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ホラッパは致命的なドジを2回もやらかすものの、酒を絶って、しあわせを手に入れることができた。戦争がある社会。労働者が不利益を被る社会。人を孤独にする社会。そんな社会で、ホラッパはすてきな女性と出会い、>>続きを読む
配信で視聴。評判から察するにけっこうな謎映画なんだろうなと思って観たけど、笑いもスリルもカタルシスもあるめっちゃ楽しい映画だった。随所に作り手のアイデアがあったような気がして、それも楽しかった。終盤で>>続きを読む
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作り手の情熱が溢れ出ているすばらしい映画だった。勝手なインスピレーションだけど、富田克也監督の「サウダージ」に似たエネルギーを感じた。Wikipediaによると、
「映画の中で、二人でのドライブ中に渋>>続きを読む
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怪物の言葉の意味を辞書でひくと「正体のわからない、不気味な生き物」ということなので、この映画もきっと「人はついつい、自分の理解や想像の範囲の中だけで他人や出来事をこうだと決めつけちゃうよね。相手が悪い>>続きを読む
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Amazonプライムで視聴。
いちばん印象に残ったのは、ドミニクがパードリックの妹に告白してフラれたシーンかな。「あたって砕けろ」の気持ちで告白したけれど、自分の夢が叶う可能性はゼロだと思い知らされる>>続きを読む
この映画を監督は83歳で撮ったとのことで、この人は歳をとっても変わらないんだなぁと深く感心した。
映画を見ながら「ああ、自分は現代に生まれてよかった」と心底思った。それだけ近代以前の時代のえぐさを映画>>続きを読む
ロードムービーはロケでの撮影が多く、ロケは天候や土地や街の状況、通行人とか撮影許可の問題とか、制約が沢山ある。だから撮影も、その場、その状況に応じた即興的なものになる。それは、自分たちではどうしようも>>続きを読む
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チャップリンが言ったという言葉に「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」というのがあるけれど、この映画もそんな感じなのかな。終盤の展開は自分にはコメディに思えた。深田監督の映画は、「淵に立>>続きを読む
よくできたいい映画だったなぁ。
自分の娘が大きくなったら勧めようと思った。
いい映画だった。映像は統一感と安定感があって、音楽も世界観に合っていてよかった。スクリーンを眺めながら映画の中の世界にどっぷりと浸り、登場人物の語りに耳を傾ける3時間だった。
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西川美和監督というと、「蛇イチゴ」「ゆれる」「ディア・ドクター」を観てこりゃ天才だなと驚いたが、「夢売るふたり」にはあまりのれなかったというのが個人的な印象で、だからこの映画も正直いちまつの不安を感じ>>続きを読む
予告編を観た印象では、アマチュアっぽいアニメなのかなと思ったが正反対だった。ものすごく高度な技術を持った人が、精密な作業を丹念に積み重ねて完成させたアニメーションだと感じた。もちろんその丹念さは作画だ>>続きを読む
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この映画には男性がわずかしか登場しない。登場する場合も船漕ぎとか配達人とか絵画の品評会に来ている貴族たちなどで、すべてモブキャラ扱い。つまりこの映画は全篇を通してほぼ女性だけで物語がつづられる。にも関>>続きを読む
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ああ面白かった。
最初に高橋一生と東出が登場して現実にはあり得ない速度で会話を展開するシーンでぐっと世界に引き込まれた。
爪を剥ぐ拷問のシーンが妙に痛そうで見ながら身悶えてしまった。あれは椅子に縛り付>>続きを読む
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勝手な想像だが、青山真治監督も1人の人間としては普通に「タワマンの高層階で現実味のない生活をおくるなんてクソだ」って思っているのではないか。だって、「EUREKA」や中上健次のドキュメンタリーを撮るよ>>続きを読む
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夫婦は長いこといっしょに生活していると、自分の生活習慣の中に知らず知らずのうちに相手の存在が入り込んでくる。妻と自分の歯ブラシの定位置とか、スーパーで妻が食べるヨーグルトを毎回買うとか。そういう共同生>>続きを読む
テアトル新宿でシネマスコープの大画面で観たあの体験が、特別だったんだなと、今でもたまに思い出す。映画の中に本当に世界があって、その中で登場人物たちが生きている、歩いている、それを俺は見ている、そんな感>>続きを読む
観ていて妙な心地よさを感じる映画だった。おいしいお茶を飲んでほっとしてる時間のような。それはたぶん、対象に寄り添って映画を作る監督のやり方から来るのかなと感じた。
大人になっても子供みたいな兄のサモハンを助けるために、ジャッキーは警察官という身分をかなぐり捨てて敵のアジトに単身乗り込んでいく。そこで繰り広げられるバトルからは、ジャッキーのアクションお馴染みの爽快>>続きを読む
あー面白かった!
