Wataさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

サイコ(1960年製作の映画)

3.7

"人は皆罠にはまっていて、そこから逃げ出すことは出来ないんだ。"

ハラハラドキドキの逃亡劇から一転、恐怖のサイコサスペンスへ…!



60年も前にこの作品が作られたのか〜!
さすが今も語り継がれて
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.3

"どうか乾杯を。夢追い人に。"
"どうか乾杯を。心の痛みに。"

切なくて苦しいのに、温かくて爽やかな余韻に包まれる王道ミュージカル!



やっぱりラ・ラ・ランド何回見てもいいですね!

夢追い人た
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

気持ちをわかって欲しい…。
気持ちをわかってあげたい…。

その白昼夢の先にあるのは、狂気の"共同体"。



性的な描写やグロ描写の気持ち悪さもさることながら、食事や絵、他者に向けた同調圧力が生理的
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.8

"I know."

西の魔女と、小さな東の魔女の魔女修行。


こんな世界観のお話だったな〜と、むかーし中学生くらいの頃、原作読んだ記憶が少し蘇りました。


車でおばあちゃんの家に向かうところ、千
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

二転も三転も四転も五転もする展開と、夫婦間での主導権の取り合い…!

狂気のサスペンスミステリー!


妻の手の上でコロコロされて、どんどん追い込まれてく展開はスリリング!
夫に恨みを持った妻の復讐劇
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.7

"この世界に、居場所はそうそうなくなりゃせんよ。"


この世界での居場所。

あなたの中での居場所。



2016年版と全然違う映画みたい!

2016年版は戦時中の生活に焦点を当てていましたが、
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

"ここで、生きていく。"


過ぎたこと。選ばなかった道。
それらは全部、覚めて終わった夢と変わりはしない。
だから、夢が覚めるまで、自分が選んだ道を精一杯、生きていく。

かけがえのない日常を生きる
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

事実も真実も分からない。
だから、"本当"を胸に生きていく。

たとえそれが"本人にとって"だとしても、生きていることが償いになると信じて。


言葉はなくとも音があれば想いは伝わる。
言葉の音。エン
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.8

"あの時あの場所で出逢えたのが、あなたでよかった。"


劇的な出会い方をしても、その後の関係は偶然の魔力に魅せられているだけかもしれないし、
出会い方はなんともなくても、実はそれが運命の出会いだった
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.1

☂️♪Sing'n in the Rain♪☂️

セットを縦横無尽に使ったタップダンスと溢れる多幸感…!
ロマンティックで楽しい素敵なミュージカル作品でした!



曲は知っていたけれど作品自体は見
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オーディション(2000年製作の映画)

3.6

"お電話待ってます。"

作品の中の痛みと自分との距離が近すぎて、高熱でうなされてる時に見る悪夢の最上級。



うわあああ
むりだあ、、、、、、!!!

ラスト30分は地獄見てるんか!?
気がついた
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.5

"人生は不自由ばかり"

今更ながらですがめっちゃよかった…!


なんなんですかあの笑顔…!
オードリー・ヘプバーン綺麗すぎるのに愛嬌もあって可愛すぎます!

おてんば娘と凛とした女性の奇跡の共存だ
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.8

ファーストカットから強烈…!
性と暴力に溢れた狂気の世界と、時計じかけの善と悪。

モラルって…なんだっけ…?



インテリア、衣装、小物に至るまでビジュアル強すぎますね!
それぞれの行為の描写や
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.7

政治だったりなんだったりを風刺しているとの事でしたが、純粋なマンハント物として面白い!

トランプ大統領が批判したり、鳴物入りって感じでしたが、アメリカの情勢知らなくても充分楽しめました。



主人
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

ほのぼののんびり、自分でもよく分からない高揚感と共にちょっとだけ成長する夏休み。☀️🍉🌻🏖🍧☀️


中心の会話だけでなくて、周りの情景までまるっと含めた長回しの空気感ほんとに良かったし、キャラクター
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.7

12歳の少女のフリをしたSNSアカウントを作って、連絡来た人とやり取りする。📱
ただそれだけなのに…。

ネットの性被害や児童ポルノに切り込んだドキュメンタリー。



めちゃめちゃに攻めたドキュメン
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.2

"少しだけ、僕らの世界を旅してほしい。"



混沌とした世界で生きている。
荒々しい感覚の嵐の中で。

求めるものは、この世界における安らぎ。

感覚を刺激するものが好き。
繰り返しは安心する。
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.9

下ネタとFワード連発で、社会皮肉りまくりの作品なのに、なんでこんなにもピュアっピュアなラブコメできるの!

才色兼備な国務長官と冴えないジャーナリストのありえない恋!

しっかりラブコメしててめっちゃ
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.7

ほのぼのじんわり
飛び出す絵本みたいでポップで可愛い!

