ツタヤさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

ツタヤ

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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.0

女性監督が描くインド版「8 Mile」。経済格差と階級意識が根付くインド社会にはなるほどヒップホップの精神が寄り添いやすい気がしますね。ガリーボーイ自身の怒りや苦悩を表現した嘘のない楽曲が心に刺さりま>>続きを読む

ウォーターボーイズ(2001年製作の映画)

4.3

これは夏に見たくなる映画ですね。悲壮感はなくひたすらにカラッとした語り口。ロマンスなども軽く添えられて、夏空のような爽やかさが感じられる青春コメディです。

躍動する肉体、弾ける水しぶき、燃えるアフロ
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

2.6

第75回ベネチア国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したにもかかわらず、全米公開時には大コケしてしまった西部劇。

評論家の諸先生方と観客とのこの温度差は何だか分かる気がします。アクションよりも人間ドラ
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ランボー(1982年製作の映画)

3.5

「ランボー ラスト・ブラッド」の公開に向けて過去作を再鑑賞。

今見るとスタローンが細い。そして結構なイケメンですね。新作の予告映像に映るおじいちゃんなスタローンとはまるで違います。

内容は記憶して
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.3

シナリオこそどこかで見たような気もしましたが、SF映画を想起させる演出とVFXの使い方には才能を感じる映画でした。吉野耕平監督覚えておきます。_φ(・_・メモメモ。

映画館や図書館にほとんど人の姿が
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

2.6

ちびまる子ちゃんに教えてもらった「エジソンはえらい人」程度の知識だけで鑑賞してしまったので、完全に置いてきぼりを喰らってしまいました。(T_T)

ウェスティングハウスやテスラあたりの人物については予
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

2.5

女王を救う治療法を求めて大海原に乗り出す冒険展開も、スタジオでいかにも撮影しました感の強いCGのせいで心が踊りません。

手垢のついた題材なので見る目が厳しくなっているのかもしれませんが、想像以上に子
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.1

序盤での敵の戦闘能力を可視化したガンアクションは他ではあまり見たことのない面白い演出でした。ただ、それ以降は尻すぼみ。クライマックスも対立構造が多すぎて誰を中心に見ればいいのか戸惑ってしまった。

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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.2

サービス精神が旺盛すぎるくらいにひたすら見せ場が続きます。 CGは素晴らしいし、それなりの恐怖感やユーモアもありました。

それでも前作ほどの驚きや恐怖に結びつかないのが続編の難しいところですね。恐竜
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パラレルワールド・ラブストーリー(2019年製作の映画)

3.1

原作未読。伏線回収やネタばらしといった映画的なカタルシスをあまり感じることのできない構成なのが残念でした。タイトルもミスリードですよね。ちょっとしたタイトル詐欺になってる。

玉森裕太・吉岡里帆・染谷
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.8

全米では大コケした作品みたいですがかなり面白かった。「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」に続いて、リュック・ベッソン監督に復調の兆しがうかがえますね。

何番煎じだよと思ってしまう女スパイの設定。それで
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.3

「スーパーバッド 童貞ウォーズ」や「アメリカン・パイ」などの系譜を継ぐ下ネタ青春コメディ。

ただ、これまでの作品とは違って主役が小学生な分だけ笑うことに若干の抵抗感がありました。中学生くらいならまだ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.7

恋愛落伍者の自分が観てもかなり感動できたので、真っ当な人生を歩んで恋をしてきた人ならばより感動できると思います。(笑)特に姉妹のいる女性にはグサグサと心に刺さりそうな作品。

1994年版の「若草物語
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マスク(1994年製作の映画)

3.6

お話そのものは他愛ないものなので名作感こそ無いですが、ジム・キャリーとキャメロン・ディアスの出世作として映画ファンならば抑えておくべき一本ですよね。

ただでさえメチャクチャにパワフルなジム・キャリー
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.6

同じデクスター・フレッチャー監督の「ボヘミアン・ラプソディ」と比べるとやや弱い気がします。悪くはないけれどクライマックスの盛り上がりはイマイチ。

エルトン・ジョンは今も現役なのでクライマックスの盛り
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アルマゲドン(1998年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながらブルース・ウィリスの最後の決断には泣かされました。ただ、泣いてしまったことを声高には言えない恥ずかしさがこの映画にはなぜだかありますね。(なのでネタバレ投稿。笑)

隕石群をかわしながら
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.7

黒木華や鶴見辰吾が好演。大森立嗣監督の手堅い演出もいい。それでもこの映画はやっぱり樹木希林ですね!