黒沢清の映画の中の夫婦っていいんだよなぁ。「岸辺の旅」では夫が幽霊になって、今回は宇宙人になるんだけど、逆にそうなることで(他者であることがより強くなることで)、夫婦が関係を再生する>>続きを読む
ある友人が会話の中で、「とはいえ、毎日額に汗して働くっていうのもあまりおすすめできないね。消耗するから。」と言っていたことを、映画を観ながら思い出していた。消耗せずに労働者として働き続けるって、きっと>>続きを読む
109シネマズ木場店のIMAXで鑑賞。
観てからまだ数日しかたっていないので、感想が整理できていないのだけれど、映画を観てこれほど圧倒されたのはかなり久しぶりだった。映画を見終わって数時間ボーっとして>>続きを読む
一見脈略もとりとめもない男の人生を描写することで、一瞬だけれどもすごく深い物語性を出現させてる感じがして、すごくいいなと思った。コーエン兄弟の映画って、客観性が強くて、たまに見てて突き放したような冷た>>続きを読む
日曜日に観ました。
きっとそうなるだろうなぁと思ってはいたんだけど、その倍ぐらいドラ泣き。
おもしろかった〜
「コ⚪︎⚪︎ンきいたー」で大爆笑してしまった。園子温監督の映画って、役者が画面の中で独特の弾けかたをするなぁ。なんかほんとに生きてる感じがする。
すばらしい映画だなぁ。もし外国人の友達ができたら、この映画をすすめよう。
この人の映画はいつも多義的で、これだという1つの解釈にまとめるのには抵抗を感じる。が、この映画は日本を舞台に、日本人を通して描かれている。そこにはもちろん意味や意図があるだろうから、自分なりに解釈して>>続きを読む
クリント・イーストウッドの映画は、理由はうまく言えないがとにかく圧倒的におもしろい、ということがよくある。観ていると、いつ間にか登場人物たちの行動や生き様を無心で見ている自分がいる。登場人物に対しての>>続きを読む
まだ警察や法律が完全には世の中に配備されていなかった近代化以前の時代では、善悪の判断や行動の規範が、人々のコモンセンスに委ねられていたんだなぁと思った映画。きっと現代よりもずっと、不安定で、不平等で、>>続きを読む
役者さんたちの会話がすばらしくて面白かった。郊外のどこにでもあるような町。出てくる人たちは皆、外見は凡庸な普通の人だが、人としての感覚が普通からズレている。ズレまくっている。行われていることの多くは会>>続きを読む
面白かった。脚本もシャマランなのか。この人がもってるセンスは稀有なものがある気がする。役者もみんなよかった。
ちゃんとした映画なので、フィルムはおそらく35mmで撮ったのだろうけれど、16mmで撮ったかのようなフィルム独特の粒子感があって、観ていていつの間にか映画の中の世界にすっぽりとはまってしまった。とにか>>続きを読む
映画って不思議なもんで、作り手の熱意とか誠実さとか心意気とか、そういう画面には映らないのものが、観ている人に結構しっかりと伝わるんだよなぁ、と思った映画。そういう映画からは、時に大事なことを教えられる>>続きを読む
なんか面白い映画ない?って聞かれた時に、ほぼ安心して勧められる映画。おもしろい。