Wataさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

健太郎さん(2019年製作の映画)

3.5

復讐?それとも心の傷を癒すため?

霊的なものなのか、実在する人間なのか、はたまた家族の妄想なのか。
平和な家庭に居着く謎のおじさん健太郎さん。

異質なものが当たり前のように存在する空間が居心地悪く
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.3

"あんたならできる"
"できるって!"


夏だぁ〜!!!

冒険、成長、家族に恋愛と、もうほんとにこの夏休みの詰め合わせみたいな空気感大好き!☀️🍉✨🍙🏯
サマーウォーズ観ると今年も夏が始まったな〜
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ライフ(2017年製作の映画)

3.6

"人類の夢も未来も砕かれる"

ISSの密室を舞台にしたSFスリラー!

基本的に典型的なSFスリラーとして進むのだけど、ラストがもう…!


ベタに次ぐベタな展開で、ラストの展開は、あら…?ゼロ・グ
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暗く不気味に静かな日(2014年製作の映画)

3.0

LIMBOやINSIDE系統の横スクロールホラーゲームみたいな雰囲気でおしゃれ!

解釈投げすぎでよく分からなかったけれど、ダークなお伽噺的な雰囲気は好きでした。

望み(2020年製作の映画)

3.7

母、父、妹、そして観客。
それぞれの残酷すぎる"望み"。

"望み"って希望、志望、人望のように、自分より高い位置にあるものを目指す前向きな言葉なイメージが強かったけれど、
何かを願い、何かを望む行為
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.8

"小さな奇跡が日常を尊いものだと思わせてくれる。"

オープニングからポップで彩度高めの映像に気分明るくなって、その空気感が最後までずっと続く、オシャレで爽やか、でもちょっと切ない青春タイムループ映画
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.6

子供の頃に見たら絶対にトラウマになる…

もちろんホラー映画として怖いのですが、それ以上にドラマに重点を置いていて切なさが残る、初めての感覚のホラー映画でした。



お化け的な恐怖はもちろんだけれど
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.7

"勝負は自分の力で勝たなければいけない。"

人間×プログラミング!
近未来的な尖った演出と音が印象的な、将棋に対するプライドと信念をかけた青春映画でした!


プログラミングは現代的なもの。
将棋
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.0

質量感のある戦闘シーンと、しなやかさのある人物描写が今までのガンダム作品と全然違くて、SF洋画みたいな質感!

もちろん単純に作画レベルがものすごく高いのもあるけれど、それ以上に構図や音響、レンズ効果
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空に住む(2020年製作の映画)

3.5

空に住んでも心は空っぽのまま。

不思議な音楽。
不自然なカメラワーク。
無機質な居住空間。
得体の知れない隣人たち。

空と地上を行き来する、そわそわ落ち着かないなんとも不思議な作品でした。


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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.6

ミステリーものとは相容れないまさかのものがトリックに!🏚

序盤からびっくりの展開で、キャラクターの魅力満載の一風変わった館ものミステリーホラーでした!


いや〜びっくりした!
純粋な館ものミステリ
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.9

どれだけ必死に生きても、何も成し遂げることもなく、見たかったものを見届けることもない。

でも、未来に伸ばしたその手は、自分の原点と繋がっている。



直線と円弧で構成されたタイトルの"Arc"が、
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

"なかったことに、しないで"

親、恋人、社会。
周りから自分の子供の存在を消され続けた、14歳の少女のつぶされた心の叫び。

赦して欲しい訳でもないし、理解して欲しい訳でもない。
ただ、そこにあるこ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.5

"残ったものを離さないように、全部切る…!!!"

皆で協力して良い映画が出来上がっていく実感にワクワクが止まらない…!

映画愛、夢への情熱、創作の苦しみ。
共感、葛藤、決意が幾重にも投影されて、登
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密航者(2021年製作の映画)

3.5

SF密室サスペンスかと思ったら全然違う!
この内容で密航者ってタイトルはないよ〜

純粋に酸素のない中どうやって皆で生きるか?というシンプルな物語でした。



定員3人の宇宙船の中で4人目の乗組員が
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.5

コメディ映画ではなくて、2時間尺のコント!

チキン屋を営むことになってしまった麻薬捜査官の、笑いに全力をかけたエンタメ映画!


笑えるの楽しみに選んだ作品なのですが、
最初のシーンいまいち笑えなく
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.9

"どれだけ時間がかかっても、何度繰り返しても…"

黒人差別の問題をこんなにもポップなエンタメとして描けるとは!
その明るさゆえに、作品に込められた純粋な皮肉と強いメッセージがストレートに入ってくる…
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

作り込みすごい!

退廃的なスチームパンクの世界観と、キモカワなキャラクターの造形。🔩⚙️👾
1人の狂気が作り上げた、暗くて楽しいストップモーション!



