KaWaKeNさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.6

ウォーターゲート事件の予備知識が少なかったから難しかった。もっと勉強しないと。
タイプライターを使って文字を刻んでいく映像とかものすごい長回しとかスプリットフォーカスとか、おもろい映像が使われてたな

ホームレス ニューヨークと寝た男(2014年製作の映画)

3.6

ドキュメンタリーっていうよりもプロモーションビデオっぽかったな
なんでやろ

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.7

ディパーテッドを先に観てたからストーリーはサクッとみちゃった。
マフィアと警察という2つの顔のあいだで揺れ動く主人公たちっていう構造は、今考えると中国とイギリスのあいだで揺れ動く香港と重ねることができ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.8

事件は一旦解決されたように見せて、そのあとに何も変わっていない現状の映像を突きつけられる。
だからすごい中途半端に映画が終わったように感じられるし、それを踏まえるとこの物語も問題もまだ続いてるんだぜと
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.6

手紙というメディアが物語を駆動させる機能を果たしてるのは、現代の映画としてはかなりファンタジックに感じとられた。
卒業スピーチの文面が希望と残酷さを併せ持った内容で、結構胸に焼き付けられてる。

Love Letter(1995年製作の映画)

3.8

「拝啓 藤井樹様」すごいキャッチーやな

病院の待合室でうたた寝してるときの回想カットの挟み方が美しかった

豊川悦司の関西弁すっきゃなあ

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

今でもはっきり覚えてるショットが結構多い。瞬間的に印象付ける画面作りに長けてるんかな
その代わりストーリーはほとんど覚えてない

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

セリフにもあったように象徴表現のかたまりみたいな映画
二項対立に終始すると思いきや中盤でガチ地下の人が出てきてから、おおこれはひと味違うぞって感じやった

音楽(2019年製作の映画)

3.9

めっちゃ笑ってしまった不思議なテンポ感やった森田が衝撃を受けるシーンとロックフェスのシーンの作画の力強さはあんなん見たことないそして全体的な余白の多いつくりに手描きの良さが存分に出てた柔軟に形を変えて>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.1

冒頭シーン、アイドル的に受容されていくヒトラーとナチスをエドサリヴァンショーやハードデイズナイトの頃のビートルズへのオマージュを通じて、無批判であることの危うさを一発で見せてきて、鳥肌ブルブルでした。>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.6

マイルズ&シェルビーvsフォード

デイトナで7000rpm出すときのクリスチャンベイルのalright!に興奮した

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

今思えば三人称視点のゲームっぽい映像やった気がする
戦争映画だけに着目しても、時代ごとに映像表現の変遷(アップデート?)がみられそうで比べてみたい

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.7

旦那の不器用さと、それによる虚しさをあらわすためのアイテムとしてハロウィンやナイフが用いられてる
アダドラもスカヨハも好きよ〜

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.7

作画が日本的なタッチというのもあってすごく馴染みやすかった。人間の環境破壊をテーマにする映画としては少し今更感があったけど、現実問題として表面化してきてる今だからこそ考える価値はあるのかも。
アクショ
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.5

この原題を直訳したがゆえのダラっとしたタイトル、嫌いじゃない。
雑CGと設定がB級感出してて良かったけどもっと破茶滅茶に振り切って欲しかった。
主人公3人が宇宙人に翻弄されまくって最終的には宇宙人と一
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.0

ロベルトベニーニの名演が目立ちすぎない、丁度良い塩梅でこの作品を支えてる

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

4.1

すごく良かった。
観客を誰に感情移入させるということもない、デッドパン的な撮影・演技がなされているから人によっては理解しがたい部分があるかも。というかストーリー以前に行定さんの演出力が光りまくってて、
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.8

『シャイニング』がキューブリックのリアリズム志向が全面に出た作品だったのに対し、今作はファンタジー要素が強いため、映画の続編としては作風が飛躍したなという印象だった。でもそれは原作の世界に忠実に依拠し>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

