TSさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.7

独特でおしゃれな映画だった。
それぞれが緻密に計算されていて、思わずクスッと笑ってしまう。
スレイマン監督の表情が無表情のようでいてひとつひとつ想像力を掻き立てられる。

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.7

綺麗な映像が見たくて鑑賞。思った以上に美しい映像だった。
海の話かと思ったら、宇宙、生命という壮大な話。空と海の2人の少年はどこから来てどこに行ったんだろうなんてことは考えず、ひたすら映像に引き込まれ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.1

冒頭から最後まで緊張感が半端なくて肩に力が入りっぱなしだった。
こんなに容赦ない殺戮の中で、ホテルの従業員達の勇敢な対応が素晴らしかった。
この事件が起きた頃はインドや周辺国各地で爆破テロ事件が頻発し
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.8

映画は主人公のジョーンにとって良く描かれていると思うけど、ジョーンの取った行動はやっぱり素直に頷けない。
抑止力となるからだという最後のスピーチに現在の各国の状況から見てそうかもしれないと理解するけれ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.2

原作を読んで感動して自分なりに映像と音が出来上がっていたので、映画を見てそのギャップがあると嫌だなあとなかなか見る気になれませんでした。でも見てよかった。4人の才能あるピアニストがお互い共鳴しあってそ>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.9

2度目の鑑賞。最初に観た頃と比べるとホロコーストの事など多少知識を持って観た今回の方がより深く心に響いた。
3時間という長時間にも関わらず、一瞬たりとも目を離すことができないほど。重いけれど素晴らしい
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.8

ガーンジー島の素朴な風景がとても良かった。
エリザベスの生き方はこの時代だけではなく、現在でも勇気ある行動。主人公のジュリエットが過去の出来事を調べていくうちに明らかになっていく事実はそれほど衝撃的で
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.7

確か2度目の鑑賞。
数式の不思議と美しさを文学的に説明する大人になったルートがなんとも言えずいい。
記憶が続かない数学博士と過去に縛られている義姉、新しい家政婦とその息子によって博士がどんどん明るくな
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.5

なんだろうなあ。一生懸命観たのに心に響くところがなかった。ジョンの葛藤は画面の至る所に現れていたのに。大事な部分を見逃してしまったのかと思うほど。
抑えた色調の映像と音楽は良かった。

ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

3.8

閉鎖的な村で起きた辛くて悲惨な話なのに、終始静かなトーンで進んでいくストーリーが心にしみた。結末はそんなにうまくはいかないだろうと思いつつもそうあって欲しいと思いながら観てました。主人公の2人の女優の>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.9

見応えのある作品だった。
先に原作を読んでいたので内容は知っていたけど小説と映画が同じような緊迫感で味わえたので満足。
この映画の柱ともなるある法律はドイツにとっては不名誉なもの。それを小説や映画で明
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またね(2014年製作の映画)

4.0

素敵な映画だった。
見終わった後に心が温かくなる。
日常の何気ない風景を毎日眺めることができなくなるのは辛いことだとわかる年齢になってきたからこそこのショートムービーに惹かれるのかもしれないなあ。

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.0

言葉ではなく眼差しや後ろ姿でフリダの心の揺れがわかるほど。フリダとアナは演技をしてたんだろうか?まるでドキュメンタリーを見ているようだった。
ラスト、思いっきり泣くことができて良かった。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.9

初めの頃はまったりした感じだったものの中盤以降からどんどん引き込まれていった。
最後のところででようやく全体像が把握できて満足。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.5

だいぶ前に鑑賞したのに忘れててハロウィン時期になって思い出した💦
やっぱりクリスマスはクリスマスらしくハロウィンはハロウィンらしくがいい。
ストップモーションアニメということだけで評価。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

しょうもない刑事を差し置いて前でガンガンと証拠を探していく探偵。
癖のある登場人物が盛り沢山で古典的ではあるけど面白く見せてくれた。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.8

なぜか私にはダメな映画でした。
もっと違うものを期待していたのかもしれない。

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.5

アガサ・クリスティー原作なので期待して観ました。この手の映画は久しぶり。
最後は意表をつかれたけど、それまでの家族の複雑な話はなんだったんだろう。
探偵の活躍どころがほとんどなかったし、後からきた警察
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

ようやく鑑賞。
富裕層と低所得者層の住むエリアの差が際立っていて、豪雨の中、親子が水浸しの家に逃げ帰るシーンが印象的だった。
後半になってどんどん過激になっていくのにはちょっと引いてしまった。

