ウガチャンムービーログさんの映画レビュー・感想・評価

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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.4

実在したヴァチカンのチーフ・エクソシストの「悪魔祓い」を描いた作品である。1973年製作のアメリカ映画「エクソシスト」の衝撃が強烈過ぎたためか、本作品は比較的楽な気分で鑑賞できた気がする。
ラッセルク
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.5

イランの聖地マシュハドに実在した「スパイダー・キラー」による殺人事件に着想を得て作られた作品である。
イランの宗教的・社会的な価値観が如実に表現されているのだが、世界で
民主主義はマイノリティである事
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.5

仮想空間のPSグランツーリスモとリアルが、現実に実話ベースで融合してしまった驚異的な作品である。
細部にまでこだわり抜いたディテールと圧倒的な臨場感は、車好きには垂涎の的であろう。そしてなぜか「トップ
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

1923年の関東大震災から5日後、千葉県東葛飾郡福田村で起きた村民自警団による香川県行商一行の内9名の虐殺・撲殺事件である。
未曾有の大災害、当時の時代背景、被差別部落問題等複雑な問題を詳らかにさせな
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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士[完全版](2009年製作の映画)

4.0

スティーグ・ラーソン原作のサスペンスミステリー3部作の完結編「眠れる女と狂卓の騎士」完全版である。
法廷闘争の場面はいつ見てもハラハラドキドキであるが、脚本は日本で現在大ヒット中の「VIVANT」を彷
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ミレニアム2 火と戯れる女[完全版](2009年製作の映画)

3.9

ミレニアム第2弾「火と戯れる女」完全版である。
第3弾に繋がるリスベットの過去が徐々に明らかにされていく内容となっている。完全版全てに言える事なのだが、前編(90分)と後編(90分)の二本立てにする事
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女[完全版](2009年製作の映画)

4.0

ミレニアム第1弾「ドラゴン・タトゥーの女」完全版である。
北欧産サスペンスミステリーだけあって、ハリウッドリメイク版より暗く陰湿な雰囲気が抜群に作品を際立たせている。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

久々のTOHOシネマズ日比谷でIMAXレーザーでの観賞である。
山崎貴監督のアメリカ否世界進出の秘めたる野望を、対日感情を巧みに考慮しながら、無難にまとめあげた感がある。
脚本・VFXの完成度はピカイ
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.2

世界最大のSNS・facebookの創業当時の秘話とその後の裁判の行方を通して、創業者マーク・ザッカーバーグの実像が明らかにされる。
このような内容は、作品を通してしかなかなか知り得ない事であろう。
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.5

アカデミー賞11部門ノミネート、監督賞5部門受賞の戦争ドラマである。
ほぼ全編を通して、圧倒的にリアルさを追求した戦闘シーンという印象である。ラストシーンでのライアン翁の過去に対する自問自答が、スピル
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

人工知能を搭載した鮮烈な人型美女ロボットと人間との心理戦を描くイギリス発SFスリラーである。
しかし、何体もロボットを製作していく意図が今ひとつ釈然としないモヤモヤ感を感じてしまった。

コード CODE 悪魔の契約(2016年製作の映画)

3.5

台湾発のデジタル・クライムサスペンスである。
一つのアプリから事態は思わぬ方向に進んで行くのだが、歯止めが効かなくなった主人公に対し不思議な高揚感を感じるのである。
ピースの額縁からの全体像の把握が不
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.0

1960年製作の黒澤明監督作品である。
公団とゼネコンの汚職を題材にして、巨悪を描く手法には様々なエッセンスを感じざるを得ない。
特に冒頭の結婚式披露宴のシーンは圧巻である。
全編に渡って、何気ない所
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許されざる者(1992年製作の映画)

3.8

アカデミー賞4部門に輝く、クリント•イーストウッド監督の最高傑作と称される作品である。作品が単なる陰惨な「暴力の連鎖」に留まらず、従来の西部劇とは一線を画した重厚なドラマに仕上がっている。
現代肉親を
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96時間(2008年製作の映画)

3.8

リュック・ベッソン制作・脚本で、彼独特のエッセンスが感じられる作品である。現場がアメリカ本土ではなく、フランスのパリである事がヨーロッパの地理的複雑性を助長する。
純粋に娘を奪還するための何でもあり感
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

ブラックパンサー/ワカンダ•フォーエバーを映画館で視聴する前に、U-NEXTでブラックパンサー初視聴である。
大自然とアフリカ文化と未来のテクノロジーを融合させた、非常に小気味良い作品である。
特筆す
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

必見の映画の一本に挙げられる至高の名作といえる。
脚本と俳優陣(特にモーガン・フリーマン)が素晴らしく、作品の進行がスムーズである。そして視聴後に無類の清々しさを覚えるのである。
夢とまでは言わないが
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

新海誠ワールド全開の作品である。
この作品の意図する事が、あまりにも深淵で圧倒される。
現世と扉を境にして後ろ戸には、常世が無限の広がりを見せている。
それは最先端量子科学の「ゼロ・ポイント・フィール
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ソウル・オブ・ワイン(2019年製作の映画)

