低血圧ちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

低血圧ちゃん

低血圧ちゃん

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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

苦しくて切なかった。

愛する相手が願望を叶えるのに反比例して自分は苦しくなってくのも観てて辛い。

映像も美しく、美しいからより辛さが際立ってた。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

ルッキズムや性別の無意識の差別を浮かび上がらせる。

荒々しいあのシーン見てる時に衝撃に対して、その前のシーンでヴォーレが言ってた美しい醜いって誰が決めた?みたいな言葉が効いてくる。
衝撃を受けてるけ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

リアルで分かりすぎてあぁーーってなる。

中目黒のお店でまもるが会話に入って行けないとことかかすごくリアル。

主人公のラップで悪口言うところ可愛かった。

火口のふたり(2019年製作の映画)

2.5

野村佐紀子さん撮影の写真で気になってた作品。

もっと重くてダークなのかと思ったら全然違った。

時々小説のようになる台詞の不自然さと後半の突然のSF展開の違和感。

オープニングで、伊藤ゆかりの「早
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市民ケーン(1941年製作の映画)

5.0

一分一秒どのシーンも素晴らしかった。
名作は本当に名作だった。

カメラワークのエンターテイメント性、モノクロのバランス、ストーリーのテンポ、画面に釘付けになる要素がいっぱいだった。

新聞王としての
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ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(2015年製作の映画)

3.1

駆け足で進んでいくので、アイリーングレイについて、コルビュジエについて、モダニズムについての知識がないとついていけなくなりそうな作り。



建築もインテリアも素晴らしいし、美しいシーンもたくさんある
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.7

セルゲイ・ポルーニンを丁寧に丁寧に追ったドキュメンタリー。

変わった手法や構成、デザインをしてないのにここまで心を打つ作りなのはその丁寧さがあるからだと感じたし、シンプルな作りだからこそポルーニンの
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ふたりのイームズ 建築家チャールズと画家レイ(2011年製作の映画)

4.7

イームズの世界観、デザイン、歴史の伝え方がパーフェクトなドキュメンタリー。

人名のキャプションや説明のグラフィックなどの細かいところまでイームズ感を出してて、リズム感よく早いテンポでの展開も時代の高
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ラッキー(2017年製作の映画)

5.0

死とは何かの大きなテーマの中に所有とは独りとはなど小さな哲学も優しさも埋め込まれてる素晴らしい映画。

哲学は日常の延長にあり、死も同じ。

なくなったものは、いなくなっただけで他の場所にある。もしく
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.5

自分の血筋と差別と故郷を捨てる主人公自身との戦いの話だった。

上から下までじっとり見て距離を開ける差別側の目と、下を向きつつもぐっと前を見据える差別される側の主人公の強い目の対比。ガツガツと乱暴に前
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星影のワルツ(2006年製作の映画)

2.9

本家の千昌夫が歌うよりずっとずっと良かった星影のワルツ。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.7

久々に観返した。
小道具も、キャラ設定も、色も構図もやっぱり素敵。

ダージリン急行、ムーンライズキングダム、ブタペストホテルとその後どんどんそれらが研ぎ澄まされていって最高のテンポで最高のリズムにな
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.4

それまでにはなかった「何も起こらないという」という手法の衝撃をその当時に味わってみたかったな。

荒いモノトーンの映像の中で唯一の色が、スクリーミン・J・ホーキンスだった。

マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.5

冒頭の車の中の喧嘩のシーン、食事の食べ方を嫌そうに見るユベール、分かる。すごい分かる。めちゃくちゃ分かる。

嫌いじゃないけど100%受け入れられない、愛されてるのは分かるけど時々嫌われてるように感じ
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

5.0

ドキュメンタリーでここまでドラマティックに魅力的に作れるのすごい!!


マックイーン自身がとてもドラマティックな人だった事もあるけど、ショーの使い方やその途中で入ってくるインタビューのタイミング、話
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ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

2.9

パンクの申し子のドキュメンタリーは割と説明的に淡々と進む。


最後に会社の行き先の不安感が吐露された直後にヴィヴィアン大称賛のコメントが続くまとめ方が急展開。

ヴィヴィアンの不屈の力強さとお金では
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.0

なんだったんだろう…。

マシュマロ食ったみたいな映画。

美味しくないわけでもないけど、また食べたくなるような心に残る味でもなく、食べ応えもなく、でも食感良いしなんとなく綺麗でほんのり甘い。
そして
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蛇にピアス(2008年製作の映画)

-

10年以上も前に友達が借りてきたか何かでたまたま観た映画の感想をなぜ今書くのかというと、モヤっとした違和感があった理由が今分かったので。


普通のほっこり女子みたいのが来る中華料理屋(?)で上半身裸
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スモーク(1995年製作の映画)

4.2

人に寄り添いすぎず、ドライにしているようで根底にある深い優しさ。

嘘の中にある真実が大事ではなく、嘘で包み込んでいたとしても、今目の前にある事が大事だと教えてくれる。

最後のモノクロームのクリスマ
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

4.7

手塚治虫はノータッチの深井国ワールド。
70年代キュッと詰め込んだサイケとエロスととんでもない美しさ。最高。

We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.5

面白さは無いけれど、あのクリエーションの根底と裏側にある知っておかなければ、ちゃんと見なければいけないこと。

ラストデイズ(2005年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

良かった。でも最後、幽体離脱以外で表現して欲しかった。

永遠のハバナ(2003年製作の映画)

4.2

美しいと思いながらハバナの空気に触れてラストで涙腺崩壊。様々な意味を含めて生活は美しい。

プレタポルテ(1994年製作の映画)

2.4

人が多過ぎて内容把握しづらい。出演陣の豪華さ以外良さがよく分からなかった

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.3

画として美しく、行き詰まりも、社会の息苦しさも音楽や決定的な言い回しでなく画面からの視覚で伝えてくる凄さ。

あと、このポスター(?)ビジュアルすごく良い。思いが伝わらないことに気づいてない感じとか、
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ディオールと私(2014年製作の映画)

4.4

大変だけど故人や仲間への誇りと思いやりと尊敬、幸せに満ちた現場。
仕事をする上でのコミュニケーションやビジネスのヒントもたくさん。

真夏の夜のジャズ(1959年製作の映画)

5.0

出てくる豪華メンツも最高だし、観客の自由な見かたも最高。
ミュージシャン、スタッフ、観客、全てが独自スタンスで独自に楽しんでる最高のフェス。

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