プレシャス(2009年製作の映画)

3.8

最初の方で一旦観るのをやめたほど観ているのがきつかった。
でもこれは決して映画の中だけの話ではないのだろうと思います。
プレシャスがこれから生きていく世界は相当に厳しいだろう事は容易に想像つくけれど、
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.9

お茶の世界を通しながら季節の移り変わりや雨の音、水の音などを肌で感じていく静かな映画だった。二十数年に渡る主人公の淡々とした成長と共に、樹木希林さん演じる武田先生がだんだん枯れて小さくなっていく姿は役>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

評判が高くて気になっていたのに3時間の長さになかなか観る勇気がなかった作品。
面白かった!元気出た!観て良かった!
泣き笑いの3時間はあっという間でした。
インドの学歴社会や学生に自殺が多いという深刻
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.2

エルトン・ジョンがこんなにアルコールや薬物中毒になってたとは知らなかった。
いきなりミュージカルっぽくなるせいかストーリーに入り込めずちょっと残念。

天気の子(2019年製作の映画)

3.5

今日は大雨だったのでこの映画を鑑賞。
新海監督の描く都会の景色と雨が綺麗。こういうストーリーだったのかと今更知りました。
ファンタジーではあるけれど、なかなか面白かった。須賀さんがいい味出してる。

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.0

中東地域の民族、宗教、歴史的背景等々なかなか理解するのは難しい。
そういう混沌とした中で日々を暮らして行く人達にとって、のんびりと暮らせるのが当たり前な私たちには些細な事柄に思えてもとても繊細で危うい
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

面白かったと言っていいのだろうかと思ってしまった。作り方は好みなんだけど。
あの時代のあの国の子供達は何もわからず大人が正しいと言うことを盲信してたんだろうなと思う。あの時代をこんなにコミカルに風刺的
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.6

ただただ笑いたくて観た三谷幸喜氏の映画。
随所で笑わせてもらいました。
中井貴一さんの真面目なんだけどすっとぼけた所がいい味出してます。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.6

最初から最後まで嫌な感触がまとわりついて、観終わった後もしばらく気分が上がらない。
全ての人が表情を抑えたように静かに話をするけれど、実はとんでもないことになっている。
マーティン役のバリー・コーガン
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修道士は沈黙する(2016年製作の映画)

3.4

いろんな風に解釈できる作品。
私自身は正直難しかったです。世界経済を牽引していく各国の重鎮達がなんと不完全で危ういことか。寡黙で常に人を冷静に見ている修道士と重鎮達の対比が面白い。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.8

突然の悲しみの直後ではただ呆然とするだけなのに、淡々と日常の生活は続く中で、ちょっとしたタイミングで涙が溢れてきて止まらない。声をあげて泣いた後は少しずつ気持ちの整理をつけていける。大袈裟に泣き叫ぶシ>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.6

こんな解決の仕方でいいのかと思ってしまう。
誘拐された娘の母親は、いくら娘を取り返したい一心だととしてもパコの善意を利用してるとしか思えない。
タイトルの意味がわかった時、途端に全ての人に疑惑を感じて
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.6

ポーランドの民族音楽と衣装がきれい。
ズーラの独特な声質がとても魅力的。
冷戦下では陸続きの西側に行くこともままならず、それ故に2人は強烈に惹きつけ合うのだろうけど、2人の純粋な愛情は打算の愛情の上に
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.9

世界中に暮らしている先住民族はなぜ差別を受けなければいけないのだろう。
この映画の主人公は、置かれた環境に抗って学校に行こうとするけど、おそらくこの先過酷な苦労が起こるだろう事は容易に想像できるが映画
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アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

3.6

日本のアニメのようにキラキラしてなくて抑えた色調やシンプルな顔の造作は好み。
ストーリーもわかりやすくて楽しめた。
お爺ちゃんのポップと猫のダーウィンが最高。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

アン王女と側近の女性2人。この3人がそれぞれの立場で自分を押し上げようとひたすら足掻く。3人とも頭はいいんだろうけど、醜さ全開。アン王女の悲しみは何をやっても癒されることはなく、アビゲイルは綺麗な顔で>>続きを読む

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.0

静かで綺麗な映画だった。
冒頭のシーンが特に好きです。
言葉や隠喩の奥深い意味を知るにつれて人間として成長していくマリオとパブロの友情がとても静かに描かれている。
素敵な音楽がいつまでも耳に残っている
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