近藤真弥さんの映画レビュー・感想・評価

近藤真弥

近藤真弥

ライター/編集/ポップ・カルチャー・コメンテーター。簡単な感想+たまに長文という感じです。ご連絡は「acidhouse19880727@gmail.com 」にお願いします。

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ザ・サークル(2017年製作の映画)

1.2

有名な役者を出せばいいってもんじゃないとあらためて実感させられる作品。SNSが一般化した世界の危うさを描きたかったのだろうけど、ひとつひとつの展開が雑なので、エマさん演じるメイの洗脳→目覚めという流れ>>続きを読む

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

4.1

へヴィーな描写が多いので、観終わると同時に疲労感が。とはいえ、出来は素晴らしいです。これまでのシリーズと同様に時代を反映しつつ、テンポのよい展開で観客を惹きつけるドラマが繰り広げられる。劇中で登場する>>続きを読む

ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

3.5

B級ものかな?と観ていたら、スクールカーストの底辺にいる人たちを励ます少年成長物語で胸アツでした。基本的には少年とベビーシッターの戦いなんですが、ベビーシッターが道を逸れてしまった存在として描かれる一>>続きを読む

クラークス(1994年製作の映画)

3.1

サンダンス映画祭で注目を集めたカルト的作品。『この世に私の居場所なんてない』などもそうですが、サンダンスは日常の人たちに焦点を当てた映画をサポートしてますよね。こうした小さな声を拾うことで、社会が抱え>>続きを読む

チャイルド・プレイ2(1990年製作の映画)

2.1

久しぶりに観たけど、B級映画以上の魅力はないかな 笑。相変わらずチャッキーは次々と人を殺めていきますが、その殺し方を楽しむあたりは『アウトレイジ』シリーズみたいだなとなんとなく。

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

4.4

仕事で再見。面白いという類いの映画じゃない。戦争はもちろんのこと、人権や倫理についても考えさせられる内容。ロールズなどによる社会契約思想やリベラリズムの盛り上がりが顕著だった時代の映画という背景をふま>>続きを読む

ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.3

『沈黙』の後に観ると、信仰を友情に置きかえたのが『ミーン・ストリート』なんかな?と思ったり。傑作じゃないけど、スコセッシの作家性を読みとくうえでは欠かせない作品でしょう。

夜が明けるまで(2017年製作の映画)

3.6

心がほっこりするラヴ・ストーリー。老人ふたりによる大人のロマンスですが、そのふたりをセックスレスの夫婦に置きかえると、“性は人のすべてではない”というメッセージを見いだせるから面白い。“誰かと愛し合う>>続きを読む

血まみれスケバンチェーンソー(2016年製作の映画)

1.0

笑えないくだらなさは地獄への道やで...。最後までスベりつづける奇跡的映画。

ゼイラム(1991年製作の映画)

3.2

音楽がOPNだよなあとあらためて。OPNのほうが洗練されてますけどね。秘境的な雰囲気を醸す映像と、チープなSF描写はなかなか面白い。ちょっとクセになる。

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.6

“個性との接し方”というテーマから逸脱してしまう流れがあるのは惜しいけど、異なる考えの人を受け入れ共生するためのヒントがたくさん。不機嫌な態度で人を抑圧し、険悪な雰囲気を作ってしまうといった日常的問題>>続きを読む

滝を見にいく(2014年製作の映画)

3.3

じわじわくる面白さ。極限の状況だと、他愛のない会話で笑えるという不思議。

ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

2.1

人間の不完全さを皮肉るコメディー。面白いシーンも多いけど、いきなり「あなたゲイ?」とアウティングを促すのはどうなんだ?と思ったのでこの点数。

黒執事(2013年製作の映画)

1.2

ゾンビ映画みたいなグロい描写はなかなか。続編を匂わせる終わり方ですが、3年も噂すらないことを考えると...察しましょう。

高台家の人々(2016年製作の映画)

2.0

仕事で量産型恋愛映画をたくさん観てるんですが、そのなかでも本作は目を引いた。特殊能力はその人を形成する一要素に過ぎないと訴えることで、多様性を寿く内容になっている。それが意図したことかは不明ですが。そ>>続きを読む

十月(1928年製作の映画)

3.3

いま観ても面白い。ダイナミックな編集によって生まれる躍動感はさすがの一言。正直、古典は勉強のために観るのがほとんどで楽しめないのだけど、本作は別。

バイブス秘宝の謎(1988年製作の映画)

2.3

ローパーさんはお気に入りじゃないそうだけど、いま観るとチープさが味になってるとも感じる。パワー・ドレッシングが全盛で、エイズが猛威を振るっていた時代に、疎外感を抱くふたりの超能力者のラヴコメという本作>>続きを読む

未知との遭遇(1977年製作の映画)

