あしからずさんの映画レビュー・感想・評価

あしからず

あしからず

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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.8

がんばってホラーを観よう第3弾。
こ、これは名作なのでは?というか名作なんだな。めっちゃ良かったすばらし〜。
良質な理不尽さと強引さが楽しめるとにかく元気なホラー。
観る前不安だったけどスプラッター色
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からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.3

三島由紀夫があまりに棒ときいてたけど思ったよりがんばって演技してた。
あややのインタビューに、増村監督も同じ東大同期として下手な芝居をさせたくなくて四苦八苦だった、と書いてあったけどその想いがなんとな
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.5

フレッド・アステアの流麗なステップがあまりにも軽やかで一瞬カジュアルにみえる事こそがすごい才能と実力だと思う(失礼な言い方だったらすみませぬ)最初のブロードウェイのポップなセットが好きすぎるし、そこで>>続きを読む

爛(ただれ)(1962年製作の映画)

3.8

始まりからすでに爛れてる。
ホントどうしようもない男と女。盗って盗られて可愛さ余って憎さ百倍。
田宮二郎はサイコパスっぽい役が多いな。

嫉妬に狂った前妻・藤原礼子と田宮二郎の深夜の追いかけっこが恐ろ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.5

がんばってホラーを観よう第2弾。と思いきやホラーだけどホラーじゃなかったー!って心の中のサツキとメイが叫んだ。

ギャルが殺人鬼に殺される1日をひたすら繰り返すタイムリープSF映画。犯人をつきとめるま
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銀座っ子物語(1961年製作の映画)

3.6

よく見たらサムネ画像に半目の人いて笑っちゃった。
マドンナ若尾文子とスポーツマン3兄弟のパワフルでテンポ良な銀座ラブコメ。さてあややのハートを射止めるのは誰でしょう。
ちょうど東京オリンピック前の作品
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.9

リアルタイム世代の衝撃が納得。
クールな映像の連続性となんでもない宙吊りな日常のバランスがずるい。
ワンカットで固定カメラや長回しがキマってて、暗転からの“次の出口は?”の台詞に痺れた。

馬の名前が
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初春狸御殿(1959年製作の映画)

3.4

若尾文子映画祭にて。
お正月公開の大映豪華キャスト。
華やかな着物に羽根つきにダンスショーに和田宏とマヒナスターズまで出演したぽんぽこ和製ミュージカル。
ニップレスの河童がぶっ飛んでる。

とにかく姫
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.8

映画を観てる人の顔がすきだ。
うっとりと真剣に画面を見つめる人たち。
さすがに映画館で隣の人はまじまじ見れないので映画内で映画を観てる人の顔を見る。たとえそれが演技でも映画に夢中な人の表情はすてき。
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.8

色と金のパラダイス、進むも止まるも自分次第。愛と言うには歪んでるし依存と言うにはドライな腐れ縁の男女と周囲の人間模様。それは天国の門か地獄の門か。
赤線地帯末期の洲崎でのロケで当時の空気感を味わえる。
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

原作者オルコットとシアーシャ演じる次女ジョーと監督グレタ・ガーウィグが重なりあって、選択肢の少ない当時の女性の現実と、貧困を貧困と感じさせない四姉妹の多幸感が過去と現在を反復しながら美しい風景と共に豊>>続きを読む

蜂の巣の子供たち(1948年製作の映画)

4.3

「この子たちに心当たりはありませんか?」

バファリンの優しさは半分だけどこの映画は全て優しさでできている。
戦災孤児を引き取っていた清水宏監督が彼らを出演させた終戦すぐの貴重なロードムービー。
下関
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惑星からの侵略(1965年製作の映画)

3.2

知る人ぞ知るマカロニB級SF&ホラーの巨匠(らしい)‪ドーソン監督作。

こんな2015年は嫌だ選手権で優勝できそうな2015年が舞台。
美女と合体したい(意味深)博士が惑星支配を目論み地球人ミニチュ
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セクシー地帯(ライン)(1961年製作の映画)

4.1

‪意味わからんタイトルからは想像できないセンスと鋭さ。コケティッシュでスタイリッシュでとにかくかっこいい映像を浴び続けれる。

表向きはヌードデッサン教室、裏の顔は高級娼婦派遣組織の黒い秘密を女スリと
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マルタの鷹(1941年製作の映画)

3.5

なるほどフィルム・ノワールの古典と名高いからと言ってめちゃ面白いわけではないという知見。
ダシール・ハメットの原作はハードボイルドの古典でこちら3回目の映画化。

サムとマイルズの探偵事務所に美しい女
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泥の河(1981年製作の映画)

4.6

‪映像も演出も内容もとにかく良すぎた。この原作は未読だけど宮本輝は小学校の読書の時間にみんなで読んでたな。

子どもたちを通して終わらない戦後に苦しむ人々を描いている。この映画を私に勧めてくれた人も過
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

無人島漂流前に様々なフラグを立て漂流後もしっかりと描写し、単純なサバイバルものに留まらずトム・ハンクス演じる主人公の人生に言及した映画。バレーボールとの友情のハートフルストーリーでもあり、ウィルソンを>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.5

ハッピーアイスクリーム懐かしすぎる。
吹奏楽部の女子高生2人の友情に焦点を絞り、丁寧に丁寧に作り込まれた青春映画。
小津安二郎みたいな空っぽの部屋を映す演出や遠近の独特なカメラワーク?も結構よかった。
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カビリアの夜(1957年製作の映画)

