TakuYoshidaさんの映画レビュー・感想・評価

TakuYoshida

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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.3

クライマックスで伊澤彩織が魅せるアクションだけで見る価値アリ。
等身大の女の子とアクションという映画のテーマが間違いなく表現されている。
ダブル主演の髙石あかりとあわせて、2人の女優が活きている。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

凄い映画。
色々な意味で歴史に残る作品になることは間違いないと確信する。
クリストファー・ノーラン監督の映画は毎度、受け止め切れないインパクトに殴られて、鑑賞後はしばらく放心してしまう感じがあるが、今
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

4.0

初めから終わりまで、3時間半ずっとクライマックス!
パート1、2を観て、ここまで辿り着けた人だけが味わえる高揚感満載。
あれだけ長い道のりに思えていた映画3部作が、終わってみると名残惜しい。
そして、
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.0

前作に増して全編に力が入った完成度の高い映像。
記念碑的ファンタジー小説を、確かに映画作品として創り上げるという、製作陣の意気込みが伝わる。
さらに、アイゼンガルドとの戦いは3時間の長尺の中でもしっか
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海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.0

午前10時の映画祭で鑑賞。
良い映画だった。
『ニュー・シネマ・パラダイス』もそうだが、劇伴を聴くだけで、映画のあらゆるシーンが波のように記憶に蘇ってくるような、音楽と映像の、捻くれたところの無い、幸
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.0

久しぶりに観たが、やはり完成度が高い。
三部作で、各作品3時間ずつの長編なので、なかなか見返す機会は少ないが。
5年に1回くらいは見返したい名作。

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

前作からスケールがひと回り大きくなり、殺し屋組織「コンチネンタル」の背景など、少しずつ世界観がはっきりしてきて面白みは増しているが、やはり壮大なプロローグ感が否めない。
というのも、ストーリー不在が原
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.4

アクションの密度がすごい…
ほとんど仔細な説明は省いて、とにかくアクション、アクション、アクション。
正直、彼の復讐が果たして愛犬を殺されたことと比して釣り合うものなのか?とは思うが、淡々と復讐の為に
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

周りの評判を伺いながら、観に行こうかどうか迷っていたが、やはり観るなら映画館かと思い、滑り込みで鑑賞。
評判に聞いていたほどは具合悪くならずに観れてしまった。
いろんな感想が巡って整理するのが難しいが
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

見誤っていた。
これは、予告で煽られるような、何者か犯人を炙り出すようなミステリーや、サスペンスでは無い。
もっと純粋に、人間の避けがたい危うさ、曖昧さ、不確かさを描き、観るものにも問う、そんな作品だ
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.4

星新一のショートショート的な、藤子・F・不二雄のSF(すこし・ふしぎ)的な。
近未来の世界観を描くロケハン(ヒマラヤ芸術センター、ウォルト・ディズニー・コンサートホール)やデザインが秀逸だった。
終盤
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

執拗に繰り返される単調な(しかし緻密な)ショットによって、最後まで一瞬も緩むことなく、緊張感が増して行く。何も起きない事によって、恐怖が助長される。
メタファーを用いて、メタファーについて語っている映
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.7

大筋は『クレイマーvsクレイマー』的だが、鑑賞後に残る感情はだいぶ違う。
『クレイマーvsクレイマー』が痛みの中に温かみを見つけたならば、本作は温かみの中に痛みを見つける映画だった様に思う。
皆が指摘
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

この作品の主題が何かと言うのは難しい。
動物と人間、自然状態と社会秩序、自由意志と制度、色々なものが対比的に(と同時に混沌として)描かれ、その中にただ投げ出され、結論は無い。
問いだけがあるような映画
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

『哀れなるものたち』がとても良かったので、ヨルゴス・ランティモス監督の過去作として鑑賞。
映像の魅せる力がすごい。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

いつまでも余韻の続く映画。
ある男(平山)の日常、これだけで映画になるのかという感動。
役者は皆、1人も役者ではなく、ただそこにいる「人」だった。
見えるものが見える人と、見えないものが見えない人の話
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

名作と言って良いだろう。
ダークファンタジーとも、ラブストーリーとも、ヒューマンとも言えない、ラベリングを拒む作品でありながら、確かに人間の真実の生を描いていた。
空想世界を舞台にしながらも、現実世界
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千年女優(2001年製作の映画)

3.5

リバイバル上映にて鑑賞。
かつての銀幕の名女優が自身の出演映画と重ね合わせながら自らの半生を振り返るストーリーは、「大きな物語」なき後のデータベース消費時代を表象するような展開であり、平成前期の空気感
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.1

『呪術廻戦』などを手掛けるMAPPA製作の作品ということで鑑賞。
外界から断絶され、季節が止まってしまった街という設定は面白かったが、脚本の文学的な面白さが、アニメーション作品としての面白さまで昇華し
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

噂通りの良作だった。
前作から約30年の時を経て、製作された続編。しかし、単に『トップガン』Part2ということに留まらず、しっかりとその過ぎた時間の重みと時代の変化を受け止めて、今この時代にしか描け
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.4

正しく宮崎駿アニメのDNAを引き継いで、ちゃんと作られているが故に、宮崎アニメとの比較において物足りなさを感じてしまう。
過不足なく説明的。
狂気は無いが、出発点としては間違っていないとも思う。スタジ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

2.7

正体不明の敵からの攻撃に恐怖するサスペンスホラー。
映像の作り込みは美しく、その美しさがまた恐怖を増幅させる。サブリミナル的に差し込まれる仕掛けも巧みに違和感を演出し、ホラーとしての完成度は高い。
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

脅威の正体が何か、皆が争奪する鍵が何の鍵なのか、イーサンらはそれらが明かされないままアクションを繰り広げる。
冒頭から「お決まり」を「お決まり」として、ほとんど説明を省略してイーサンがひとり世界と闘う
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

良い意味で期待を裏切られた。
シン・ゴジラの後にあっても見劣りしない間違いない力作。
太平洋戦争という史実にゴジラという虚構をぶつける異端作でありながら、正統派ゴジラ。
史実とフィクションの掛け合わせ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.3

脚本は良い。
父から教わるタイムトラベルの使い方の秘訣のエピソードなど。
幸福な瞬間の描写も良い。
プロポーズや結婚式のシーン、父とのタイムトラベルのシーンなど。
あとは好みの問題だろうか。
タイムト
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.9

何度観ても、良い。
ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド、ここに極まれりといった感じ。
『カジノロワイヤル』からの脚本に、『慰めの報酬』で完成されたダニエル・クレイグの演技、そして本作で監督、演出ま
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

2.0

良いも悪いも、何も感じなかった…
ある男女が出会い、交際し、別れる。その事の次第を聞かされて、はて、私はどうすれば…?と。
全くどこに映画の主題があるのかが分からなかった。こんなこともあるのかぁ。
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