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『ロッキー』のスピンオフ作品、その第3作目である。
主演のマイケル・B・ジョーダンの監督デビュー作になり、ものすごく生真面目に作られている印象を受けた。自ら演じるアドニス・クリードというキャラク>>続きを読む
イエジー・スコリモフスキの最新作である。
「EO」と名づけられたロバの旅を通じて人間の不条理さを感じさせる内容で、ペースやトーンは独特だが、憎みあったり傷つけあったりする人間たちとEOの無垢とも>>続きを読む
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首藤凛が監督を務めた2017年の作品である。
大雑把にいうとシスターフッドものだが、秋乃(池田夏美)がなっちゃん(菅本裕子)と理想的なシスターフッドで結ばれているわけではなく、嫉妬や執着などじめ>>続きを読む
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大ヒットシリーズ『ワイルド・スピード』、その10作目である。
シリーズの大フィナーレ……というか、最高のバーベキューをドミニク(ヴィン・ディーゼル)たちが迎えるための前哨戦といった感じの内容で、>>続きを読む
チェ・ミンシク主演の2022年の作品である。
お話自体はよくある「ロートルとニューエイジ」もので、あまり新しさはないが、数学まわりの話はかなりマニアックなことが出てきているらしい。リーマン予想と>>続きを読む
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鳥山明原作の「ドラゴンボール」劇場用アニメーション、その第11作である。
アニメオリジナルのキャラクターとしては根強い人気をほこるブロリー(声:島田敏)が初登場となる作品で、今作でも強大なパワー>>続きを読む
任天堂のゲーム「スーパーマリオ」シリーズを原作としたアニメーション映画である。
話運びがめまぐるしくて、まるでゲームをプレイしているような感覚を味わえる作品だ。マリオ(声:宮野真守)をはじめとす>>続きを読む
2023年のアカデミー賞にて長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた作品である。
インドのデリーで猛禽類の保護活動を続ける兄弟を追うといった内容で、そのアウトラインだけだと環境汚染を訴えたい>>続きを読む
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女優の左幸子が生涯で唯一監督を務めた1977年の作品である。
70年代の日本を色濃くフィルムに刻んだ映画で、風景はもちろん、市井の人の姿や声がふんだんに盛り込まれていてそれだけでも面白い。ところ>>続きを読む
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車田正美による原作漫画を日本とアメリカの共同製作で実写化した作品である。
週刊少年ジャンプ作品のハリウッド映画化といえば『DRAGONBALL EVOLUTION』があるが、あれと比べればずいぶ>>続きを読む
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2009年製作の『エスター』の11年ぶりの続編である。
誰がどう考えても成人したイザベル・ファーマンに9才の女の子をやらせるのは無謀としか言いようがないのだが、この無茶な企画をなんとか成立させよ>>続きを読む
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2018年に公開されたサスペンススリラーのシリーズ第2弾である。
続編としては一応正式なものだが、前作のお話や登場人物と関連性はなくコンセプトだけを踏襲するという珍しい形の作品だ。前作は非常に良>>続きを読む
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2022年に製作された韓国のサバイバルアクションである。
『コン・エアー』の船版みたいな映画なのかと思っていて、前半はだいたいその通りなのだが、後半から映画のジャンルがまったく変わる変則的な作品>>続きを読む
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ポールト・G・レンブレイの原作小説をM・ナイト・シャマランが映画化したものである。
陰謀論を本気で突き詰めるとこうなるみたいな話で、ヤバいやつの典型的な世界観を見せられて終盤まで訪問者たちが本当>>続きを読む
1984年に公開された宮崎駿の作品である。
毎年のように地上波のテレビでかかっている映画だが、改めて見直すと人間による自然破壊と戦争への怒りが噴出していると思った。なんというか、宮崎駿がめちゃく>>続きを読む
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ファン・ジョミンが本人役を演じたスリラーである。
企画のアウトラインを見る限りではコメディかと思って見始めたのだが、実はかなり真面目な誘拐ものでびっくりした。脚本はよくできていてアクションもキレ>>続きを読む
サミュエル・D・ハンターの同名舞台をダーレン・アロノフスキーが映画化したものである。
内容はよくある家庭劇だが、ブレンダン・フレイザーの演技は大変素晴らしく、長年失っていたものをなんとか取り戻そ>>続きを読む
