近藤真弥さんの映画レビュー・感想・評価

近藤真弥

近藤真弥

ライター/編集/ポップ・カルチャー・コメンテーター。簡単な感想+たまに長文という感じです。ご連絡は「acidhouse19880727@gmail.com 」にお願いします。

映画(592)
ドラマ(1)
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KUSO(2017年製作の映画)

2.9

便器に生首や、ケツからゴキブリみたいなナニカなど、文字通りクソだった。強いて言えば『ソドムの市』に通じるところも。

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.0

凶暴なクリーチャーにエンパワーメントして立ち向かう家族という構図は、物語に関する説明がまったくないこともあり、さまざまな表象を重ねられる。地獄のようなこの世界で子育てをすることの大変さや(監督を務めた>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.8

安定の面白さ。前作はレベッカ・ファーガソンに花を持たせるところもあったけど、今回はトム・クルーズもバリバリやってる。トムさんの頑張りをみんなでお膳立てするという構図ですね。ラストのモテモテ?ぶりも俺様>>続きを読む

エクスティンクション 地球奪還(2018年製作の映画)

2.6

悪くなかった。哲学的な問いかけは浅いけれど、フラッシュフォワードと思わせといて実は...という流れはよく出来ていた。

ホンモノの気持ち(2017年製作の映画)

3.0

アンドロイドと人間の恋を描いた映画。『her』が好きなら気にいるのでは。恋をするまでの流れがあまりに唐突なのは気になったけど、酷評も多い前評判に騙されないで観てほしい。レア・セドゥが最高です。

劇場版ポケットモンスター みんなの物語(2018年製作の映画)

4.0

友人に勧められて観た。これは確かに面白い。人間とポケモンの関係性を丁寧に描いてるのが印象的なんだけど、その関係性が現代への切実な問いかけになっている。これを観た子供たちはどんな大人になるんだろう?それ>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

2.4

細田守は、小津安二郎や是枝さんが描いてきた日本の家族像をアニメでやっている人だと思うんだけど、この側面をいままで以上に打ちだしたのが『未来のミライ』。

最悪の選択 Calibre(2018年製作の映画)

4.0

すごく面白い。鹿と間違えて人を撃ってしまった2人の男が村人たちにじわりじわりと追い詰められていく様はスリリング。登場人物のキャラ設定と舞台からもわかるように、過剰な資本主義への皮肉も。『最後の追跡』ほ>>続きを読む

すべての終わり(2018年製作の映画)

2.2

クソみたいなオチまでは丁寧な作り。リッキーの扱いが雑なのは気になったけど、引きこまれる緊張感を上手く生みだしている。アメリカへの皮肉を示すシーンもわずかながらある。

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

2.1

昔ながらの一義的なハリウッド映画。前作よりもホラー要素を打ち出してるのが特色だけど、微々たる変化で作品の面白さに昇華されていない。

菊とギロチン(2016年製作の映画)

3.1

ギロチン社と女性力士たちを半ば対にすることで、いまもほとんど変わらない様々な男女格差を滲ませているのは上手い。『64』を撮ってる瀬々さんなので、娯楽性も十分。旧態依然とした価値観も目につくけど、日本に>>続きを読む

名前(2018年製作の映画)

3.0

この映画は発見でした。いくつもの身分を使い分ける正男の生き方は、SNSの登場以降、飛躍的に多元化した人間関係の表象という意味で現代的。その現代性は、血縁関係に依拠した家族像への疑問を滲ませるところにも>>続きを読む

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

3.3

数パターン描く恋愛物語という点はサム・エスメイルの『コメット』的。ただ、『コメット』は時間芸術と空間芸術の結合という映画の特性で遊ぶ実験的作品だったのに対し、『正しい日 間違えた日』は叙情性を打ちだす>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.4

『ファントム・スレッド』にも見られる限界はあるものの、多くの女性の背中に寄り添う物語。

それから(2017年製作の映画)

4.1

極限まで削ぎ落とされたミニマリズムを通して、ここまで複雑な感情の機微を描ける手腕に脱帽。

モダン・ラブ(2017年製作の映画)

1.0

タイトルに「モダン」という言葉がありながら、“男性から見た女性観”が目立つ古臭い内容になっているのはなぜなのか。

36.8℃ サンジュウロクドハチブ(2017年製作の映画)

1.3

普遍的(とされる)な青春模様を描きたい意図は理解できた。親が子を想う気持ちもわかる。しかし母親にいろいろ背負わせすぎな気も。ぼく、『湯を沸かすほどの熱い愛』が大嫌いなんです。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.0

伏線を回収していく際のアイディアは秀逸。ただ、世界中で興味深い視点を備えた映画が作られ、それらがここ日本でもほぼ同時に観ることができるようになりつつある現在において、この程度の作品で騒いでいていいのか>>続きを読む

