Wataさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.2

人生は偶然とたまに想像。

『魔法(よりもっと不確か)』『扉は開けたままで』『もう⼀度』の3編からなるコメディチックで軽やかな会話劇。
文学的で淡々としているのだけど、確かにそこにある繋がりと、将来へ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.9

自立を懸けた戦いに挑む、車椅子の少女。


主人公のクロエが知的で力強くて全身全霊で応援できる!

Searchに引き続いて構図や情報の見せ方がうまい、ハラハラドキドキスリラーでした!

面白かった〜
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.9

"そもそも私に色ってあるのかな。"

初めの方はちょっと影のある恋愛映画だと思っていたけれど、彼女の内面に迫るchapter2からはとんでもなく嫌な気持ちになるサスペンス…!


本当の私?
そんなの
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樹海村(2021年製作の映画)

3.5

これはホラーなのか、、、?

超展開に次ぐ超展開で、終盤はもはやパイレーツ・オブ・カリビアン。

呪いの箱をめぐるダークファンタジーでした!



評価なかなかに低いですが、やたらに安っぽく大声で叫ぶ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

音楽鳴り止まない冒頭のカーチェイスがカッコよすぎて掴み最高!

かっこよさ以上に必要なものってある?を全力で貫き通した、疾走感あふれるスタイリッシュなカーアクションでした!



疾走感あふれるカーチ
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.5

BL好きを隠す私と、ゲイであることを隠すあなた。

恋愛映画であり、LGBTQ 映画。

だけれども、そんな枠なんかで括りたくない、"私"と"あなた"の物語。


葛藤も、苦しさも、少しの感情の揺らぎ
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スティング(1973年製作の映画)

4.0

二転三転する物語に振り回されるコンゲームエンターテイメントの元祖!


有名すぎるメインテーマの♪The Entertainer♪
余計な感情に左右されずに、純粋に詐欺を楽しむ二人の姿勢にピッタリの曲
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シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

3.8

全編クライマックス!

戦闘のスピード感も話のテンポも良くて楽しかった〜!✨


広い宇宙にぽつんと浮かぶ継衛と、スラスターの重低音…!

シドニアの騎士ってスケール感の対比すごく感じられるし、音と空
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

3.7

"さびしい"と"さみしい"は違う。

何度も出てきた言葉だけれど、その違いはよく分かっていなくて、
"さみしい"の方がなんとなく、よりしみじみと懐かしみを持った言葉なような気がしています。


調べて
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

MCUもフェーズ4に入り、監督クロエ・ジャオというのもあってMCU初の劇場鑑賞!

初心者でも入りやすかったですし、今まで持っていたMCUのイメージと全然違って壮大なスペクタクルファンタジーでした!
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.9

桜色の折鶴を開いて咲いた、一輪の真っ白な桜。🌸

山田杏奈の混沌とした負の魅力に惹きこまれる恋愛映画でした!



山田杏奈すごすぎないですか、、、!

純粋に人が好きという気持ちはあるのに、片思いの
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.2

"自分のすることを愛せ。"

"子供の頃、映写室を愛したように。"


優しくて温かい愛情で胸が一杯…!

アルフレードは"郷愁に惑わされるな"って言ったけれど、この作品を観てノスタルジーに浸らずにい
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.9

"カセットテープには前に録音した音が残っている。"

"上書きされても、聴こえなくなっても。"


覚えていたいことも、忘れて前に進みたいことも、全部を切ない思い出として肯定してくれる青春バンド映画で
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.9

"始まりは休日だった。"

「自転車レポーター」、「確固たる名作」、「宣言書の改定」、「警察所長の食事室」

思い出のレポートともに語られる、架空の町の雑誌の最終号📖



TIFF2021にて🎞🎥
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

煌々と光るネオンの裏で、憧れを呑み込む60年代のロンドン。

鏡に映る憧れと鏡の裏の絶望が混ざり合う、夢と魅惑のホラー・サスペンスでした!


TIFF2021にて!
面白かった〜✨


鏡や水を使っ
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風の電話(2020年製作の映画)

4.0

"楽しみに待っててね。"

何かに導かれるように、向き合い、崩れ、立ち向かい、行きずりの出会いの果てにたどり着いた"風の電話"。

震災で家族を失った、一人の少女の再生の物語。



めちゃめちゃ好
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

"夢は深淵からのメッセージ。"

見えた未来に導かれ、抗い、流した涙もまた生きる糧になる。

圧倒的な映像表現で描かれる荘厳な物語の始まりに、胸が高鳴る最高の映像体験でした!



期待以上に良かった
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

真実と嘘。
善と悪。

自分の中にある相反する2つを天秤に掛け、自分の信じる"正しさ"を問い続ける。



凄かった…!