2.9

仕事で再見。黒人が出てこないなあ...と強く感じるのは、いま観るからこそでしょうか。子供が赤ちゃんの人形をボコボコにするなど、猟奇的とも言えるシーンが意外に多い。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

2.5

エドガー・ライトはフォルマリスト寄りの人なんだなと再確認。好きか嫌いかでいえば好きだけど、正直物足りなさが否めない。音楽とシンクロする形で銃撃戦がおこなわれ、爆発も起きるという形式の面白さは及第点。で>>続きを読む

最初に父が殺された(2017年製作の映画)

1.4

ポル・ポト時代の恐ろしさを描くことの意義は認めるけど、そのポル・ポトにアメリカも加担していた事実を無視しちゃダメでしょう。アンジーが監督なんだからなおさら。アメリカのリベラルのダメなところが見えてしま>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.4

遅ればせながら。兄弟がノウハウを説明するシーンなど、退屈になりがちな話をテンポの良いカット割りで見事に盛りあげている。手に入らないものもあると示したラストは、あえて気持ち悪さを残すという誠実さを感じま>>続きを読む

マッドタウン(2016年製作の映画)

4.7

ネットフリックスで配信スタートということで観た。前作『A Girl Walks Home Alone at Night 』は夢中になったんだけど、最新作も同様でした。現代的な問題意識が潜むカニバリズム>>続きを読む

レディー・ガガ:Five Foot Two(2017年製作の映画)

3.9

面白かった。マドンナとの関係についても語ってます。とにかく音楽が好きで、自分の表現を守るためにいろんなところで戦ってるのがわかる。

境界線(2017年製作の映画)

3.5

アイスランドの美しく広大な風景をバックに、とあるカップルの顛末を描いた力作。カップル以外の人間が消えてしまうという設定も面白いけど、“神”が重要な要素になっている哲学的な物語も秀逸。あのラストは、絶対>>続きを読む

ストロング・アイランド(2017年製作の映画)

3.4

聞き取りのお手本みたいなドキュメンタリー映画。銃殺された黒人の若者と、その家族を中心とした内容。事件のみならず、家族についてもいろいろ語るので、散漫に見えるかもしれない。でも、その家族についての語りに>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.4

すごく良かった。こういう作品が全国規模で公開されるのか...。役所広司に福山雅治を文字通り重ねる「器」のシーンなんて、観ていてゾクゾクしてしまった。

広瀬すずさんを真っ正面から撮り、顔の右側を影で染
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.7

面白かった。冒頭から血が流れ、こりゃあブッ飛んだ物語になりそうと思ったけど、中盤以降はヒューマニズムが前面に出てきて、ストレートなメッセージ性も。小泉今日子演じる医者の言葉なんてほんとわかりやすいし、>>続きを読む

クリニカル(2017年製作の映画)

1.2

ルグランさんピリッとしませんね...。冒頭の血まみれになる女性など、ショッキングな映像をいくつも入れてるのに、それが物語の盛り上がりに繋がっていない。

ポゼッション(2012年製作の映画)

1.4

特色がないホラー映画。父親の手にフォークを突き刺すところのリズムがグッド。

SLAM/スラム(2017年製作の映画)

2.3

背伸びしようとする若者たちの姿が何とも甘酸っぱい。責任を背負うまでの紆余曲折が淡々と描かれる会話劇。すごく地味だけど、こういう小さな物語には興味を持ってしまう。

海底47m(2017年製作の映画)

1.3

サメものB級映画でしかなかった。姉妹の微妙な関係もコミットできませんでした...。

ダンケルク(2017年製作の映画)

1.7

観ていて複雑な気持ちになってしまった。クリストファー・ノーランだから、上手く撮れているのはあたりまえ。陸海空の視点を行き来しながら進んでいくストーリーも、手法としては面白い。

ただ、随所で過去のプロ
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スモール・クライム(2017年製作の映画)

2.2

過去の罪から逃れられない男の顛末を描いた佳作。殺風景でドライな映像は好みですが、全体的にテンポが悪く、約90分なのにダラダラとした印象を抱かせる。オチはグッときたんですけどね。

リトルデビル(2017年製作の映画)

2.1

『オーメン』をコメディーにしたような作品。血の繋がりよりも大切なのは心の繋がりという内容は今っぽいけど、それ以外は際立つ要素なし。

エル ELLE(2016年製作の映画)

2.9

男性的とされる諸々をミシェルなりに手なずけるところはブラックな笑いとして解釈できるけど、この点が日本で理解されるかは正直微妙。人権、性暴力、男性優位社会などさまざまな面で問題を抱えてますからね、日本は>>続きを読む

パンドラ(2015年製作の映画)

3.9

原発事故がテーマの韓国映画。国民の命を救う英雄譚...という内容ではなく、原発の危険性を訴える作品です。ラストも、国民を救った一人の男というよりは、無能な政府や危機感が薄い国民の犠牲者として作業員を描>>続きを読む

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