みんとさんの映画レビュー・感想・評価

みんと

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映画(552)
ドラマ(26)

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

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なんだかんだ観ていなかった有名作。

近未来を描いたSF映画では、テリー・ギリアム映画のような退廃的な世界観よりも、キューブリック映画やスピルバーグ映画のような無機質でスタイリッシュな世界観が好きなの
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.1

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受験期で劇場に観に行けなかった本作。それからずっと何故か観ていなかったが、急に思い出して鑑賞。

前作の、様々な文化が混在する荒廃した近未来のイメージとレプリカントの悲哀をしっかり継承していて、さす
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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

4.0

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“Do Androids Dream of Electric Sheep?”

雨の日になると突然見たくなる作品。未鑑賞だった続編を観たくてこのバージョンを鑑賞。

ディストピアの世界、デッカードと
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(1955年製作の映画)

3.7

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ユーネクストに追加されていたのでサクッと鑑賞。


主人公が決して完璧な人間じゃないのに、毎回すごい余韻を残すフェリーニ映画。

映画全体を通して、アウグストの「老い」が強調されていたのが観ていて辛か
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その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

3.8

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母のリクエストでシドニー・ルメットの遺作を鑑賞。

時間軸を前後させるという、いわゆる「現金に体を張れ」型の演出によってとても引き込まれた。時間軸がバラバラのサスペンス映画は複雑で混乱することが多いが
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男性・女性(1965年製作の映画)

3.8

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ゴダールの描く男女の違いや哲学的思考が好きなので鑑賞。
本作は「勝手にしやがれ」などとは違い、政治批判の要素もあり、より奥行きがあった。


アメリカの政治的・文化的勢いの影響を受け始めたフランス。そ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

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何度も映画化されているアメリカ古典作品「若草物語」。
交差する人と人との美しい関わりを、過去と現在を交差させることで演出する脚本が素晴らしかった。


「結婚は経済」という考え方に違和感を覚え、自立と
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一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

-

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映画の箸休めに。
時間もの、宇宙ものも好きなので。

「アバウトタイム」を思い出した。クスッと笑える感じも笑

パラレルワールドやタイムトラベルの真相が解明されていないことなんだし、「今」という時間に
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情事(1960年製作の映画)

3.7

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生意気ながら「愛の不毛三部作」に手を付けてしまいました。もちろん、ミケランジェロ・アントニオー二監督作品も初めて。

アンナ
会えなくて辛いが、友達より優越感に浸っていたい。しかし、会えない間にどこか
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恐怖の岬/ケープ・フィアー(1962年製作の映画)

3.6

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いつの間にかアマゾンプライムで観られるようになっていたオリジナル版。

スコセッシ版では、サムの日ごろの緩怠さ(汚職や不倫)が「恐怖の岬」へと導いた、という印象だったが、本作のサムにはそこまで落ち度は
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.6

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ドランお得意の、母子の関係とセクシャリティ。今までの彼の作品では、それを投影、もしくは自演した主人公は、限りなく彼自身に近い人だったが、今回は俳優。新しかった。

「裕福な人の贅沢な悩み」という無頓着
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青春群像(1953年製作の映画)

3.7

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駅員の少年や労働階級者とは対照的な、安定した生活がある程度保障された若者の、夢と逃避と失敗。そして、家族や田舎や地元の仲間などの狭い世界の閉塞感や、どうしようもないしがらみへの嫌気。
このように全てが
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ガス燈(1944年製作の映画)

3.8

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元祖心理サスペンスで、しかもイングリッド・バーグマンということでずっと気になっていた作品。1944年版をプライムで鑑賞。

今でこそストーリー展開や意外性にインパクトはなく、良くも悪くも分かりやすい映
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ウンベルトD(1951年製作の映画)

4.3

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デ・シーカ監督作品の中ではあまり有名じゃないのかもしれないが、彼の作品の中で一番泣いてしまった。それはきっと、これまで観てきたリアリズム映画とは異なり、金のない人には無関心な社会によって虐げられた主人>>続きを読む

モンスター(2003年製作の映画)

3.6

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初めて人に愛され、愛したアイリーンとは対照的に、同性愛者という意味では社会で生きづらかったかもしれないが、家族、周りの人、お金、生活には困ったことがないセルビーが、「生きるため」のことを全てアイリーン>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.5

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昔、もうちょっと大人になってからまた観ようと決めていた作品。
いや~とにかく素晴らしかった。凄く共感できたし心揺さぶられた。


ジェルソミーナの感じる、社会からの孤立、他人と比べた自分のダサさ、羞恥
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.8

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クルーゾー2本目。

生きるための金への執着、知恵を出し合って問題解決していく姿、芽生える友情、いつもは高圧的だが追い詰められた時に出る命への執着。
死と隣り合わせの恐怖の演出はもちろん、このような人
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ふたりの女(1960年製作の映画)

3.9

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今までの反戦映画では、ミケーレが言う「食糧に囚われるなんてもはや人間じゃない」と言う言葉は、無慈悲に、そして非現実的に聞こえたかもしれない。しかしそんなミケーレは、最後まで善人としてファシスト、ムッソ>>続きを読む

