emuさんの映画レビュー・感想・評価

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ノロワ(1976年製作の映画)

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相変わらずの映像美、めくりめくダンスと狂気。”燃ゆる女の肖像”がオマージュを捧げてた海辺のシーンはこれだったのか。体感時間が3時間以上はあったように思えるくらい、ずっと困惑してた。

デュエル(1976年製作の映画)

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月の女神ジュリエット•ベルトと太陽の女神ビュル•オジェの七変化が素晴らしい。衣装がどれも素敵で、特に冒頭でジュリエットが身につけていたポンポンつきのヘッドドレス可愛すぎた。唐突で滑稽、そしてミラクルで>>続きを読む

メリー・ゴー・ラウンド(1981年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

opから随所に挟まれるバスクラリネットとコントラバスの演奏がなぜか心地よい。一度じゃ理解しにくい複雑なストーリーと人物構図だけど、荒野と森の中の追跡劇、ホテルの窓から差し込む淡い夕日の背景、白い砂丘、>>続きを読む

不良少女モニカ(1952年製作の映画)

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煙草をふかしカメラに視線を向けるモニカがズームアップになる瞬間がたまらなく好き。前半の楽しげな夏の日々から、ダークで厳しい現実を突きつけられる後半にかけて色々と心がかき乱される。

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

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オードリーの生い立ちを追いながら、彼女の言葉や立ち振る舞いの美しさに終始胸打たれた。生前に彼女がたくさん語っていた”愛”という言葉は、世の中に幅広く浸透しすぎていて、私にはまだ抽象的なものでしか捉えら>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

“自分がもしあの頃に出会っていたら、世界が少し違って見えたかもしれない。子供だったあの頃の自分に、私のような子どもたちにこの作品を届けたい”という斎藤監督の言葉も、”辛くても苦しくても、壁は机に向かっ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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「トップガン」を観てからずっと体感したかった音響と映像体験!IMAXで観たけれど凄すぎた。オープニングからラストまで心がずっと昂ってた。

犬王(2021年製作の映画)

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古典とミュージカル、ロックバンドの組み合わせが斬新でかっこいい。「平家物語」でも描かれた壇ノ浦の戦い、そして”諸行無常の響きあり。”のあのフレーズ。琵琶の弦が揺れるひとつひとつの音と合わさって、今回も>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

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映画と切っても切り離せない音楽。ハンス・ジマーやジョン・ウィリアムズ、数々の名曲を生み出した巨匠たちのインタビューやお馴染みの名シーン、制作の裏側まで知れてすごく良かった。見る前と後では映画の見方も違>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

4.1

再見。
1度目に見た頃よりも、色んな感情や細かな描写がひしひしと伝わってきた。結婚できないんじゃなくてしようと思わないだけ、と言い切る紀子。”売れ残り”という言葉がすごく引っかかった。お嫁に行くことは
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夏物語(1996年製作の映画)

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偶然が習慣になる、という台詞。
4人のどうしようもない恋模様と目の冴えるような赤の使い方が素敵。マルゴが今作で1番好きなキャラクター。

ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

グッバイ・ファーストラヴの最終章。
忘れられない恋は、幾つになっても自分の心をずっと温めてくれるもの。大切なものが自分の意思に反して手の中をさらさらとすり抜けていくあの切なさ。情熱的なthe win
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冬物語(1992年製作の映画)

4.3

愛する者との再会を信じる揺るぎない思いと、自分の在り方についての哲学の数々。”人から不幸だと言われても、私という存在は宇宙でただ1人だから、どんなことがあっても他人に左右されないし、自分のことは自分で>>続きを読む

銀河鉄道999(1979年製作の映画)

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壮大な世界観と果てしない旅路。2時間と少し駆け足ではあったけれど、あくまで鉄郎目線の青春、という尺度が美しい。
ゴダイゴのあの名曲の真の意味が理解できるエンディング、思わず泣きそうになった。リアルタイ
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

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くるりのハイウェイがすごくこの作品を引き立ててた。海辺のシーン大好き。

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K 完全無修正版(1975年製作の映画)

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どこまでも泥臭くて渇いた場所であっても、ジェーン・バーキンの存在は唯一無二だった。唐突に突き放されるラスト。

パリ13区(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

嫌な女友達に一発食わせ、やった!と呟くノラに思わず私もガッツポーズ。
うまくいかない現実と悪夢のような偶然、向き合えない相手、人間関係の軽さと複雑さがすごくリアルで。私自身大人になりきれないまま生きて
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