もう演技とかではなくその存在が映画。神々しさすら感じる佇まいです。自然で美しい所作。優しく含蓄深い
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

2.5

何なんですかこれ。いつものセガール顔負けの無敵アクションが見られるのかと思えば、ブラックユーモア漂うオフビートなアクション映画でした。

無駄話をしないタランティーノとか、グロさ控えめのイーライ・ロス
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.1

2度目の鑑賞は1度目の時とはまた違う見方になりますね。とにかく衝撃だった1度目とは違い人間ドラマとしての魅力が色濃く見えてきます。

心霊現象の恐怖に対する衝撃度は薄まっても、特異な精神面を扱った心温
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.7

2ヶ月以上ぶりの映画館!これだけ映画館に飢えた状態の今なら何を見ても楽しめると思っていたんですけどね・・予想以上に楽しめなかった。ネジが何本か外れたようなへんてこゾンビ映画でした。

一応ジャンルはコ
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.2

鑑賞後の余韻は悪くなかったです。ただ、音楽を聞くとカラダが勝手に踊り出すという設定の割には話が弾まない。矢口史靖監督ということで期待しすぎたせいかもしれませんが…。

一番残念だったのは楽曲がお話とあ
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.9

第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマ。

改めて見返すとキャストが何だか凄いですね。バットマン、ハルク、セイバートゥース、ドクターマンハッタン、アースキン博士、ドクターストレンジの
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.0

あと一歩を踏み出す勇気になりそうな映画。カメラマンを探しに行くことを決断して廊下を走りだすシーンに始まり、飛行機やヘリコプターに乗る時、漁船に飛び移る時、自転車やスケボーなど、主人公が決断し前へ踏み出>>続きを読む

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.4

湯浅政明監督の過去作みたいな変なクセの無い、作家性を抑えた王道ラブストーリー。

台詞にも出てくる「リア充爆発しろ」を地でいくような前半のイチャイチャモードは自分にとって精神修行の時間。それでもあそこ
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.7

設定ははっきり言って荒唐無稽。ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの二人が入れ違った事を自分なりに納得して咀嚼して無理にでもごくりと飲み込めれば、あとは二人がどう対決していくのか演技とハラハラドキドキ>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.2

第71回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。小作制度廃止後のイタリアで実際に起こった事件から着想を得た物語で、無垢な魂を持つ青年ラザロの姿を描いたドラマ。

ラザロは果たして何者なのか、謎めいた展開に引き
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

2.3

この映画で最大の不満は怪獣同士のバトルになると毎度のように空が暗くなり、背景が暗い中でのバトルになってしまうこと。これだけ暗いと映像的にゴジラやムートーが埋没してしまって見づらくてかないません。CGに>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

2.7

ファッション界の中心的存在として仕事に身を捧げてきた主人公がウェイトレスのアルマのスタイルに惚れこみ、モデルに採用。次第にこの若い女性が主人公の生活を侵食していくという展開。

理解や共感よりも
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.7

第62回アカデミー賞で作品賞、脚色賞、主演女優賞、メーキャップ賞を受賞した作品。

良い映画だとは思いますがアカデミー賞を受賞した他の作品に比べるとだいぶあっさりとした印象を受けます。強く人種問題をテ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.2

韓国版や中国版は未見。犯人の発覚までは面白かったです。が、終盤は雑で安易な脚本に感じてしまった。

最も気になったのは犯人が主人公を追いかける際に走らないこと。何をタラタラ歩いているんでしょうか。怪我
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マイル22(2018年製作の映画)

3.1

マーク・ウォールバーグとピーター・バーグ監督が4度目のタッグを組んだアクションサスペンス。

4作の中では一番微妙でした。そもそも「ザ・レイド」シリーズのイコ・ウワイスの存在感が強すぎて、主演のマーク
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.8

子どもに夢を与えるようなファンタジーや冒険活劇でなく、また社会派の問題作とも違う。初見の時はそのスピルバーグ監督らしからぬ異質な作風に戸惑い、あまりいい印象が無かったんですけど、内容を分かって改めて見>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.9

第72回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞の5部門を受賞した作品。

家族崩壊がテーマ。表面上だけ取り繕って本音では生きていない、そんな現代人の心の病がシニカルな笑いを込めて描か
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

2.4

2018年度のキネマ旬報ベストテンで日本映画第3位。

映画評論家の諸先生方が絶賛していたので沸き立つ期待に胸を膨らませながら見ましたが自分にはまるで刺さらない作品でした。鑑賞者としてのセンスを否定さ
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.4

キャスト、脚本、美術、全てが上質。SFという枠ではくくりきれないすごい映画でした。アンドリュー・ニコル監督の美意識の高さが映像の細部にまで宿る。悲しみと希望が交錯する結末はいつまでも心に残ります。>>続きを読む

バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

2.1

原恵一監督のファンならば悪い意味での号泣必至。クレヨンしんちゃんや河童のクゥを作った原恵一監督はここにはいません。悲しかった。往年の輝きを知るものとしてはため息しか出てこない出来ばえです。

万人受け
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