち上がる。陽気で逞しい大阪人気質が描かれ、終始画面が賑やか。全体的に画面の人口密度が高く、>>続きを読む

日本侠客伝(1964年製作の映画)

5.0

 任侠映画の人気を決定付けた高倉健主演シリーズ全11作の記念すべき一作目。役者の動線や所作の美しさ、耳に心地いい台詞の掛け合いの楽しさ、オールスターキャストの見せ方。まさに娯楽映画の教科書。
 ゲスト
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

4.0

 金を稼いで高級ブランドの奴隷のようになってしまう黒人を『New Slave』と皮肉ったのはカニエ・ウエストだが、アパレルブランドとコラボしまくって『アメリカ史上最も裕福な黒人』になった矛盾だらけの(>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.5

90分でタイトにまとめられた上質なサスペンスで、こんなんなんぼあってもいいですからね案件。タイプキャストなサラ・ポールソンは置いといてキーラ・アレンの頑張りは凄かった。チャガンティ監督、今作はあえての>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.5

ジェームズ・ガンがリミッター振り切った怪作。こんな狂った超大作はなかなかない。悪党大集合というより病みキャラ大集合な感じ。個人的にはポルカドットマンの活躍に心打たれた。絶対監督が一番肩入れしてるのは彼>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

5.0

復讐の過程に人間らしい揺らぎがあってそれが尚更辛かった。パリス・ヒルトンをアーティストとして認めて歌詞も覚えて一緒に歌ってあげられる男、そりゃ惚れるよ。コーネリアス聴いて、パリス・ヒルトンの流出ビデオ>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

4.5

 たしか公開時に山下敦弘監督が絶賛してた気がするがそれも納得、「苦役列車」や「どんてん生活」に近い世界観とユーモア。完全再現されたフリッツの汚部屋や人生詰んだ飲み屋の客など、美術も出演者もみんな凄かっ>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

4.0

前作も老人が怪物には見えずホラー色は薄かったので、この方向転換は大歓迎。いろんな殺しのアイデアが楽しい快作。最近多い悪党が主役系映画の中では、本来あるべき倫理的なハラハラ感が楽しめる。しかし銃声鳴って>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.0

新鮮味ない設定でもこういう人生の応援歌みたいな映画は何本観てもいいですね。素晴らしかったです、タイカ・ワイティティのラジー賞級の演技を除いては。前から言いたかったけど今作は特に酷い。誰かこの人のコメデ>>続きを読む

バッド・トリップ どっきり横断の旅(2020年製作の映画)

5.0

 突如ゲロを吐く、裸のおっさんが乱入してくるなどゲストに不快などっきりを仕掛ける超過激なトークショーで人気を博したコメディアン、エリック・アンドレ初の主演作。今作も同番組のスタッフが集結し、一般人にク>>続きを読む

リストラ・マン(1998年製作の映画)

4.0

 朝から渋滞に巻き込まれ、会社に到着するなり昨日提出したレポートに表紙を付け忘れたことを8人の上司から順番に怒られる。ようやく金曜日の仕事を終えると、「土日も出勤してくれるとサイコーなんだけどなぁ」な>>続きを読む

クリス・ファーレイはトミーボーイ(1995年製作の映画)

4.5

33歳の若さでこの世を去った伝説的コメディアン、クリス・ファーレイの主演デビュー作。とにかく見てくれ、顔から床に倒れ、ガラスにぶつかり、板で殴られ、それでも健気に犬のような顔で観客に向かって走ってくる>>続きを読む

地下に潜む怪人(2014年製作の映画)

4.0

 飽和しきったPOVホラーの中でも珍しい宝探しアドベンチャー作品。
「インディー・ジョーンズ」、「鋼の錬金術師」、「ハリー・ポッター」が好きな人におすすめ。つまり全日本人おすすめ。しかも主人公は美人の
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ラビリンス 抜け出せないふたり(2013年製作の映画)

4.5

 パパ活女子に捨てられる中年男の悪あがきを、BGMなし、リアルタイムの会話劇で見せるワンシチュエーションドラマ。
いつもはコミカルな役の多い名脇役スタンリー・トゥッチが、移り気なアリス・イヴに全人生を
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.5

のっけからトライブの「Can I Kick It?」をラップする2Dアニメの鳥たち。(ここで親世代のハートをガッチリキャッチ)。少し懐かしいブレイクビーツに彩られた本作は、時代設定こそ現代だが、懐かし>>続きを読む

西部魂(1941年製作の映画)

5.0

大陸に通信網を広げる希望に満ちた旅と、逃れられない運命の厳しさ。コントラストが強烈。たとえ善行を積んでも、過去の罪からは永遠に逃れられない。陽気なウエスタン・ユニオン一行の中、はじめから死を悟ったよう>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

5.0

カップルの別れ話と思って見始めたら…100%のカウフマン映画だった。彼の最高傑作だと思う。こんなに美しくて悲しい映画もなかなかない。まるで「エターナル・サンシャイン」の絶望バージョン。オチを知るとあら>>続きを読む

怒りのガンマン/銀山の大虐殺(1969年製作の映画)

3.0

 いかにもマカロニな、アクロバティックなガンファイトが楽しめる前半は楽しいが、ミステリー仕立ての物語が雑で眠気を誘う。とはいえ、監督が師匠レオーネを真似たラスト5分はそれまでの演出と別物のように素晴ら>>続きを読む

ハリーの災難(1955年製作の映画)

5.0

観た人みんなが幸せになれるような最高のコメディ映画。「ファーゴ」に代表されるような田舎町を舞台にしたコメディ映画の元祖(なのかも?)。今観ても全く古びておらず、むしろ教科書として永遠に参照されるような>>続きを読む

三人の名付親(1948年製作の映画)

4.0

銀行強盗のジョン・ウェイン一味が逃亡中に出会った女性の赤ん坊を世話することになる、心温まるクリスマス映画。ジョン・ウェインが赤ん坊の世話に狼狽える様子がおかしい。贖罪に至る厳しい砂漠の試練が凄まじく、>>続きを読む

大いなる決闘(1976年製作の映画)

3.5

アンドリュー・V・マクラグラン監督のハードな西部劇。もろペキンパーな下り坂のシークエンスが素晴らしい。なんだかちょっとデ・パルマ風で、そう考えるとオデッサ階段にも見えてくる。ラストはニューシネマ風でハ>>続きを読む

真昼の死闘(1970年製作の映画)

3.5

イーストッドとシャーリー・マクレーンという意外な組み合わせの西部劇。イーストウッドが女性に振り回される映画にハズレなし。でもイーストウッドが好きそうなタイプじゃないので、時折本当にウザそうな顔してるの>>続きを読む

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