ATG。中島丈博の自伝的な作品。テレビドラマ「青春の門」の江藤潤がハマり役。閉塞した暗い話だが田舎から旅立つ青春ものでは素晴らしい出来。
ATGではないがATGっぽい。中上健次原作。今あまり話題にならないように思うが、ドン詰まりの青春ものの傑作では。バイトで新聞配達をしていたこともあったので刺さりすぎた記憶。
『キートンの蒸気船』初鑑賞。バスター・キートンの浪漫 キネピアノin テアトル梅田。見逃してた有名作を満員の劇場で鳥飼りょうさんの伴奏で楽しむ幸せ。父子の再会からゆるいコントが続くが終盤の台風スペクタ>>続きを読む
ピグマリオンの系譜の90年代LA版だが、とにかくリチャード・ギアとジュリア・ロバーツがハマり役だし素敵すぎてそれだけで楽しい。
ラストはもう茶化されるくらいロマンチックだが、鬼軍曹との師弟愛は軍隊の仕組みを知れたし切ない。
ポール・シュレイダーの作家性を知らなかったので、リチャード・ギアの大人なアイドル映画として見てた。アルマーニを着こなしとにかくカッコいい。
早すぎた女性映画のような設定ではあるが、ラスト含め強烈で、どちらかというと問題作だろう。
普遍的な親子の話しを映像美たっぷりに描く。退屈もするが、シーン重視の説明の少なさや宗教映画のような感じも、悪くはないとは思う。
若きテレンス・マリックの強引なまでの映像美。よくある話しだが撮影が美しくてアメリカの神話になっていく感じがある。構図も凄いと思った。
白黒のYA映画。コッポラが引き続きこういう作品を手がけるのは破産したということが大きいが、名声と狂気でおかしくなった精神面を小さな青春映画を作ることでケアしていたのかも知れない。
大恐慌時代のボクサーの話しを丁寧かつ感動的に描く。キャスト陣の充実とロン・ハワードの史実ものの上手さ。涙無くしては見られない。
アメリカ(映画)のノスタルジーにヌーヴェルバーグの感覚とドキュメンタリーの手法を持ち込み、まったく新しい青春映画を作ったルーカスの才能。ラストのその後描写もまた発明。
ディストピアSFとして素晴らしくて、今や古典と言ってもいいのでは。予算が少ないのでアート的な雰囲気を醸し出すが、エンタメとしてきっちり面白いのがさすがルーカス。
狂気の戦争を撮るには、狂っていき戦場を作らなければならない、そんな映画作りの業が見られる。
メルギブ主演の復讐アクション劇。年に何本かこういう男くさく古くさい映画を見たいもんだ。
子ども誘拐で身代金もののサスペンス、メルギブソンのスター性と、見たいものがバランス良く入ってる。
1、2とは世界観もアクション、暴力描写とも別物で大味エンタメ感が強かった。
大仰で残酷な描写が続く。メル・ギブソンの作家性が分かるが、ここまで凄いとキリストの受難をどこまでバイオレンスに描いたのかの見せ物的な興味で見てしまった。
スコセッシと思うともっと別の何かがないか期待してしまったが、普通にスリラーとして面白い。デ・ニーロがさすがの演技だが、ジュリエット・ルイスの印象が強烈な作品。
『ハント』80年代韓国の史実を背景にしたスパイ映画。工作やKCIAの重厚な風格さはなく、大仰なアクションと捻りの多さで突っ走るタイプで、見たかったものとは違った。ただ男達の熱い闘いにはやられる。脇やカ>>続きを読む
『トラスト・ミー』@扇町キネマ。妊娠で高校中退した娘と孤独な修理工との恋。NYインディーズのオフビートな感覚にヌーヴェルバーグの大胆な風味もあった。今見るとその後の女性映画のフォーマットの一つを作った>>続きを読む
『アンダーカレント』原作未読。すべて見てるわけではないが今泉監督の原作ものでは一番良かったかも知れない。登場人物の背景や心情の出し入れの順や量が抜群。ゆっくりと織りなされるドラマでその見応え十分。映り>>続きを読む
『イコライザー THE FINAL』M:I7、JW4と来てこれもまたシリーズ至高の1本に。男性が語りたがるあの名作マフィアもののオマージュを入れ、イタリア舞台らしい宗教色のあるホラーに。世界観はできて>>続きを読む
『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』初TMNTでその新鮮さもあって面白かった。クレイアニメみたいな立体感と落書き風の表現が最後まで飽きないし、やらかし青春もので感情移入しやすい。ヒッ>>続きを読む
可愛い原田知世と美しい島を大林が撮った、というそれだけの映画。話しはまったく覚えてない。
角川映画らしい小説と曲とメディアで時代を切り取ったいい雰囲気映画。
薬師丸ひろ子の記念すべきデビュー作。雰囲気や役者はいいが展開や見せ方が雑だった印象。
原作のアイデアも衝撃だったが、それを元に海外ロケやハリウッドスター出演など本格的(ハッタリともとれるが)な大作にして作った角川映画のパワー。
東宝映画1,000本目の記念作品。オールスターキャストによるスペクタクル大作。長いので間延びしてる感じもあるが、しっかり神話を描いていて勉強にもなるし心地いい。八岐大蛇始め特撮も見もの。
三船敏郎がしっかりしてる武蔵。八千草薫のお通がとにかく可憐。明るめのエンタメ武蔵。
内田×錦之助武蔵 最終五作目
宿敵佐々木小次郎との決斗。原作に忠実な感じとその一瞬の勝負の緊張感に痺れる。最後は文学の中のレジェンドに戻っていくような感慨に浸った。
内田×錦之助武蔵 四作目
宮本武蔵らしい名場面である遊郭を抜けての三十三間堂での決斗の静から、映画史に残る一乗寺決戦の動へ。その死闘の凄まじさからの生還に至る演出はもはやアート。映像美も素晴らし>>続きを読む