近藤真弥さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

近藤真弥

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クロース: 孤独のボディーガード​(2019年製作の映画)

1.3

強い女性をアピールするのはいいけれど、それも人種差別的な描写のせいで台なし。

ユピテルとイオ(2017年製作の映画)

2.0

なにひとつ感情移入できない唐突なロマンスが引っかかるSF映画。静謐な映像や、マーガレット・クアリーとアンソニー・マッキーの抑制的な演技など、見どころはあるのだけど。

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

3.6

主体的でチャーミングな金子文子はもちろんのこと、“弱者”について考えさせられるのも魅力のひとつだと思う。それなりに時代背景を把握しているから、そう感じたのかもしれないけど。

原題は『朴烈』だけど、『
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パディントン(2014年製作の映画)

2.3

再見。子ども向けにしては「それどうなんだい?」という描写が多々あり。移民の話を込めているのは上手いですけどね。

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

2.3

時代設定をふまえるとしょうがないとはいえ、性役割に関するステレオタイプなセリフが多いのは気になった。原作が二次創作的な小説だから、なおさら。アイディアはおもしろいけれど。

ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー​(2019年製作の映画)

3.6

芸術を食い物にする資本主義を風刺したホラーですね。特にジェイク・ギレンホール演じる批評家は、業界あるあるな言動(誇張気味ではあるけど)が見事でおもしろい。

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.9

アカデミーの作品賞から漏れたことが話題になったけど、ある意味それが本質を表しているかもしれない。何かしらの飛び抜けた能力を持たず、多くの人が気にも留めない平凡な人たちの物語だから。

そういう人たちが
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ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

1.8

ビッグ・ボスみたいなマッツ・ミケルセンの佇まいは魅力的。でもタランティーノ的なグロさを焼き直した映像や演出は退屈。そこがヨナス・アカーランドらしいといえばそうかもだけど。プロディジー“Smack My>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.7

あまり評判良くないけど(特に海外)、そこまで酷いとは思わない。確かに脚本は雑。とはいえ、一般的には“異常”とされる人たちが“普通”に合わせる必然性ないよねという見せ方は、少々ひねくれた形で多様性を尊ぶ>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.5

そんなに悪くない映画。たまに見られる説明的な台詞まわしやブラックマンタの雑な扱いは気になるけど、海洋SFとも言える世界観を活かしたアクションは見応えたっぷり。王座争いと愛こそすべてが軸の物語は、『リュ>>続きを読む

平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER(2018年製作の映画)

3.6

ライダーファンにだけ向けた作品じゃないですね。ヒーローの役割とは?というところにも踏みこんでいて、それが子どもと一緒に観るであろう親(もっと言えば大人全員)へのメッセージになっている。

バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.7

良作。コーエン兄弟なりの西部劇批評という側面も興味深いけれど、もっとも惹かれたのはブラックユーモア。特にゲティスバーグ演説を引用したシーンは、“何を言ったかではなく誰が言ったか”が重要視されがちな風潮>>続きを読む

消えた16mmフィルム(2018年製作の映画)

4.3

素晴らしいですね。1992年にシンガポールで作られた映画『Shirkers』のフィルムが持ち去られた背景に迫ったドキュメンタリー。野心と才能に満ちた若者たちと、それに嫉妬したひとりの男というパーソナル>>続きを読む

クリスマス・クロニクル(2018年製作の映画)

2.7

ラストも含め、サンタ役のカート・ラッセルをネタにしたシーンが多かった。ベタな展開が多いけど、クリスマス映画としては及第点。

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)

3.4

5作品すべてに興味深い点があったけど、なかでも惹かれたのは藤村明世さんと早川千絵さんの作品。前者は幻想的な世界観に滲む不安、後者は隠せない憤りが印象的でした。

全作品が社会問題を反映していることもあ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

正義と悪が共生するという見せ方はストレートな気もするけど、いまはそういうものが求められてるんでしょうね。それにしてもヴェノムかわいい。

華氏 119(2018年製作の映画)

3.6

そういえば『華氏119』は11/2公開ですね。ミシガン州の汚染水問題や銃規制運動に取り組むMSD高校の若者たちなど、劇中で取りあげるトピックはすでに周知のものがほとんど。でも、それらの事象からトランプ>>続きを読む

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

4.0

面白いですよ。柄ものロングT&ブリーフ姿のニコラス・ケイジの慟哭など、『オンリー・ゴッド』以上にアシッディーな映像が盛りだくさん。魔女狩りをモチーフにしていると思われる物語には現代的なメッセージ性も。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

