ayyyaさんの映画レビュー・感想・評価

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

純粋に「わたしもがんばってみたい」と思わされる映画だった。

外から、他人からの評価ではなくて自分自身の軸で自分を評価することは難しい。 
少なくとも生まれ持った性質として外からの視線が自分の中に紛れ
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

ほんの少しの、発するべきのみの大切な言葉と空気と表情、まさに彼女らの瞳を通して見える世界が語る映画。
これが作られたものであることをつい忘れてしまって、自分の視点が空気になって目の前の現実そのものを目
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

-

怒りで煮えたぎってまともな感想残せる気がしないんですが!!!!!
どこまで貫いていっても報われないのはわたしたちのこの世の中が事実そうであるからであって、この映画だけが胸糞であり得んくらい腹立たしくて
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在りし日の歌(2019年製作の映画)

4.6

どこというわけでもない郊外を通ったとき、「少し離れただけの場所なのに知らない土地に知らない家に知らない人たちが生きていて、わたしはそこで何が起きているかを一生知ることがないのが寂しい。」と妹が言ってい>>続きを読む

幸福路のチー(2017年製作の映画)

4.3

鬱陶しかったり愛おしかったり、良くも悪くも切り離せない家族という存在と、その一員でありながら、ひとりの独立した人でもある「わたし」を描いた作品。

結婚したら、籍を入れたら、子どもが生まれたら家族にな
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.8

集団の中に漂う湿っぽく淀んだ空気をうまく描写している。
当事者以上にその周囲の人々の心の動きに焦点が当てられているありそうでなかった視点。

自分の中に湧いた感情を理解も制御できないまま放出してしまう
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.0

なんだか真っ当な人間関係をみてしまった!!!!

友人に対する嫉妬でさえ愛おしくみえる。。。🥺

お国柄なのか皆表現がストレートで湿っぽさがまるでない、終始青々とした爽やかな風を感じました。

恋をす
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.5

自分と他人の命をかけてでも登りたいと思う人間の欲にしんどさを感じた。

自然に圧倒されたり宇宙と対峙する体験にもある種の中毒作用があると思う。

恐らくこの映画を観て「エベレスト登りてぇ!!!」ってな
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.8

小黒がかわいい!!!!!
ン?ってかわいいいいい!!!!!

ストーリーは確かにありふれたものではあるけど、なんだかなぁと胸に小さなつっかえが残る問題提起のある話だったと思います。

どこにいっても迫
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迷子の警察音楽隊(2007年製作の映画)

3.4

イスラエルとフランスの合作映画ということでイスラエル映画が気になったので観ました。
全体的にフランス映画らしい雰囲気のシュールな物語の運ばれ方ではありますが、国、性別、人種などの社会の小さな摩擦が見え
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さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.6

原題のClosed Monsterのクローゼットが指す意味はいくつか考えられる。

ひとつはlgbtqの用語で使われる自分のセクシュアリティを公にしていないことを意味するクローゼット。
そしてもうひと
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.9

なんの予備知識もなく観たのにも関わらず想像を遥かに超えて魅入ってしまった!

強い女が墜落するストーリーなのか?と割と最後の方までまるっきりポンコツだったのが楽しさを倍増させていたかもしれない

彼女
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.3

ちょうど今、岸政彦さんの「断片的なものの社会学」を読んでいて、まさにこの映画も断片的なもので編まれた映画だと感じた。

無意味のように見える、もしくはそもそも見えない個々の物語が、他にひとつとない固有
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.0

夢があること、夢中になること、自分がやりたいことをやることが良しとされている空気が漂う今日この頃。
なんとなく社会の渦に巻き込まれて半ば強制させられたようにそれらを追い求めてしまっていて、夢がないこと
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.0

始まらず終わらない静かな物語

大きな出来事は起きないし、台詞も至って少ないけれど青いパパイヤの香りが香ってきそうな映像が美しい

今のベトナムにもあぁいうしっとりした空気感はあちこちに感じられます。
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ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.8

人間はいつだって自分勝手だけど、全ての事柄は主観でしか捉えられないのだから仕方がない。

「何かが起きた」それが事実だし、トニーの記憶もベロニカの記憶もベロニカとの記憶もすべて事実だったと言える。
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.9