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

4.1

映画における女性の表象、フェミニズム、ホモソーシャルなど、さまざまな視点から観て面白い映画です。僕からすると、『ワンダーウーマン』と比較しながら語れる作品。ファルジャ監督のインタヴューでも「スーパーヒ>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.5

前評判に騙されないで観たほうがいい映画ですね。SWオタクの議論や考察を上手く活かしたような演出が多く、それでいてシリーズに詳しくない人も楽しめる娯楽性は高品質。傑作ではないけど、安くないお金払って観る>>続きを読む

TAU/タウ(2018年製作の映画)

3.9

面白かった。『エクス・マキナ』を彷彿させるプロットで、『エクス・マキナ』ほどではないけどジェンダーの要素がある。底辺の住人がエリート層の人間を出し抜くような展開は階級社会的。

フューチャーワールド(2018年製作の映画)

1.0

『北斗の拳』や『マッドマックス』を想起させる世界観は好みだけど、極限レベルの雑な作りに辟易。アッシュが愛に目覚めるまでの流れが省略されすぎていて、核と思われるメッセージが陳腐かつ曖昧になっている。アッ>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

2.9

シアーシャ・ローナンの演技は素晴らしい。ただ、都会に憧れる田舎者という主人公の設定にコミットできなかった。田舎でしか生きることができない人たちにフォーカスした秀逸な作品も多い現在において、こうした憧れ>>続きを読む

本能寺ホテル(2017年製作の映画)

1.2

仕事のために観た。繭子の設定がまんまロスジェネなのは驚いた。それ以外に興味深いところは...。

Darc/ダーク(2018年製作の映画)

2.6

予告編を観て「微妙かな?」と思ったけれど、それなりに楽しめる内容でした。アクションはキレキレだし、躍動感のあるカメラワークも◎。ヤクザのイメージがステレオタイプなところに引っかからなければ、3点台でし>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.5

衣装、音楽、カメラワークなど、さまざまなところで“旧態依然な価値観が変わっていく様”を表現している細かさは秀逸。前評判は当てにならないなとあらためて。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.5


“こういう生き方しかできない人たち”の物語。そうした地べたの世界を見せつけるように、見下ろすロングショットを多用するカメラワークからは静謐な憤りが感じられた。笑いもあるけれど、基本的には哀しみの映画
>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

4.9

最高の映画。手を汚すウェイドだからこそ示せる理想が物語の肝。排外主義的な登場人物がイエローキャブでひき殺されるなど(イエローキャブの運転手には移民が多い)、ブラックな笑いも深化。序盤で飛びだす「ファミ>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

2.5

“おっさんと女子高生なんてありえないだろ”という色眼鏡のせいで見逃すにはもったいない作品だと思います。ファミレス店長は良識ある大人で、だからこそ物語が成立している。ただ、映画としては飛び抜けたところが>>続きを読む

オープンハウスへようこそ(2018年製作の映画)

1.1

怪しい近隣住民などのさまざまな伏線が何ひとつ本筋と関係ないという凄まじい映画。これも良い映画に出逢うための栄養とはいえ、かなりキツかった…。ディラン・ミネットの演技はまあまあ。

孤狼の血(2018年製作の映画)

1.0

ミソジニー丸出しの『彼女がその名を知らない鳥たち』を観たときも感じたけれど、いまの映画界の流れをふまえると、白石さんのセンスはかなり古い(とりわけ性役割)ですよね。それは今回の映画でも同様でした。“昭>>続きを読む

仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判(2018年製作の映画)

4.1

素晴らしい作品。人間の業という仮面ライダーシリーズのテーマを深く掘り下げているのはもちろんのこと、フィルムノワール、ホラー、スプラッターといったさまざまな要素を見いだせる映像作品としても楽しませてくれ>>続きを読む

カーゴ(2017年製作の映画)

3.6

親の愛情を描いた異色のゾンビ映画。いまの世界を暗に批判する描写も。傑作というほどではないものの、主演のマーティン・フリーマンの演技や広大な風景が漂わせる終末感など、見所は多い。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

『最後の追跡』では、忘れられた人たちにフォーカスした素晴らしい脚本を書いたテイラー・シェリダンの監督作。もちろん脚本もテイラーさん。アメリカの暗部を抉りだす内容だけど、“運が来ない”土地の閉塞感や殺伐>>続きを読む

リディバイダ―(2017年製作の映画)

1.0

設定は『ゼーガペイン』を彷彿させる。ゲーム的な一人称視点が話題だけれど、『ハードコア』みたいに全編ではない。“観る”から“体験”に移行しつつある映画業界の流れをふまえて制作されたような作風は遊園地のア>>続きを読む

ウィーク・オブ・ウェディング(2018年製作の映画)

1.3

人種も階級も異なる者同士が心を通わせるというコメディー。同時代性を意識しているのは明白だけど、違いを乗り越えるまでの流れが都合よすぎてアレ…。いま、こういう単純な作品を作ってしまう時代錯誤感が目につく>>続きを読む

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