彗星が地球に接近すると何かが起こるというのは昔から良くある話なので、さあ何を見せてくれるのかなの感覚で見始めると、所帯染みた会話が長く続くので少し肩透かしなんですが、その内容がちょっと面白い。
ここ>>続きを読む
この作品の目玉はなんと言ってもリタ・ヘイワースとアステアのダンス。リタ・ヘイワースはダンサー上りとは言え、アステアと互角に踊れるのはさすが。アステアは“彼女は総合的にカンが良くて、これまで一緒に踊った>>続きを読む
典型的なスクリューボール・コメディ。ヘイズ・コードの反動とは言え、随分インモラルなストーリーだ。ラルフ・ベラミーは、恋人(ジンジャー・ロジャース)が結婚の申し込みを何度も断るのは精神的な問題だと思い、>>続きを読む
アステアの長年の希望が叶い、ジンジャー・ロジャースを外した単独の主演ミュージカル作品。当然ながら、RKOはダンス・パートナーは必然と考え、契約中だった18歳のジョーン・フォンテーンを抜擢する。しかし、>>続きを読む
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IMAXでの鑑賞。とにかくIMAXの音響が凄いので、難解さも吹っ飛んで没入できます。なので、ロジックを考えることもなく楽しめました(笑)。
で、巷間言われる所のこの映画の難解さなんですが、私個人的に>>続きを読む
アステア&ロジャースのコンビでは7本目の作品。どのイントロダクションを見ても、「あまりにも有名な」と書いてあるので、ロジャーズ&ハマースタインの『王様と私』の「SHALL WE DANCE?」と勘違い>>続きを読む
アステア&ロジャースのコンビでは6本目の作品。監督はマーク・サンドリッチに替えて、当時ローレル&ハーディを監督していたジョージ・スティーブンス。アメリカ公開は1936年(昭和11年)8月。日本では同年>>続きを読む
アステア&ロジャースのコンビでは、計10本の内の5本目の作品。監督は前作『トップハット』に続いてマーク・サンドリッチ。アメリカ公開は1936年(昭和11年)2月、『トップハット』公開の5ヶ月後。この頃>>続きを読む
とても不思議な映画でした。この朦朧とした浮遊感と言いましょうか、感覚的な映像描写と言いますか、お話が起承転結するのではなく、感情が振幅するだけのインナートリップ感覚の映画です。とにかく、目が見えない恐>>続きを読む
原作はパトリシア・ハイスミスの同名小説。脚色の問題なのかも知れませんが、どうも失敗作だったような気がします。相変わらずパトリック・ウィルソンは良い仕事をしてますが、まあこれじゃあどうしようもないですか>>続きを読む
原題の「SPINNING MAN」のSPINNINGとは、車のスピンのようにコントロールを失って自転状態の状況を指すので、敢えて言えば、自転車操業ならぬ自転人生男と言ったところでしょうか。
主人公は>>続きを読む
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この映画、アメリカでは劇場未公開、日本では2館のみで1週間の限定上映ということだったらしい。何か大人の事情があったようだが、調べてみても良く分からない。「作品が完成しても、スポンサーが出資を渋ったため>>続きを読む
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原作はフィリップ・K・ディックの短編小説『調整班(運命調整局)』。お話はタイトルそのものズバリで、人は誰にでも「運命の書」が書かれていて、その運命から逸脱した行為をすると運命調整局がそれを「アジャスト>>続きを読む
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こんな悲しい話はない。死が安寧にならないどころか、最後の審判を何度もテストされている感じ。というより免罪符がない。
ところで、いきなり話がすっ飛んでしまうが、「免罪符」という言葉を使うと歳がバレるの>>続きを読む
100年前のスラップスティックに笑えるというのも凄いですが、50年代ロンドンの風景を完全に再現している美術も本当に凄い。もうねえ、歳のせいか、この手の話はダメです。泣けてきますよ。
感動の振れ幅が大>>続きを読む
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原題の「THE MULU」とは頑固者という意味らしい。レオ・シャープという実在の人物による事件を原案にしている。麻薬カルテルの運び屋を最初は知らぬうち、そして何を運んでいるか分かってからは確信を持って>>続きを読む
随分前から本人の自叙伝の話はありましたし、その後中々書けないという話もあり、結局は未完で終わってしまったようなので、口伝で映画企画にしたのかも知れませんが、虚実膨らませた脚色でありながら、何ともリアル>>続きを読む