世界観も造形的にも作り込みがえぐすぎて、こ
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夏時間(2019年製作の映画)

3.8

風通し良く涼しげな、心地よいまどろみの中の思い出。

夏の温かく懐かしい空気感が本当に心地よくて、家族の幸せに包まれているみたい🍉🎆

大人でも子供でもない一人の少女が、夏時間の中でゆらぐ姿を撮した、
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薄暮(2019年製作の映画)

3.0

"薄暮"

晴れていれば毎日必ず現れるはずの時間帯なのに、忙しい日常を過ごしていると、滅多に会うことありませんよね。

だからたまに薄暮に出会うと、なぜかすごく嬉しくって感傷に浸れます。



うーん
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恋する遊園地(2020年製作の映画)

3.7

"命なき者よ。お前にも魂があり、僕らに愛を求めるのか。"

遊具に恋した女の子と、愛を求める回転遊具。🎡

女の子からの一方的な愛ではなくて、遊具からの愛としても描かれていたのが新しくて、価値観の広が
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.7

- 自分は光をにぎっている -

- 今も今とてにぎっている -

- しかも折々は考える -

- この手のひらを開けてみたら -

- 空っぽではあるまいか -

- 空っぽであったらどうしよう
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.9

後半からの展開がすごく良くて、ただのタイムリープサスペンスじゃない!

閉塞感のある前半のサスペンスパートから、真相を明かしつつのドラマパートへの転換が見事!
こんな素敵な気持ちで見終わる映画だと思っ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

"両親を訴えたい"

-何の罪で?-

"僕を産んだ罪"


希望の見えない世界で、怒り、悲しむ、戸籍のない子供たち。
まだ幼い彼らの分不相応な強さに胸が締め付けられる。
脚本・演技・映像・音響、どれ
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.5

みんながみんな"普通"じゃない。

普通になりたい予備校講師と普通を装う女子高生。
普通になれない2人の掛け合いが愛おしすぎる作品でした!


めちゃめちゃ大好きな作品だ〜!
ずっとふたりの掛け合いな
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

"自分のものは自分で守れ"

王道ミステリーと見せかけて、まさかまさかの連続!
叙述トリック満載の小説のような構成で、後半の怒涛の展開はスタイリッシュでおしゃれ!

鑑賞前の印象とは全く違って、
"ナ
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街の上で(2019年製作の映画)

4.3

公開延期になって、楽しみにしていた街の上で!
面白かった〜

この映画の空気感大好きです。
自分の日常の延長にある実感がすごいのだけど、浮遊感があって劇場出たあともふわふわ余韻。

見られることのない
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

ノマドの挨拶に"さようなら"はない。
"また、どこかで。"

アメリカ西部の荒野を包み込むマジックアワーの描写がめちゃめちゃ綺麗だった〜!
家・職・愛する人。
拠り所を失って季節労働を渡り歩く現代のノ
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.6

"倫理が芸術を殺す。"

うーん、芸術への造詣が無さすぎて全然理解できなかったな。

印象深い5つのエピソードを通して、建築家を夢見る殺人鬼ジャックの、芸術に対する思想が明らかにされていきます。
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.7

本人は取り繕えている気になっていても、周りの人はとっくに気づいている綻び。
それを自分で認めることができるようになって、初めて世界が始まる。

ドキュメンタリーを淡々と見ているかのような気持ちになる、
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.9

"怪物として生きるか、善人として死ぬか。"

伏線に次ぐ伏線、回想・夢・幻覚・現実、なにか漂う違和感。
不穏な空気が漂い続け、最後まで結末が予測できないミステリースリラーでした!

終盤の畳み掛けの勢
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.8

面と向かって立ち向かう勇気もないし、だからと言って捨ててしまう勇気もない、心の奥に閉じ込めてきた理想の自分。

1度蓋をしたからといって、またその理想に手を伸ばしてはいけないことなんてないし、進み続け
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

"おはよう。おやすみ。ありがとう。さよなら。"
さらば、全てのエヴァンゲリオン。

複雑で理解を超えたダークな世界観だけれども、だけれども…!!!
エヴァってこんなにもシンプルでストレートなメッセー
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

命をかけた伝令2人と戦場を駆け抜ける!
臨場感、没入感凄まじい…!


いつ撃たれるんだ!?と途中からホラー映画よりもずっと心臓に悪かったですが、
役者さんとスタッフさんの方が、絶対に間違えられない重
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.7

なかなかに酷い人間ドラマは置いておいて、迫力はさすがの一言!

ゴジラのテーマや、キングギドラの龍感ある造形といい原作へのリスペクトが多々感じられて、楽しかったです!

キングギドラの方が明らかにスペ
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.1

"大切なことは言葉にならない。"

青。蒼。碧。
ありとあらゆる色彩の"あお"。
生命の神秘を追う荘厳なファンタジー


抗うことの出来ない映像の渦と、溢れ出す生命のエネルギーに飲み込まれる…!🌊🌌
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