仙元誠三のベストではない。女版松田優作映画を撮ろうという企画らしいが、黒沢直輔と桃井かおりの折り合いが悪く、監督がセット撮影の完了した段階から現場に来なくなり、それ以降は仙元誠三が演出したとのこと(「>>続きを読む
これは中々の良作。警察署でのやり取りと、そこから車椅子に乗ってのチェイスの多幸感は特筆に値する。そしてラストの空中を飛ぶ映画らしい素晴らしさ。
さんまと大竹しのぶの掛け合いが予想以上に面白いし、仙元>>続きを読む
確かザラーが褒めてたんで観た。エクスペリメンタル・フィルムの手法をホラーに持ち込んだ意欲作と思う。
人の全身を映さずに、背中や手足だけを映す。視点の統一(カメラ位置が低い。天井の映るカットの多さ)と>>続きを読む
2時間超えの映画で久々に退屈せずに見通す。
本作でも緩やかなズームインが頻出しており、安易な感情移入を拒む客観性を視点に寄与している。やはり、ショーン・ダーキンの作家性の発露と考えてよさそうだ。>>続きを読む
時折出てくる緩やかなズームインが観客に昆虫観察のような客観性を持つことを強要しており、家族の不和を描く題材に対して意地が悪くて良い。勿論アルトマンとは全然用法も違うと思うが、ズームインが作家性の刻印を>>続きを読む
本作と「コヤニスカッティ」など愚にもつかぬ環境イメージビデオとを分つものは一体何か考えていたが、雲、火山の爆煙、津波の水飛沫、竜巻の渦巻き、雷etcといった形無き物(運動としてしか捉えることができない>>続きを読む
それぞれのグループに分かれて生き残りを画策する様は70年代パニック映画の変種のように思えて結構楽しむ。日曜日のこの時間帯に観るにはちょうどいい塩梅だった。
ニッチな状況だが、オフィスで殺し合う映画だ>>続きを読む
シリーズ中後期の安っぽい作よりは上。臓物をロープに使うというアイデアにザラーは嬉しくなって褒めたと予想。
真っ当な日活映画としてオーソドックスに撮った時の清順の力量を楽しみつつ、繋がらない繋ぎがパッと出てくる異物感も面白い。アマプラさんありがとう。
逆さまになったギレンホール視点での反復などしゃらくさい部分はあるが、タリバンからアーメッドが家族と共に逃げ出す1カット長回し他、普段のガイ・リッチーとは思えぬ手際の良さ。
ギレンホールを運ぶ台車がは>>続きを読む
今回も素手しか使わない強さが最低限の質を担保しているが、敵が多すぎて構造が複雑なのもあり、前2作のような単線的なエモーションの昂りは生じない。