近藤真弥

近藤真弥

ライター/編集/ポップ・カルチャー・コメンテーター。簡単な感想+たまに長文という感じです。ご連絡は「acidhouse19880727@gmail.com 」にお願いします。

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.0

職業俳優を起用しない、感情表現は最低限など、ブレッソン流のミニマリズムとも言える手法がもっとも効果的に発揮された作品のひとつ。ひとつひとつシーンが漂わせるスリルは、いまも唯一無二だなとあらためて。

乱れからくり(1979年製作の映画)

1.6

仕事で再見。俺も悪だなあというオチのためだけに作ったんだろうな 笑。

キミとボクの距離(2016年製作の映画)

3.1

ゲイリーさんのオーバーな演技は×。それでも、火星で生まれ育った男の子と、人を信じられなくなった女の子のラブロマンスはなかなか面白かったです。2人で車を飛ばすところや、楽しく買い物をする様子など、いくつ>>続きを読む

パワーレンジャー(2017年製作の映画)

2.8

ベタな青春物語ですね。現実世界の要素を取り入れているけど、浅い。それでも、社会から逸脱した人たちがヒーローになるという物語は、それだけで良いなあと思ってしまう。

ザ・ディスカバリー(原題)(2017年製作の映画)

1.3

死後の世界が証明された世界という設定は面白いけど、物語は既視感ありまくりのループ系でがっかりしました。死後の世界を追究するのではなく、物語を描くための一要素として死後の世界が使われている。生きる意味や>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.7

まず惹かれたのは、ミッション1日目の長回し風のカメラワーク。人によっては酔うかもしれないけど、あのアシッド感はクセになる。

とはいえ、知能が高い未知の生命体に追い詰められるSFスリラーとしては、特に
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ルシッドドリーム(2015年製作の映画)

2.1

『インセプション』を彷彿させるけど、“これは夢か現実か?”という緊張感やミステリーはありません。権力側を批判的に描いてるところは韓国映画らしさがある。

アクエリアス(原題)(2016年製作の映画)

3.5

個人の尊厳を巡る物語。箱ではなく、箱に込められた想いが重要なのだという話だと感じました。それを示すために、音楽評論家という職業を上手く使ってるのも◎。デジタルだろうがフィジカルだろうが、そこに物語があ>>続きを読む

少女(2016年製作の映画)

3.3

過小評価されてる作品だと思う。『女の園』や『害虫』の系譜に連なる映画です。性的まなざしや家庭環境など、さまざまな要因が女性という存在を押し潰す構造的問題を浮き彫りにする、そんな作品。わざと作品の価値を>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.8

メインキャラの3人は、差別や偏見も笑い話にしてしまうので、全体的には軽快なノリが際立つ。もちろん、耐えきれない想いを爆発させるシーンが随所で見られるなど、いま以上に差別や偏見が蔓延っていた社会で生きる>>続きを読む

ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

3.3

支配していた側が支配される側になるという点は『猿の惑星』シリーズを想起した。理性と良心を捨てた者が滅びていくのは、現在の世界を皮肉ってるのかも。仮面がさまざまな表象に使われており、多角的に考察できる作>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

1.0

愛こそすべてみたいなオチはまだ良いとしても、それをアメリカの闇にまったく触れないで言われても鼻白む。

ウォー・マシーン:戦争は話術だ!(2017年製作の映画)

2.2

ブラピさんの気合いは感じるけど、それが空回りしてる...。『IQ246〜華麗なる事件簿〜』における織田裕二みたいでしたね。滑稽さを出すためかもしれないけど、それならもっとバカになってほしかった。時折カ>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.2

お約束や無敵感など、まるで沈黙シリーズみたいになってきたなあと。とはいえ、爽快感あふれるガンアクションはシャープで興味深いものだし、体技シーンの汗臭さもアクション映画ファンにはたまらないでしょう。質も>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.4

悪とされる存在は、最初から悪としてあるわけじゃない。そんなことを思わせる映画です。

解離性同一性障害というモチーフばかり注目されてるけど、僕はギリシャ神話的要素、具体的にはキマイラに通じるところが目
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.0

目頭が熱くなる物語。ヨンドゥの考え方など旧態依然な価値観が目立つように見えるけど、それを他のキャラクターに押しつけてないのは重要なポイント。それぞれが異なる価値観を持ちながらも、そんな人たちが強大な敵>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.6

信仰をテーマにしたホラー。どちらかといえば信仰の恐ろしさに焦点を当てていると思う。ウィリアムは自分の信仰心こそ絶対的に正しいと思っているけど、その頑固さを壊していく映画だと感じました。そういう意味では>>続きを読む

夜明けの祈り(2016年製作の映画)

2.9

信仰を抱えることで生じる葛藤、さらに修道院が舞台という点は『黒水仙』(1947)を彷彿させる。精神的に孤立した修道女の姿は、どうしてもフェミニズムの観点からいろいろ考察してしまう。そういう意味では同時>>続きを読む

あなたに触らせて(2017年製作の映画)

