Toritori8さんの映画レビュー・感想・評価

Toritori8

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映画(743)
ドラマ(4)

パプリカ(2006年製作の映画)

4.8

今敏監督作品。マッドハウス制作。声優は大塚明夫、林原めぐみ、山寺宏一、古谷徹。原作は筒井康隆で、音楽は平沢進という、まさに天才達の"夢"の競演/饗宴/狂宴。ストーリーは、夢を共有する装置"DCミニ"を>>続きを読む

四月物語(1998年製作の映画)

3.4

岩井俊二監督作品。ストーリーは至極シンプルで、北海道から東京の大学に進学してきた女子学生の新生活を描くというもの。松たか子、9代目&10代目松本幸四郎がひょっこり揃い踏みしていました。

ーー岩井節
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.5

岩井俊二監督による初長編作品。手紙を通じて亡き婚約者を想う物語。脚本も岩井監督が手掛けており、監督好みのモチーフがいくつも盛り込まれていたように思います。雰囲気のある映像も流石でした。手紙というアナロ>>続きを読む

虹の女神 Rainbow Song(2006年製作の映画)

4.5

『ニライカナイからの手紙』の熊澤尚人監督作品。市原隼人演ずる青年の柔弱ぶりにひたすらやきもきする物語。プロデューサーに岩井俊二監督が参画し、更に脚本にも"網野酸"名義で岩井監督が加わっています。なによ>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.8

岩井俊二監督による、少年少女の一夏の冒険を描く物語。日本映画監督協会新人賞受賞作品。奥菜恵の透明感のある演技が見所でした。
 まず、本作の特徴を一言で表現するならば、"あの日の夏を感じさせる作品"と言
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セックス・ドール(2016年製作の映画)

3.0

『クスクス粒の秘密』で見事なオリエンタルダンスを披露したアフシア・エルジが主演とのことで鑑賞。タイトルやジャケット写真の身構えさせる印象とは異なり、内容はコールガールの方々の葛藤や苦悩が前面に出たもの>>続きを読む

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

1.0

ハリウッドの誇る奇才、エド・ウッド監督が脚本を手掛けた伝説的作品。HDリマスター版を劇場鑑賞。ストーリーはシンプルで、墓場に囚われたカップルが死霊たちの舞い踊る姿を延々と見せつけられるというもの。
 
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深く静かに潜航せよ(1958年製作の映画)

3.5

1942年、第二次世界大戦下の豊後水道にて旧日本海軍の攻撃により大損害を被ったアメリカ海軍潜水艦の艦長(クラーク・ゲーブル)が、新たな潜水艦に乗り込み捲土重来を試みるという復讐譚。両軍が無音で対峙する>>続きを読む

炎の戦線 エル・アラメイン(2002年製作の映画)

3.4

第二次世界大戦下、連合国側と枢軸国側が凌ぎを削ったエル・アラメイン(エジプト)での戦いを、イタリア軍歩兵師団の視点で描いた作品。本作は、基本的には、最前線の一小隊の過酷な状況を淡々と描く作風で貫かれて>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

3.5

邦題が『処刑人』とヴィジランテ色が強く出ていますが、原題は"The Boondock Saints"で直訳は「路地裏の聖人達」とのこと。神の啓示(?)を受けた2人の兄弟が、善良で無関心な大衆に代わり悪>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スタンリー・キューブリック原案、スティーブン・スピルバーグ監督&脚本による、"愛"をプログラミングされた人工知能(AI)を搭載する子供型ヒューマノイドの"生涯"を辿るSF作品。子役時代のハーレイ・ジョ>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

押井守監督作品。『攻殻機動隊』の続編で、公安9課のトグサとバトーがヒューマノイドの暴走の原因究明に奔走する物語。ホラーテイストを織り交ぜつつ、サイバーパンクを基調とした、大口径なガンアクションが目を引>>続きを読む

ANON アノン(2018年製作の映画)

3.0

『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督作品。個人の記憶が記録・共有され、プライバシーが失われた近未来の世界で、犯行現場の記録が不可解に改ざんされた殺人事件が発生。捜査線上に浮かぶANON(=名無し)と呼>>続きを読む

エリジウム(2013年製作の映画)

3.7

『第9地区』のニール・ブロンカンプ監督作品。本作は、上流階級の住まう衛星軌道のコロニーである"エリジウム"と、その他の市民が留まることを余儀なくされている荒廃した地球が舞台で、ある事故をきっかけに余命>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.1

ダークファンタジーの申し子、ティム・バートン監督による、古城に住う両手がハサミの人造人間・エドワードと町の人々との交流を軸とした温かくも物悲しい(人造)人間ドラマ。ハリネズミのジレンマのように、近づき>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ナディーン・ラバキー監督作品。本作は、是枝監督の『誰も知らない』に『万引き家族』を掛け合わせて、現代中東の社会問題を満遍なく振りかけたような作品だったと思います。社会が抱える諸問題によって構築された">>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

実在の戦争ジャーナリストであるメリー・コルヴィンの伝記作品。なかでも野戦病院でのシーンが圧巻でした。以下、印象的だったメリー・コルヴィンのセリフについて述べます。

