トムヤムくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

天才外科医によって胎児の脳を移植させられた女性の冒険譚。そして自己解放の物語。言ってしまえば“女性の歴史”博物館のような作品だった。

どこを切り取っても美しい絵画のような世界観に惚れ惚れ。エマ・スト
>>続きを読む

でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード(2021年製作の映画)

3.3

小学生の妹と鑑賞。子供向け映画だからそこまで期待してはなかったけど、それでも素人目に見てもなかなかに酷いな…って思う瞬間がめっちゃ多かった。でも子供向けだからね。全然観れる。実際妹は楽しそうに観てた。

ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.5

『スクリーム』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を融合させたようなホラー映画。どうせB級映画だろうと思って見始めたから、まあそこそこのクオリティで面白かった。良い意味で想像通りの内容。

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.2

初見だった。飲酒、麻薬、賭博、恐喝、猥褻。ニューヨーク警部補という立場を利用して、人間ができる悪行の限りを尽くす男の物語。

主人公に一切愛嬌がなく、全てにおいて低俗で最低すぎるから観ていて苦痛だった
>>続きを読む

鳩の翼(1997年製作の映画)

3.4

あれ?またレビュー消えた?それか投稿し忘れたのかな。多分去年の夏くらいに鑑賞。

落ちぶれた中流階級の娘を中心に巻き起こる三角関係を描いた愛憎劇。結構地味な恋愛映画だけど、それぞれの心理描写が上手くて
>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

-

1/26に公開される『哀れなるものたち』に向けて一応鑑賞。メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』の2度目の映画化で、1931年に公開された『魔人ドラキュラ』と並んでユニバーサル・モンスターズ>>続きを読む

ナイロビの蜂(2005年製作の映画)

3.7

製薬会社の不正を探っていた妻の死をきっかけに、残された夫がその謎を追求していく政治ミステリー。なかなかに社会派な映画だけど、規模感の割にめちゃくちゃ地味な話だった。

前半はほとんどレイチェル・ワイズ
>>続きを読む

マッドバウンド 哀しき友情(2017年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦中のミシシッピを舞台に、黒人家族と白人家族の交流を描いた群像劇。正直ミシシッピが舞台っていうだけで、もうある程度どういう話か予想できてしまった。

ただ「人種差別」を描いた作品で、黒人視
>>続きを読む

動く馬(1878年製作の映画)

-

『NOPE/ノープ』や『バビロン』に出てきたヤツ!馬が走っているだけだが、一応これが世界初の映画らしい。

砂と霧の家(2003年製作の映画)

4.0

軍の手違いで家を手放すことになった低所得者の女性と、その家を購入して人災をもう一度やり直そうとするイラン移民家族の話。全米ベストセラー小説の映画化。

良い。家を奪い合うっていうめちゃくちゃ地味な題材
>>続きを読む

うなぎ(1997年製作の映画)

3.7

妻の浮気を目撃し、そして殺害してしまった男が、刑務所を出所して自殺未遂を図ろうとした女性と出会う話。監督の今村昌平は『楢山節考』に続いて2度目のパルム・ドールを受賞した。

役所広司と言えばこの前公開
>>続きを読む

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.8

田舎の小さな村にある村営診療所から村で唯一の医者が疾走する。警察が捜査を進めていくうちに、失踪の謎が明かされる。

「無医村」や「偽医者の無資格診療」という社会問題に切り込みつつ、医者のいない村にとっ
>>続きを読む

ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)

4.2

先日ボブ・ホスキンスの『モナ・リザ』を観たので、同じホスキンス主演で彼の代表作でもある『ロジャー・ラビット』も観たくなって鑑賞。ちなみに観るのは小学生以来。

監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
>>続きを読む

フル・モンティ(1997年製作の映画)

4.0

失業者の男たちが集まって一攫千金を賭けた男性ストリップに挑戦する話。

ストリップという題材とは裏腹に、アカデミー作曲賞を受賞したり、ブロードウェイでミュージカル化されたりと、意外にも高い評価を得た作
>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.9

スティーヴン・スピルバーグ監督をし、コーエン兄弟が脚本を手掛け、トム・ハンクスが主演を務めたかなりビッグネームの集まった映画。しかし、エンタメ映画というわけではなく、超真面目な作品。

あらすじは、冷
>>続きを読む

モナリザ(1986年製作の映画)

3.4

観たことないのにBlu-rayが安かったから買ってしまった映画。

刑務所上がりの主人公が娼婦の運転手を任される。主人公はその娼婦に好意を抱き始めるも、「とある女性を探してほしい」と依頼されたことでト
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.6

やばい!最高!今年ベスト確定。まさか歌が下手なヤクザと声変わりに悩む中学生がこんな愛おしく思えるなんて…!

