三角窓さんの映画レビュー・感想・評価

三角窓

三角窓

映画(191)
ドラマ(26)

天気の子(2019年製作の映画)

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世界に対して余り続ける過剰なる光。個人の思いに振り回される世界も、世界の思惑に振り回される個人も、大人の都合に振り回される子供も、子供の道理に振り回される大人も見ていたくはない。地球の遠心力が強過ぎる>>続きを読む

ロッジ 白い惨劇(2019年製作の映画)

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『グッドナイト・マミー』同様にミニマル・アートとコンセプチュアル・アートの混合というより真ん中ら辺くらいの立ち位置にある静かに狂えるホラーとしてはかなり好きな画作りだけど思わせぶりに積み上げていく構成>>続きを読む

フリークス・シティ(2015年製作の映画)

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各パーツ毎の笑いが組み合わさると意外に真面目な作りが立体的に構築されるからバランス感覚的には真っ当だけど人種や障害的な部分を緩衝材にして嫌味なく別物のネタに見せかけて笑いをとるスマートさやセリフでセン>>続きを読む

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

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ボーイズじゃないからウォーターメンズ(もしくはウォーターガイズ)くらいの感じのウォーターボーイズ。年齢がグッと上がった分だけ人生の辛酸や躁鬱が加算されて社会不適合な酷いことに。ウォーターボーイズ経由で>>続きを読む

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

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こころには水際があり言葉にも踵があって、手紙は届く。祈る、祈らない、願う、願わないの十字路。最後の俯瞰。

インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

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「私を見て」と夢は言う。鏡は世界を映すけど、それでも鏡の中は実存じゃないという存在不安に便乗して夢を撒き散らし、合わせ鏡で無限増殖した悪夢に他人を閉じ込める。実存しない夢の実存という悪夢。しかもその夢>>続きを読む

幸福路のチー(2017年製作の映画)

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点在する現実的な地獄。過去が明るいから未来が暗く見えてたり、未来が眩し過ぎるから過去が後ろ暗く思えたりする現在。幸福になろうとしないと幸福にはなれない。感動とか幸福とか優しさではなく辛さで泣けてしまう>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

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難しいですね。いや、ストーリー的には何にも難しいことないんだけど何だろ、物語としてはシャロン・テートが必要なのに映画としてシャロン・テートは余り必要ないっていう変な感じ。箱の中身はなんだろな? シャロ>>続きを読む

触手(2016年製作の映画)

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世にも奇妙なソドミー物語。諸問題+肉色センチメンタル。

ディヴァイド(2011年製作の映画)

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直通の地獄 to 地獄。人間が燃えてるシーンMVみたいで綺麗だった。

ホラー・ストーリーズ(2012年製作の映画)

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日本は馬鹿の一つ覚えみたいに「やっぱり怖いのは人間」だとか言い出す人ばっかりだし心霊系とヒトコワを矢鱈と分けたがるので、こういうジャンルミックスみたいなオムニバスは良いと思う。眠れないから怖い話を聞か>>続きを読む

屍憶 SHIOKU(2015年製作の映画)

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死姦してたという事でよろしいか? 傍迷惑な話だけど冥婚というシステムというか文化は大変興味深い。

ハウンター(2013年製作の映画)

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アビゲイル・ブレスリンが可愛い。変な撮り方だけど作りは丁寧。幽霊状態と鬱症状が似てるって感覚は海外では割と常識的な感覚なのだろうか。思いのほか普通に終わったし良い家族。お誕生日おめでとう。

殺人漫画(2013年製作の映画)

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入れ子構造も飽きさせない展開として複雑にならない程度で処理し、漫画をカートゥーン的にウェブ上で動かすウェブトゥーンも画面に変化を付与する要素としてしっかりと機能してて面白かった。意外とちゃんとしたオカ>>続きを読む

サスペクト 薄氷の狂気(2019年製作の映画)

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中盤くらい迄はめちゃくちゃ面白いし画作りも役者たち(特に犯人)の演技も緊迫感があって良いんだけど終盤の息切れ感が酷い。主人公や登場人物が鏡に映って角度により鏡の中でその人物が複数として映し出されると、>>続きを読む

犯人は生首に訊け(2015年製作の映画)

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夢の入り口と出口が巧妙に隠されていてそれが現実とシームレスに繋がっているというよりそれがノイズや不整脈のように発生することで現実を混乱させる引き金にはなってはいるものの効果的に機能していない為どうにも>>続きを読む

アントラム 史上最も呪われた映画(2018年製作の映画)

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あと乗せサクサク感バリバリのフィルター操作による画面の味付けがより現代ですよ! アピールをウザいくらいしてくる事に驚きを禁じ得ない。フィルムで撮れや! 馬鹿にしてんのか! 古く観えなきゃもうその時点で>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

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バカミス的な構造で本格をやると言うある種のミステリーに対するアンチテーゼと愛のある物語だけど、それはミステリー小説好きに対するミステリーオタクからの提言で、その構造含めあくまでもミステリー小説が好きな>>続きを読む

お引越し(1993年製作の映画)

