このレビューはネタバレを含みます
この監督はやはり天才だと確信。空気感の作り方や音楽の扱いが抜群にうまい、というだけじゃなく、感覚として伝わってくる映画のニュアンスが途方も無くエキセントリックだ。この不快で不思議な感じはちょっと言葉で>>続きを読む
フランク・ロイド・ライト(1867年6月8日アメリカ・ウィスコンシン州生まれ。1959年4月9日没)
建築家や歴史家が評するライト論が肝を潰すほどに凄い。良い話は日本趣味くらい。曰く、エゴイスト、女>>続きを読む
カマキリのような歩兵とゴキブリのお化けが人間を殺しに攻めてくる。敵の親分はウジ虫のお化けみたいなやつで、なんと人間の脳みそを食べて生きている。
殺し方も凄まじく、手や頭なんかバシバシ切りまくる。敵は>>続きを読む
製作は20世紀フォックスの大プロデューサーダリル・F・ザナック。監督は俳優出身のアーヴィング・カミングス。脚本は後に『ベン・ハー』を書くことになるカール・タンバーグによる1940年製作のミュージカル映>>続きを読む
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全く予備知識なしに観た。どうせオカルトものだろうと思っていたのだが、ちゃんとそれなりに理屈が整理されたサスペンスホラーだった。
悪魔憑きのオカルトものや気印系のホラーだと“普通じゃない”“人間じゃな>>続きを読む
なかなか素敵な予告編に釣られての鑑賞ですが、予告編以上のものが本編にないというこれまた最近よくある映画で御座いました。
イライストレイテッドで「最もスポーツ界に影響力のある女子選手」として特集された>>続きを読む
製作は藤本真澄、監督は成瀬巳喜男、1954年1月公開の東宝映画です。原作は「戦後の日本文学の最高峰」と評される川端康成の同名小説です。小説の確定版が出版されたのが同年4月なので、なんと映画の方が先だっ>>続きを読む
この映画、中盤になるまで何をやりたいのかさっぱり解りません。極端な生活レベルの対比を見せたり、濃厚過ぎる濡れ場を見せたりと、プロット上のフックを沢山作っているのですが、それに繋がるような展開がありませ>>続きを読む
なんかどうもとっちらかっちゃった感じでうまく乗れません。
先ず検事と検事補の関係があって、検事補とギャングの関係があって、人物不詳のダニーって黒幕が居て、これだけでもあっぷあっぷなのに、そこに警察と>>続きを読む
同名タイトルソング大ヒット中のメディアミックス・プログラム・ピクチャーと言えば格好良いですが、加山雄三人気にかこつけた黒沢年男&沢井桂子売込み(ねじ込み?)の歌謡青春映画といったところでしょうか。>>続きを読む
これ、原作がF・スコット・フィッツジェラルドなんですか。全然知りませんでした。結構読んだつもりだったんだけど、こんな短編があったんですね。
でもこの映画のあらすじを読むと、あ~あ、こりゃダメだろうな>>続きを読む
ツボに入ると死ぬほどおかしいが、ほどんどのシチュエーションはおかしくない。 簡単に言えばバカバカしい変態映画だ。 なんだろうなあ、このメンタリティーは・・・と溜息もんだが、それほど嫌にならないのがファ>>続きを読む
一所懸命観客に楽しんでもらおうとしている工夫に好感がもてます。面白さの根源は、そもそも犯人探しなんてプロットは成立しないのよ、という潔さでしょうかね。
犯人探しのサスペンスっていうだけでウンザリして>>続きを読む
20年前の恋人から“実はあなたには息子がいて、父親を探す旅に出てしまった”という手紙が届く。差出人の名前もない。いや参った。A子かB子かC子か? いっぱい恋愛をしてきたから誰との子か解らない。今も同棲>>続きを読む
気持ちがスカスカになって何かに癒されたいと思う時、映画くらい簡単に心を癒してくれるものはないだろうし、そういった時の解答になるような映画を作ってくれるのがやっぱりハリウッド。この映画もまさしく題名とキ>>続きを読む
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ローティーンのおねえちゃんがポップコーン頬張りながらギャーギャー叫んで観る映画としてはこういうことで良いんだろうし、ホラーと思って見るからイライラするんであって、B級コメディーとして見ればそれなりに楽>>続きを読む
う~ん、やっぱり不思議な映画だ。タイ映画はいつも見慣れている映画の文脈とは全く違うので、なんだか奇妙な感覚に襲われる。
滅茶苦茶ダサイところと凄く格好良いところが混在していて、だったらもっと中庸と>>続きを読む
期待して観たんだけどガッカリ。寝ぼけた映画ですね。
そもそも家族愛の話だとか、金か愛かなんて話だったら、こんな映画観ないって。題名が『ウォール・ストリート』だったら期待するのは一つしかないじゃないの>>続きを読む
いや参りました。面白過ぎです!!
