ハードボイルドチックだった前作に対して王道SFの印象。でもその割にはラスト含めて展開がこぢんまりしすぎている気もする。
空気感は前作のドロドロ感のがツボですが、ラウンジのシーンは好き。
話は面白かった。けど、この時代に大丈夫?能天気すぎない?という描写を日本にもロシアにも感じる。まだソビエトの頃だからいいのか?
人物描写含め、やっぱりオリバー・ストーンみたいな人に作ってほしかったと思>>続きを読む
うんこしっこセックス。ギャスパー・ノエのお気に入りだそうです。終盤のサド描写もなかなか。
ノエ監督の作風として、鮮烈なイメージと非常に繊細な心理描写があると思う。本作は『カノン』や最新の『VORTEX』と同じ系統の、後者に重きを置いたテイストを感じる作品。とても好きです。そしてノエ作品はど>>続きを読む
井浦新が予想以上のハマり役。
実録・連合赤軍と比べると、まだ主人公がマトモなので観やすい。
ただ、少なくともクライマックスのクーデター決行はポール・シュレイダー版のほうが断然良いです。
超絶胸糞。信念の話かと思いきや、カルト的な共同体の中で起こった理不尽な私刑の描写が延々続く。平凡な人が発狂したと捉えているのか、そもそも狂人だったと言いたいのか、その線引きが最後まで曖昧なのも釈然とせ>>続きを読む
予想外にめちゃくちゃコメディ。だけど結末は何かちょっとジーンときちゃった。なんというか、笑って泣ける変態版『タクシードライバー』みたいな感じ。つまりドツボ。
作劇よりも鮮烈なイメージが先行する印象のノエ作品ですが、素晴らしい人間ドラマでした。キャスティングも最高。もちろん演出センスの鮮やかさも健在です。新年初劇場でしたが、このスプリットスクリーンは映画館で>>続きを読む
Apple TV独占作。やっと観れた。
イーサンが離脱したことが関係しているかは分からないけど、大衆性度外視で完全に映画オタク向けに振り切ってる感じ。期待値高かった分ちょっと退屈だった。
やっと観れた。212分長い、、!
個人的には、同じ原作を100分きっかりでまとめていた『13F』の方が印象的でした。
ピーター・ガブリエルの新譜から。
長めなわりにスロースタートの展開で前半退屈でしたが、中盤過ぎから一気に引き込まれて結局ぶっ通しで観終えました。特に終盤の徹底的な独り善がりっぷり、さすがのポール・シュ>>続きを読む
まさに映画のお手本みたいな作品。カット割りのテンポが意外と速くて、サイレントながらストーリーも解りやすく、百年近くも前の映画という感じは受けません。撮影のスケールの壮大さも含めて、確かに色褪せない名作>>続きを読む
やっと観れた。ラースとかより、こういう幼稚な大人に虐げられる子供の話がよっぽど胸糞です。演出はさすがにカッコいい感じ。
マンディンゴを観た流れから。黒人作家ジェームズボールドウィンが遺した原稿(読み手はサミュエルLジャクソン)で全編を構成する、大胆で知的なアイデアが内容にふさわしく素晴らしいです。90分とコンパクトなの>>続きを読む
これほどの胸糞は久々でした。立場と感情の間で揺れ続ける主人公のキャラクターが好きです。
小中さん脚本ですが、テレビドラマということもあってか全体的に観やすかったです。定食のシーンが気持ち悪くて好き。ラストも不気味でした。
緒形拳はじめ豪華キャスト、美術担当に石岡瑛子、音楽にフィリップ・グラス、制作はコッポラ&ルーカス、そして脚本監督はポール・シュレイダーという大作でありながら、日本では劇場未公開、ソフトも未発売の幻映画>>続きを読む
インドネシア軍事政権下での百万人超の大虐殺、今も権力者であるその加害者たちに再現映画を制作させ、完成するまでの過程を追ったドキュメンタリー。
狂気と理性の交錯がきわめて繊細に捉えられており、3時間があ>>続きを読む
ベニスに死すの主演に抜擢された青年の生涯。事前知識ゼロだったので前半ほとんど来日の話で驚き。その後の波瀾万丈は切なかったけど、胸に迫る話だった。ドキュメンタリーとしては非常に綺麗にまとまっていて、まと>>続きを読む
ビジュアルの熱量が最高。粗などお構いなしでラストまで駆け抜ける「とにかくやりたいことをやり尽くす」迫力が、これぞ80年代スリラーの狂気で好きです。
アイデアが最高。笑顔が怖くなり、自分も笑えなくなっていくキツさがいいです。映画ならではのネタ。
展開は、だんだんミステリーへ移行していく感じが邦ホラーっぽくて好きだったのですが、結局着地がハリウッド的>>続きを読む
同じく日本未公開だった『5つの挑戦』同様、批評性が強めの印象を受けました。
コメディとしては、個人的には毒々しさの薄まった『キングダム』という感触。
先輩(というのが良い)監督のヨルゲン・レスにワンカット12フレーム以下とか世界一悲惨な場所で撮れとかの条件付きで過去作のリメイクを課すドキュメンタリー。
混乱させたいトリアーvs毎度見事な作品で応える>>続きを読む
傑作、かつ見かけによらぬ怪作。
田舎町を舞台に濃すぎる面々がのっけから強烈だが、斜め上を行く後半の急展開に驚愕。感覚としては(いろんな意味で)デヴィッド・リンチを思い出した。原作漫画も気になる。
久っしぶりに観た。基本的にはスタンダードな大作の筋であるものの、モキュメンタリー仕様だったり後半の何とも言いがたい苦々しさだったり、やはり一筋縄ではいかない映画だった。
とにかくロバートソン視点で、亡きメンバーの良くない話もいろいろ語られていて、本ならまだしもこんな映画作る必要ある?と、ずっとモヤモヤしながら観た。監督の演出センスが浅薄であり、また一部出演者の語り口の>>続きを読む
凡庸。最近よくある(シティポップの押し売りと同じ匂いを感じる)安直な細野さん持ち上げ。はっぴいえんど!YMO!と、新鮮な切り口とか徹底的な検証とかはなく、ただ既存のパブリックイメージを無難になぞってい>>続きを読む
衝撃のラスト、で有名な本作ですが個人的にはあまりピンと来ませんでした…。
個人的には『アウトレイジ』よりも断然好き。というか、なぜか思い出したのはむしろ『アイリッシュマン』とかだった。
無論、青みがかった色調とか突然の暴力描写とかはもう無い。監督というより制作総指揮:北野武>>続きを読む
コイントスで金持ち役と貧乏役を決めてから遊ばせるモノポリーの実験が強烈。というか内省させられる。
全体的に雑な印象は否めない。けど唯一、サブリミナルみたいに出てくる死神が怖すぎて強烈。