リリーさんの映画レビュー・感想・評価

リリー

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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

北アイルランド紛争と同時進行する、小さな村の2人の男性同士の取るに足らない(?)諍いをここまで壮大に面白く描いたこの映画を観ると、映画の力を実感できました。
初め、コルムがパードリックと絶交したいなら
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.7

宇宙と、閉鎖的空間の宇宙ステーションというダブルで恐怖の場でエイリアンと戦う若者たちの絶体絶命感が伝わってきてハラハラの2時間弱でした。
エイリアンの形状はお馴染みのものでしたが、最後のは「新しく」て
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

やっと、Amazonのレンタルで観られて満足です。ビームとラーマの、目標へ突き進む情熱の熱さに心が熱くなります。3時間の長さを感じさせない、怒涛のように次々と事件が起きる演出も素晴らしい。2人の身体能>>続きを読む

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.5

韓国映画に期待する要素を詰め込んでくれたので満足です。主人公たちが大パニックに巻き込まれるのに、明るくコメディ調で対処していくので重くなりません。それにしてもお決まりのパターンは、警察が全く頼りになら>>続きを読む

スノータウン(2011年製作の映画)

3.5

「ニトラム」は、実際に起きた無差別殺人事件を犯行場面なしで、犯行直前までの犯人の人生を割と美しく描いているのに対して、こちらは残酷な殺人場面をそのまま見せているのでリアルです。それに増して怖いのは、サ>>続きを読む

映画検閲(2021年製作の映画)

3.4

1980年代のイギリスでは、映画やビデオの残酷描写を厳しく取り締まっていたことを学べました。それにしてもスプラッター映画は、グロいシーンがてんこ盛りですね。コメディとして捉えなければ直視できない気がし>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

3.5

45分という短さを感じさせないほどの中身の濃いサイコホラーでした。説明もセリフも少ないので、映像や状況から起きていることを推測するしかないので、なおさら恐怖を感じます。特に私がゾッとしたのは、松岡講師>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.0

音がこんなに恐怖を掻き立てる効果があるとは思っていませんでした。背景の音と声と、前面の、収容所所長の豪邸とその家族の豊かな生活との落差が激しく、居心地の悪さを感じます。所長の妻が慈しむ鮮やかな草花の肥>>続きを読む

Babes(原題)(2024年製作の映画)

3.5

とてつもなく明るい笑えるコメディです。重い作品を見飽きた時にピッタリだと思います。一夜だけを共にした相手との間にできた子供を産む決断をするシングル女性と、夫と子供がいる親友の女性との関係がテーマです。>>続きを読む

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.4

富裕層と貧困層が分断されている未来の地球の物語なので既視感がありますが、ファンタジーらしく登場人物の衣装や謎の生物や植物の映像を愛でることが出来ます。貧困層は衣食住で不便を強いられているので想像して息>>続きを読む

The Lesson(原題)(2023年製作の映画)

3.8

面白いスリラーです。
裕福な家族の息子の受験指導で雇われた家庭教師が、最後にこの家族の驚くべき秘密を知ることになります。初めからこの家族が、家庭教師に対して全員鼻持ちならない態度をとり、また家族関係も
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アビゲイル(2024年製作の映画)

3.7

新しいホラーコメディとして大いに楽しめました。1トンくらいの血を見る覚悟が必要であるほどのかなりグロいシーンが多いのですが、笑えるような演出になっているのでトラウマは残らないと思います。
あらすじを読
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Mothers' Instinct(原題)(2024年製作の映画)

3.8

暴走するのが母性なのか狂気なのか殺意なのか、おそらくその全てなのだろうと思います。そして友情なんて表面的なもので、存在しないのかもしれないとも思わせてくれます。
アン•ハサウェイとジェシカ•チャスティ
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ステップファーザー 殺人鬼の棲む家(2009年製作の映画)

3.0

話のオチも展開も読めてしまう内容なのですが、軽く楽しむには良いと思います。
この男のサイコパスな内面をなぜ女性は読めなかったのか、凶暴性に気づかなかったのか、などツッコミどころはありますが、恋は盲目で
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.6

リーアム•ニーソン主演なので安定の面白さでした。アクションとスリラーだけでなく、アメリカ先住民への差別問題と戦争帰還兵のPTSD問題と兄弟愛も提起されていて深い内容になっていました。
日頃から大型トラ
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.4

カニバリズムという一見荒唐無稽の習慣を共有する2人が結びつくのですが、どちらかというと社会に適合出来ない2人の若者の恋の逃避行のようです。かなりグロいシーンがあるので、耐性がないと見るのは辛いと思いま>>続きを読む

呪われし銀(2021年製作の映画)

3.8

19世紀のフランスを舞台とした、大好きなタイプのゴシックホラー(この呼び方を、フォロアーさんのレビューで初めて知りました)でした。
第一次世界大戦で負傷した兵士が誰なのか、彼の体内からなぜ銀の銃弾が摘
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.4

アンソニー・ホプキンスはやはりインテリの役が似合います。しかしせっかくアンソニー•ホプキンス主演であるのにあまり印象に残らない作品です。彼が演じるクランシー医師の苦悩があまりこちらに伝わらないからなの>>続きを読む

