近藤真弥

近藤真弥

ライター/編集/ポップ・カルチャー・コメンテーター。簡単な感想+たまに長文という感じです。ご連絡は「acidhouse19880727@gmail.com 」にお願いします。

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オタク・レボリューション(2017年製作の映画)

1.9

正直、新鮮味はないのだけど、カーストの底辺にいる人たちがカースト上位の人たちにやり返すという物語には、どうしても甘くなってしまう。それでも、ステレオタイプなどのツッコミどころが多くあるので1点台。

キングのメッセージ(2016年製作の映画)

3.0

アクの強い映像でカルト的人気があるヴェルツさんの最新作。終盤までは血生臭い復讐劇ですが、ラストで主人公の正体を明かすことで、一気に社会の不平等を見せる豪胆さは一見の価値あり。この世界に蔓延る問題を根本>>続きを読む

ザ・ウォール(2017年製作の映画)

3.6

最後まで壁一枚が舞台のミニマルな作りですが、見えないスナイパーが相手というアイディアを上手く活かした秀作です。見えない+動けないの恐怖をしっかり見せることで、終始緊張感を維持している。その恐怖をセリフ>>続きを読む

スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

3.8

まず、この映画に対してよく言われる、ポリコレを過剰に意識している云々といった言説については、舞台がクイーンズであることを忘れちゃいかんよと思う。クイーンズは移民が多く住んでいるため、非白人率が高い。そ>>続きを読む

アトラクション 制圧(2017年製作の映画)

2.4

特に目新しいところはありませんが、フェイクニュースや排外主義の要素を取り入れたSFとしてはなかなかの作品です。しかもそれが、ロシアで作られたというのは見逃せないポイントかと。支配的な男のダメさを見せて>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.7

現代特有の孤独と、その孤独に悩める人に向けた励ましが込められた良作。口からお水など、きわどいセンスは人を選ぶかもしれないけど、僕は好き。

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

1.8

三池さんだからこそ、“マシ”になった作品だと思う。原作の要素を躊躇なく捨て、映画としての面白さを重視したことが良かったのかもしれません。もしここに、ハリウッド並のお金が投入されたら、もっと良かったかも>>続きを読む

デ・パルマ(2015年製作の映画)

3.3

映画としての面白さはそれほどないけれど、デ・パルマさんが自作品についてあれこれ語ってくれる姿は必見でしょう。観ながら思い出したのは、今野雄二さんがいくつか残したデ・パルマ評。デ・パルマさんをいち早く評>>続きを読む

浮き草たち(2016年製作の映画)

4.6

 アダム・レオン監督の初長編作『ギミー・ザ・ルート NYグラフィティ』は、とても初々しい青春映画だ。この映画はニューヨークを舞台に、グラフィティ・アートに夢中の若い男女を描いている。若さゆえのイタい情>>続きを読む

世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

1.2

オタクや引きこもりに対するステレオタイプがキツい...。社会問題に触れようという意図は感じましたが、それらをひとつの答えで解決しようとするのが引っかかる。麦さんの演技はハイスコア。

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.1

小さい頃、母に「これは“男らしさ”とされるものに疑問を投げかける映画でもある」と言われ、当時はピンとこなかったんだけど、大人になってから観るとなるほどなあと。

グーニーズ(1985年製作の映画)

3.4

久々に観ました。ジュブナイル系の作品は、社会に馴染めない人たちに寄り添う作品が多いから好きなんですよね。この要素は今もちゃんと受け継がれている。ドラマ『ストレンジャー・シングス』などがそうですね。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

面白いし、深いです。少々誇張はあるけれど、差別しないと言う人の差別意識を抉り出した快作。反差別とされる人がバリバリ差別してる光景は日本でも多く見られますが、そうした人たちの傲慢さに対する批判ですね。オ>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

1.0

人間にはコントロールできないこともあるというメッセージなど、批判精神はいいと思いますが、それ以前にダメなところが多すぎる。特に、いちいち説明するセリフや登場人物のリアクションは、子どもにもわかりやすく>>続きを読む

心のカルテ(2017年製作の映画)

3.7

邦題が内容からかけ離れてる、連続ドラマでやったほうがより面白くなりそうな物語など、言いたいことはいくつかあるけど、人生の本質をドライに突きつけるような迫力は一見の価値あり。

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.6

1980年代に漂っていた不安と共振する要素を見いだせる作品だと思う。具体的には“核”ですね。デヴィッドが人類の強欲さを示すメタファーで、黒い液体は黒い雨だよなと。『ツイン・ピークス The Retur>>続きを読む

卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.9

仕事で再見。『乳房よ永遠なれ』と同様、日本映画におけるジェンダー観を考察するうえで見逃せない映画だと思う。今でも通用する部分が少ないのが、難点といえば難点。

プラネタリウム(2016年製作の映画)

3.4

これはリリーさんの映画です。ジェンダーを超越したような佇まいは上品かつ妖艶。こうした魅力があるのは、監督のレベッカさんがリリーさんの本質を理解してるからでしょう。

