少し身構えていったので、
イメージから受ける圧ほど
グロテスクでも無く、
起伏に乏しい話は退屈。
QTのクールなこだわり、
映画マニアとしての真摯さ。
友人によるキャリアの傷を
吹き飛ばす10本目を期待。
新兵訓練の愚劣さ故に、
ラストの辛さに胸打たれる。
海兵隊が彼にとっての
居場所でありますようにと願う。
監督の原点回帰と煽るので、
ちょっと期待し過ぎた。
キャストは頑張ってるけど、
数シーンを除き凡庸で怖く無い。
親子の信頼と尊敬に対する
基本的な信頼が伝わり、
小気味良いラストまで
安心して見てられた。
陽気で洒落ててPOPで胸熱。
初期鳥山明へのリスペクトが
ディテールまで溢れてる。
鳥山明のデビューは衝撃だった。
マテル社へのリスペクトと
女性である事の意識高く、
マーゴット-バービーが
目覚めて行く流れに納得感。
薄っぺらな時代背景、
大甘の人物設定、退屈な銃撃戦。
筋立てに必然性が希薄で、
綾瀬の良さまで消してる。
展開に拙速さはあるものの
阿倍、清野、磯村、高杉の
長所を組み合わせた構成で
シンプルに楽しい。
刺さると痛い棘だらけ社会に
本気で怒ってるふくだ監督と、
その人柄を慕う演者スタッフが
作品の痛快さを増幅してる。
成熟への隠喩と解くには
主役の芝居が不自然過ぎ。
素直に魔女奇譚とするには
ガジェットがチープ。
高石あかりが配され、
巧みに物語が動き出し、
前編の伏線が回収されて
監督の企みに嵌ったと気づく。
塀の外に無かった自由を
人と人の想いの中に見出す。
主人公の人生を背負う
ロゴフスキの表情が深い。
自閉症の純粋さと優しさ、
社会と寄り添う切実さに
緩やかに揺さぶられる。
加賀さんあまりに嵌り役。
胸躍るシーンは沢山あるけど、
黄金町クロニクルとしては
話に起伏や逆転が乏しく、
勢力図もわかりにくい。
誰かの不在を嘆くより、
キャラの心情の揺れに寄り添う
京アニとして揺るぎのない
微妙な表現の継承を喜びたい。
革命以降の現世の悲惨さも、
京劇の空間で演じられる
濃密な仮想愛憎劇に昇華される。
賛辞は京劇への理解次第か。
新世界国際劇場で拾えたのは
緩め波瀾万丈の良質エンタメ。
でも劇場が無法ダンジョンで
えらいとこに迷い込んだと後悔。
陰鬱な北欧の団地からの
サイキックホラーの新風。
子供達の社会の中だけで
それが葬り去られる怖さ。
意味を汲みにくい演出が、
菊地凛子のコミュ症の演技を
上手く活かせていない。
良質なテーマと芝居なのに。
少しずつ過去が蘇り
戸惑い迷うサルーの真実。
母、恋人の好演が支え、
心震える美しい結末が待つ。
戦闘でのカタルシスはあるし、
また豪華キャストが追加されたが、
話が局所的、俗人的になり、
展開が緩んで先が見通せない。
過酷な人生に向き合う
フーリアの怒りと勇気。
視線と表現にこめられた
生きる事への強いメッセージ。
ラッセル・クロウが良い味。
この種の信仰の無い者には、
超能力大戦、敗色濃厚で、
Wライダーキック炸裂としか。
透ける格差への不満、
戯画化される欲望の構図。
社会風刺に納得性が乏しく
ホラーとしても未成立。
それは監督には生活で会話で
日常そのものなんだろうけど、
本筋以外で少々お腹一杯。
後編は少し整理を期待します。
コメディもシリアスも
洗練には遥かに遠いが、
差別をエンタメに昇華して、
RRRの原型となった。
突然の喪失と欠落に、
嵐のような後悔を抱えて
静かに過ぎるレオの日々。
透明で凄い芝居だった。
岡田君の京都弁はさておき
翻案で意外性は味わえないが
清原伽耶の優しい演技が
男女交替を成功させてる。
設定と展開は予想範囲だけど、
際どい肉弾アクションの連続で
全編余さずトムの見所満載。
後編でそれが本気出すのを期待。
新鮮に絡むセリフと音楽。
ゆるり解ける物語の謎。
ラストの懐かしのオザケンまで
物語に身を委ねられる。
過去作に比べ未完成ながら、
この世界が別の世界に接続し
時を超えて因果が帰り着き、
再びジブリを好きになれそう。
主役級二人がホン監督映画で
一緒に芝居してるだけで
成り立つ劇空間を期待したが。
観る側が肉付け過ぎかも。
日本の原風景を舞台に、
聖と俗、生と死が行き交い、
陰影に富む早池峰山の稜線と
毅然とした山田杏奈が美しい。
後日譚Xと連作と考えると
ミア•ゴスの歪んだ世界観は
孤独への恐怖が基底とわかる。
豚が夢に出てきそう。
架空の街で架空の住民達が
色々あるけど生きてるって、
好きな設定なんだけど、
もっと振り切っても良かった。