このドラマの事を全く知らない人でも完全に理解できるように、開巻トップ・クレジットの20分くらいできっちりコンパクトに設定とキャラの説明をしてくれるし、とにかく最初か>>続きを読む
どんな事があってもめげない主人公、というのがファレリー兄弟の作劇パターンだが、今回の設定は女を外見でしか判断できない男が主人公だ。
外見のいい女性に片っ端から声をかけても見事に嫌がられ総スカンを喰ら>>続きを読む
こういう映画があっても良いとは思うのですが、どうも何と言うか、所謂「映画」に求めるお話とは違うような、微妙な感覚に襲われました。
予告編が余りに良く出来ていたので釣られて観たのですが、予告編でイメー>>続きを読む
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小さい頃、親父が語る奇想天外な話は私の自慢だった。そして私の世界そのものだった。
しかし、それなりの年頃になると、その希有壮大な経験談はホラ話にしか思えなくなり、次第に親父が嫌いになってしまう。>>続きを読む
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身も蓋もない話ですが“ダメだこりゃ”です。シナリオに致命的な問題があるんじゃないんでしょうか。
サスペンスやホラーってもうやり尽くした感があって、今更やるんだったらもうちょっと細部の技術設計をちゃん>>続きを読む
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スタイリッシュなオープニング、ちょっとソウル・バス風のオールド・ファッションなクレジット・タイトル、ハードボイルド・タッチな小道具とモンタージュ、そして主人公は引退する殺し屋(ステラン・スカルスガゲー>>続きを読む
製作は藤本真澄、成瀬巳喜男の共同クレジット、脚本は菊田一夫(舞台台本)、1962年製作の東宝創立30周年記念映画です。同名映画としては3回目ですが、菊田一夫脚本の舞台初演が1961年、その翌年の映画化>>続きを読む
この手のドキュメンタリーは大体が持ち上げ過ぎで、ああそうかいそうかい、とゲンナリする場合が殆どだが、これは全く違った。
結局、想定するものを裏切ってくれないとこの手の話は面白くない。その話の中心にな>>続きを読む
オリジナルは『殺人幻想曲』(1948年)。35年後のリメークということだが、確かこの時代、作品は思い出せないけれど、英語が拙い外国美女と中年アメリカ人(大体が金持ち)とのディス・コミュニケーション・コ>>続きを読む
井原西鶴の原作を溝口健二が脚色し、クランクイン時は溝口自身がメガホンを取ったが途中で急死。以降、吉村公三郎が監督を務める。
映画の主人公は仁兵衛(中村鴈治郎)で、雷さまは飽くまで脇。公開日を考えると>>続きを読む
こういうシナリオのメソドロジーは確かにあるなあと感心。
主人公は死刑反対の大学教授。黒人差別でウチの息子は冤罪で死刑になってしまった、助けてくれ、と懇願する老母と出会う。これは何かおかしい、と大学教>>続きを読む
邦題の「マラヴィータ」は、仏版タイトルのままで、FBI証人保護プログラムで守られている元マフィアの大ボスだったデ・ニーロが飼っている犬の名前。
鳥瞰ならぬ犬瞰描写かと思ったが、イタリア語では“裏社会”>>続きを読む
題名になっている「LUCY」は、1974年にエチオピアで発見された猿人で、確認されている限り直立二足歩行をしていた最古の化石人骨の名からとったもの。
映画の仮説はとてもシンプルで、あまたある生物の中>>続きを読む
なんかどのレヴューもボロクソだ。こうなるとへそ曲りの私としては何とか褒めてあげたい。
脚本がコーマック・マッカーシー、助演でバビエル・バルデムとくれば、『ノーカントリー』みたいのを俺もやりたかった>>続きを読む
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ファースト・シーンのさりげない酒場のシーンが中々良くて、このまま状況設定と状況描写だけで進んでくれれば良いなあ、変なストーリーは作り込んで欲しくないなあと思ったが、10分過ぎて期待は消滅。考えちゃいけ>>続きを読む
最近のデ・ニーロの映画で当ったためしが無かったが、今回は大ヒット。というよりホームラン級。
やっぱりショートテンパーのヘンテコリンなキャラクターを演らせたらデ・ニーロは天下一品。
ポール・ダノも何>>続きを読む
何度か観てるけど、本当に良く出来てるコメディ。キリスト教的な教条主義はウザイし、プロットもところどころ綻びがあるけれど、何しろテンポで見せ切っている。監督と主演の力技。
・主人公はサポートセンターの>>続きを読む
笑っちゃうほど画が凄い。大分フィルターやポストのカラコレでいじっているような気もするが、それにしても映像の美しさは圧巻。
新開発の4K3Dカメラとしているが、デュアル2Kなのか、4K2台かは不明。>>続きを読む