中村豪臣さんの映画レビュー・感想・評価

中村豪臣

中村豪臣

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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.0

きたないはきれいという言葉そのものだと思った。

靖子にも指摘されるが宮本の行動はプライドと感情だけだし、全てオーバーに叫びまくるし、歯が三本抜けてたりするのもあって何を言っているのか細かくわからなか
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

依存だとか執着だとか、人間の業が恋愛面にかなり現れている2人の男女を中心に置いた話。

そういう人を精神的に病んでいると世間では言ったりすると思うけれど、準主役といえる3人の登場人物もそれぞれ性格は少
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月夜釜合戦(2018年製作の映画)

4.4

舞台はかの有名なあいりん地区を擁する西成区の釜ヶ崎で、あべのハルカスもスマホも映る。

人物は根底に社会的地位の暗さがありつつも、エネルギーたっぷりで下衆く明るい日雇い労働者、立ちんぼ、憎たらしくもか
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

クライムものとして暇の隙間無く楽しめる映画であったし、最後に物語の結末から数十年後のノンフィクションが混ざり驚かされた。

KKKについては歴史の教科書に載っている衝撃的な白装束のルックスから記憶に残
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.8

すごく現実的な恐怖を感じるラストシーンだった。

わからないことがあれば好奇心で何かしてみたくなるというのは人として当然なことで、それを趣味や研究に昇華していけることもある。
そして人が死ぬことはわか
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ある日本の絵描き少年(2018年製作の映画)

4.5

若い創作者にとって漠然とした不安はつきものであり、大阪芸大に通った監督が体験し、この映画で描かれた創作者としての精神的苦しみはありふれたものだと思う。なぜなら、映像制作系の大学に通い、作品を断続的に作>>続きを読む

あみこ(2017年製作の映画)

4.7

長野の1人の女子高生が生活する中で妙に不条理で鬱憤が溜まっていく1年間の様子とそれを晴らすシュールな暴走。そしてカタルシス。全部愛おしくなる。

やたら甘い喋り方をするクラスメイトのタロット占いからの
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.8

世に言う斜に構える少年少女たちがひと暴れする映画。
しかし、斜に構える原因は消費社会に根付いた大人たちの行動にあるのだという主張を感じた。

正味、そんな映画を作っている監督が電通のCMプランナーであ
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鉄男 II BODY HAMMER(1992年製作の映画)

3.6

色が付き、セリフが増え、息子殺しの復讐のためという話になり、闘いの意味はわかりやすくなったが、前作を見てからだと衝撃は超えてこない。
でも前作が好きなら好きになると思う。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.7

身体の障害という不可抗力により、社会的地位の低い状態に追いやられているがあまりにもクズなので、見ていて不快感を抱く人も多くいるんだろうなあと思った。
あまりにもクズなところがこの映画に勢いをつけておも
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.8

タイトルからしてわかりきっていることだが、この作品はただ祈ることの無力さや空虚さが主題であると思われる。

そんな主題もあるうえで、少年たちが人生ゲームをするシーンでは懐かしさやかわいさを感じた。そん
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.5

あんだけやらかしておいて良い感じなので、妙に空虚に見えるオチだけれども、主人公は1人殺して歯止めが効かなくなったのだと見てみるとか、やたら察しの良いヒロインがいることをつなぎ合わせて考えてみると、とて>>続きを読む

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

2.0

夜の帝王が「凡庸な祭りは飽きた」と最後のほうに言ってしまうのが痛快だった。
我々が見ていたのはなんだったのか。

あと、ゾンビとして生き、死んだ後もゾンビとして生き続ける女の死霊というのが本当によくわ
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.8

ムトゥ的陽気な正直者スーパーヒーローの完全なる寓話映画かと思いきや、途中からパキスタンとの国交問題や最近のメディアの傾向といった直接の社会的テーマも扱う映画だったのが良い裏切りだった。

大衆を行動に
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死霊のえじき(1985年製作の映画)

3.5

『ゾンビ』から彷徨う死者はさらに増え、メディアも街も完全に死んだ世界のフロリダ郊外地下の研究施設で、世界を救う研究をする科学者たち(くそ真面目な女と気の狂ったおっさんといいやつら)と、その支援をする軍>>続きを読む

ゾンビ-日本初公開復元版-(1979年製作の映画)