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

3.8

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バズラーマン×ディカプリオ版を公開当時に観て、ドロッドロな人間関係と虚無感を残す展開に大衝撃を受けた「華麗なるギャツビー」。ずっと気になっていたロバートレッドフォード版も鑑賞。

きらりと光る高級品や
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.1

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やっと鑑賞できたリヴァー・フェニックスの代表作。
いや~良い映画を見た~。

愛を得られず、失うものすらなく、ただただ今生きているという実感を得たいマイクと、若気の至りで通過点としてヤンチャをし、先を
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トト・ザ・ヒーロー(1991年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アルフレッドが誕生日に大きな赤い車のおもちゃをもらい、それを見たトマが「僕らは病院で取り違えられた。」と言う。そしてトマは誕生日に同じ色のミニカーをもらう。この分かりやすいくらいの演出による対比が全て>>続きを読む

カビリアの夜(1957年製作の映画)

3.9

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「恋愛とは、あえて盲目になること、バカになることだ。」ということを聞いたり思ったりするが、まさにそれを表した映画。
お金・男・地位…色んな社会のしがらみの中で、人に愛されることが、自分の幸せをつかむこ
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.8

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「山猫」鑑賞に向けて。


題名が内容に関係ないという情報しかあえて入れていなかったので、人間ドラマ要素のあるサスペンスという感じで、観ていて驚いた。

若い妻と冷え切った関係の自分勝手な男、欲情のま
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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絶対2度以上見てから考察書きます。
個人的にノーラン作品難易度を作るなら、メメント、これ、インセプションって感じだったけど、ダントツでテーマがドストライクすぎる。

あと、個人的に、セイターの「子孫を
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あこがれ(1958年製作の映画)

3.6

「大人は判ってくれない」とセットで鑑賞。

映画館のシーン、突然の「水にかけられた散水夫」のオマージュシーンなど、映画を愛するトリュフォーらしい演出だと感じた。
「子供と映画を撮るのは楽しい」というイ
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.9

「アッティカ‼アッティカ‼」の一言から、この映画の重みを感じた。
「銀行強盗映画」という情報のみ入れて観たため、数々の社会派要素に驚いた。いかにもシドニー・ルメットが目を付けそうなアメリカの時代背景と
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夏の嵐(1954年製作の映画)

3.6

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ヴェローナでのフランツの
「安楽に生きるんだ。だから君も一時の恋に金を出した。」
というセリフが印象的だったし、この映画の全てともいえると思った。

本当の卑怯者なら、最後までリヴィアを騙し続けたと思
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.1

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最後の素晴らしい演出にすべてを持ってかれる映画。
どこにも居場所がなくて逃げて逃げて逃げまくった先は、海。
こっちを向いた少年の顔には、”大人”になって社会の歯車になるという逃れられない現実への諦めを
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冒険者たち(1967年製作の映画)

4.1

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借りられるだけ借りてきたアランドロン映画!


3人がすぐに打ち解け心を許し合ったのはきっと、野望とその裏にある孤独という共通点があったからだろう。社会では共有できなかったそれらを、3人の世界では互い
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.3

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根深いイタリアの南北格差がテーマの映画。
複雑性を持つアランドロンの美貌ありきの素晴らしい映画だった。


私は、「家族愛」という言葉ほど、無責任な言葉はないと思う。
血縁という関係には「家族愛」を口
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

やっと観られたファイナル・カット版「地獄の黙示録」!!


ウィラードとカーツの共通項とは。

ウィラードが目の当たりにした、故郷で俗物的な生活をする同胞アメリカ人の空虚感。
妻との離婚を決意し戦地に
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

3.7

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愛する人・時間・仕事・自由な体を奪われ欲しくもない超能力を与えられた不運な男の、愛と宿命と破滅の物語。
そんな彼を演じるクリストファー・ウォーケンがめちゃくちゃはまり役だった。
サラや両親や子供に向け
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袋小路(1965年製作の映画)

3.8

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狂気と正気は表裏一体で、それが世界に溢れているという恐怖。


テレサは、リチャードに抵抗しないジョージに腹立たしく思う。これは普通だった。しかし、それ以外は全部と言っていいほど非常識。浮気はするし幼
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反撥(1964年製作の映画)

4.0

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人間の狂気を美しく映し出すポランスキー。
「水の中のナイフ」に引き続き、初期の彼の作品を鑑賞。


私が特に印象的だったと感じたのは、精神異常者によくみられる「退化」を思わせる描写。
姉への依存がみら
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クラッシュ(2004年製作の映画)

4.0

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異質なものとどう生きるか。

人種は、長い歴史の中でアイデンティティ・帰属意識を作り、結果的にそれらは人間同士のクラッシュの種になってしまう。それが混在したアメリカ社会。身の危険が日本よりも常にあって
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あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

またまた普段考えることをこれでもかと表現してくれる哲学×SF映画に出会ってしまった。

本作のテーマは私も大好きな仮想現実、イデア論、多層世界。
「マトリックス」以前にこんな映画があったとは…。
テレ
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