レベッカさんは直感的にシーンを組み
>>続きを読む

アメイジング・ジャーニー 神の小屋より(2016年製作の映画)

2.4

“神”についての映画です。方向性としては『沈黙』に近いかも。その『沈黙』や『ハクソー・リッジ』など、最近は“神”や“信仰”をテーマにした映画が多いですよね。さまざまなことが不安定な現況において、信じら>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

1.1

『ミイラ再生』のリブートということで、過去のリブート作と比較されるだろうけど、本作がもっとも悲惨な内容だと思う。使い古された展開や演出を繋ぎ合わせただけの本作には、挑戦もなければ楽しませよう!という潔>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.2

好きです。ジェイクさんがノリノリで狂人を演じてるだけでも◎。監督が386世代ということもあり、過剰な資本主義へ向けた批判精神が多分に込められている。だからこそ、食肉そのものではなく、利潤を求めるだけの>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

2.8

ジェンダーはもちろんですが、シオニストとしてのガル・ガドットという側面も含めて語らなきゃイカンだろうなと思う。数多くのアメコミヒーローが抱える、正義の中にある矛盾をワンダーウーマンも持ってますからね。>>続きを読む

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.0

職業俳優を起用しない、感情表現は最低限など、ブレッソン流のミニマリズムとも言える手法がもっとも効果的に発揮された作品のひとつ。ひとつひとつシーンが漂わせるスリルは、いまも唯一無二だなとあらためて。

乱れからくり(1979年製作の映画)

1.6

仕事で再見。俺も悪だなあというオチのためだけに作ったんだろうな 笑。

キミとボクの距離(2016年製作の映画)

3.1

ゲイリーさんのオーバーな演技は×。それでも、火星で生まれ育った男の子と、人を信じられなくなった女の子のラブロマンスはなかなか面白かったです。2人で車を飛ばすところや、楽しく買い物をする様子など、いくつ>>続きを読む

パワーレンジャー(2017年製作の映画)

2.8

ベタな青春物語ですね。現実世界の要素を取り入れているけど、浅い。それでも、社会から逸脱した人たちがヒーローになるという物語は、それだけで良いなあと思ってしまう。

ザ・ディスカバリー(原題)(2017年製作の映画)

1.3

死後の世界が証明された世界という設定は面白いけど、物語は既視感ありまくりのループ系でがっかりしました。死後の世界を追究するのではなく、物語を描くための一要素として死後の世界が使われている。生きる意味や>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.7

まず惹かれたのは、ミッション1日目の長回し風のカメラワーク。人によっては酔うかもしれないけど、あのアシッド感はクセになる。

とはいえ、知能が高い未知の生命体に追い詰められるSFスリラーとしては、特に
>>続きを読む

ルシッドドリーム(2015年製作の映画)

2.1

『インセプション』を彷彿させるけど、“これは夢か現実か?”という緊張感やミステリーはありません。権力側を批判的に描いてるところは韓国映画らしさがある。

アクエリアス(原題)(2016年製作の映画)

3.5

個人の尊厳を巡る物語。箱ではなく、箱に込められた想いが重要なのだという話だと感じました。それを示すために、音楽評論家という職業を上手く使ってるのも◎。デジタルだろうがフィジカルだろうが、そこに物語があ>>続きを読む

少女(2016年製作の映画)

3.3

過小評価されてる作品だと思う。『女の園』や『害虫』の系譜に連なる映画です。性的まなざしや家庭環境など、さまざまな要因が女性という存在を押し潰す構造的問題を浮き彫りにする、そんな作品。わざと作品の価値を>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.8

メインキャラの3人は、差別や偏見も笑い話にしてしまうので、全体的には軽快なノリが際立つ。もちろん、耐えきれない想いを爆発させるシーンが随所で見られるなど、いま以上に差別や偏見が蔓延っていた社会で生きる>>続きを読む

ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

3.3

支配していた側が支配される側になるという点は『猿の惑星』シリーズを想起した。理性と良心を捨てた者が滅びていくのは、現在の世界を皮肉ってるのかも。仮面がさまざまな表象に使われており、多角的に考察できる作>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

1.0

愛こそすべてみたいなオチはまだ良いとしても、それをアメリカの闇にまったく触れないで言われても鼻白む。

ウォー・マシーン:戦争は話術だ!(2017年製作の映画)

2.2

ブラピさんの気合いは感じるけど、それが空回りしてる...。『IQ246〜華麗なる事件簿〜』における織田裕二みたいでしたね。滑稽さを出すためかもしれないけど、それならもっとバカになってほしかった。時折カ>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.2

お約束や無敵感など、まるで沈黙シリーズみたいになってきたなあと。とはいえ、爽快感あふれるガンアクションはシャープで興味深いものだし、体技シーンの汗臭さもアクション映画ファンにはたまらないでしょう。質も>>続きを読む

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