3.0

ブルゴーニュ(特にロマネ・コンティ)のワイン生産者達の息吹とテロワールが感じられたいわば大人の社会科見学ともいえるドキュメンタリー作品である。ブルゴーニュ全般で、ビオディナミが定着してきたとすればここ>>続きを読む

奇蹟の人/ホセ・アリゴー(2022年製作の映画)

3.8

ブラジルに実在した驚愕の心霊手術師「ホセ・アリゴー」の半生を描いた作品である。20年間で200万人を無報酬で診察し、薬物療法の処方箋と錆びたナイフと手技の心霊外科手術で治癒させる。
ハンセン病の患者の
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十戒(1956年製作の映画)

4.0

旧約聖書の一部「出エジプト記」をもとに描かれる娯楽超大作である。
1956年製作、チャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナーの2大スターの共演である。
作中の特殊撮影も当時にしては、非常に繊細で質の高さ
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生きる(1952年製作の映画)

4.2

官僚主義への批判と共に、「生きるとは」という哲学的な命題を提起した黒澤明監督作品である。
志村喬の迫真の演技は絶品だが、ちょっとした所作が自然過ぎて相変わらず心憎い演出である。

情婦(1957年製作の映画)

3.8

アガサ・クリスティの原作小説を映画化した法廷ミステリー作品である。
随所にユーモアとコミカルな演出を織り交ぜながら、見事に法廷闘争が繰り広げられる。大ドンデン返しのラストは、流石のアガサ・クリスティで
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セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997年製作の映画)

4.2

アイガー初登頂で知られるオーストリアの世界的登山家ハインリヒ・ハラーの自叙伝をもとに、当時14歳であったダライ・ラマ14世との心の交流を映画化した作品である。
チベットの圧倒的大自然の美しさと生活様式
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.2

日本の「無戸籍児」問題も含め、親の虐待によって子供は自己肯定感が阻害され欠如・消失へと向かって行く。
そんな彼らを榛村大和のような猟奇的サイコパスが獲物として狙うという可能性を秘めたリアルな恐怖が感じ
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張込み(1958年製作の映画)

3.8

松本清張の同名小説の映画化で、1958年作品である。
脚本も何気ない台詞も唸らせる味が出されていて、緊迫した張込みシーンが執拗に描写されている。
当時の乗り物(ボンネットバス・車・SL等)や九州の田舎
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ゼロの焦点(1961年製作の映画)

3.6

松本清張原作の推理小説を映像化したミステリー作品である。
当時の作品(1961年製作)に共通しているのは、台詞が非常に丁寧でキメが細かい事だろうか。故に作品に没入できるのであろう。
「砂の器」「点と線
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アルジェの戦い(1966年製作の映画)

4.2

1954年〜1962年、フランス支配下のアルジェリアで、フランス軍とアルジェリア抵抗組織の攻防を描いた作品である。
派手な演出を一切排除し、戦争の実態をドキュメンタリータッチで描いた傑作である。

デリシュ!(2021年製作の映画)

3.6

1789年フランス革命直前のフランスで、解雇された宮廷料理人が世界で初めて一般人のために開かれたレストランを営むまでのドラマである。
時代考証もさる事ながら、フランス特有の食材の調理風景は非常に興味深
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ウィザード・オブ・ライズ/嘘の天才 〜史上最大の金融詐欺〜(2017年製作の映画)

3.8

史上最大の鼠講金融詐欺(被害総額650億ドル)「バーナード・マドフ事件」を描いた実録社会派サスペンスドラマなのだが、事件後の家族の崩壊過程にも力点が置かれている。本人が罪悪感を微塵も感じていない所が奇>>続きを読む

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

4.5

出光興産創業者「出光佐三」をモデルにした百田尚樹の大ベストセラー小説の映画化である。
やはり創業者(初代)が、いかに行動力・野心・度胸・人間的魅力に満ち溢れ、多くの困難をものともせず乗り越えていく超人
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.8

低迷する貧乏球団アスレチックスの実在するGMビリー・ビーンが、球団を再建していく成功譚の映画化である。
データ重視の選手評価を元に独自の戦略を実践していく。
野村ヤクルトのIDデータ野球を彷彿とさせる
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音楽(1972年製作の映画)

3.4

三島由紀夫の同名小説を映画化し、性のタブーに斬り込んだ官能ドラマである。
幼児の頃の性的トラウマ・近親相姦・不感症といった性的問題に切り込み、原因である主人公の心の闇を、若手精神分析医が解きほぐしてい
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点と線(1958年製作の映画)

3.6

1958年制作、松本清張のベストセラーの本格推理ミステリー小説の映画化である。
犯人のアリバイが警察の地道で執拗な捜査によって、少しずつ崩されていく。切なく微妙な人間ドラマを加味しながらの脚本は、非常
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.6

リーマン・ショックの真実を暴き、ウォール街を出し抜いた男達の実話ベースのドラマである。
最終的にウォール街(銀行・投資会社・ヘッジファンド等)の上層部の逮捕者はほぼ皆無であったのだが、リーマン・ブラザ
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飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.5

水上勉原作の長編推理小説の映画化で182分という大作である。
1965年の制作だけあって、当時の風景描写が懐かしく感じられる。
三國連太郎、左幸子、伴淳三郎、高倉健、沢村貞子と豪華スター揃い踏みで、圧
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