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『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズの最終回がやりたかったことはコレか! って思いました。

夢の丘(2019年製作の映画)

5.0

素晴らしい。大好き。シャーリイ・ジャクスン的な悪意の首をそのまま気付かぬ内に狂気的純粋恐怖に挿げ替えてある図式。布団に寝かせて首の位置を直すとか意外と説明的な手順でフリをしっかり回収し、呪いのシステム>>続きを読む

劇場版ほんとうにあった怖い話2019 冬の特別篇(2019年製作の映画)

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どうしてもハロウィンを絡めたかったのか何なのか企画意図が不明だけどオーソドックスなほん呪やほん怖的な心霊ホラーの撮り方で悪魔だの魔女だの西洋的なものを取り扱うから怖さの軸のブレ方が酷い。設定、プロット>>続きを読む

情痴 アヴァンチュール(2005年製作の映画)

5.0

題名のせいで最初から見下されてるのかエロを期待して待機してたのに肩透かしされ腹を立ててるのか知らないが評価低いけどめちゃめちゃ良かったです。A24関連とかデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作とかが無>>続きを読む

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

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セオリーもフォーマットも基本構造は確かにホラーの振る舞いなんだけど本質というか外皮的には多分ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』に近いと思うので印象としては度を超えた過剰暴力のダークファンタジーみ>>続きを読む

東京少女(2019年製作の映画)

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例えば焼肉を白米に一度バウンドさせて食べるとするじゃないですか、すると焼肉(のタレ)味のごはんになって食が進むみたいなの、で、これ、旧劇場版エヴァの実写予告を山戸結希に一度バウンドさせるじゃないですか>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

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春なので心の中の黒沢清(虚像)にお別れを告げる為に観ました。未練の浄化。虚無ファンデーションにて心的無縁亡骸弔いミルキーウェイ。世界の果てもその先の景色は絵に描かれている舞台セットのように行き止まって>>続きを読む

アンセイン ~狂気の真実~(2018年製作の映画)

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画角サイズが変だなと思ったらそれもそのはず全編iPhoneで撮影されていた。その少し小さい狭窄的な視野が精神面をきちんと代弁してるし盗撮性や窃視性の何か良くないものを見ている感覚がずっと画面上に付き纏>>続きを読む

ナンシー(2018年製作の映画)

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死にたくなるほど居た堪れない。恐怖ですらある。嘘だけが嘘を真実にするという自己暗示的な虚偽の虚構で世界を再構築しようとする試み。狂ってるわけじゃないのに静かに壊れてて光の屈折率が間違ったまま鏡に映され>>続きを読む

暁闇(2018年製作の映画)

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悪辣な書き方をすれば『リリイ・シュシュのすべて』をフェイバリットにおジャ魔女どれみ「どれみと魔女をやめた魔女」を心の支えにした人たちが『ラブ&ポップ』してみようと試みたような印象。無気力少年に援交少女>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

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私は本郷奏多が好きなのですが所々で本郷奏多が石橋蓮司に石橋蓮司が本郷奏多に見えてくるという謎のバグが脳内に発生しました。海賊王になりたがるゴム人間と同じ頻度で大将軍になる宣言をする山崎賢人を温かく見守>>続きを読む

Diner ダイナー(2019年製作の映画)

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平山夢明好きを説得することは不可能だが蜷川実花好きを納得させるのは可能な映画で、それを分かった上で説得を諦め玉城ティナの輝きだけで平山夢明原作という事実を相殺し捩伏せ黙らせようとした試み。シネマトグラ>>続きを読む

曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

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シビアというよりシリアスな現場の空気感を捉えてるようでいてロジカル・シンキングを見事にロジカルに無視した不条理コメディに見えてくるドキュメンタリー。理由はないが果てしなく笑った。痴漢に注意の看板を起点>>続きを読む

ダンボ(2019年製作の映画)

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思ってたよりはダンボだったけど思ってたほどダンボじゃ無かったという謎のダンボ感。タンホくらい濁点の取れた要素に人間にスポットを当てたストーリー運びをするからダンボ誕生までに15分くらいを要するのは普通>>続きを読む

HYSTERIC(2000年製作の映画)

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2000年の映画だから当たり前って言えば当たり前なんだけど画質と映像処理がめちゃくちゃ90年代的で良かった。イキりというより完全DQNな土着的アーバン文法。亀 → 線路 → 電車 → 置き去りの小島聖>>続きを読む

ヤンママ愚連隊(1997年製作の映画)

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スゴイ! 異常にハッピー! ハッピーに異常! イカれた作劇、トチ狂った脚本、暴力が暴力としてちゃんと怖いし、全体を死体みたいな澱んだ空気が覆ったりするのに基本的に人情話として普通にまとまってるフットワ>>続きを読む

町田くんの世界(2019年製作の映画)

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原作至上主義という訳でもないんだけど、でも、この方法論で描くなら何で『町田くんの世界』である必要があったのだろうという疑問は残る。個人的に2次元と3次元の違いは眼鏡の下に目が有るか無いかだと思っていて>>続きを読む

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