暮色涼風さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還〈スペシャル・エクステンデッド・エディション〉(2003年製作の映画)

3.9

サムが主人公だった。

ガンダルフの呼んだでかい鷲。
あれを最初からアッシーに使えば、命懸けの旅をせずに済んだし尺短くなったよね(退屈な話になるけど)、と言うくらい、あの鷲の存在はずるい。

ローラ(1961年製作の映画)

4.0

一方にとってはハッピーエンド、また一方にとってはバッドエンド、両方同時に味わえるラストが良かったです。

幸せを望めば、それだけでもう幸せだ。
望みがあれば人生は美しい。
カサールは可哀想だけど、人生
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劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

2.8

主人公の性格も、表情も、髪の結び目の位置も、何ひとつ好きになれなかった。

ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた(2011年製作の映画)

4.2

新文芸坐の4本立て上映「悪魔の毒々オールナイト トロマ対アストロン6」で観て以来、7年ぶりの再鑑賞。

前半のゴアッゴアからの後半の笑かし展開で、多少のセンスのない構図とかはどうでもよくなるくらい容赦
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俺らのペンギン・ブーツ(1992年製作の映画)

3.9

好き。
レニングラード・カウボーイズの追っかけになりたくなる。

サングラスも生まれつきかけてるのかと思ったら、後天性だったのね......。

息ができない(2015年製作の映画)

3.9

雨、汗、プール、涙。
砂で描く水に、水らしい重さや冷たさを感じた。

ロシア砂糖のTVコマーシャル(1995年製作の映画)

4.0

2時間の退屈な映画を観るよりこのCMを2時間繰り返し観た方が幸せ。

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.0

笑わせたいところで、「さあこれから面白いことを言うぞ」って顔をして、「今面白いことを言ってるぞ」って顔をして、「よし面白いこと言ってやったぞ」って顔をする、このあざとい演技のせいでそこまで笑えなかった>>続きを読む

悪魔の毒々ハイスクール(1986年製作の映画)

3.3

パンク高校生達が優等生だった頃の面影が皆無なんだわ。笑

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

2.4

トム・ハンクスに似てる人いるなあと思ったら、息子か。

ゲームの世界で3つのライフがあるとはいえ、そこに生きている人の感覚なのだから、一回一回死ぬことに対してもっと怯えや恐怖心を持ってほしかった。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.9

ありそうでなかったコント映画。

田舎育ちのタッカーとデイルの、強面で不気味なのに純粋で優しくて平凡というキャラがとても良くて、二人の日常や若い頃の話を観たくなった。

透明人間(2019年製作の映画)

3.2

このスーツは欲しい。
でも、そのSFアメコミに出てきそうな感じが怖さの邪魔をする。

透明人間になれたら、色んなことができそうだけど、妻の束縛に利用するなんて本当に目的がしょうもない。

ラストのやり
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透明人間(1933年製作の映画)

3.5

酒場のおばちゃんのやかましい演技が、それはもうギャグ。

食べ物は消化するまで透明にならないという設定があるのに、タバコの煙は口に入った瞬間から見えなくなるのは矛盾している。

とはいえ、CGのない時
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.9

蛍光灯のグリーンの冷たさと、電球のアンバーの温かみのある照明が混在し、どこか懐かしい家庭らしさが色で表されている。
しかし、この家族はありふれた普通の家族ではない。
電気が止められて、その色が消え、家
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

エヴァは壮大なギャルゲーだったんだ。
"書き換えられた未来"も、"最後に隣にいる女の子"も、選択によっては違うものになっただろう。

母の写しのレイ、父の写しのカヲル、幼なじみで初恋相手のようなアスカ
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.1

「未来の戦争を無かったことにしたら、過去に毒を送ることもなくなる」というタイムパラドックスが生じるけど、そこには触れてくれなかった。

戦ふ兵隊(1939年製作の映画)

3.8

検閲により上映禁止となりネガも残っていない、幻の映画と言われる、貴重な戦時中の記録映画。

この作品は、反戦映画ではない。
東宝文化映画部製作による教育映画の類であり、あくまで、「戦意の高揚」や「占領
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

3.9

たまこのホクロが良い。
もち蔵のピアスはチャラい。

告白の鴨川のシーンがめちゃめちゃ綺麗に描けていて、そこから一気に引き込まれた。

吉田玲子のシナリオは必ずひとくせ面白いところがある。
みどりの気
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南の島のデラちゃん(2014年製作の映画)

1.9

『たまこラブストーリー』のイチブ。
もちとおっぱいが本編への鍵。
でも、なくていい短編。
もちは南国より雪国でついて欲しい。
松竹のザパーンは良かった。

ハズバンズ(1970年製作の映画)

4.0

中年になっても、家庭があっても、こういうのに付き合ってくれる友が貴重だなあ。

友人の死がきっかけで、私生活から逃げ、ハメを外し、生きることの意味と無意味さを見つめ直し、家庭に戻る。

似たような経験
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.5

アスペクト比はスタンダードで、90年代らしく。

まだ甘噛みをどれほどの強さでしたらいいか分からない子ライオンのような主人公が可愛い。
なんだかんだ弟を心配したり一緒にゲームをしたりする兄の存在も良い
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.2

ストーリーとテーマが良くも悪くも無難で、子ども騙しレベル。
仲間たちも加わるがそれぞれの役割も弱い。

あと、オリエンタルな世界設定なのに、身振りや話し方の中に東洋人ではなくアメリカ人を感じてしまう。
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.8

予想外のクライマックスに泣ける。

魔法が使えたり使えなかったりする設定が展開にいきていて、ここぞという時に魔法が使えず、努力でなんとか乗り越える場面もあり、都合の良いタイミングで魔法が使えるというわ
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.6

もっと残酷な願いの使い方をすれば世界終わってたわ。みんな手加減しすぎ。悪役も子ども思いで良かった良かった。

イスラエル人美女は眼福です。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まるで夢を見ているようだと思ったら、本当に夢だった。うまい。

トラスト・ミー(1990年製作の映画)

4.5

面白すぎ。ラストもやば。笑

「とらすとみー」
なんだか言うには小っ恥ずかしい、聞くにはむず痒くなるような、個人的にダサいと思う言葉TOP19以内には入るこの台詞が、なんとこの映画では沁みたので、ダサ
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雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の十数分間、ワンカットで幾つもの場面と時間をまたぎ、「ヒロインの幼少期」というひとつのシークエンスをひとつなぎで見せてしまうところから、一気に引き込まれた。
編集とは、観客の想像力をつなぐこと。
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

3.9

冒頭と終わりに出る、エッフェル塔に似た建設途中の電波塔が良いメタファーになっている。
まだまだ未完成ではあるが、それでも少しずつ確実に成長して、理想を形作っていく姉妹エイミーとテイラーと重なる。

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ベン・ハー(1925年製作の映画)

3.6

馬車チェイスのシーン、スピード感を出すためにコマ抜きしてるから、人の動きがたまに可笑しい。

時代的にどうしても大袈裟な身ぶりがまだ舞台劇的で、映像で観ると胡散臭さを感じてしまったのと、人物の考えや感
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ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスに観た。

ベン・ハーに会う人会う人が、「復讐しろ」「復讐するな」と言うところ、イエスは「赦す」という選択肢を見せつける。
観客が一番白熱したであろうクライマックスの競争で主人公が復讐を遂げ
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