無何有郷さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

無何有郷

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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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とても良かった、こんなに東京の身内ネタが多いのにフランスで沢山観客入っているのがすごい。しかしこのフランス版ポスターだと華子と幸一郎のツーショットで「貴族たち」(複数形) というタイトルでは解釈が狭い>>続きを読む

神々の深き欲望(1968年製作の映画)

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パリのシネマテークで。昔松竹で観て、2回目の鑑賞。初めて観た時と今の間でミッドサマーとか溺れるナイフとか、ちょっとこれを踏襲するような新作映画が公開されていたことに気づく。鑑賞後前のマダムが「J’ad>>続きを読む

女は二度生まれる(1961年製作の映画)

5.0

パリにで、シネマテーク主催toute la mémoire de mondeの中の川島雄三特集。上映前の川島雄三&作品のプレゼンをしたくれた方の説明がとても丁寧で感動した。(川島雄三の説明を手短にする>>続きを読む

女ばかりの夜(1961年製作の映画)

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赤線の女を描く視点のなんともブルジョワ臭さにうんざり。あとちょっとケータイ小説っぽい。

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

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パリにて鑑賞!田中絹代監督作でいえば「女ばかりの夜」が正直期待はずれだったけどこれはめちゃめちゃ良い。後半にかけて思わず前のめりになるシーンが続出….月岡夢路はただ綺麗なだけじゃない、こういう役が本当>>続きを読む

サンタクロースはゲス野郎(1982年製作の映画)

5.0

フランスではクリスマス映画として『ホームアローン』よりこっちを観るんだってさ。この世の悪趣味を全て集めたようなフランスらしいブラックオブブラックコメディで、全体的に演劇っぽい展開と構成で面白いのだがな>>続きを読む

バルスーズ(1973年製作の映画)

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公開当時その下品さと性描写でかなり論争になったものののちにカルト映画として定着したという触れ込み付きで観たので、観る前期待度が高まっていたけど序盤はただの胸糞ミソジニーファッキン映画。後半になるにつれ>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

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フランス語版のタイトルとか字幕が全面的に「美女と野獣」をアピールする感じだったので、前情報ほぼ無しにみたけど「おとぎ話ベース」ありきで観れたので、ストーリーの甘さみたいなのはそれで許せた気がする。一緒>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

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フランスでもようやく公開!政治でも歴史でも恋愛でもミステリーでも役者でもどこから観ても強い。お見事ー!!「スパイの妻」というタイトルが「Les amants sacrifiés」という翻訳されていた理>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

5.0

冒頭からがっつりスピルバーグ。ロケーションも、61年版のバスケットボール場よりずっと時代の空気感とか人種間の緊張感が高まっている。そしてプエルトリコ勢が素晴らしかった。オリジナルでは白人キャストの「黒>>続きを読む

オルエットの方へ(1970年製作の映画)

5.0

シネマテークで。このイケメンヨット乗りを演じた俳優(おじいちゃん)のプレゼンで映画が始まった。めちゃめちゃ面白いしこの女の子3人の関係性の描き方とか演出なしのドキュメンタリー風とか、やってることがすご>>続きを読む

ジュ・テーム、ジュ・テーム(1968年製作の映画)

3.8

アラン・レネの知られざる傑作。政治闘争真っ只中の68年というタイミングでカンヌが中止になったばかりに不幸にも日の目を浴びなかったが、近年再評価が進んでいるらしい。『去年マリエンバードで』とかよりクリス>>続きを読む

人生は小説なり(1983年製作の映画)

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@シネマテーク、周りはわりとゲラゲラ笑ってるんだけど個人的にはいまいち困惑しっぱなしだったので、最後に子供たちが «  Pas compris (わからない) ♪ “ と歌っていたの良かった

戦争は終った(1965年製作の映画)

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セックス描写がロマンポルノ的なファンシーなものだったのに面食らってしまい以降も左翼の男あるあるのエゴイズムとロマンチズムに辟易しながら、でもなんやかんや政治ドラマとしてよく出来てたし短いシーンが挿入さ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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他者とか身体とか言語とか演劇論とか主人公の男性性とかは良いのだ、つまり濱口パートはとても好きなのだけど原作を知らずとも私の村上春樹アレルギーがここだ!!とばかりに随所で強く反応してしまって湿疹でそうオ>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

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性的搾取の内容としてはそんなに驚くようなものでもなく「まあいるだろうなぁ」と腑に落ちてしまった、そしてそんな自分がこれまた悲しい…… ドキュメンタリーといえど、それなりの演出があったりどこまで女優が「>>続きを読む

フランドル(2005年製作の映画)

5.0

パリ、シネマテークで。この映画全然知らなかったけどこれはかなり良作。田舎の女も、砂漠の戦場の男とまた同じくその瞳に絶望を宿している、そのコントラスト。こういう角度の「戦争映画」初めて観たし、こんなに胸>>続きを読む

ガールフッド(2014年製作の映画)