なかなか素敵な大人の「BOY MEETS GIRL」物語。現代版ニール・サイモンと言ったところでしょうか。
いきなり男が女にキスをする。
が、ごめん、と突き放して言う。
“こういう前向きな行為に身>>続きを読む
滅多に見ないハイテンションのキアヌ・リーヴス。スクリーミング・ギャルならぬ、スクリーミングおっさん。見っともないけど、『ジョン・ウィック』と同じ時間軸でこういった仕事をするのはナイスです。
お話は、>>続きを読む
全く前振りなしのドピーク・アクションからのアクセル全開スタート。何がなんだか分からないというか、『ジョン・ウィック2』の続きなんだと気付けば、ああそうなのかとはなりますが、初めて観た人だと訳が分からな>>続きを読む
こういう時の嫌な予感ていうものは当たるもんで、がっかりを超えて、だんだん腹が立ってきました。何もお話が繋がってないし、というより、無理くりの設定が多すぎて何がなんだか解りません。これのどこが三部作なの>>続きを読む
う〜ん、最後までしっかり観ましたが、筋が理解できない。もしかすると、もしかするとだけど、これストーリーがない? ツカミは最高、画作りもうまいから、何かあるだろうと思い続けても何もない。つまり、デヴィッ>>続きを読む
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こういう映画だったんだと再見してようやっと了解しました。とは言っても、随分前に国際線の中で、それも酔っ払って見てたもんで、どうも記憶があやふやだったんですがね、言い訳にもなりませんが。というより、機内>>続きを読む
本編は2008年の短編映画『Buruing the Ex』のリメイクとクレジットされてますが、原作はECコミックです。遥か昔、余りにも過激過ぎて子供に悪影響があるってことで検閲処分された伝説のコミック>>続きを読む
ポリコレ的に言うと、バチェラー、バチェロレッテ、っていいのかなあ? かつて、スチュワーデスってのは差別だって大騒ぎしてCAになったってのに、なんか良く解んないんだよなあ、基準が。かつて、アメリカ・イン>>続きを読む
まあ、それなりに面白かったんで、それで良いっちゃあ、良いんですが、これほど予告編のニュアンスと違う映画も珍しいです。ちゅうか、これ、アクションコメディ? 笑えないコメディだったら、そりゃ実力不足だった>>続きを読む
トレイラーがあまりに良く出来てるんで見ちゃいました。想像以上でしたよ。スプラッター・コメディとでも言ったらいいのかなあ、まあ、けたぐり企画というか、何じゃコレ企画なんだけど、狙い所がうまいです。スプラ>>続きを読む
笑える。しかし、なんでこうも日本ネタが多いんだろか。日本製ウォシュレットは解るけど、ブッカキまでやるとわね。意味を聞かれて「色々あって、混乱するって意味だ」には大笑いでした。
途中で気付いたんだけど>>続きを読む
10分に1回の下らない小ネタ笑いと、30分に1回のちょっと腹筋の要る大笑い。レイチェル・マクアダムスも『きみに読む物語』風の真面目くさった芝居より、こういったコメディの方が全然馴染んでますよ。普通にや>>続きを読む
“誰のせいでもありゃしない〜、みんなオイラが悪いのさ〜(デンデケ、デンデケデン・・・)” だわね、これ。ちなみにこの曲、尾藤イサオの1965年のヒット曲『悲しき願い』なんだけど、オリジナルはジ・アニマ>>続きを読む
やはりね、デ・パルマが製作や脚本も兼ねてると面白いね。最高ですよ。お話の設定からキャラ付けから、何もかもが変態です。
主犯が正義感の強すぎるパラノイア国士。従犯で狂言回しで事件の謎解きをするのがその>>続きを読む
これもね、最初観たとき全然ダメだった映画なんですけど、見直すと案外面白いのですよ。なんでかなあ、本当に不思議ですよ。。。スリラーに振ってたら嫌だなあ、デ・パルマだもん、やっぱりそこはサスペンスでなきゃ>>続きを読む
それほど悪くないですよ。むしろ佳作でしょう。実は私もずうっと敬遠してた映画だったんですけど、結構感動しました。デ・パルマ先生の先走りで、ちょっと観客がおいてけぼりになっちゃってる部分もあって、冷静に辿>>続きを読む
メイキングでデ・パルマ本人が、20~30年経ってこの映画を観ると、この映画が傑作だったというのが理解できる、云々のようなことを言ってましたが、私もそう思います。昔、この作品を観た時に感じた違和感は何も>>続きを読む
やはり、設定が異常ですね。これ、最初普通に見えるから、異様なシチュエーションになった瞬間にゾッとするということなんでしょうが、本当にデ・パルマらしい外連味のあるサスペンスです。ヒッチコックはここまで直>>続きを読む
2019年度のパルムドール受賞作品なので、否応なしにハードルが上がってしまったせいもあるんだろうとは思うのですが、巷間騒がれるほどの映画じゃありませんね。リアルなコメディ映画として、さらっと見るぶんに>>続きを読む