画面に映していない部分での人間性の広がりと深さがとてつもなくて、演出・演技・
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.8

素直な気持ち全開で、分かんないことを分かんない!って大声で叫べるの青春!

世界がどこまでも二人を見守っているみたいで優しい世界過ぎた〜✨



細田佳央太も関水渚もこのとき全くの新人だったのですね!
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.0

"存在する情報はすべて現実であり幻。"


サイバーパンクといえば攻殻機動隊!と言っても過言ではないくらいの完成された世界観ですよね!

荒廃した街と高層ビルの対比、近未来の世界観はさすがとしか言えな
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.9

時速8kmの小さなトラクターと進む、おじいちゃんのゆっくりゆっくりな500kmのロードムービー。🚜🌽


とても遅くて、景色もほとんど畑の中の一本道で変わらないのにずっと見てられる〜✨
実話を元にした
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.0

"一旦決めてしまえば、それを決めた自分を大切にしたくなる。"


周りの雑音には目も向けず、飄々と上を見て壁を登り続ける小寺さん。

その真っ直ぐひたむきさに感化されて、ちょっぴり前向きになれる爽やか
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.0

"偽物も本物もない。信じればそれが真実。"

騙し合いの果てにたどり着くのは"信用"。



騙されすぎて最後は、やられた~!ってなるのに、最後の最後で別の意味でやられた...!

こんなに明るく楽し
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.9

"恋はいつだって自分を欺くことから始まり、他人を欺くことで終わる。"


グランドイリュージョンのスタイリッシュさをコメディで置き換えたみたいな、コンゲームエンターテインメント!



なにこれめっち
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.7

"お客様は皆、仮面を被っている。"

ホテルマンの矜持。
そして、ブラフに次ぐブラフと宿泊客の仮面に騙されるミステリーでした!


有名な俳優出過ぎて、犯人が誰なのか、物語の中心がどこにあるか全然わか
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.2

こんなにも好きなのに、

どうしてだろう。

"私はいまだ、田中マモルではない 。"



う~ん、やっぱり空気感が良すぎる〜!
見返してみると劇伴もめっちゃいいですね!


来る当てのない連絡を待っ
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.0

"ノラ猫なら甘えてたらあかん。一人で虎と戦うんや。"

憧れも。
悔しさも。
全部未来への力に。



劣等感だったり自分ひとりで生きていけない悔しさだったり、結構重い感情を描いた作品なのだけど、海
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.8

"幸せの中で終わる物語を"


過去を振り切り未来に生きる者。
未来を見限り過去に生きる者。

SFノワールなのだけど、それぞれの生き方を優しく包み込んで肯定してくれる温かい物語でした!



SF要
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.2

"力を尽くす。それしかない!"


失敗して人生に絶望を感じている人、そして、失敗を恐れ何も出来ない人に向けた、混じりっ気のない真っ直ぐなメッセージ!

インド映画って、なんでこんなにも人を勇気づける
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.1

"待つんじゃない、跳ぶんだ!"


いや〜これは凄かった!
アニメーションの映像革命と言っても過言じゃないですね!

コマ割り、オノマトペ、吹き出し、きつくパースを効かせた構図…!💥🕷💣🗯📚
数々の賑
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.0

怒り。殺意。悪意。苛立ち。

衝動。


陰鬱な暴力性に、殴られ、傷つけられ、ずたずたにされる。

傍観者が期待している方向に決して進みはしない物語の重さと、いじめを取り巻く負の感情の渦に飲み込まれる
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.0

"辛い感情の記憶ばかりをリフレインさせても、いいことは何も生まれない。"



作画も演出も世界観も前作と全然変わって、序破とは別作品ですか?って思わざるを得ない超展開に次ぐ超展開。

完全にTVシリ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.1

"誰かのためじゃない!自分自身の願いのために!"


新劇の中で破が1番SFとファンタジーとのバランスよくて、Theエヴァ!って感じで好きです。

絶望感とか、人やモノを超えた超展開とか、ダークで訳分
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.0

"あなたは死なないわ。私が守るもの。"


初めて見たのはいつだか忘れてしまったけれど、初めて触れたエヴァ作品。


改めて見ると通常兵器も出てくる地に足着いた世界観で、序だけ見ると至極真っ当なSFで
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3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.6

"でも、後悔なんてしない。"
"だって私のやった事は絶対に間違ってなんかいない。"


この後編川本家に厳しすぎるよ…

前編以上に、こんな所までやるのか〜詰め込んだな〜という印象だけれども、総じて良
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.6

"そうして今、僕はここにいる。"


モノローグの多い原作なので、どうやって映画化するのかな、と思いながら鑑賞。

ちょっと説明ゼリフ感でちゃうけれど、原作の雰囲気いい感じに出ていました。
将棋の駆け
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