主人公の感情が伝染してとても悲しい気持ちになる映画。
最後の数分以外はしんどい。

親や家族の愛なんて無条件に与えられるものだと思ってたけど、もしかしたら本当は簡単には手に入らないのかな。

エルトン
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.3

女の鏡!!!
主人公シャシの一番の魅力はその誠実で潔いところ。
自分よりも他の人の幸せを考えているのに自分の感情や考えに対してもまっすぐと向き合っている。

姪っ子もとても優しい素敵な人ね😌

性別や
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ピザ!(2014年製作の映画)

4.0

好きな映画!!!
主人公の兄弟がとてもやさしい。そしてニンジンも。

大きい卵のお兄は弟に対して同じ労働を求めないし、ピザには貪欲だけれどお金には貪欲じゃない。小さい卵の弟は決して兄への信頼を裏切らな
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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

3.3

現実的な設定ではないけれど、小さい出来事をつまみ上げると案外密かに共感する人もいるのかもな、というお話。

ジョゼットの娘がもっと深く大人たちに突っ込んだり、マギーがリリーの存在から愛について考えるこ
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.3

俯瞰したような視点で客観的で描かれるそれぞれの人生。
終始ユーモアとリズムが軽やかで、きらめきの中で静かに刻まれる時間だった。

作中では何が起きるわけでもないけれど、世代間の価値観の相違や、次第に分
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

-

観るのが怖くてずっと観れていなかった映画。奴隷として生きたソロモンの実話です。

人間の心理なのか社会の虚実なのか、その正体は分からないけど凄く怖かった。

わたしは映画に出てくるすべての人と同じ人間
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

みんな何かと闘っている、、みんなワンダーだよ、、、と号泣しながら鑑賞。

みんなと少し違う顔をもつ少年も、両親を弟にとられてしまった少女も、自分の時間なんてすっかりなくなってしまった母も、愛情に欠けた
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.9

いい作品。

前半部分、学校の授業で先生が語る。
"西欧文学の核となるのは―
「秘密性」だ
登場人物がどういう人間か作者はある時は意地悪く―
ある時は深い目的のために情報を明かさない
読者は行間を読み
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.8

時々気がつくとノーマンになっているわたしにとってぎくりとする序盤。

終始コメディ調ではあるが、実際に言霊の持つパワーや誓約を信じきることの影響は大いにあるはず。

カールとアリソンは出会ったときから
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

隣人を助けること、自分の信念を貫くこと、力に屈せず立ち向かうこと、を教えてくれる。

やさしさや力強さもある映画だけど、悲しいお話です。調べてみると実話ではないようだった、けど、事実が基となった物語だ
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.6

男性のホモフォビアについて考えさせられる。
それは時代の問題でも、育った環境でも、宗教のせいでもない、何か根本的な性質のようなものだとしか思えなくなる。なぜなら、これだけ世の中が多様性を認め合う流れに
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奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)

5.0

わたしにとって大切なことがたくさんつまっている。

地球に行きたい
人間に出会いたい
生きたい
チビに会いたい。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

音楽と映像が語る作品です。

返事をするまでの小さな間、時が止まったように見つめ合うふたり、セッションに加わるギター。それらに音楽が重なって鑑賞者は物語の解釈を言葉ではない感覚で委ねられる。

ストー
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.5

これがフィクションの物語だったら「良かったね〜」と思うだけで長く印象に残らないかもしれないけれど、実話をもとにした、というのが作品の強度を支えている。凄い。

マックスをはじめ、ハミド、そしてあの厳格
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.2

キャラクターの個性を尊大に引き出す素晴らしいキャスティング!
特にエイサ・バターフィールドの本当に小さな表情や些細な仕草で語る演技は引き込まれるものがある。

ネイサンもお母さんもハンフリーズもルーク
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

4.8

とてもいい作品!
リュックに詰め込んでこれからの人生を共に歩みたい映画です。

単に主人公だけの物語ではなく、隣人やカフェのウェイトレスの生きる時間が彼の生活に交差し作用していく。

人の不器用な部分
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プロメア(2019年製作の映画)

3.4

アニメの最先端を観てきてしまった…

脳処理の追いつかない映像が程よく刺激的で、ストーリー・キャラクター・作画・音を差し置いて色彩が何よりの魅力かと思います!
とはいえわたしはただの〈映像美〉を楽しむ
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ぼくを探しに(2013年製作の映画)

3.4

栗の渋皮煮を作りながら見たものですから言葉にできるほどの鑑賞はしておりません

音楽と植物と服飾がきらびやかで、フランス映画を基盤に世界のあちこちから好きなところを切り取ってきた!という感じの映像色。
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