Film日記係さんの映画レビュー・感想・評価

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そばかす(2022年製作の映画)

4.5

【我々は恋愛に呪われている。本作はそう語りかける。】

「恋愛とは生きている以上は逃れられないもの」
物語冒頭に謳われるこの言葉が忘れられない。

・友達以上恋人未満
・友情を越えた感情
・友達関係か
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

【危険と隣り合わせと知りながらたくましく生きる人々の美学】
見えない危険と隣り合わせの僕たちは、それでも何でもない日々を一歩一歩生きている。その儚くも力強く美しい、日本に住む人たちの生き様を感じさせて
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

【ケイコ「に」目を澄ませないければならない僕ら】
主人公が手話で会話を展開し、そして何の気ないシーンが続くなか、文字通り目を澄ませないと、主人公の心から置いていかれてしまうような、そんな繊細な映画であ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

【冒頭6分に凝縮された本作のサウンド・エフェクトの妙】
本作の特徴は、なんといっても劇中曲がBGMでなく、物語世界の中で再生されているということだ。主人公が事故の後遺症で耳鳴りを患っていることから、運
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.6

【感想というよりも、2022年の自分の失敗から学んだこと総括】

「希望はつくれる」
これを謳った映画だって、4、5回目の観賞にして初めて感じた。

まず、自分の世界観を持ち、示し続ける。
次に、自分
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

【狂うほど面白くて、あっという間だった3時間】
何がすごいって、誰もが経験しているおとぎ話のような王道ストーリーを、一寸のケレン味もなくやり遂げているところ。シンプルなことを200%の熱量で表現したも
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0

20代前半のこの時期にこの映画に出逢えて良かった。

終盤にくる長回しのワンカットシーンに戦慄を隠せない。心の痛点に何処までも訴えかけてくる名作。

女性にとって、「生きる」と「人生を送る」は同義では
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キングダム(2019年製作の映画)

4.1

予告編を観たとき、日本のマンガを実写かしてもだいたい面白さに欠けるよな~(実写にして正解だったと思うのは二十世紀少年くらい)と思っている私にとって、「おやっ?これは案外ありかも!」と思って映画館に足を>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.7

【多少のネタバレ含む】

キャプテン・マーベル鑑賞!これで私もエンドゲームを鑑賞できるチケットを手にすることができたといってもよいだろう。10年以上にわたりあらゆる角度でヒーロー映画を作り続けていなが
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.4

一言でいうと、さっぱりとした味わいの映画であった。これまで観てきた映画の中でベスト5に入る的な感じではないが、逆に粗を探そうとしてもほとんど見つからないというような、ストーリー・人物・映像・音声のいず>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

2.5

2011年7月22日。午後3時17分にノルウェーの首都オスロの政府庁舎で爆破事件が発生。その後、午後5時過ぎにオスロから40キロ離れたウトヤ島で銃乱射事件が起こり、ノルウェー労働党青年部のサマーキャン>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.7

【ネタバレ含む】

長らく観られずにいたのだが、ようやく時間を取って観ることができた。周囲の評価も高く、自分の中での期待値も多少上がっていたが、実際に鑑賞してみると、それを上回る出来だった。もっと言う
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.6

「万引き家族」を観た時も感じたことだったが、脚本がどうだとか、映像や音楽がどうだとかいった、他の映画をレビューするように語りえないのが是枝監督の映画であることを改めて痛感した作品だった。まさにこれは映>>続きを読む

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.8

【多少のネタバレ含む】

一言でいうと絵にかいたようなスーパーヒーロー映画だなという印象だった。とはいえこの映画は、私が人生で初めて観たスーパーヒーロー映画であるサム・ライミの「スパイダーマン」の2年
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.6

【多少のネタバレ含む】

久々にホラー系の映画を劇場に観に行ったはずだったのだが、予想外にもSFスリラー+家族のヒューマンドラマといった感じのテイストだった。

音に反応し人間を襲う"何か"によって荒
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バオ(2018年製作の映画)

