Scriabinさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)

5.0

激動する世界の中で孤立したかのようなカップルの姿はスパイの妻を思い出した。人間のそういう描き方/見方って良くはないんだけど、そういうメロドラマがやっぱり好きなんだと再確認できた。あのラストはあざとすぎ>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

ベイビーもデボラもかわいかったし、音楽も楽しかったけど、なんか全然乗れなかったな。途中で長いとか思っちゃったし。

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

4.2

バーバラ・スティール目当て。あいかわらず美しい。

これも原題と英題、邦題が全然違うやつ。

女優霊(1995年製作の映画)

4.0

すごいこわくて全然ちゃんと映像を見れてないです。映画内映画の幻想的な光が、そのままホラーになっていくのはおもしろかった。

サルヴァトーレ:夢の靴職人(2020年製作の映画)

4.0

グッドモーニング、バビロンの曲!!!
ほんとにこの監督は自然を美しく撮る。昔の写真も今の映像も、ヴェドゥータのように光り輝く。
相変わらずスコセッシのおたくぶりが炸裂してた。
最後のcmみたいなの何?

カビリア(1914年製作の映画)

4.2

ふつうに、戦後のコスチュームプレイと相違ない感覚で見れたことに感動。手を掛けて作ったであろうセットを開始何分も経たないうちに破壊する惜しげの無さは衝撃だった。じりじりと移動するカメラはとても現代的。ト>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

ミッドサマーを先に見てしまったので「これミッドサマーじゃん!」みたいなところがいっぱいあった。

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.8

おもしろかった!彼女役の女優が友だちの元カノにしか見えなくてやばかった。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.2

ザ・スクエアと少し似てたけどこっちの方が全然救いがあると思った。クラシック業界の自己矛盾は強く押し出されるけども、自分は単に音楽に生涯を捧げた女性の物語として見たい。

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

5.0

アートを取り囲む状況の無責任さと欺瞞性。けれどそれは社会全体を覆う病理の象徴にすぎない。あいちトリエンナーレで床に鳥の死骸が落ちてた事件とか思い出した。

妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.1

前作よりも切実度が上がっているような
自分が追放されたことをナレーションするところはちょっと面白かった。

チート(1915年製作の映画)

4.0

背は高いんだけど頭がでかい。クールビューティーなところはちょっと韓国アイドルみたいじゃない?

カルメン(1915年製作の映画)

4.5

ファーラーのマイムのなんとも言えない程よさ。カルメンを凝視する男の横顔とカルメンに顔を切られた女のカメラ目線が印象的だった。

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)

5.0

これまでのほとんどのフェリーニ映画に出てきたサーカス要素の集大成。と同時にニーノ・ロータのサントラのコンピレーション。
チャップリンの娘、ピエール・エテックスに、ご本人登場!やっぱりかっこいい。

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

4.0

妖怪の孫の予習
ナレーターだけはいかにもな左翼ドキュメンタリーなのに、それ以外の露骨な演出は結構アメリカっぽくて、主戦場なんかと通じるところを感じた。映像も高画質できれいだったし、新局面を開こうとして
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砂漠のシモン(1965年製作の映画)

-

謎に尊大だけどあくまでも苦行する聖人が銀河のイエスと重なった。あとたぶん奇跡の丘の母を突き放すイエスとも。

ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺(2018年製作の映画)

3.8

すごい教育的。形として一つの家族を主人公にはするものの、ピータールーにいたる過程に関わった全ての階層を丁寧に描いているのが印象的だった。悪く言えば冗長だし楽しませる気はないかもしれないけど、スクリーン>>続きを読む

銀河(1969年製作の映画)

4.0

・イメージの借用で埋め尽くされている。旅人はクールベで冒頭のソフト帽はマグリットにしか見えなかった。
・事故車に乗ってた天使(悪魔?)がジュビリーのエアリアルに似てた。
・ここまで延々と神学論争の歴史
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トランシルヴァニア(2006年製作の映画)

3.8

ジプシーのときの後に見てしまうと、めちゃくちゃ良いラブストーリーに見えてしまう。大地は荒涼としているけれど、ふつうにエモいロードムービーみたい。ラッチョ・ドロームしか見てないけど、この監督けっこうロマ>>続きを読む

ジプシーのとき(1989年製作の映画)

4.5

クストリッツァらしからぬ悲哀漂うストーリー……と思っていたけど、オンザミルキーロードも結構悲しかった。でもやっぱりクストリッツァは元気な方が嬉しいな。

ベルハン、誰かに似てると思ったら、サテリコンの
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ラッチョ・ドローム(1993年製作の映画)

5.0

ハンガリーもルーマニアも好きだったからどっちも出してくれるの神。

ハマのドン(2023年製作の映画)

4.5

同日に名演小劇場で上映された作品や、「今までで最も客が入った」人生フルーツのことを思い出して、名古屋のミニシアターを支えた客層に思いを巡らせたり、ドキュメンタリーこそ面白い時代なのかもしれないなどと思>>続きを読む

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.8

ナイトメア・ビフォア・クリスマスの二番煎じかと思っていたら、夫婦の苦悩のデュエットあたりから雲行きが怪しくなり、マリリンの誕生日には完全にルコント節が始まってしまう。

暮れ逢い(2013年製作の映画)

4.0

印象派だけじゃなくロマン主義もできますよという感じ。大理石をふんだんに使いモリスの壁紙とアール・ヌーヴォーの装飾品が散りばめられた邸宅を中心に置いたのは、仕立て屋の恋、髪結いの亭主に続いて心地の良い場>>続きを読む

歓楽通り(2002年製作の映画)

5.0

機械的に揺れ不安をあおるカメラワークは『メグレと若い女』にも通じると思った。すごく気持ち悪いけどクエイみたいで好き。
アニメーション使ったりオールドフィルムっぽい演出するところは遊び心が見えて好きだっ
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橋の上の娘(1999年製作の映画)

4.0

VHSで見たのであんまり集中できなかった。話の筋は『道』っぽいなとか、アデルのファッションがロッキーホラーショーのコロンビアに似てるなとか思いながら見てた。一緒に見てた人もスーツがかっこいいって言って>>続きを読む

タンゴ(1992年製作の映画)

4.0

キャストが豪華すぎる。キャロル・ブーケとミウ=ミウが拝めて最高。

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

5.0

2人の愛の巣でもある床屋のこの上ない居心地の良さはOlympians を思わせた。幸せに溢れたオレンジの光は、眩しくはあっても攻撃はせず、包み込むような暖かさを持つ。Flaming Juneのように。>>続きを読む

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.2

処刑からラストにかけて、イノサンに劣らないほどおふざけじみたスペクタクルだった。
匂いをどう表現するのか楽しみにしていたけど、その解決は演技任せだった。色々工夫して匂いが発生するメカニズムみたいなのを
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