噛む力がまるでないさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

噛む力がまるでない

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ゾンビ・ガール(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 『ピラニア』や『グレムリン』など多くのジャンル映画を手がけたジョー・ダンテが監督を務める2014年のホラーコメディである。

 そこそこ笑えるし、アントン・イェルチンやアシュリー・グリーンなどキャス
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 クリステン・スチュワートがダイアナ元妃を演じた伝記映画である。

 個人的にダイアナ元妃というと不慮の事故で亡くなった印象が強いので(当時のニュース速報はよく覚えている)、切ない内容なのかなと思って
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 ニコラス・ケイジが主演を務めるサスペンスである。

 非常に繊細な作品で、『ジョン・ウィック』みたいな内容を期待して行くと思わぬ感動を呼び起こす映画だ。ニコラス・ケイジの演技がとにかく素晴らしく、抑
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デュアル(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 カレン・ギラン主演のSFサスペンスである。

 ポスタービジュアルからウィル・スミスの『ジェミニマン』みたいな映画なのかなと想像していたら、実際の内容は辛辣な諷刺ものだった。クローンによって人生が簡
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ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険(1988年製作の映画)

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 鳥山明原作の『ドラゴンボール』劇場用アニメーションの第3弾である。

 原作やTVアニメーションシリーズとはパラレルに作られた作品で、一部の設定が大幅に変更されているのが特徴だ。TVシリーズの総集編
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 中田秀夫が監督を務めるSFミステリーである。

 事前の予告などではホラーを装おって宣伝していたし、売りになっている“それ”も幽霊か化け物かと思っていたら、なんの捻りもない宇宙人ものでちょっと肩透か
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 平庫ワカの原作漫画を永野芽郁主演で実写映画化した作品である。

 女性同士の連帯を同性愛のロマンスも込めながら力強く描いていて見応えはあったのだが、死者をこういうふうに扱う作品の危険性を感じてしまい
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臨時雇いの女(1923年製作の映画)

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 サイレント映画を代表するコメディエンヌ、メーベル・ノーマンド主演の1923年の作品である。今回は弁士と楽士付き上映で鑑賞した。

 おてんばなヒロインのスー(メーベル・ノーマンド)があっちこっちで騒
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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 『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマの最新作である。

 こんなにもあっさりと時空を超える映画も見たことないなというくらい、SFの要素を軽やかにかわしながら親子の関係を爽やかに見せている。セリーヌ・
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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 ノオミ・ラパス主演のホラーである。

 半人半羊の赤ん坊が産まれて夫婦に恐ろしい事件が……みたいな悪い種ものかと思っていたら、民話みたいな感じの作品だった。「むかしむかし、あるところに子供をなくした
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私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

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 アメリカの人種差別の歴史に迫る、2016年製作のドキュメンタリーである。

 映画の中心人物となるジェイムズ・ボールドウィンの思考を辿るような構成になっており、ジェイムズが人種差別への怒りを秘めなが
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した2007年の作品である。

 斬新な工夫みたいなものはないし、いたって真面目に作られた温かい調子の作品だが、とにかく名優2人の演技合戦がすごい。会
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ファンボーイズ(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 2008年のコメディである。

 元々が『スター・ウォーズ』の二次創作として作られているだけあって、パロディがふんだんに入れられており、ある程度『スター・ウォーズ』を見ていればけっこう笑える映画にな
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 矢野顕子の楽曲「LOVE LIFE」にインスパイアされた作品で、監督は深田晃司である。

 子供を亡くした母親が喪失を乗り越える話かと思いきや、子供がそもそも連れ子だったり、ホームレスの元夫が出てき
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

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 『ペンギン・ハイウェイ』を手がけたスタジオコロリドの最新作である。

 正直、別につまらないわけではないが見ていてあんまり乗れなかった。団地を船に見立てて遭難ものにするアイディアはいいし、ストレート
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アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 1965年にインドネシアで発生した軍事クーデターでの大量虐殺を扱ったドキュメンタリーである。

 虐殺に関わった民間人たちに自ら当時を再現する映画を作ってもらい、その模様をカメラにおさめよう……とい
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アリス(1988年製作の映画)

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 ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をヤン・シュヴァンクマイエルが映像化した1988年の作品である。

 大胆な解釈がされていて、不気味さやメランコリーを強調した作りではあるが、不思議と可愛らし
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HiGH&LOW THE WORST X(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 総合エンタテインメント・プロジェクト『HiGH&LOW』シリーズのスピンオフ作品『HiGH&LOW THE WORST』の続編である。