4.2

公開当時の少しアバウトな翻訳の字幕や、冒頭の1分も無い勝手な説明追加シーンや、基準がよくわからない自主規制や、ロジャーに対してより深く愛着を沸かせることができたモールでの生活シーンがカットされている編>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.8

くそダサいサングラスをかければ宇宙人現る。
サングラスをかけるかかけないかでやたらガタイのいい男が6分半のプロレス。
とてもナンセンス!
そして、その実、宇宙人は広告やテレビといったメディアを使い、人
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ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版(1978年製作の映画)

4.8

ででで でっでっ でででっ
と、ゴブリンのサントラのかっこいい初っ端が流れるだけで警戒心や闘争心が掻き立てられるようになるぐらいに音楽の印象が強いバージョンの『ゾンビ』。
その後はチャカポコチャカポコ
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.2

恋は人の運命を弄ぶけれど、永遠にやめられないものであるという意図を見せつけてくれる映画。
最初のシーンと最後のシーンが同じような構図になっているのがそれを示唆している。

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.7

フランキー堺、おちゃらけてるのに色気がすごい。これがほんとの2枚目か。
居残り佐平次が明るくおかしなことやとんちをかますから会話は弾みまくり、賑やかに動き回るから見ていて楽しい。
でも、よくよく考えて
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

女だらけのバレエ学校という見た目の華と見世物小屋っぽいおどろおどろしさがすごく良い味。今や珍味?
ラストシーンで主人公が走っていく中、セットが全部派手にぶっ壊れて燃えていくのが好き。
劇中に幾度も流れ
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サウナのあるところ(2010年製作の映画)

4.2

この2019年9月半ばから終わりにかけての2週間ぐらいで、テレビ各局のニュース内の特集でロウリュの説明、サウナに通う人の「最高っす」の声やサウナイベントの好調ぶりが報じられている。
テレビのニュースと
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

5.0

クー!

両頬2回叩いて腕を広げてガニ股にして意気揚々と言うのだ。この映画を見た後に、すぐ実践してみたくなるほどキャッチーなこの星の挨拶である。

キン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクは本当にくだらない。
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

3.9

舞台は仏教圏のタイ。昔に死んだ妻と息子が死期の近いブンミおじさんを迎えに来るという話。
お盆には彼岸から死んだ人らが此岸まで旅しに来るから、8月の半ばにこれを見るのは季節感があって、良いなあ。

最初
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世紀の光(2006年製作の映画)

4.0

わ、わ、わ、わかんねー!
正直、見てる途中で私も20分ぐらいは現世から離脱してしまったみたいだ。女医さんがデートしていると思ったら、良い音のアコギと歯科医のラブソングが聞こえてくる夜の野外フェスのシー
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.8

映像で語るという、映画の原点をきちっと詰め込んだような映画。
スーツ姿のリーマンから機械がぞわぞわと出てくるとか、ドリルで凌辱とかおかしくって好き。
これ、本当はミュージックビデオなんじゃないかってぐ
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.0

社会のはぐれ者のおれたちが、この孤独から抜け出すために爆発寸前のニトログリセリンをオフロードで丁重に運び出せ!という理不尽にズブズブと突っ込んで行くはめになる映画。
30分ぐらいカットされていたのもわ
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ザ・パッセージ/ピレネー突破口(1978年製作の映画)

3.9

B級ナチス映画。ユダヤ人一家がナチスの迫害から逃れるために、老人の用心棒といっしょに街を越え山を越え、スペインへ脱出するまでの映画。
ユダヤ人一家の味方と敵、用心棒バスクとフォン大尉はどちらも冷徹に見
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.5

アメリカンニューシネマのロードムービーの形をなぞりつつも、主人公におとなしい少年といつものエキセントリックさと情を持つたけしをぶち込んだ映画。
目標にたどり着いて、ちょっとイヤな気になるというロードム
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.0

なんでもない日を気をつけて見てみたら、こんな感じになるんだろうって映画。要するにエッセイを映像化したようなホームドラマ。
山崎努が演じる掴めない魅力を持ったキャラクターが好き。
緑と生き物が多く生息す
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.7

古ぼけた絵画を何個もコラージュしたような画がすごい好き。どうやっているんだろうか。僕もこんなのやってみたいなあ。
日本映画のモチーフを多く取り入れているそうで、僕にもっと学があったら、もっとニヤニヤで
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