頭から離れない。『シャイニング』を想起させるカメラワークなど、随所で秀逸な引用を散りばめつつ、終始ヒリヒリとした恐怖感を漂わせる。家族で食事してるシーンで突如響きわたる怒声は狂気そのもの。

ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018年製作の映画)

3.6

面白い。終始じめじめした雰囲気を漂わせる映像がクセになるスリラー。ストーリーの不明瞭さは意見が分かれるだろうけど、そのわからなさを楽しめる人はぜひ。監督は『グリーンルーム』のジェレミー・ソルニエ。

モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~(2017年製作の映画)

1.1

かつてジェシカ・ホッパーが批判したエモにおける女性をまんま描いていて、不愉快になりました。男にとっての理想的な女性しか登場しません。グッときたのは『The Best Of Blur』が登場するシーンだ>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.5

ハイ・ソサエティーなラヴコメというフォーマットに、人種や階級などシリアスな要素を反映させる手際の良さが光る作品。原作者のケビン・クワンが『グレート・ギャツビー』を愛読していたこともあってか、劇中でのパ>>続きを読む

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

1.2

雑なところが目立つ映画。特に気になったのは橋を渡るシーン。あれは母親に行かせるのではなく、子供に来てもらえば手間が省けたんじゃないか。危機感を演出するのも必要とはいえ、そのための仕掛けがあまりにも稚拙>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

1.3

メキシコのステレオタイプとMAGA(Make America Great Again)ファンタジーが悪魔合体したような映画。監督は変わったけど、脚本は前作から引きつづきテイラー・シェリダン。どうしちゃ>>続きを読む

世界で一番殺された女(2018年製作の映画)

1.5

フランク・リビエラ監督の最新作。ポーラ・マクサという実在の役者を基にしたスリラー。フィルム・ノワールからの影響が顕著な映像は好み。ただ会話のテンポが悪すぎて...。

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.6

面白い。ポップ・カルチャーの歴史や仕組みを取り入れた探偵もの。おそらく「探偵は批評家にすぎぬのさ」という有名なセリフも意識したのでは。

追記 : IGN JAPANに映画『アンダー・ザ・シルバーレイ
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.9

良い映画ですね。チョン・ドゥファン軍事政権下にあった1987年の韓国を舞台に、当時の民主化運動を描いた力作。役者陣の個性に依存しないで素晴らしい群像劇を作れたのは、秀逸な演出の賜物。

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

1.1

ダメですね。コギャルの時代を懐かしむのは良いけれど、それが“今の若者は...”という典型的な偏見に基づいていてキツかった。「最近の女子高生」に関する会話とかね。

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

2.2

恋愛物語ですね。美術や時代背景に関する知識を入れなくても観れる。アリシア・ヴィキャンデルを筆頭に実力のある役者陣の演技が見どころ。

失われた少女(2018年製作の映画)

3.0

終始じめじめした空気が漂うクライムサスペンス。人身売買など社会問題の要素も。男の欲望に狂わされた女性たちが物語の中心で、悪者として死んでいく登場人物もすべて男というのは、男女平等の議論が盛んな現在をふ>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.3

傑作。特にクラブのシーンは日本映画史上最高の素晴らしさ。あれは盛りあがるだけがクラブじゃないと知ってるから撮れるやつですね。作品の生々しさを生みだすうえで“音”が重要な役割を担っているのもポイント。い>>続きを読む

黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)

3.5

チリー・ゴンザレスのドキュメンタリー映画。タイトルの意味に気づいたときは思わず微笑。エキセントリックな側面ばかりが注目されるけど、努力家でもあるんですね。

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.8

娯楽性を前面に出した映画ですね。他のシリーズ作よりもシリアスなところが少ない。キティちゃんがでかくなるカーチェイスなど、ジュースとお菓子を両手に観れば盛りあがるシーンが満載。

クリミナル・タウン(2017年製作の映画)

3.7

面白い。ティーンドラマ的な物語を下地に、“喪失”をしっかり描いている。相手の想いを尊重することの大切さがわかる作品。

アンセルとクロエの関係性も良かったですね。セックスの時もちゃんと話をしている。ぜ
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.6

明確な社会的メッセージはないけど、女性たちがわいわい自由にやっている姿自体が爽快。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.0

役者陣の演技で成り立っている映画。日本の映画にしては社会性が随所で見られるのも興味深い。とはいえ、この領域はまだまだ『相棒』シリーズが偉大だなあとも実感。