“混沌の時代だからこそ生きていこうと思える”という友人のひと言が何故かずっと心に残った。鬱々とした暗い瞳で周りを見つめるシャルルと、環境問題を投げかけるメタファー。生きるのも死ぬのも、どちらもつらくて>>続きを読む

春のソナタ(1989年製作の映画)

3.9

色とりどりの花々とよくわからないままあちこち飛び交う感情たち。ベランダの花に水をやったり、泊めてくれたお礼に花束を買って水を挿して飾ったり、些細で美しい動作がきらきら光って見えた。
フォンテーヌブロー
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RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

4.0

TVシリーズも勿論大好きだけど、劇場版は総集編でありつつ新たな切り口のピンドラとしてとても楽しめた。ピンドラアニメを彩ってきた名曲の数々、トリプルHの新曲がかかるタイミングも最高で。現実の池袋を彷徨う>>続きを読む

私の殺した男(1932年製作の映画)

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若者に武器を持たせたのは自分たち老人だ、というお父さんの言葉がずっしりと重かった。ラストのシューマンの奏で、これから先の真っ暗な時代を思うと情緒がかき乱される。

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

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自由奔放でひたすらにチャーミングなユリさん好き。エンディングのフィッシュマンズとハートのライター。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.0

317分、圧倒的。でもまだ足りない、もっと見せてほしいと思った。
あかり、純、茉美、桜子。4人の女性たちが織りなすアンサンブル。リアルな現実と出口の見えない長い長い夜。”ハッピーアワー”って一体何だっ
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天使のたまご(1985年製作の映画)

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“君も僕も、あの魚のようにとっくにいなくなってしまった人たちの記憶でしかない。本当は誰も居ない世界に雨が降っているだけなのかもしれない。”

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

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感情に正解や不正解なんてものは無いけれど、あの時自分はどう感じて、どう行動すれば良かったのかをふと考える時がある。痛くて眩しい、決して望むべき場所には辿り着けない3人の関係が切なかった。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

マイク・ミルズが人と世界を見る眼差し、そのなかで漂う空気感が大好きだ。モノクロームの優しい映像のなかで、カラフルな感情が湧き立っては弾けて、影を落としていく。ジェシーが語っていた支え合う木の話、2人が>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.9

四畳半神話体系が再放送されているのを見ていて数年ぶりに再見。初めて見た時にはわからなかった夜の京都とその風流、日本語の美しさ、四畳半見てた人なら分かる小ネタもわかって数倍楽しめた。りんごの雨が降ってく>>続きを読む

PASSION(2008年製作の映画)

4.2

濱口監督の作品はいつも、私たちを予想だにしなかった見たことのない場所へと連れて行ってくれる。私は本当のことが知りたい、でも相手も、自分も何が本当なのか分からない。さっきまで考えていたことや言っていたこ>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

3.9

言葉は乗り降りする電車のようなもの。その場所にしか止まらないもの、未知の場所へ連れて行ってくれたり、大勢の人たちの居る場所にしか止まらない快速のようなものだったり。けれど一番重要なのは、想像力と一緒に>>続きを読む

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

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38分とは思えないほど濃密な時間。
大切なひとが消えても、世界は変わらず回り続ける。見えないことと、見えていないこと。実体を持たない幽霊の”生”がどこかリアルで、とても美しかった。

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

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あたたかくて切ないストップモーションアニメ。トムボーイもそうだけど、セリーヌ・シアマは子どもの細やかな表情を大切に表現しているのが伝わってくる。

アネット(2021年製作の映画)

4.0

身体が、声が、夜が、震える。
身体が音楽と重なって、人を闇のなかへ誘うその瞬間。

“あなたが怖い その瞳の奥の何かが”

レオス・カラックスの新作、とてもすごいものを見た。是非スクリーンで見てほしい
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蟲師 特別編 鈴の雫(2015年製作の映画)

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人と蟲、そして無の狭間に在るもの。
山がなければ互いに生きられない存在であるのに、人はなぜ蟲と生の在り方が異なっているのか。誰にも分からないし説明もできないけれど、それは静かで恐ろしい、切なくて美しい
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.0

秋子と紀子、女性同士の会話がとても良かった。最後に2人が出したそれぞれの決断に何だか嬉しくなった。翡翠色の川のほとりで佇む2人の画の美しさは小津作品のなかでもダントツで好きです。

東京画(1985年製作の映画)

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外国の人から見た景色と私たちの目に見えるその景色はどうしてこうも違って見えるのだろう。もうどこにもないけれど、でも確かに存在していたもの。チラリと映った「秋刀魚の味」の台本、細かい指示だけじゃなく絵コ>>続きを読む

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