ーー戦争報道とは
「戦争報道とは、
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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本作を観て、暗闇で懐中電灯をライトセーバーに見立てた懐かしい過去が蘇りました。銀河随一のアクションと、正義を信じる"人々(people)"の絆、更には可愛らしいプチ・ユーモアも合わさり、エンターテイン>>続きを読む

だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

4.0

プロバスケットボールチームのサブコーチをしていた主人公マルコが、ある事件をきっかけに障がい者バスケチームの監督となるお話。偏見の塊ともいえるマルコが薄皮をめくり取るように認識を変容させていく様が見所で>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

超能力・サイコアクション・ホラー作品。シャイニングの正統続編。スティーブン・キングが太鼓判を押したのも納得の出来。サイキック・バトルばかりかと思いきや、突如始まるガンアクション。メリハリが効いていて良>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ケン・ローチ監督作品。BBC Films。上映回はほぼ満席。フランチャイズ契約を結び、個人事業主として運送業を始めた父と、介護士の母、学校に碌に行かずストリートアートに没頭する息子、そして幼いが真面目>>続きを読む

エッシャー 視覚の魔術師/エッシャー 無限の旅(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

エッシャー作品について学びたいと思い鑑賞。本作はエッシャーの日記、書簡、関係者のインタビューによって構成されたドキュメンタリー映画。エッシャー作品を紹介するという意味での"アート映画"でもあり、同時に>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

Netflix製作・配給作品。劇場鑑賞、上映回は満席。教皇と枢機卿の対話を通じてカトリック教義の保守性と革新性を炙り出す物語。実話に着想を得た作品とのこと。特にアンソニー・ホプキンスの雰囲気というか">>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.8

本作は、迷えるトナカイ、もとい悩める現代人のための「ヘヴィメタル・セラピー映画」だと思いました。怒りに震える精神も、沈みきった心も、本作に触れれば立ちどころに平安を見出すことになるでしょう。重金属製の>>続きを読む

ある女優の不在(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ジャファル・パナヒ監督作品。イランの現役女優のもとに届いた動画メッセージを手がかりに、パナヒ監督と現役女優が山村に赴き事態の解明を試みる物語。所感をいくつか。

ーー英題と邦題
 まず、タイトルについ
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

4.7

アッバス・キアロスタミ監督作品。ジグザグ道三部作の第三作目。『友だちのうちはどこ?』の舞台となった街での映画撮影をめぐる物語。ひたむきですが拗らせ気味のホセインのキャラクターが非常によく立っていたよう>>続きを読む

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アッバス・キアロスタミ監督作品。ジグザグ道三部作の二作目。イランでの大地震の被災地に赴き、『友達のうちはどこ?』の主演少年を探すという筋書き。震災現場をの様子を伝えるドキュメンタリーでありつつ、フィク>>続きを読む

ホームワーク(1989年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アッバス・キアロスタミ監督作品。出演はシャヒッド・マスミ小学校の生徒と親たち。「子どもの宿題についての映像リサーチ」であると監督自身がカテゴライズする本作は、大勢の子供たちへのインタビューパートが秀逸>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.4

アッバス・キアロスタミ監督作品。いわゆるジグザグ道三部作の一作目。間違えて持ち帰った友人のノートを返すために、少年が東奔西走するお話。要所要所で絵になる構図が用いられており、引き込まれました。こちらも>>続きを読む

トラベラー(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アッバス・キアロスタミ監督の長編作品。イラン南部の田舎に住む不良少年が、首都テヘランで開催されるサッカー試合の観戦のために奔走するお話。少年は親族相盗、他人物売買、詐欺にまで手を染めて交通費やチケット>>続きを読む

台湾、街かどの人形劇(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

台湾の伝統芸能である布袋戯の伝承者を取材したドキュメンタリー映画。布袋戯とは、布地の衣装を纏った人形を手に被せ、時には小道具を巧みに操りながら、専用の舞台装置で演じられる人形劇で、大衆演芸でありつつも>>続きを読む

ラヴレース(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

苛烈な家庭内暴力により激動の人生を辿り、遂には自分自身を取り戻すこととなった女性の物語で実話ベースの作品。ミュージカル映画『マンマ・ミーア』のアマンダ・セイフライド主演。シャロン・ストーンやSATCの>>続きを読む

フローレス(1999年製作の映画)

3.1

男より勇敢で女より女らしい御姉様のフィリップ・シーモア・ホフマンと保守的な価値観を持つ脳卒中を患ったロバート・デ・ニーロによる友情物語。偏見や差別がまだまだ根強く残る社会の中で、努めて陽気に生きるLG>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.0

ロバート・ゼメキス監督作品。スパイ同士の恋愛は一筋縄ではいきません。カサブランカの居宅の屋上はアザーンらしき声が微かに響き、異国情緒に溢れていました。激しい砂嵐のシーンも見所。

人間椅子(1997年製作の映画)

3.2

江戸川乱歩による耽美な大正怪奇譚『人間椅子』の実写化作品。原作未読。外交官である夫(國村隼)は極度の潔癖症である文筆家の妻・佳子(清水美砂)との関係に悩みを抱えていたところ、椅子の中に潜みながら触覚、>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.0

日本の賞レースを席巻したということで鑑賞。残された余生をどう生きるかという切実なテーマと、そこから生じる家族愛や人々の絆が物語の核となっており、多くの方の心の琴線に触れる作品だといえます。
 ただ、違
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