5.0

パリ郊外映画って「憎しみ」やら「レミゼラブル」やら色々あるんだけど、これまで大抵ルサンチマン抱えた不良少年達の物語ばかりで、女の子の物語が無かった、これだよこれ観たかったの!!シネスコってよっぽど上手>>続きを読む

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

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久しぶりに観た、今ヨーロッパにいるから余計そう思うけど唯一のアジア系であるチョウチャン、性的な存在かつ受身な姿勢が東アジア女性のステレオタイプまんまでゲンナリ。小説はもっとディテールがあるのでマシだが>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

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こんなコミカルな映画だったっけ?昔観た時と印象が良い意味で変わった。そして音楽が素晴らしい

甘い生活(1959年製作の映画)

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2回目!にも関わらず、断片的な記憶しか残っておらず、初めて観た時は若すぎたのか?途中よっぽど退屈していたのか(映画の構成上仕方ない?)今日も、初めの2エピソードくらいは絶え間なく笑いに包まれていた映画>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

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シネマテークのポール・ヴァーホーヴェン特集で、確かに先日観た同監督「ショーガール」と同じスピリットを感じる。めちゃめちゃ面白かった、ゴーンガール的な物を予想してたけどもっとずっとコメディで、周囲に釣ら>>続きを読む

ショーガール(1995年製作の映画)

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健康パスポート提示&バカンスシーズンにも関わらずほぼ満席のシネマテークにて、時折の観客達の爆笑に包まれて鑑賞、ラストは拍手も(いつもここはこんな感じなの?それともバーレスクスピリットで何か通ずるものが>>続きを読む

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

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2回目!1回目は確かギンレイホールで、キューバに行く直前だか直後に観て、すっかり影響されてしばらくハバナクラブを飲みながらこの曲聞きまくってた。改めて観ると、ドキュメンタリーだけど、自分史語りの導入な>>続きを読む

イタリア旅行(1953年製作の映画)

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パリの名画座の前で長ーい行列ができていたのでフラフラと引かれて入ったらこれだった。とてもよい。海外旅行の本質突いてる

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(2019年製作の映画)

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幼稚園の時に観ていてすごく記憶に焼き付いてる作品のこれまたコピー版(この辺りちょっとメタ)を、当時の私くらいの歳の子供たちと観た。名探偵ピカチュウに比べたらCGのクオリティ(特に人)は低い

ビューティフル ドリーマー(2020年製作の映画)

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途中まで姪っ子のサマーキャンプ発表会を観るような気持ちで思いの外楽しく観れていたが(『うる星やつら〜』ありき)、小川紗良部室1人語りシーンを頂点に以降酷すぎて文字通り空いた口が塞がらなかった。雑、雑、>>続きを読む

ニューヨーク←→パリ大冒険(1973年製作の映画)

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シネマテークでルイドフュネスの展示を見て以来、観たかったやつ!フランス社会の風刺がきいていて、カトリック、アラブ、ユダヤの豪華三つ巴で人種や宗教のタブーを軽妙な笑いにしてしまう。有名なチューインガムの>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

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最初の鬼が倒れた辺りから、一つ一つのセリフがやたら説明的すぎることが気になって止まらなかった。煉獄もさっさと死ねばいいものを、瀕死状態で朝礼の校長ばりの説教を始めるものだから失笑である。クレヨンしんち>>続きを読む

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

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子どもたちと映画館で。よう言えばクラシック、何度となく観てきたような典型的なお話で薄っぺらさは否めなく、「子ども向けだから〜ということを考慮したって、隣を見れば集中力を切らした子どもが暴れていたことか>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

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『L’intendant Sansho』カルチェラタン近くの名画座の邦画特集で。周囲の人たちが観る前も後もMizoguchi Mizoguchi 言っててなんだか物凄く誇らしい気持ちに……邦画好きでよ>>続きを読む

DNA(英題)(2020年製作の映画)

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マイウェンは監督、脚本、主演女優の三刃流。監督としては5作目の映画。ロックダウン明け、私にとっては約8ヶ月ぶりの映画館なので劇場バイアスかかるかな?と思ったけど普通にちゃんとつまらなかった笑。いわゆる>>続きを読む

火垂るの墓(1988年製作の映画)

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2人の年齢設定が絶妙、もし清太がもう一学年上だったら少年兵になったり働き始める可能性をもっと匂わせてくるだろうし、節子が4歳というのも、これは個人的体感だけど4歳というのは1番「かわいい」=無力な時期>>続きを読む

恋のエチュード(1971年製作の映画)

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昔ギンレイオールナイトで半分寝ながらこの映画を観た時も同じことを思った気がするが、処女=血が出るというのはよくある迷信にすぎないし、仮に出たとしてもそんな量ありえるか!?同じ三角関係でいえば、ベルトル>>続きを読む

柔らかい肌(1963年製作の映画)

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もともとおじさんが大嫌いなので終始気持ち悪くて仕方なく、視聴を断念したくなる瞬間もあったが、ツーショット撮る時のマヌケ面も、電気をパチパチさせるのもなるほど滑稽で嘲笑してくれと言わんばかり。ドルレアッ>>続きを読む