自由席さんの映画レビュー・感想・評価

自由席

自由席

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

男のエゴで生まれた主人公が、男のエゴを蹴散らして自由と真実を求める映画。

個人的には主人公を冒険に誘ったプレボーイの弁護士が、どんどん壊れていくのがめちゃめちゃ良かった。

いつの時代もセックスは多
>>続きを読む

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

5.0

ひとりで映画館へ行った。
前に好きだった作品の久しぶりの続編!
とても楽しみにしていた。

約20年前。
そのTVシリーズが大好きだった。
当時彼女も一緒に楽しんでいた。
その作品は今思えば多様性を先
>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

5.0

DV救済シェルターで働く主人公と、弾き語りを配信する高校生の息子の話。
『レディ・バード』がすごく好きで雰囲気似てるなーと思ったら。同じスタジオの作品なんだね。
『レディ・バード』は母娘の話で今回は母
>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.2

前作の関東から、今回は関西にまで舞台を拡げたコメディ第2作。
いい意味で今回も前作と変わらずひどくておもしろかった。
役者さん達が照れなく自虐なく、真剣に演じていて特にGACKTさんが今回も良かった。
>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

原作は僕のような団塊ジュニアの世代なら、親の本棚にあったなって懐かしい一冊だと思います。
黒柳徹子さんの自伝的小説のアニメ化で、御本人がナレーションと製作(!)もされていて。

ネットでの評判が良く観
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

怖かった予告以上に怖くて面白かったです。
話がしっかりしていて、泣ける場面もありました。

今まで、家のテレビで浜辺美波さんが映ると、うちの女性達は「こんなに顔の整った美人はあまりいない」と言っていて
>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今泉監督のティーチイン付舞台挨拶の回で鑑賞。
銭湯を営む主人公が、雇った男と失踪した旦那の2人と、自分の記憶に揺れる話。
原作漫画は未読で鑑賞。

役者さん達がとても良かった。
井浦新さんが、柔らかい
>>続きを読む

ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

5.0

娘が母の姿を追ったドキュメンタリー。

シャルロット・ゲンズブール初監督作品。

ジェーン・バーキンがとてもチャーミング。

辛いシーンもあって。

フランスの俳優はハリウッドの俳優と比べて歳を重ねる
>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

フィルマークスさん、ありがとうございました。

公開当時ぶりにスクリーンで鑑賞。
サントラはもう数えきれないくらい聴いていて。特に日曜の夕方、高速走りながらとか最高です。

で、肝心の映画自体はスクリ
>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

5.0

アマゾンプライムにシリーズ全作入っていたので再観賞。

初見で衝撃、2回目以降で涙した作品。

今回5回目くらいだったけどやっぱり良い。

シリーズの中で1番観やすい、とっつきやすいと思います。

>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『風立ちぬ』の時に期待された引退作感、過去作リミックス感があった。
小さい子を安心して連れて行けるファンタジー。
なのでもっと宣伝すればれいいのにとも思う。
なんやかんや言いながら新作を待って観るとい
>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.1

ここ何年か年末に放映される特別ドラマの映画版。
コスプレには感じさせない衣装をはじめ色を抑え、スタンドを可視化しなかったことがこのドラマの成功した要因だった。
今回の映画も良くも悪くも同様のトーンで、
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.8

坂元裕二さんの新作ということで楽しみにしていました。
全く内容を知らずにポスターのイメージくらいの予備知識で鑑賞。
話がどういう方向に行くか予測できない前半から、からくりの分かる後半へ。
ストーリーは
>>続きを読む

Re:LIFE リライフ(2014年製作の映画)

3.8

かつてはオスカーも受賞した脚本家が仕事にあぶれ、地方の大学で講師をやる話。
いい意味で映画愛を深く描くわけでも、教師ものとして熱くるしさがあるわけでもなく。ヒュー・グランド演じる主人公の軽さが良く、恋
>>続きを読む

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

5.0

TVシリーズのアニメ、グリッドマンとダイナゼノンの2作。
それが1つになり展開される作品。
こういうのが観たかった!というサービス精神に溢れた全部乗せな内容でとても面白かった。
過去のアニメ映画へのリ
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

舞台挨拶中継付きの最速上映で鑑賞。
庵野作品ということで楽しみにしていた。今作と同じくライダー50周年のブラックサンがイマイチだったので、こちらへの期待がかなり高くなっていたのだが…
うーん、どうだろ
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

アメリカでコインランドリーを経営する中国系夫婦の話。
大好きな『グーニーズ』のキー・ホイ・クァンが久しぶりの映画出演で、ミシェル・ヨーのアクションにも期待して待ち遠しかった映画。
ポスターくらいしか予
>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

2.8

元風俗嬢であることを周りに隠さず弁当屋で働く女性の話。
カラッとした主人公に惹かれていく人々の姿が描かれる。
うーん、好きな監督でもあるから何か新しい事を期待しすぎてしまったかもしれない。
細かく分析
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