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.7

大ファンの死霊館シリーズの今作で、「呪いの秘密」が明かされたことは嬉しいことです。しかもシスターアイリーンの秘密が判明し、彼女の強さと信仰の深さが理解出来たので、この展開に納得しました。
話の筋から、
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ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

3.5

映画好きのお仲間から強く勧められて観ました。
これ、未解決なんですよね?遺体も見つかっていないほどの迷宮入り事件なのですね。モヤモヤが残りますが、寄宿学校の白いドレスの生徒たちの美しさと、オーストラリ
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マジック(1978年製作の映画)

3.5

初め、腹話術の人形が命を宿しているように見えたので、サスペンスというよりホラーかと思いました。それほどまでに、若いアンソニー・ホプキンズの怪演ぶりが印象的です。
アメリカのステージショーは実際にこのよ
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モービウス(2022年製作の映画)

3.5

マーベルシリーズの良い点は、後味すっきりでモヤモヤ感か残らないところなのでは?ダークヒーローとは言え、博士がモービウスになった理由は納得できるので、応援したくなります。

アンストッパブル(2019年製作の映画)

3.5

大ファンになったルーク•エヴァンス目当てで観たのですが、出番が少なかったです。それにも関わらず、家族想いの熱い父親として、強い印象を残してくれました。
主演はノオミ・ラパスなので、作品のサスペンス感が
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ドラキュラZERO(2014年製作の映画)

3.7

中世の舞台とダークファンタジーが好きなので多いに楽しめました。またルーク•エヴァンスに一目惚れし、彼の、自分の同性愛の指向を正々堂々と宣言している姿勢にもさらに惚れました。
ヴァンパイアの始まりが、愛
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.5

ここまでして人は生きたいのか、との疑問が湧きますが、極限まで追い詰められたら生に執着するのは当然でしょう。
地球から一台の列車、と規模は変わっても格差社会は引き継がれていくのだとわかります。列車の中で
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

自分が高所恐怖症なので、「実際は撮影は地上50cmで行っているのだ」と自分に思い込ませて何とか観ました。
ハシゴは落下、ハゲタカは襲ってくる、眠ると落ちる、水も食料もない、という絶体絶命の状況なので、
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ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)

3.3

優しくて優秀でハンサムで自分を大切にしてくれる金持ちの夫がいながら、男性からの誘惑に次々と乗り、夫をあっさりと裏切る。初め、エマはそのような人には見えなかったので、彼女の愚かさ、浅はかさに呆れます。お>>続きを読む

ゴーストシップ(2002年製作の映画)

3.6

深海も閉所も客船も怖い身としては、トリプルで襲ってくる恐怖と冒頭のグロさに身構えました。でも幽霊船で起こる現象としては、期待通りの展開で満足しました。
冒頭だけでなく、終盤まで悲しく残酷なシーンがあり
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摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.5

懐かしくて鑑賞しました。良い意味で不思議な違和感を感じました。80年代の夢と希望に満ち溢れたアメリカを想像させるので隔世の念を禁じ得ません。最近はこのような、楽観的なサスセスストーリーを具現化した映画>>続きを読む

ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.8

レオナルド•ディカプリオがタイタニックの後に、彼に殺到した映画出演の依頼を全て断ってこの映画を選んだ、との解説を読み、確かにディカプリオのイメージにぴったりな、彼の魅力が全開の作品だと思いました。若く>>続きを読む

私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

4.0

久しぶりに、と言うより初めて、フランス映画の高度なセンスと深い心理描写にノックアウトされました。
ある人に裏切られた、ジュリエット・ビノシュ演じる美しい中年女性の心の傷がグイグイとこちらの心に響いてき
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.5

主人公が、Airbnbでのダブルブッキングにより仕方なく同じ家に泊まることになった相手であるイケメン男性のキースは怪しいサイコパスなのか、親切なのか、彼とロマンスが生まれるのか、前半はそのようなドキド>>続きを読む

The End We Start From(原題)(2023年製作の映画)

3.5

気候変動による異常気象というと夏の酷暑を思いがちなのですが、水害が想像以上のパニックを引き起こすことがわかります。農作物の生育が妨げられ、車で避難する車で交通が遮断され、食料の流通が絶たれ、家は水没し>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.5

物語が二転三転するので、意外な展開に飽きないです。そして「サイコパス」の定義が自分でもわからなくなるし、事情によっては誰でもサイコパスの行動をとることもできるような気がしました。警察の無能ぶりが描かれ>>続きを読む

ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.5

映画だからもちろん脚色しているのはわかっていても、この登場人物たちのように常にパートナーを探していたら疲れそうです。アメリカの「同伴文化」は1人が好きな人には面倒でしょうね。パーティも食事会も全てパー>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.5

黒人が苦しい心の叫びを歌に表現するのがゴスペルのルーツなのでしょうか。
ミュージカルに作り変えられているため、スピルバーグ版よりも明るく、ストーリー展開が早い印象がありました。それでも、父にも夫にも奴
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