オフュルス版の方が好みだけど、事実を誤魔化すためにバーグマンにひたすら移動させるアプローチは全然アリ。
蛍光灯がチカチカする中歩くショットがばか格好いいのでリマスターしてくれないかな。
頭部欠損に至らせたいとする組み立て方は卒がないけど、この題材ならコンビプレーが欲しいところ。
暴れ回るフランコ・ネロと振り回され続けるコリンヌ・クレリーが見事に呼応しているだけに、寄り道描写で味を出すような映画にしてほしくなかった…。
空の灯油を投げる軌道が良い。
遺作(結果的に)で胸に寄生するモンスターものをやれるケン・ラッセルに頭が上がりません。
モンテ・ヘルマンパートが人生の総決算みたいな内容で思わず涙。遠くに行くキューブリックへの羨望、スクリーンに越境し>>続きを読む
素晴らしすぎるカラー撮影…!
ロック・ハドソンには着替え用意してあげて!って思ったけど。
関係性映画なのに大体カーク・ダグラスが解決しててガン萎え。
シチュエーションに拘らない悪癖出てるなあ。
ウォルター・ブレナンを追い詰めるとこだけ傾斜があって良い。
デヴィッド・ヤンセンがゆったり歩かされる理由が捜査パートの尺稼ぎでしかないのに、不思議と見れてしまう。視線が持続するおかげか。
狼男よりミスリード要因のジェフリー・ルイスの方がインパクトあるのも破綻し>>続きを読む
三段切れ映画。
雪が死体に積まれていくショットなら三隅版『無法松の一生』のほうが良い。
キャグニーが映画を牽引しつつ拒否を許さない「命令」が外部のアクションを最短で起動させる。
無理やり創出されたアクションが物語を圧縮し、勢い余って人を殺す。純然たるアクション映画。
『追跡』では編集で処>>続きを読む
無意味な空撮と囲ってメシ食う描写、爽やかな空港オチ、あゝ今70年代アクションを見ている…。
喉に発声器を当てて話す特徴がオチで別の理由に変わりそうに…と思ったら全然先代からそうだったみたい。
安い振る舞いをした女が安く死ぬ、由緒正しき悪女ものだがオリヴィア・デ・ハヴィランドの存在感が勝る…。
「永遠なんて怖いこと言わないで 私たちには一瞬しかない」真理だ。
ベティ・デイヴィスの本音を聞いた>>続きを読む
アンドレイ・ミャグコフを魅力的に動かせてない。
ショタの健康的な足フェチは必見。ローアングルめっちゃ多いし。
彫刻が襲ってくるので土台で生活を始める導入の抽象化されたショット連鎖がバチバチでこんなんエレム・クリモフにできたのか…と感嘆。
しかしなに>>続きを読む
ハリス・サヴィデス撮影なので見たけどいくらなんでもトロすぎ。冒頭の緩いズームでアルコール依存を懺悔するとこだけよかった。
アレック・ボールドウィンってあんま動けないから銃構えて棒立ちさせるくらいしかや>>続きを読む
窒息サスペンスはもう赤ん坊パートでやってるのに、防護服で外出る件が一番のスペクタクルなの苦肉の策って感じ。
扉も壁もものともしないのはかっこいいが、チェーンソー横切りから扉開けの繋ぎといい前日に教科書感が…。
バラバラ死体がいきなり袋詰めにされてて残念。
この迷いのないバーセルメスの決断!爆撃!敬礼!痺れるねえ。
酔って机に突っ伏したダグラス・フェアバンクスjrのカンの良さや空撮?ショットの滞留、迷いない速さの中に少しばかり情感が籠っている。
システマチックな妊活と権威的な父親があとで汚すためのフリじゃなくてほんとに単純化された人物を撮りたいだけっぽくてウケる。同棲百合、河川敷、蜂に刺されて腫れた顔、ハサミ開脚!内藤瑛亮は撮りたいもの先行で>>続きを読む
2度目の葬式前にモーラ・ティアニーが下着のまま座る理由と抱擁に泣く。
その瞬間瞬間に留まらない、卓抜した画面構成に心底唸る。家族団欒から不在のリビングはベタだが、痛ましいリハビリトレーニング中に画面奥>>続きを読む
こういうの見ると友人に暴力振るってもいいように思えてくるからマズいね。
ガキまでチャンプに蹴りを食らわす活きのよさ。
フェイ・レイが酔った勢いで足を振り上げるとこで悶絶。
ドミトリク映画なので犯行と捜査が分断されてるけれど、これがアドルフ・マンジューの猶予期間の焦燥感をきっちりと高める。
狙撃者/被害者の分断まで律儀に広く捉える乾いた撮影!追跡者が1人もいない逃走シーン>>続きを読む
マーガレット・サラヴァンを虐め抜くか黒人の蜂起に重きを置くかまとまってないのがまんま画面に出てないか?
