Scriabinさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Scriabin

Scriabin

映画(993)
ドラマ(38)
アニメ(0)

クォ・ヴァディス(1951年製作の映画)

4.0

ブロックバスター時代のトーガ・プレイ。アルマ=タデマ+ジェロームでなかなか好きだった。周期的に変わる色調はフィルムのせい?

かなり原作のキャラクターを変えていたけど、特に聖人のキャラ造形あたり、ほん
>>続きを読む

この庭に死す(1956年製作の映画)

4.2

炭鉱夫たちの武装蜂起が主題かと思いきや、むしろ反動的な奴らが追われて自滅することになるのが面白い。全員が大なり小なり邪悪なのに、なぜかメロドラマが始まってしまうところも面白い。
ところで「起源的世界」
>>続きを読む

グリード(1924年製作の映画)

4.2

「こんな結婚はいやだ 〜お金編」
極端なだけで、実はよくある結婚の光景。お金にうるさい妻たちをデフォルメしてgreed と名付けた。

○アップの使用がかなり多く、インサートのリズムは天才的。息子を案
>>続きを読む

藤十郎の恋(1955年製作の映画)

5.0

音楽が最高。音楽に呼応してリズムをつける役者も良いし、声も良い。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

-

邦画克服チャレンジ第一弾

邦画の嫌なところを存分に感じてしまった。見たことある場所で、見たことある人々が、なんか見たことあることをしてる、それがとても苦手。めちゃくちゃ嫌だと思いながら見ていた。
>>続きを読む

デュバリイは貴婦人(1943年製作の映画)

4.3

色がとてもとても好き。最近は歴史物が敬遠されがちだけど、全然使い勝手いいと思うんだけどな。

他の人々とは異なって(1919年製作の映画)

5.0

中間字幕の内容が1919年の映画にしてはかなり違和感があった。プロパガンダという点ではなく、同性愛者に対する言葉遣いがかなり丁寧なのではないかということ。テキストはいくらでも変えられるという点を改めて>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.0

ワイドスクリーン作品。画面の端が結構縮んでた。
異化効果らしきものを感じた。

プラーグの大学生(1913年製作の映画)

4.0

確かに現物を見てみるとクラカウアーの言ってることがこじつけ臭く感じられるかもしれない。この時代に流行った原作ものの一形態として見てしまった。これを新生ドイツの葛藤の表出として見るならば、それはむしろ文>>続きを読む

ニノチカ(1939年製作の映画)

4.0

レオンがストーカーすぎて若干引いたけどニノチカがかわいすぎたので◎
ダメ同志トリオってピン・ポン・パンだよね。するとニノチカはトゥーランドットか?
「メリィ・ウィドウばりの白い電話」の意味がやっとわか
>>続きを読む

サイゴン・クチュール(2017年製作の映画)

3.8

Populaire をベトナムに持ってきた感じ?色合いが好きすぎる。あやしい彼女も見てみたくなった。
ラストナイトやクルエラ、オートクチュールとかのアパレル業界を舞台にした映画って何なんだろう。流行る
>>続きを読む

屠殺者(1922年製作の映画)

5.0

スピード狂の断罪と更生という説教臭いテーマながら、映画としての面白さも魅力もある。スクリーンプロセスも割と自然だったし、暗闇でも頑張って撮ってた。"I object!"の出し方やラジオから出てくる吹き>>続きを読む

オートクチュール(2021年製作の映画)

-

完全にリナクードリ目当て。ずっと宗教の話してる。
サイゴンクチュールも見なきゃ。

レディース・オブ・ザ・コーラス(1948年製作の映画)

5.0

最初の方リスニングしてたから、やけに仲良い女の子、母親とは思わんかった。ダンス良かったなあ。

いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

5.0

すごい好きなんだけど、ウォン・カーウァイ節が出てくるたびに笑ってしまった。アンディとマギーのラブロマンスを求めて見たらブロマンスの方だった。演技がすごく興味深い。京劇風?なのかな、とても様式化されてて>>続きを読む

エマニエル夫人 4Kレストア版(1974年製作の映画)

4.0

安価なロブ=グリエを求めて見たら、結構百合が多かった。ソフトフォーカスと言うの?あのチラチラする光る画面がすごい気になった。滝のところとか邸宅に入り込む光とか…エーゲ海に捧ぐとかもきっとあんな感じだろ>>続きを読む

アンクル・トムの小屋(1903年製作の映画)

4.0

書き割りが素晴らしい。映画はこの後「現実らしさ」を追い求めて、伝統的なイリュージョンのスタイルを廃棄していくけれど、これが本当は一番美しい形だったのではとさえ思える。
アングロ系の肌は自然光だと暗くな
>>続きを読む

さよならドビュッシー(2013年製作の映画)

-

あわよくば日本版populaire かディヴィッド・ギャレットになりそうだったのに、らららクラシックlong ver. 清塚先生スペシャルin Aichiになってしまった。それはそれで面白かったのでよ>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

5.0

フェリーニ×ブニュエル×タチ×etc…
好きな世界が濃縮されすぎてて好きだった。ルイマル版パリ観光映画。あのザラついた画面も最高!ひたすら街を映すシークエンスも忘れない。

世界の始まりへの旅(1997年製作の映画)

4.2

ジョゼ・マリョアのような美しい木漏れ陽、いつまでも見ていたい。

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.8

めっちゃスタンバーグ〜!って思いながら見てた。あの曲好き。

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

二次元と三次元を行ったり来たりするの面白かった。

ステラ・ダラス(1937年製作の映画)

4.0

モーパッサンの『女の一生』読んだ時と同じくらい感動した。人間の日々感じている内面生活やそれの外面への表出をなんて正確に具現化できるんだろう。

ステラは母より上の階級へ成り上がり、ローラは心身ともにレ
>>続きを読む

サークル(2015年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

超巨大版「そして誰もいなくなった」正確には誰もいなくなったわけではないけど。背景真っ暗というのもかっこよかった。
あのオチはちょっと、とそう思ってしまうのも、生死の判断に納得できる理由をつけたいからな
>>続きを読む

ニーベルンゲン/クリームヒルトの復讐(1924年製作の映画)

5.0

あのセット、オッティンガーの『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』を思い出した。「この道をひとりで行くのよ」のところの謎の狭い通路や謎に積み上がる土管は、やはりマブゼのセットから引用したのかな。そう>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

4.0

やっと見れたが鬱。冒頭の印象が強くて、全編が「クロースアップのあり方で」作られた映画だと思った。だから最後のパーティーのところは面白そうだと期待していたけれど、あまり奥行きは感じられなかった。これもま>>続きを読む