Bigsさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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賛否両論の世評、特にはっきりとした否の意見を耳にしていたからか、自然とハードルが下がり観ている間はなかなか楽しめた。

僕自身はウルトラマン空白世代。ティガが始まったのがウルトラマン受入れ年齢より少
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

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『ドクターストレンジ』1作目は未見、ワンダ関連の作品『ワンダビジョン』、アベンジャーズ関連は未見、というかなりのMCU弱者だが、監督がサムライミで、マルチバースという言葉にも惹かれて鑑賞。


結論
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

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評判の良さに惹かれて鑑賞。
素晴らしかった。良い映画だったと終わらせないような、現実に訴えかける余韻がある。


少ない登場人物たちから社会の構造や国のシステムが見えてくる。
とにかくあまりに酷い日
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キアラへ(2021年製作の映画)

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イタリア映画祭2022@ABCホールにて、ジョナスカルピニャーノ監督『キアラへ』を鑑賞。

イタリア南部、ジョイアタウロを舞台にしたカルピニャーノ監督の3作目。ある事情で父親が失踪し、父を追う娘に
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我輩はカモである(1933年製作の映画)

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神戸映画資料館 マルクス兄弟特集

「我輩はカモである」 Duck Soup
(1933/アメリカ/68分/16mm)
監督:レオ・マッケリー
脚色:バート・カルマー、ハリー・ルビー
撮影:ヘンリー
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

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小規模な公開だが、良い評判を聞いたので鑑賞。評判に違わず面白かった。


冒頭から家族の関係が明白に描かれる。
馬の世話と仕事をする母、体操をする娘、職場のデスクに座って何もしない父、家でサッカーを
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カモン カモン(2021年製作の映画)

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マイクミルズ監督作は初鑑賞。

大人と子供1対1の交流を描きながら、人間同士の普遍的な相互理解、コミュニケーションに関する話だった。
子どもが大人の都合よく良い子になったりせず1人の人間として誠実に
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グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

4.5

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1作目と同様に面白い2作目。
1作目のフォーマットやキャラクターを使いこなしながら、更なる悪ふざけもふんだんに入った作品。メタ的なギャグも盛り沢山。

トランプをモデルにしたダニエルクランプという実
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グレムリン(1984年製作の映画)

4.5

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ファンシーとグロテスク、ユーモアとシリアス、コメディとホラーが絶妙な塩梅で混ざり、全体的には間口の広いエンターテイメントになっていてやはり未だ古びない快作。コメディから一線越えそうなギリギリのライン
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イントレランス(1916年製作の映画)

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「イントレランス」 Intolerance(アメリカ/1916年/196分[16fps]/デジタル)
監督・脚本:D・W・グリフィス 撮影:ビリー・ビッツァー
出演:メエ・マーシュ、マージョリー・ウ
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

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『DOG MAN』のマッテオガローネ監督作ということで鑑賞。

なかなか面白かった。
『ピノキオ』はディズニーアニメ版しか観たことがなく、原作の内容は知らない。

大筋はディズニー版と同様だが、今作
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デモン・シード(1977年製作の映画)

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AI時代到来を予見したような作品(但し、AIブームは定期的に訪れてるので今作のようなビジョンは想像に難くなかったと思われる)。

家全体がAI制御下にあるため、自我を持ったAIによって監禁され機械と
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英雄の証明(2021年製作の映画)

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イラン固有の事情もありながら、しかし個人が他者や大衆によって追い詰められていくという内容はいつ何処で起きてもおかしくない普遍性を持った寓話になっていたと思う。本当に自分ごとのようで恐ろしい。

ちょ
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パリ13区(2021年製作の映画)

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脚本にセリーヌシアマが入っているので鑑賞。

なかなか面白かった。

パリに住み、祖母の持ち家で自堕落な生活を送る女性と、そこにルームメイトとして住み始め関係を持った教師の男性、仕事を辞めてパリの大
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

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羊たちの沈黙 特別編

久しぶりに鑑賞。やはり堂々たる風格の不動の名作。90年代以降サイコサスペンスが量産される端緒になっているのだろう。

醸し出す空気感を含めて人物を描写する力が卓越している。だか
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恐怖女子高校 不良悶絶グループ(1973年製作の映画)

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新世界東映2本立て

池玲子が魅力的。学園、スケバンもので割とふざけた話かと思いきや、米軍基地問題や貧困による格差等真面目なエッセンスも。
終盤の”性裁”はなかなか非道(あの親父が極悪なんだけども)
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実録 私設銀座警察(1973年製作の映画)

4.5

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新世界東映2本立て

戦争による不遇を理由に集まった男たち。ヤクザを続ける者や、カタギに乗り換えようとする者、あくまで享楽的に生きていく者、そして薬物中毒の廃人と、各々の差異が面白い。池谷が漸くカタ
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