特に岡聡実というキャラクターは、あの瞬間の、あの齋藤潤くんにしか演じれない奇跡の配役だった
>>続きを読む

スリング・ブレイド(1996年製作の映画)

4.1

観たことないのにBlu-rayが安かったから買ってしまった映画。やらかしたかな?と思ったけど、思いの外めちゃくちゃ良かった。

俳優のビリー・ボブ・ソーントンが自ら監督・脚本・主演を務めた作品で、イン
>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

-

オリジナル版の方で☆を付けているので、こちらは☆無しで。

原点にして頂点!面白すぎる!最初の『Little Green Bag』が流れた瞬間から興奮と感動で鳥肌が止まらなくて、自分ってこんなにタラン
>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.5

Disney+の作品だったのにいつの間にかアマプラにも来てたから鑑賞。前半と後半で主人公が変わるある意味オムニバス的な感じのホラー映画。

やり口は結構好きだったし、よく出来てるな〜とは思ったけれど、
>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

3.7

おばあちゃんの好きな映画。

第二次世界大戦前後のイギリス、幼い妹のせいで2人の男女が引き裂かれてしまう話。

『プライドと偏見』に続くジョー・ライト監督×キーラ・ナイトレイのタッグ第2弾。シアーシャ
>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.1

アンデス山脈で起きた飛行機墜落事故。その生存者たちによる壮絶なサバイバル劇。

序盤の墜落シーンがあまりにもリアルでトラウマになるほど怖い。死体を食べるか餓死するかの究極の選択にも迫られる。生存者たち
>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.3

テレビで放送してたから観た。

世界観が原作に忠実でめっちゃ良かったし、よくあの内容を2時間でまとめられたな〜!っていう凄さはあった。でもやっぱり映画で見るには展開が早くて雑に感じる部分も多かったし、
>>続きを読む

ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)

3.6

ボスニア紛争の中間地帯で、敵対する兵士たちが身動きが取れなくなってしまう話。

ほとんどワンシチュエーションながら、国連、マスコミ、メディア、ジャーナリズムを批判するような内容で、THE「戦争の縮図」
>>続きを読む

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.1

ベトナム帰還兵の走馬灯?妄想と現実が入り乱れる演出に、メタファーだの、旧約聖書だの、苦手な要素が全て詰まってる。

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭で鑑賞。バイオウイルスに感染したテロリストが、ストックホルム行きの列車に乗り込んだことで混乱に陥る。タイトルの「カサンドラ・クロス」とは、その鉄道路線上にある古びた大きな鉄橋のこと。>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.0

新年早々にすごい映画観ちゃったよ。内容はよくあるティーンホラーだけど、殺人鬼が計画的で賢い分、携帯が問題なく使えるし、警察もよく動くしで、めちゃくちゃストレス無く楽しめた!死に方のバリエーションも豊富>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.2

これがストップモーションアニメ!?すげー!でも映画館で観てたら確実に寝落ちしてた。

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.8

常に一緒にいた幼なじみのレオとレミ。あまりにも愛おしくて、可愛くて、とても幸せな空気が、些細な喧嘩をきっかけに一変する。第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されてグランプリを受賞。

>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.3

2023年にまだこんな熱血スポ根モノが流行るんだ…。グランツーリスモ側からゲーマーたちを呼び出しておいて、ミスしたらめちゃくちゃ怒鳴り散らかすし、「どうせお前たちには無理だ」みたいなことばっかり言われ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

東京のトイレ清掃員のルーティンをただ映し続けるだけの話。

トイレ掃除は汚いし、過酷だし、人手も不足している。周りの人間もろくでもない奴ばかりで酷い。きっとこの主人公は自分の日常をPERFECT DA
>>続きを読む

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.2

ただカーチェイスするだけの映画。わざわざこんな当たり前のことを言ってしまうのがすごい申し訳ないのだけれど、正直なところカーアクションの迫力や車の魅せ方などは今の映画の方が明らかに素晴らしいわけで、70>>続きを読む

花に嵐(2015年製作の映画)

4.0

大学の映画研究会に入った男が、謎の女性に「未完の映画を撮ってほしい」と頼まれる。

痺れた〜!自分でこれを演じるのも、物語の舵の切り方も、最後の最後のラストカットも、もう全部がくそかっこいい。モキュメ
>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.5

超絶大傑作!『プロミシング・ヤング・ウーマン』のエメラルド・フェネル最新作。貴族階級のハンサムな同級生に向けられたこの感情は憧れか、それとも憎しみか。

予想だにしない方向からぶん殴ってくる青春映画版
>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.7

山奥で休暇を過ごす親子のもとに、武装した不審者たちが押し寄せて、「3人のうち1人が死なないと世界が終わる」と告げられる。

シャマランは当たりとハズレの差が激しい監督だけど、今回はダメな方のシャマラン
>>続きを読む

ウルフクリーク 猟奇殺人谷(2005年製作の映画)

2.2

『ウルフクリーク』シリーズの第1弾。実際に起きた猟奇殺人事件をモチーフにしたトーチャーポルノホラー。

何年か前にフォロワーさんに続編の『ミック・テイラー 史上最強の追跡者』の方を先にオススメされて、
>>続きを読む