 相変わらず全体的に景気の良い、とても楽しい作品だ。キャラク
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オフィーリア 奪われた王国(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 リサ・クレインの原作小説を映像化した2018年の作品である。

 シェイクスピアについてはまったく明るくないので、『ハムレット』のオフィーリアがもし生きていたら……というこの再解釈の面白み自体はよく
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死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 1942年に起きた暗殺事件「エンスラポイド作戦」をもとに製作されたサスペンスである。

 事件の翌年に作られているため多くの部分がフィクションとなっており、史実を描くという点ではちょっと厳しいものが
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』をブラッド・ピット主演で映画化したアクションコメディである。

 良い意味で気の抜けたアクション映画で、サスペンスの緊張感はあまりないが、スピード感を重視した演出で
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夏時間(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 2019年製作の韓国映画である。

 『はちどり』にちょっと似てると思っていたら、本国で公開された時期も一緒らしく、主人公に自分を投影させたようなこういった作品が流行っていたのかもしれない。役者陣は
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ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 イギリス・スペイン合作のサバイバルスリラーである。

 お話はいかにもB級っぽいテイストで、もちろんツッコミどころもたくさんあるのだが、けっこう政治的な眼差しにあふれていて見る価値はある。というのも
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千年女優(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 今敏が初監督作『パーフェクトブルー』に続いて手がけた2001年の長編アニメーション映画である。

 引退した女優の藤原千代子(声:荘司美代子)の回想を今敏お得意の現実と虚構を織り混ぜた描写で面白く見
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 ジョーダン・ピールが手掛けるSFホラーである。

 今回も政治的な読み解きをするのが大変難しい作品で、一つひとつのモチーフも示唆的で見終わったあとはあれこれ考えざるを得ない。ただ、娯楽作として見ても
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カーター(2022年製作の映画)

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 Netflixで配信されているアクション映画で、監督は『殺人の告白』や『悪女』のチョン・ビョンギルである。

 とにかくアクションの凄かった『悪女』のチョン・ビョンギルがどんなものを見せてくれるか楽
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ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 Netflixで配信されているパニックスリラーである。

 予告などですでにネタバレしているが、この『ブラッド・レッド・スカイ』は『ダイ・ハード』のような孤軍奮闘アクションというよりは、ホラーの要素
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劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ(2017年製作の映画)

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 武田綾乃の同名小説・そのアニメーションシリーズの劇場用作品第2作である。

 テレビシリーズの第2期に新規カットを加えた総集編として作られていて、主人公の黄前久美子(声:黒沢ともよ)と先輩の田中あす
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 セガのビデオゲームを基にした2020年の映画『ソニック・ザ・ムービー』の続編である。

 キャラクターを増やしてスケールも拡張するというよくある続編の形を取っていて、正直なところ、なかなか楽しめた1
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 2000年に製作にされ、のちにミュージカルとしても人気を博すことになるイギリスの青春映画である。

 元々世評の高い作品ではあるが、青春ものとしても、家族再生ものとしてもかなりしっかりしたバランスで
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ノー・シャーク(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 2022年製作のサメが出ないことを売りにしたサメ映画である。

 タイトルですでに出オチになっているかと思いきや、単純で明確な構造のサメ映画とは正反対のアート映画志向で、なかなか興味深かった。何かを
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

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 リドリー・スコットが監督を務めた1989年のアクション映画である。

 日米どちらのキャスティングも大変豪華で、まさに夢の共演といったところだが、日本側はすでに亡くなった俳優がほとんどになっており、
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なまず(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 2018年製作の韓国のインディーズ映画である。

 イ・ジュヨンとク・ギョファンが主演を務めており、今だとけっこう豪華なキャスティングだが、この『なまず』は彼女たちがブレイクする前、しかもインディー
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 ジョー・カーナハンが監督を務めるアクションスリラーである。

 『炎のデス・ポリス』という邦題が表しているように80年代アクションを彷彿とさせる内容の映画だが、脚本はけっこう練られており、見ていて誰
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ひまわり(1970年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 1970年に製作され、日本でも根強い人気を誇る恋愛映画である。

 第二次世界大戦を背景に戦争で引き裂かれた男女の悲喜こもごもを描いており、とても切ない結末を迎えるが、ただ悲しいだけはない戦争の名残
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 ミュージックビデオや広告映像を手掛けてきた奥山大史の長編初監督作である。

 ミッション系小学校に転校した少年の前に突然小さなイエスが現れて……という、つかみはちょっとコミカルなのだが、お話は深刻な
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