Uさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

いとみち(2020年製作の映画)

4.0

青森県を舞台に、メイドカフェで働く人見知りな津軽弁少女の成長を描く。
相手の気持ちを汲んで寄り添って展開していくスッキリした優しさに、青森スパイスを良い塩梅で配合。方言でセリフを理解するのが2秒後くら
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

3.0

小さな宇宙人パピと共に、宇宙の彼方の小さな星での負けられない戦い。
独りよがりの独裁者がどれだけダサいかよくわかるので、是非プーチンに観て欲しい。
長男(10)「僕も小さくなってメロンを山ほど食べてみ
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.5

野原で耳を拾った青年を、悪夢のような世界にご招待。
リンチ監督作品でしか味わえない奇妙で艶かしい映画体験。自分にとって何らかの扉が開いてしまいそうな時、自制などしてたまるかよ。これが人間。あとガキの使
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メリちん(2006年製作の映画)

4.0

幼馴染というだけで楽しくもないのに条件反射でだらだら遊んじゃう夏。しょうもない夜。おしっこ。
粗くて熱くて鼓動が止まらないピュアな想いがメリこんでくる大傑作♡
(吉田恵輔監督の未ソフト化作品、U-NE
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.3

認知症になったアンソニー目線で描かれる暮らしは、一体いつなのか誰なのかどこなのか。現実が曖昧で、無理矢理SF映画の主人公にさせられたようだった。きっとその時に正解はもうない。凄い作品。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.2

これは映画館案件。ゴッサムシティ× Nirvanaの超クールな映像と、闇堕ちしたロバート・パティンソンの色気だだ漏れバットマンがたまらない。そしてバリー・コーガンから漂う唯一無二のやべえ奴感。続編楽し>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.2

16歳の娘が突然姿を消し、父親は娘のSNSにアクセスを試み大捜索。家で。物語の殆どがパソコンの画面上を捉えた映像で進行していくけどギミックが凝っているので全く飽きない。家なのに。
人間が作った文明に人
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.3

あれから3年。
あまりにも大きな存在だった大上イズムを継承し、ナニモノにも媚びず己を磨く日岡の覚悟を決めた姿に胸が熱くなる。
過激さはエンタメ的に増し、絶対目ん玉えぐるマンの鈴木亮平が怖すぎて笑ってし
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ムカチノカチカ(2020年製作の映画)

3.5

雑魚を雑魚として扱うか価値を持たせるかのマインドは自分次第。楽しいと思える生き方をした方が最高。わずか10分でバチっとキメてくれる渡部亮平監督× tofubeatsのかっこいいショートフィルム。
ht
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.5

孤独な少年と不思議な少女の交流を描くスウェーデンホラー。
壁一枚隔ててまるで違う生き方をしてきた2人が存在を確かめ合うように惹きつけられる時間と、冷たい画の中で際立つ鮮やかな赤色が本当に美しかった。ル
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かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

3.2

孤独な学校生活を送っていたプーと可愛すぎて女生徒たちから妬まれているイズミの歪な友情に違和感を感じていると、あっという間に凄い角度から抉られて、ときめいてしまった。
「今エビ食ってんだよ!すっげえ熱い
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.0

1930年代、スターリン時代のソビエト連邦に潜入したイギリス人ジャーナリスト視点の史実。
ウクライナへの人為的大飢饉であるホロドモールを描いていて、こんな悲劇は許されないのに今も同じ事を繰り返してるな
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サイレント・ウォーター(2020年製作の映画)

3.0

クリスマス休暇、ノルウェーでダイビング中の姉妹が落石事故にあう。
冷静にトラブルシューティングを行える姉妹の連携が見事だったのでこちらも落ち着いてハラハラできた。ドライスーツ、凍てつく海にも有効なの凄
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

ドイツのバレエ学校に留学したアメリカ娘に不可解な事件が勃発。
1977年のイタリアホラー、美女だらけの眼福画面にヴィヴィッドな色彩と残酷さが相まってとにかく魅了された。クラシックの初期衝動の凄まじさは
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

2.8

王子様のような男性に出会い、不幸のどん底から一気に幸せの絶頂へと駆け上がる土屋太鳳。
ブラックメルヘンなので好き嫌いがはっきり分かれそうだけど、このキャストの割に攻めていたしCOCOちゃんが憎たらしく
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

“ある1日”だけで遡る、ふたりの6年間。
いつもより風が心地良かったり、ケーキが甘く感じたり。ああ。この瞬間が一生続けばいいのに。そんな時間の積み重ねを大人になってからちょっと思い出すだけで余裕で生き
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.8

「事故物件住みます芸人」の実体験。
亀梨和也が引っ越す度に自己承認欲求と物件の怨念がアップデートされていき、終盤は一瞬ディズニー映画と錯覚した事がもはや怪奇現象。鑑賞後に松原タニシさんのサイトを見たら
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

2.5

コロナ禍の今、社会的弱者として世の中に翻弄されながらもたくましく生きる母子。
苦手でした‥。ステレオタイプな強者の描き方の繰り返しに中盤以降は辟易してしまい、主人公は信念を貫きたいだけの独りよがりな人
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.0