3.9

‪貧困、嘲笑、裏切り、されど人生は続いていく。
娼婦カビリアの悲哀をフェリーニがコミカルかつ冷徹にえぐり、惨めで純粋な彼女の魅力を引き出している。
怒って笑って泣いて、感情を隠さないカビリアはまるで子
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かげろう侍(1961年製作の映画)

3.5

「犯人は現場に戻ってくる」の台詞の起源は分からないけど少なくともこの時代から言われてる。
のらくら名探偵雷蔵さまとその名助手おたまちゃんが活躍する時代劇サスペンスで、犯人不明のミステリー要素もあり。
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月世界征服(1950年製作の映画)

3.9

積ん読ならぬ積んDVDしてたSF映画を消化。ハインライン原作、ジョージ・パル製作。
科学的考証の行き届いた本格的な宇宙旅行を扱った最初の記念碑的映画との文句のとおり、ロケットや無重力の描写など今と全く
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慕情の河(1957年製作の映画)

3.4

若尾文子映画祭にて。
隅田川を背景にベートーベンの運命が流れるOPがキャッチー。
工場の労働者たちのオーケストラに鶴田浩二・若尾文子・川口浩の三角関係の不協和音を交えながら起こる悲劇とラストのハーモニ
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

3.8

‪これぞ真の脱獄映画なのかも。
バルタザールやムシェットを先に履修してたので本当に”風は己の望むところに吹く”事にビックリしたけど『神に万事頼るのは安易だ』という作中の台詞はブレッソン流ジョークかなと
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好色一代男(1961年製作の映画)

3.8

‪“『好色』は時代や使う人物によって意味が変わるそうだが、この作品の『好』とはいわゆるスケベエではなく数寄者の数寄であり、通という意味です。また『色』もエロチックではなくモダンという事になるそうです”>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

完成度が高く鋭利な21分。
それ故に精神のダメージが重い。
幼い子どもはまだ乾いたスポンジで、周囲の影響を全て吸収してしまう。差別は想像力と共感力の欠如と環境の中で育まれていく。「アメリカン・ヒストリ
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.3

自分も死ぬ前の最後の1本の映画なんてきっと選べない。
とりあえず原作者の映画好きは伝わったけど本作はバタフライ効果がみえる余命系の生ぬるい「ファイトクラブ」っぽいものという感じ。
ラングの「メトロポリ
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.7

ロシアのヤンキーはひまわりの種を食べると聞いてたけどひまわりがロシアの‪国花なのは知らなかった。桜の下には死体が埋まっているけどひまわり畑の下にも死体が埋まり、広大な花畑と数多の十字架が重なる。

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幻の湖(1982年製作の映画)

3.8

女が走る、走る、走る。
観てないけど「ラン・ローラ・ラン」ってこんな感じなのかも(絶対ちがう)。
最初は衝動に突き動かされ何かに追い立てられるように、後半は追い立てるように、とにかく始終走っている。
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シナのルーレット(1976年製作の映画)

3.8

鑑賞後お昼寝したらファスビンダー色の極限にドラマチックな夢をみてしまい影響力がはんぱない。
俳優たちの油断できないオシャレな顔と恐ろしく鮮やかなカメラワークに見惚れてる間に物語がどんどんこじれていって
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

1.5

役者陣はすばらしい。オダギリジョーのヒラヒラしたダメ男っぷり、伊東蒼ちゃんのリアルで絶妙な温度感、そして杉咲花ちゃんの声のトーンや台詞まわし、泣く前の口元をきゅっと噛み締めるクセのような仕草などすごく>>続きを読む

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

3.9

やっと観れたファスビンダー 。
解説によると監督と周囲を投影したパーソナルな映画でもあるらしく確かに閉鎖空間での主観的な側面も感じるが、愛に執着する女の姿は普遍的でもある。
壁一面のミダス王とバッカス
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.5

かの有名な脚のシーンとエヴァOPのタイポが観れただけで大満足。金田一の存在感が思ったより薄くて主役は完全にスケキヨ(のマスク)だった。
様々な映像手法を多用して70年代のちょっぴり結構アクのあるミステ
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悪魔のような女(1955年製作の映画)

4.0

精神が不安定になる良質のクライムサスペンス。たしかにこれはネタバレ厳禁。

果たして悪魔はどっちなのかハラハラドキドキして、ラストでやっぱそっちか!となって大オチでいやそっちー!となる。きっとそれは本
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.7

そして人魚姫は王子様と幸せになりました、なんてファンタジーかもしれないけど自由に泳ぐ魚の夢をみたい時もある。
冒頭の転がる乳母車は「戦艦ポチョムキン」を思い出した。

足の悪いジョゼと女好きの大学生恒
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.4

日常作品の合間にたまに吸血鬼とかゾンビをブッ込んでくるジャームッシュ。物質主義の現代社会を模したこれもある意味日常作品なのか。
オンリー〜で吸血鬼を演じたティルダ・スウィントンが本作では退治側だったり
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安珍と清姫(1960年製作の映画)

3.7

女の執念と僧侶の苦悩を艶やかに背徳的に描く安珍・清姫伝説の映画化。
若尾文子と市川雷蔵のまちがいないコンビ。
琴の音色が叙情的に響いて彼らの悲恋を美しく彩っていた。
原典では蛇の姿が強調されおどろおど
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