明るい撮影!🌞
可愛いお弁当!🍱
パワフルなお母さん!
意地っ張りな娘!
八丈島のロケーションも開放的ですごくいいし、気分明るく前向きになれる
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.7

"助ける"と"救う"。

愛を知らない少女と、歪んだ愛を知った女性。傷を負った過去に対する諾いと浄化の物語。

思っていたよりもずっと胸糞悪く、心に重くのしかかる作品でした。



"動機はそちらで見
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

サイコホラー➡︎オカルトホラー➡︎スリラー➡︎サスペンス➡︎ミステリー のように変わっていく構成と、それぞれのパートの転換が見事!

普通のオカルトホラーかと思っていたのですが、こんな話だったのですね
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ビューティフル ドリーマー(2020年製作の映画)

3.5

わちゃわちゃ映画制作映画🎞

どこかで誰かしらが喋ってる、なんだか不思議な作品。


映研ってこんなノリなのかな。
メインの役者が話してる後ろで、誰かしらがそれに反応したり、突っ込んだり、なんだかずっ
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.7

"意外と仲良いんだよ。僕たち。"

火曜日しか生きれない主人公の中に生まれる、他の曜日の人生を生きてみたいという思い。

セブンシスターズ的なサスペンスかと思っていたけれど、ほっこりファンタジーなお話
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

"影には光。夢には現。死には生。男には…パプリカ?"


アニメーションだからこそできる、カオスな夢の世界観!

夢のごちゃごちゃさや時空の歪みなど、アニメーションでないと表現出来ないですし、有象無象
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こどもしょくどう(2017年製作の映画)

3.7

"ちゃんと見ておきなさい。"

自分には関係ないと目を逸らしてしまう、子どもの貧困。
彩度抑え目な物語に、淡々とした現実が見える作品でした。



子供の頃よく見ていた"さわやか三組"のようなNHKで
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ザ・ブラック・ホール(原題)(2008年製作の映画)

3.5

ブラックジョーク強めなドラえもんみたいな話。


ひみつ道具は悪いことに使うと失敗するのもお約束。

途中で剥がれたら体真っ二つになっちゃうのかな?🤔

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

その復讐の対象は、泥酔した女性に漬け込んだ男性だけでなく、"泥酔する女性も悪いよね"とか"私には関係ないし"と、無関心を貫く人全員。

そして、観客も。


悲壮感を感じさせないポップなサントラとショ
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.5

観たはいいものの理解力も感受性も全く追いついていなくて…
なので感想にも満たない、なんか思ったこと。の覚え書きです。


ひたすらにヨハンヨハンソンの厳かな音楽と、コンクリートのテクスチャー。
そこに
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累 かさね(2018年製作の映画)

3.8

「"顔だけ"借りていきます。」

いつしか奪われていた自分の顔。
それに奪われていたのは、顔だけでなく、人生全て。


芳根京子と土屋太鳳の、狂気と劣等感にまみれた演技がすごいです!

どっちにどっち
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.5

恋愛キラキラ映画も時代劇も本質は同じ。
大好きだからこそ…斬る!⚔️


好きなものを好きと言って、楽しいことを楽しいと言う!
勝負に出た者同士の本気のぶつかり合いが気持ちいい、ダサくて真っ直ぐな思い
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.8

作画のカロリーがすごい圧倒的ビジュアル力!

細部まで書き込まれたサイバーパンクな世界観と、疾走感溢れるアクション描写。
この圧倒的なセル画の魅力は、今の時代ではもう作れない作品なんじゃないでしょうか
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.8

寂しくも温かい、可愛らしい絵本と子守唄のような作品でした。

寝る前に布団の中で見たら幸せそうだなと思い、夜寝る前に布団の中で見ること早1週間。
幸せな寝落ちに寝落ちを重ね、やっと観終わりました。笑
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わさび(2016年製作の映画)

3.5

辛く厳しい寒空の中、ほのかに灯る一点の温もり。

必死に火を絶やさんとする、一人の少女の祈りと願いに胸が締め付けられる作品でした。

飛騨高山の冬のロケーションと映画の空気感すごくよかった〜!


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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.9

もう一人の自分だって、自分だ。


楽曲厳かで良すぎたし、細田監督らしい夏の片田舎の風景と仮想世界の物量と広がり!

平行して交わらない二つの世界に途中まではふむふむと見ていたのだけど、二つの世界が重
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.1

"やまざくら かくしたそのは ぼくはすき"

新しくも身近な今どきの夏と恋!
カラフルな文字と音と色に溢れた、ポップで素朴な令和時代の夏映画!

素朴で爽やかなコンパクトな2人の素直なお話で、
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.8

"華の湯温泉は誰も拒まない"

いや〜よかった…!
温泉や銭湯を舞台にした作品ってほんとに温かい作品多いです♨️


自分では選ばないような作品なのですが、皆さん評価高いので観てみたら、初っ端から子供
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