悪友のケンとカズが自動車修理工場を隠れみのに覚せい剤の密売で金を稼ぐ。
犯罪に手を染めている自覚のなさにイライラするも、稚拙な人特有の顔つきができる役者陣に黙らされた。ストッパー役として最弱な藤原季節
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.3

漫画家アシスタントが、自分だけが目撃した殺人犯をキャラクターにしてサスペンス漫画を描き始める。
Fukaseの醸し出す絶妙な厨二メンタルに、菅田くんの安定した存在感を掛け合わせる事で抜群に映える仕上が
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静かな雨(2020年製作の映画)

3.3

足の不自由な行助さんと、たい焼き屋のこよみさん。出会って間もなく短時間しか記憶を残せなくなってしまう彼女を支える姿がもどかしいけど優しくて、静かに流れる時間を大切に思いながら鑑賞した。今日は、ほっくほ>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.0

大阪のディープな地区で暮らす親子。ある日「指名手配犯をさがす」と父が失踪。
重いテーマだけど最高にエンタメな有料コンテンツに仕上がっていて、正にこんなラストシーンを求めて映画館に行くのだと思い興奮した
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

刑事と凶悪なヤクザの組長がバディを組み殺人鬼を追い、屋台を吹っ飛ばしながら狭い道をカーチェイスする男の子が大好きなやつ。
明日世界が終わるならマ・ドンソクに殴られてみたい。それほど彼の拳には魅力がある
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

2.5

36歳、周囲の雑音に傷つきながらも自分にとっての幸せの形を見つけ出そうとする田中みな実。独身でも既婚でもパパ活でもインスタグラマーでも、なんだってやっちゃえばいいじゃん。自分で決めた事が正解。優勝は藤>>続きを読む

ブラックフット クマ地獄(2014年製作の映画)

2.8

カナダの雄大な自然の中でキャンプにきたカップルが陥る地獄とは‥?
邦題のセンスがあれ過ぎますが原題でもあるBACKCOUNTRY(未開拓地)に足を踏み入れるにはあまりに軽装で、それが1番恐ろしかった。
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.2

2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動。自国のスキャンダルを超エンタメ作品にするアメリカの手際の良さが痛快。日本もリメイクのテイで1980年代あたりのテレビ界の帝王的な人を>>続きを読む

テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

3.2

古代ローマ帝国の浴場設計師ルシウスが現代日本にタイムスリップし、風呂文化を学んでいくう。
原作漫画が面白かったので鑑賞。我々も知らない、時に斬新な、時に洗練された風呂の文化は日本人a.k.a平たい顔族
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

明るい未来を約束された若い女性が、未来をふいに奪われたことから復讐を企てる。
キャリー・マリガン七変化。キレキレな彼女がジリジリ核心を突いていき、修復不可能なレベルで心をボコボコにされました。もう「キ
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オアシス(2002年製作の映画)

3.0

社会に適応できない青年と脳性麻痺の女性の愛の行方。互いが互いでなければいけない関係性を突き詰めて描いているのが印象的。時折空想する世界の愛しさと切なさと心強さと。凄まじい純愛映画でした。

his(2020年製作の映画)

3.2

男性同士のカップルを多方面から描く。社会方面強め。徹底的に優しい世界に仕上げる今泉監督らしい空気感に抜群にハマる藤原季節の人たらしっぷり。この人が側で笑っていたらみんな好きになってしまうのでは?
ロケ
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DEATH DAYS(2021年製作の映画)

4.5

生まれた時から自分が死ぬ日(デスデイ)を知っている世界。
何でもない日が猛烈に愛おしくなり泣いた。生の尊さのシンボルになれる域に達した森田剛の虚無感と高揚感、"もも"のほぐし水感が最高。
あなたも私も
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

ロンドンのソーホーで夢を見る女性2人。
トーマシン・マッケンジー と一緒にスウィンギングロンドンに魅了され、ダークサイドに打ちのめされる追体験。極上の音楽とネオンの輝きがUSJのアトラクションみたいに
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街の上で(2019年製作の映画)

3.7

下北沢で働き、飯を楽しみ、恋をする青年。狭い範囲に心地良い空間が散りばめられていて、人と人が交差する温度感も愛おしい下北群像劇。下北知らんけど。メンソール煙草をくれたお姉さんが好き。入江陽さんの音楽も>>続きを読む

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.1

電気もねえ。紙もねえ。車は1こも走ってねえ。ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校へ赴任した若い教師と、村の子供達の交流。未来に触れる。豊かさの本質を上品に描き、止まらない心のほかほか。ペム・ザムちゃ>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.6

独身者は45日以内にパートナーを見つけなければ動物に変えられる近未来。
終始理不尽すぎて磁場が狂ったかと思ったけど、行き着く先は全て削ぎ落とされたシンプルな愛なのかもしれない。実家でボーダーコリーを飼
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

2.8

幼い頃の交通事故により、曜日ごとに性格も個性も異なる7人が入れ替わるアプデが施された中村倫也。ある日「水曜日」が消えた事で動き出した中村倫也。
各曜日の個性がもっと見たかったけど、やっぱり穏やかで少し
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