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1952年に公開された黒澤明の作品である。
人間の生の意味を問う感動的な話の中に、お役所体質や官僚への批判といった要素をしっかりと取り入れているあたりがさすがの黒澤映画だ。話の骨格だけ取り出せば>>続きを読む
1994年に公開されたディズニーによる劇場用アニメーションである。
ディズニーがCGでリメイクするくらいすでに古典になっている作品で、さすがに今の感覚で見ると血統が大事とか王座は継ぐべきとか、け>>続きを読む
テーブルトークRPGを原作としたファンタジーアクションである。
原作のゲームのことは知らなかったし、予告を見た限りファンタジー世界の賞金稼ぎものなのかなと思っていたら、実際見てみるとケイパーもの>>続きを読む
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1971年に放送されたテレビドラマシリーズ「仮面ライダー」のリブート作品で、庵野秀明が監督を務めている。
庵野が脚本を担当した『シン・ウルトラマン』を見て今作の出来はちょっと不安だったのだが、案>>続きを読む
映画音楽史とその作曲家たちを追ったドキュメンタリーである。
サイレント映画時代の劇伴から現代の映画音楽のあり方までを駆け抜ける内容で、登場する作曲家も音楽も有名なものばかりで見ていてつい口ずさみ>>続きを読む
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顎木あくみによる小説の映画化作品である。
ベタなシンデレラストーリーなのだが、非常に気を配って作られており、好感が持てる作品だ。画面はとにかく綺麗で安っぽい感じがなく、撮影からロケ、衣装まで行き>>続きを読む
マイケル・ベイが監督した1998年のSFアクションである。
ディザスター映画が流行るきっかけになった作品のひとつだが、この映画に関しては世紀末に企画されたことが大きな意味を持っている。何しろこれ>>続きを読む
リーアム・ニーソン主演のクライムアクションである。
深夜のテレビ放送で見たのだが、『96時間』以降ジャンル映画にキャリアをシフトしたリーアム・ニーソンの作品は夜中に見るには本当にうってつけだ。ツ>>続きを読む
『スイス・アーミー・マン』のダニエルズによる最新作である。
冴えない人生を送っていたエヴリン(ミシェール・ヨー)が突然わけのわからない使命を帯びて、徐々に覚醒していき、マルチバースの世界を救う…>>続きを読む
Hey! Say! JUMPの中島裕翔主演のスリラーである。
ジャーニーズタレントが主演の所謂アイドル映画にあたるが、非常にちゃんとした娯楽作品になっている。クレジットなんかを見てると中島の名前>>続きを読む
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高山真の自伝的小説を映画化した作品である。
喪失を抱えたゲイの物語という点では『シングルマン』を思わせるところがあり、また同性愛者カップルの家族の将来を考えるという点で同じ宮沢氷魚主演の『his>>続きを読む
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石塚真一による原作漫画の劇場用アニメーションである。
バンドものの音楽映画としてよくまとまっていて、サクセスストーリー自体に新鮮味はないものの、宮本大(声:山田裕貴)たちのバンド「JASS」の成>>続きを読む
『お嬢さん』以来となるパク・チャヌクの最新作である。
サスペンスとメロドラマをかけあわせた内容だが、基本的にはファム・ファタルの話になる。ソン・ソレ(タン・ウェイ)は古典的なファム・ファタルらし>>続きを読む
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2020年のホラーである。
認知症を非常にリアルに恐ろしく描いたアンソニー・ホプキンス主演の『ファーザー』があるが、この『レリック -遺物-』もホラーのジャンルの範囲で認知症の家族への思いを切実>>続きを読む
2021年製作のアクションホラーである。
予告やポスタービジュアルだけではわからないのだが、どうやら前日譚となるテレビシリーズがあるらしく(未見)、ベースとなる世界観を理解するにはそっちを見たほ>>続きを読む
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東映が1976年に渡瀬恒彦主演で製作したカーアクションである。
まあパワフルな作品で、京都の公道での撮影とか、俳優が危険なスタントを自らでこなしているとか、昭和の日本映画ならではといった内容だ。>>続きを読む
1997年製作の『CUBE』のリメイク版である。
オリジナル版の監督ヴィンチェンゾ・ナタリがクリエイティブ協力していたり、カイル・クーパーがコンセプトデザインを担当していたり、かなり気合いの入っ>>続きを読む
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2022年製作のスリラーである。
90分くらいかと思っていたら107分もあるのでどうやって持っていくのか気になっていたのだが、予告から想像するようなジャンル映画の範囲におさまりつつ、シリアスな人>>続きを読む
2012年製作のスリラー映画である。
低予算だが作り手の眼差しが強く感じられ、演技も演出も手堅い。アビー役のケイティ・アセルトンが監督を務めており(脚本のマーク・デュプラスは夫)、女性同士の絆が>>続きを読む