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cinema Kobe cinema2にて鑑賞。
子クローネンバーグの監督作ということで鑑賞。


アンドレアライズボローの佇まいの説得力。年齢不詳で若くも老婆にも見える。病気療養中のように見える
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七つの会議(2018年製作の映画)

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テレビ放送で鑑賞。2時間ドラマ的なレベルでそれなりに見所はあるとは思うけど、
パワハラや労働問題をこの程度の認識で考えている作り手に「日本式会社組織のいびつさ」みたいな題材を描かれてもあまり腑に落ち
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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#1 2022/4/3 @シネリーブル神戸
#2 2022/4/27 @シネリーブル神戸


MCTお題作品の中でも名作と言える作品は数作。チタンはその中に入れてもいいくらい。

ジュリアデ
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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鑑賞途中に数十分寝てしまった。
かなり抜けているけどそれなりに面白かったと思う。DCの一連の作品『ジョーカー』、『ザスーサイドスクワッド』、そして本作と、ヒーロー映画をベースにしながらも作り手にかな
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

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「未体験ゾーンの映画たち 2022」の上映で反響を呼び、正式に劇場公開されることになった作品とのこと。

感想としては、「う〜ん、まさに未体験だ…」という感じでした。こんなに内容が理解できない映画を
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

5.0

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久しぶりに鑑賞。面白い。

1920年代を舞台にしてアメリカの社会情勢を反映した固有性もありながら、ローカルな人物関係による時代を超えた普遍性のある寓話になっていた。

現代アメリカにおける厄介な2
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二重結婚者(1953年製作の映画)

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【映画史入門③ 古典時代の終わり──50年代ハリウッドとその他の世界】

「二重結婚者」The Bigamist
(1953/79分/ブルーレイ)

講座: 井上正昭氏

1950年代当時のハリウッ
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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

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『悪魔のいけにえ』リブート。
オリジナル1作目の直接的な後日譚という位置付け。『悪魔のいけにえ2』や『飛び出す悪魔のいけにえレザーフェイス一家の逆襲』とはパラレルな関係。

オリジナル1作目の物語的
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

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メモ

ストーリー展開の読めなさ、現実の社会制度や環境によるサスペンス

死刑制度 被害者
宗教 神の意志、赦し
遺族の謝罪 真犯人を許した、私たちも許して
判事の男、謝罪して許してもらった手前勝手
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GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

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すごく良かった。

舞台は、ソ連の宇宙飛行士ユーリガガーリンの名を冠した、60年代初頭に建設されたパリ郊外の公営住宅ガガーリン団地(通称、赤いバンリュー)。(何故フランスでガガーリンの名が?と思った
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テキサス・チェーンソー ビギニング(2006年製作の映画)

4.5

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『テキサスチェーンソー』に続けて鑑賞。

監督は南アフリカ出身のジョナサンリーベスマン。

前作『テキサスチェーンソー』の前日譚。
前作同様、いやそれ以上に陰惨で救いのない話。ゴア描写もこちらの方が
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テキサス・チェーンソー(2003年製作の映画)

4.5

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『悪魔のいけにえ』リメイク版初鑑賞。

監督はドイツのマーカスニスペル。マイケルベイに招かれて米国で本作を監督したようだ。

以前から良い評判を聞いていたけど、なるほど面白い。

〜ほんとは怖い『悪
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悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)

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1作目は昔から大好きだが、この2作目はこの度初鑑賞。

監督は1作目と同じくトビーフーパー。とは思えないくらい表面的なタッチが違う。1作目から12年経過し86年公開ということで、80年代っぽい映画の
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

5.0

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久しぶりに見返した。

やはり古典として残るのも納得の素晴らしさ。
中盤までの繊細で生々しい描写の積み重ねによる不穏さや居心地悪さ。一線を超えてからの常軌を逸した展開の数々。
本作の影響を受けたフォ
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生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

4.5

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【古典映画超講義 映画史入門② トーキー黄金時代の真髄】
35mmプリント上映 
(シネマヴェーラ門外不出の35ミリフィルムによる上映とのこと)

講座: 井上正昭氏


現在の視点からは圧倒的に正
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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#1 2020/2/20 @OSシネマズ神戸ハーバーランド
#1 2020/2/26 @OSシネマズ神戸ハーバーランド


MCT2月お題映画。

スピルバーグは、映画の人であり、あくまで現
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何食わぬ顔(2003年製作の映画)

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濱口竜介監督特集上映 「言葉と乗り物」 @元町映画館

『何食わぬ顔』long version(98分)

濱口監督が東大卒業前に、映画研究会で最後に撮った作品。全編8ミリフィルム。

過去のインタ
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