かなり良かった。
自分の心がなぜ動かされたのか。
それが明確につかめない、久しぶりの映画だった。
耳が聴こえないプロボクサーの女性の生活を描いた映画。
障害を乗り越えて頑張る熱い感動。
爽やかなサクセ
>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.8

潜入捜査官の話。
岡田君のアクションが適度に配置されていて面白かった。
前半は本筋と離れたスパーや腕試し的なアクションシーンが多めだった。なので観ていると、「もっとすごいのを」とアクション待ち状態にな
>>続きを読む

メビウス(2013年製作の映画)

3.0

ちんちんを切ったり直したりの話。
デジカメのような画像で全編台詞が無い。
痛さを強調しすぎず間抜けなおかしみもあって良かった。
絵に描いたようなイジメっ子や不良グループが出てくるが、キレた息子が最強だ
>>続きを読む

(2000年製作の映画)

2.8

時効間近に捕まった福田和子をモデルにした作品。
引きこもりだった主人公が母の死を機に妹を絞殺し逃げ続ける話。
ロードムービー的な内容や追いつ追われつのサスペンスを期待していたのでかなり肩透かしだった。
>>続きを読む

!〔ai-ou〕(1991年製作の映画)

3.5

公開当時とても印象に残っていて好きだった映画。当時『あぶない刑事』で人気のあった役者の柴田恭兵。アイドル少年隊のニッキ。バンド筋肉少女帯の大槻ケンヂ。この違う畑の3人の共演はとても珍しく新鮮だった。当>>続きを読む

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.2

近くの劇場でやっていたがNETFLIX作品だと分かり、配信を待って自宅で鑑賞。
陸軍士官学校での事件を雇われた元刑事が調査してゆくミステリー。
開始から雪の森等風景が重厚で素晴らしかった。絵的には劇場
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

すごい良かった。
原作はリアルタイム、テレビアニメは未見。
公開前の情報が少ない中、予告編はボールとシューズの音が気持ちいいけれどCGっぽいかなと躊躇していた。
ところがそんな気持ちを吹き飛ばすくらい
>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.6

冒頭、画面に書き込みが入るアクションに拒絶反応があり、今まで2回断念した映画。
今回は最後まで観れてしかもかなり面白かった。
アクションの評判がいいし実際良かった。
しかし小気味よさを期待するとドラマ
>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.5

地方で過ごしていた作家の本当ともウソとも取れる事件の顛末。
藤原竜也さんは、場所や状況を作って彼がその中で動くだけでかなり面白く観れる貴重な俳優だと思う。
なので今作も楽しめました。
ストーリーは、ギ
>>続きを読む

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

5.0

4K上映最後の作品。
この作品だけ公開時に観てからは一度も観ておらず、2度目のスクリーン。
初公開時より同性愛、多様性に寛容になった今観ると違った印象になるのだろうか、とも思って鑑賞。
ロードムービー
>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

5.0

グランドシネマサンシャインシアター6、BESTIAで鑑賞。
思い入れの深い作品。
4K作品群の並びで観ると、改めてストーリーは激しく役者のテンションは高く、観ていて楽しい。
夜の街の人間模様、人の孤独
>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

5.0

スクリーンでは今回が初見、圧倒された。
こういう恋愛がしてみたいものだと思う。


カーウァイ4K、池袋、新宿、立川で時間が合うところで観ている。
年代的にも今作で言えば内容的にも、平日昼間の夕方には
>>続きを読む

カウンセラー(2021年製作の映画)

3.5

カウンセラーが産休前の最後の日、診療時間終わりに飛び入りで来た女性の話を聞くことになるのだが…
ものすごく怖い!ということで期待して鑑賞。映画美学校出身のスタッフを中心に造られた中編の自主映画。
怖い
>>続きを読む

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

5.0

タイトルとジャケットから近未来物と思ったら実はそうでは無い、トニー・レオン演じる主人公の話。スクリーン5、BESTIAで観ると本当に大画面が映える作品。今後この大きさで観れる機会はあまり無いと思う。こ>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

5.0

4Kということで初日はより新しく設備がいいところで何より4Kで!と思い池袋で。都内だと4Kでなかったり、4Kだけどスタンプラリー対象外だったりと劇場により違いがあるので注意が必要かも。ただ、各劇場物販>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.5

夏らしい1本。姉の同窓会に出た主人公が、姉の死を言い出せず当時の同窓生と手紙をやりとりしていく話。
岩井俊二と聞いて爽やかな内容をイメージ。しかし実際そうだけれど、豊川悦司のインパクトや、庵野監督の存
>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.0

ばらばらの土地で過ごす素性の知れない3人の男達。テレビで未解決事件の公開捜査が放送されたことにより、3人の周囲にはさざ波がたっていく。
真犯人は誰か?それはこの作品では観客の興味を引っ張る程度でメイン
>>続きを読む

ヒア・マイ・ソング(1991年製作の映画)

5.0

劇場の経営が行き詰まり皆の信頼も失った主人公が、伝説の歌手を探す物語。
主人公の成長を描く映画としても、ロードムービーとしてもとても面白い。
何より自然に歌が始まったりといった軽妙洒脱さ。個人的にはこ
>>続きを読む

>|