暮色涼風さんの映画レビュー・感想・評価

暮色涼風

暮色涼風

映画(2540)
ドラマ(59)
アニメ(0)

クルージング(1980年製作の映画)

3.5

潜入捜査とはいえ、こんなコミュニティに一人で入っていく勇気があるのがうらやましい。

取り調べでビンタしに来るパンツ一丁の黒人は本当に謎すぎて笑った。
知る人ぞ知る、珍場面だったんだ。

フリードキン
>>続きを読む

二世部隊(1951年製作の映画)

3.7

「米国人かどうかは、人種ではなく内面で決まる」
という理想を皮切りに、日系米国人への差別がまだ強かった時代の、日系志願兵と米国軍人との偏見や友情が描かれている。

コメディチックな面も多いので、嘘っぽ
>>続きを読む

ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

孤独を感じている時に観たら、かなり沁みる映画。
自分も、もうすぐ引っ越して、新しい人生を始めるところだったので、この話の色んなところに共感した。

「星は毎晩死んで、翌朝生まれ変わる。そして再び、輝け
>>続きを読む

渚にて(1959年製作の映画)

3.0

それでも人類は、水爆も原発も手放さない。

画面が傾く演出そんなに気に入ってるの?

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新海誠と押見修造をミックスした感じがある。

"失った大切なもの"と、"これから大切になるであろう何か"。
大事なのは過去と未来どちらか、と天秤にかける。
今この瞬間も、過去にとらわれている人間という
>>続きを読む

ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

3.6

フルCGかと思うほど綺麗なストップモーションアニメ。
もしもティム・バートンが日本人だったらどんな作家になっていたのだろう。
ジブリで下積み・貢献して、独立して、アニメと実写の二足のわらじで成功してい
>>続きを読む

ジョディ(2021年製作の映画)

3.6

随所に手塚治虫っぽさがある。

嫌な記憶を忘れることは、良い面もあり悪い面もある。

続・終物語(2018年製作の映画)

4.0

鏡の世界で、あの子だけ反転しない、裏表がないってのは納得いかなかった。絶対どこかあるでしょに。

五等分の花嫁∽(2023年製作の映画)

3.9

完全に原作ファンへのサービス作品。
好きな人にとっては「ありがてえ」ってなるけど、テレビアニメだけ追った人や初見の人は「これだけ?」ってなりそう〜。

やっぱり劇場用に時間と金をかけて作ってるから、作
>>続きを読む

好きになるその瞬間を。 告白実行委員会(2016年製作の映画)

3.6

誰かの願いが叶うと、誰かが悲しい思いをする。
誰かが選ばれる時、誰かが選ばれない。
そんな物語を見ると、頭の中で必ず流れるのは、宇多田ヒカルの『誰かの願いが叶うころ』。

好きな人が好きな人と結ばれて
>>続きを読む

ずっと前から好きでした。告白実行委員会(2016年製作の映画)

1.8

小中学生向けの恋愛ストーリー。
浅すぎる。

おっさんもドキドキさせてくれよ。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

もののけとハウルと風立ちぬ、と、今までの宮崎駿監督作品の要素のミックスみを感じた。
この作品はストーリー自体はシンプルなファンタジーだが、暗喩的に描かれている部分が多く、賛否両論になるのも分かる。
>>続きを読む

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.3

成就した恋ほど語るに値しないものはないが、成就しなかった恋ほど語りたくないものもない。

明石さんのような真剣ポンコツな人が、半径5メートル以内にいる人生を送ってみたかった。

それにしても主人公の部
>>続きを読む

Kino(1998年製作の映画)

4.3

だんご3兄弟の作詞・プロデュースの佐藤雅彦監督作品短編集を、親友とつっこみながら、ここはこうだねああだねと言及しながら観た。

どの作品もシンプルながら、日常の中のちょっとしたおかしみが愛おしく感じら
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

"Come and get your love"

周りの愛を受けて、アライグマは自分をアライグマだと認め、自分らしく生きて良いのだと知る。
ありのままで良い。
それに気付ければ、肩の荷は下りて楽にな
>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.0

8月なのでクリスマス映画を観たくなって。

回想シーン、マイケル・ルーカーが実写で出てたら泣いたかも。

年齢制限とか気にすることなく、ジェームズ・ガンにはもっと自由に表現してもらいたい。当たり障りの
>>続きを読む

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

4.3

長さを感じないほど、最初から最後まで良かった。

緑と赤、黄色と水色。主張強めの印象的な色彩美が、それぞれのキャラクターを引き立てる。
そうめんで言ったら、大葉とミョウガ。

過激なシーンの全ても、二
>>続きを読む

映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

3.9

五つ子ヒロインの顔がみんな同じだから、誰が何をしたか、或いはしなかったか惑わせてくるというミステリー性が、全編通して面白かった。

5人とも推したくなる良さがあるから、誰が選ばれてもしんどかった。
>>続きを読む

どうにかなる日々(2020年製作の映画)