5.0

個人的に毎回ピクサー映画を観る際には楽しみにしているショートムービーだが、今回の作品はこれまでの中で圧倒的に1番だった。もっと言うと、セリフが1つもなく、画だけで物語を展開させるアニメーション映画とし>>続きを読む

50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

4.1

今年邦画のリメイク版が公開されたが、周囲の人からは元の洋画の方をよく勧められたので、こちらを観ることにした。

ハワイの水族館で獣医として働くヘンリーが、とあるカフェで出会ったルーシーに一目惚れする。
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.4

長いこと観られずにいたのだが、ようやく観ることが出来た。映画全体としての出来は期待通り良かった。SFサバイバル映画として、良い緊張感と感動的な結末を含むのみならず、程よく笑えて、科学の面白さに胸を躍ら>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.7

映画全体を通して、伏線回収をふんだんに生かしており、観ているこちらを上手い具合に裏切る意外性のある楽しい映画だった。

ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビが現れ、キャストや撮影隊が逃げ惑う姿を、1台のハ
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.4

個人的に大好きなMr.インクレディブルの続編となる今回の作品。1作目に比べて出来の劣らないもので、続編として素晴らしいものだった。(1作目ヒットしたシリーズの2作目が1作目を超えてくることはホントに少>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.0

【ネタバレ含みます】

スターウォーズのスピンオフ作品としては第2弾であった今回の「ハン・ソロ」。前回のスピンオフ作品の「ローグワン」はep4をより良くする絶妙なストーリー展開を見せてくれたわけだが、
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

公開3日目に鑑賞したのだが、映画が終わってからすぐに席を立つことが出来なかった。言葉では表せない虚無感に包まれて、ただ呆然とするしかなかった。家に帰ってからもなかなか整理してレビュー出来そうになかった>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

ディズニー映画の中でも、更にはアニメ映画の中でも、自身の歴代上位に入る程印象的な作品だった。

あらゆる動物たちが平等に暮らす大都会のズートピアでは、どんな動物でも夢を叶えられる理想的な都市であった。
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.2

すごく楽しくて元気になれる映画だった。
生まれつき顔が人とは違う10歳の少年オギーが初めて小学校に通うその日から物語は始まる。学校1日目は周りの視線やクラスメートの反応から、改めて自身の顔に悲観するも
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.4

ストーリーとしてはまぁまぁだった。
連続殺人事件の犯人の曾根崎雅人(藤原竜也)が時効になって公の場に姿を現し、世間の注目を集める。その一方で被害者遺族たちは当時の記憶が呼び起こり、再び悲しみや怒りにさ
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.3

単純に笑える面白い映画だった。
デットプールは第4の壁を越える事ができ、自分が映画の世界にいることを自覚しているが故に、それを踏まえてカメラ目線で視聴者に話しかけたり、映画会社や脚本を小馬鹿にしたり、
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.3

面白さに関してはシリーズ1作目に負けず劣らず、むしろそれ以上の出来で、声を漏らして笑うことも何度もあった。映画開始5秒で笑えた映画は恐らくこれが初めてだろう。

序盤30分の間に喜怒哀楽の全てが込めら
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.5

航空機という閉鎖的空間で、20分に1人ずつ乗客が死んでいくという緊迫感があるストーリー設定はとても面白かった。また主人公がなかなか犯人の目星がつかず、乗客全員に対して疑心暗鬼になる心理状態には共感でき>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.4

23人格の男が女子高生を誘拐するというストーリー設定にはとても興味深さがあった。

23人格の男を演じたジェームズ・マカヴォイの演技も素晴らしく、人格を変えながらも主人公の女子高生と会話する場面は滑稽
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.4

個人的には結構好き!
ep7を見終わった段階でep8の展開を自分の中で色々と予想しながらep8の公開を待ち望んでいたが、その一方で自分の予想を越えてきて欲しいという願望もあったので、大いに満足だった。
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