4.3

うおお...エドゥアルド・カサノバ素晴らしい!目が宝石の女性など、奇形の人たちが多く登場するんだけど、五体満足の人が狂気的というのは興味深い見せ方だと感じた。このあたりは、心の醜さこそ罪深いというカサ>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

2.9

そういえば今週公開なんですね。端的に言えば“歴史の復讐”。キャロル・J・クローバーの観点からいえば、女性がストレスをあたえられることが多いホラー映画において、男2人が恐怖に晒されるというのは興味深いと>>続きを読む

ディヴァイン(2016年製作の映画)

4.1

仕事で再見。フランス郊外で貧しい暮らしを強いられている少女ドゥニアが主人公の映画。貧しさから脱出するため犯罪に手を染め、さまざまな問題が降りかかる...というのはよくあるけど、本作がすごいのは、そこに>>続きを読む

1945年の精神(2013年製作の映画)

3.9

DVDをいただいたんですが、ようやく観れました。イギリスの労働者階級を映したドキュメンタリー。人権と貧困に少しでも興味がある方はぜひ。

字幕監修と解説がブレイディみかこさんなのも驚きだけど、ディスク
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.6

傑作。X-MENシリーズを知っていればより楽しめるのはもちろんのこと、本作で見せるローガンの生き様に心打たれた。ミュータントの子どもたちを守るためにローガンが奮闘するんだけど、それが罪を重ねてきた者の>>続きを読む

砂の城(2017年製作の映画)

1.2

戦争の現実を見ていく...というのはいいとして、そこで何かを見つけて帰国する展開は微妙。単純なハッピーエンドを許さない流れに反抗したとも言えるけど、だとしてもあまりに陳腐。ネットフリックスのキャスティ>>続きを読む

iBoy(2017年製作の映画)

1.9

ハプニングで超人的な力を得る点はスパイダーマンみたいですね。アイディアが先行しすぎた印象は否めないけど、こうした挑戦的なSFを作らせるネットフリックスの度量は素晴らしい。

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.6

ここまで清々しく筋肉祭をやられたらあっぱれとしか言いようがない。ステイサムさんと赤ちゃんのやり取りには思わずクスリ。

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.0

モンスターの動きは迫力たっぷり。ただ人の描き方が雑すぎるのはいただけない。役者陣は良い味出してるんですけどね。手榴弾で自爆しようとして尻尾でやられるシーンなど、サムいお約束もちらほら。

夜に生きる(2015年製作の映画)

3.5

『クラウド アトラス』を観たときと同じく、映画という時間の制約がある形式じゃないほうが良かったのでは?と思ってしまった。アイディアは面白いし上手い部分もあるけど、上手くまとめすぎたせいか飛び抜けたとこ>>続きを読む

ブルーハーツが聴こえる(2016年製作の映画)

1.0

『家族ごっこ』のときも思ったけど、日本は映画でやる意味を感じられないオムニバス映画作るの得意ですよね。

エンバース(原題)(2015年製作の映画)

2.0

記憶を維持できなくなるウイルスが蔓延した世界で生きる人々を描いたSF。過去を忘れることで文明が崩壊したという設定は、今に向けた批評性を感じさせる。登場する父娘と学者は、前者が家父長制、後者が専門知の軽>>続きを読む

ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)

3.3

親離れをSFに置きかえた作品。そうなったのは、ジェフ・ニコルズの子供が熱性けいれんになったときの経験が本作のインスピレーションだからでしょう。『未知との遭遇』を彷彿とさせる終盤など、70年代後半から8>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.5

邦題はクソ。でも内容は悪くありません。特に目を引いたのは“死”の描き方。たとえばナチスから逃げる際に撃たれた女性などは、撃たれるシーンがないんですよね。走ってるところを映しだし、別の場面に一瞬切りかわ>>続きを読む

リベンジ・リスト(2016年製作の映画)

1.0

ジョン・トラボルタの演技が浮いてるのは、演出がダメだからでしょう。特に、連れ合いを殺した犯人を釈放したことに怒るシーンは、あまりにもわざとらしい。観ていて恥ずかしくなりました。ジョンさんは仕事選んだほ>>続きを読む

キス★キス★バン★バン(2000年製作の映画)

3.6

クリス・ペンが最高。ブコウスキの『パルプ』を想起させる作品で、コメディーとハードボイルドの要素が際立つ。映画的なお約束だらけで「ベタだなあ」と思ってしまうけど、そこに監督の映画愛を感じる。プールにカメ>>続きを読む

花咲く港(1943年製作の映画)

3.4

仕事で再見。国策映画の『陸軍』で国に対する批判を込めた木下監督のデビュー作。本作も国策映画で、『陸軍』みたいに批判的な色はないと言われている。でも、「この島の人間は夢を見すぎるよ。この世の中なんて甘い>>続きを読む

エレクトリック・ドリーム(1984年製作の映画)

4.2

大好き!これぞ80sというヴィジュアルや音楽が好きな人は間違いなく魅了される。男、女、AIという三角関係はチープだけど、涙によってAIが愛を理解する演出など、光る部分がたくさんある。もしかすると、『ブ>>続きを読む

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