3.2

レズ、ゲイ、親戚に向ける性的欲求、未成年同士の性交渉、全部が生々しい話だった。
それらを全て直接的に描かれると、見ていて辛いものがあるが、婉曲的な表現でオブラートに包んで、見せなくてもやることはやった
>>続きを読む

タグ(2018年製作の映画)

2.7

実話に基づいていて、モチーフは面白いのだけど、盛るならもっと盛っていい。
"嘘の流産"は、倫理観がどうのこうの以前にネタとして全然面白くない。

ジェレミー・レナーは順調に回復してるのかな。また役者が
>>続きを読む

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.8

ハリポタ以外の作品では、一番良いダニエル・ラドクリフだった!

ネット社会、監視社会、依存社会……。
現代の娯楽や便利な物の中に潜む沢山の危険が、この"ゲーム"を面白くしている。

スリザー(2006年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

たどり着いた星にいる生き物を、片っ端から捕食し尽くすだけだった地球外生命体が、人間に寄生して初めて"愛情を知る"ところが、めちゃ良いポイント。
人間の悪いところや残酷性もけっこう皮肉っていて面白かった
>>続きを読む

アドレナリン(2006年製作の映画)

3.6

一番笑ったのは、投げたコカインの袋がジェイソン・ステイサムの頭にペッて貼りついたところ。

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009年製作の映画)

3.6

『メメント』や『ジョン・ウィック』が好きな人にオススメの復讐もの。

偶然(1982年製作の映画)

3.9

大学時代に、「偶然と必然」がテーマの講義で、鑑賞した作品。

列車に乗れるかどうかを分岐点に3パターンの人生が描かれている。
が、よく見ると、そこで分岐する前にも小さな違いがいくつもある。
その些細な
>>続きを読む

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.8

良くも悪くも、自分の持っていないものを全部持っている自由人な主人公だった。

酒と女とハッパと、どんなに遊んでいても、突然タイプライターを打ち出す。
仕事のつもりではなく、金のためではなく、あくまで、
>>続きを読む

48時間(1982年製作の映画)

3.9

1980〜'90年代に沢山撮られたバディアクションものの中でも、シナリオがよくできていて、ふたりの関係性や物事の価値観の変化が丁寧に描かれている。

ニック・ノルティ演じる刑事の暴力的な男性像は、今の
>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.4

最初のウタのCGがVTuberのようで、世界観と合わない。
ワンピースは初期の冒険感が好きだったけど、もうそれは消えてしまった。
それも時代の変化のせいか。新時代もいつか、あの頃は良かったと言われるの
>>続きを読む

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

恥じらいの無いおっぱいなんかで私は喜ばない。
それよりも見どころはやはり、人間がビーバー化するところ。なにそれ!
低予算だと、見せずにやり過ごすという逃げ演出も多いが、この作品は、特殊メイクと明るめの
>>続きを読む

とつくにの少女(2022年製作の映画)

3.8

童話の世界のような手描きの雰囲気、牧野由依のEDはとても良い。
内容はもっと掘り下げて欲しかった。

観客に想像を委ねる余地があるのは良いが、その空白の部分が多すぎると、目的地を知らない船にひたすら乗
>>続きを読む

かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(2022年製作の映画)

4.1

誰しも、好きな相手に"自分の全て"をさらけ出してはいない。
ペルソナは、自分のためにも相手のためにも大事。

【推しの子】Mother and Children(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

クールで区切るテレビアニメは、前半は伏線を仕掛けることに要して、後半からめちゃめちゃ面白くなるという構成がよく見受けられる。なのに、1〜2話だけで観るのをやめてしまう、もったいない視聴者も多い。
この
>>続きを読む

ふたりの傷跡(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

正直なところ、いじめ、自殺、リスカという要素は、聞くだけでお腹いっぱいで、学生映画や自主映画でうんざりするほど扱われてきて、表現としても商業的観点からも、今それを観たい観客はいないだろうとは思う。
>>続きを読む

光が痛いよ、水をください。(2021年製作の映画)

1.5

これは自主制作でやりがちな、無駄なワンシチュエーション長回し。そうすると"意味深に見える"というだけ。これならカットを割った方が良い。
10分が長く感じるほど大したことは起きない。

"植物に侵食され
>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

日常ラブコメだしぼーっと流し観ようかと侮っていたら、キャラクターの思考や感情の機微やメタファーなどがシナリオの細部から見て取れて、どハマってしまった叙情感溢れるノスタルジックアニメ3期に続く映画。
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

試合のラスト、ガチで呼吸できなくなって死ぬかと思った。
始終鳥肌立って痺れっぱなしだった。

井上監督、『バガボンド』映画化もよろしくお願いします。

>|