もはや演技してないんじゃないのって思わせるくらい自然な演技。それと長回しのワンカットごとに暗転させる特殊な編集、あと固定カメラ。これらが日常の一コマを切り取ったかのような効果を与えていて、観察映画的で>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.7

うまく説明できないけど、松岡茉優も渡辺大知も「映画の演技」をしていて、それがすっごい上手でした。
非常にキャラの立つ主人公ということもあって、そこに観客の想いを滑り込ませることは難しそうに思われました
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.6

白黒の映像は現代の映画だと、特異な演出として回想シーンとかで用いられる。けど、この当時は現実世界を表すのが白黒で、夢の世界を描くのがカラーになっていて面白い。技術的な共通認識が物語演出へモロに影響して>>続きを読む

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.8

会話やカメラの動かし方がゴダールっぽいし、ニューヨークの古い街並みが映るから60年代の映画かと錯覚しそうだった。
平坦なリズムの会話と、それをとらえた長回し、気の抜けたサックスの音が非常に眠気を誘う。
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

3.9

観て時間が経ってから良い映画だと思えた。
結末には観客に対するある種の裏切りが用意されているわけで、それをどう評価するかは人によって分かれそう。
拓実の菜月に対する想いの伏線描写が極端に薄いから、後半
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド/エクステンデッド・カット(2019年製作の映画)

4.4

やっぱりこれは良い映画
タランティーノの大好きな映画への愛がすごく伝わってくるし、子供の頃のハリウッドを再現したかったんだろうなと思う。何故かこっちまで懐かしい気分になってしまう。
ただそんな時代のア
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.5

いやあ良い。すべて良い。
と言ってしまったらそれまでなので特筆すべき点だけ書きます。

障害のある人、そうでない人、いじめる側、いじめられる側、と色んな立場や境遇のキャラクターがいるのにも関わらず、そ
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.6

何も解決せずに終わるというこの映画のラストは、50年経った今でも何も変わってない現実を突きつけているかのようだった。

観ててキツい。
拷問のシーンとかの描写が酷くてキツいっていうのもあるけど、登場人
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ドアをノックするのは誰?(1968年製作の映画)

3.8

スコセッシの長編デビュー作
映画の形式的な側面を活かしてその独自性をどう表現するのか、様々な角度から試しているようだった。
そのため、音楽とのシンクロや映画の定型から外れるような編集が目立っていて、ヌ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.4

最初は『グッドフェローズ』、『カジノ』に続くイカしたワイズガイものが帰ってきたんだ!と意気揚々に構えて観ていましたが、この映画が明らかにそれらのスコセッシ的演出術満載の作品群とは異なったものであること>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.7

間違えなく言えるのが、この作品はカメラワークと画面内構成が他の作品よりずば抜けて優れていること。

長回しのダンスシーンは、大人数のキャストの区別を分かりやすく明示している。肌・衣装の色の違いとダンス
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

3.7

社会派オリバーストーンが脚本なだけあって、一連の裁判シーンは人間・社会の汚れた部分がくっきり炙り出されてる。
アランパーカーの演出はショットに美しさが見受けられたけど、やたらと粉っぽい印象の画面も多か
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.8

父の死をきっかけに家族が集まるという、一見無難なストーリーに見えて実は構成がかなり練られている作品なんだろうなと思った。
個人的には役者が自分得オールスターズでかなり充実してた。

回想と現実パートの
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.6

いや結構良かった。サラもRev-9も最高に良い味を出してたし、これこれ!という演出もあった。

ただ、冷静に考えてみると…
リンダ、キャメロンの復帰、2の正統続編という立ち位置だけを見るとシリーズ他作
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.7

ヴィゴの静かな演技と憂いのこもった目が本当に絶妙で泣きそうになる。最後の歌のシーンは狙ってるの見え見えなのに感動してしまった。

多い主要キャストそれぞれに突飛な個性を持たせることでキャラクターの確立
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エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

3.7

クロースアップショットと矢継ぎ早なショットの切り替えで上手く低予算をカバーしてる。
それが結果的にフォルマリズム映画らしくなっていたり、ラテンの雰囲気に繋がっていたりするから面白い。
最後急にマッドマ
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