言うても群衆のひしめき方も襲撃の暗さも凄い迫力があるが。
アマプラ見放題版を見たけど画質(という>>続きを読む
測量の横幅を見せる引き画と地図を描く人々の寄り画のコントラストが抜群。
嘘を吐き続けてたとしても俯瞰の九十九里浜とぼろぼろの草履に当たる光にしっかり地図完成までの証跡が刻まれている。
伊能と同じくらい>>続きを読む
むしろよくこんなんから10年代後期のスタイルに即行けたなって感じ。カットが割れるとだいたいイザベル・ユペールの被害者面のクローズアップ。明け透けですぐ飽きる。
祈りになるとフィックスになったりビデオカ>>続きを読む
車体に傷をつけてはならないルールでもあるのか心理劇になるわけだけど、それがテンプレの家族・師弟ドラマを貧相な演出でやりくりしてて残念。
00年代ベイ映画みたいな台詞回し、遅延行為でしかない後背トラッキ>>続きを読む
パレードより居酒屋に村上淳が来訪するシーンの暴発スレスレの緊張感の方が良い。
来訪者の顔見せを焦らしに焦らし、飯尾が持ってくる包丁に驚き、岡山天音のすっ転びに安堵する。見事な振り付け。
こういう謎より>>続きを読む
魅力的なキャラデザと振り付けを画面に打ち出せてるだけに、ナードのノリに合わせて目配せしただけで終わってかなり虚しい。やっぱセス・ローゲン関わってるのな…。
修行どころかロジックまでナードどっぷりで胃も>>続きを読む
どう見ても回想前の方が面白いでしょ。
無表情のシュトロハイムを踊らせて悲哀を持たせるって安易。
「死の翼アルバトロス」や「青い紅玉」といい宮﨑・近藤・大塚らが一番魅力的なのは80年代前半かと思うのだけど、いかんせん「ミセス・ハドソン人質事件」が洒落ならんくらい茶番すぎてこれの評価は下がっちゃうね>>続きを読む
バンジャマン・レネールの新作と知って急いで見たが、素晴らしかった。取り繕った羽で飛んでもいいじゃないかと。記号的省略に飛翔・抱擁・舞踊アクションの応酬、快活なキャラによる見送る情感キャンセル(マイク・>>続きを読む
全盛期のエッセンス使ってちょっと粋な小噺やるくらいなのが寂しいが、表情でなく描く→書くアクションで〆るのが遺作として堂々たるもんだ。
無人トラクターの暴走がやはり楽しいが、描くのを止める反復どころかキ>>続きを読む
手持ちの生々しさを活かしつつスピーディーに展開する冒頭20分が面白すぎる。街の風景を車の窓に反射させながら監視するアレン・ディゾンの視線が現れ、若い密売人の手作業に繋いで客を巻き込みながら逃走劇が始ま>>続きを読む
まさか継ぎ接ぎ構成の前作より時間制限のあるこちらの方が緩慢な芝居が浮き彫りになるなんて。
「ドラえもんに休日を!!」から拝借したのび太が不良にリンチされてしまうサスペンスを自我を失うサスペンスにすり替>>続きを読む